GM:それでは皆さんのエンディングに入りたいと思いますが、何か希望はありますか?

バジル:ジョエルの所へ行きたいと思います。

GM:ジョエルは落ち込んだ感じで話しかけてきます。
「この度の事はどうもありがとうございました」

バジル:あんまり手放しで喜べる事じゃないけど、ジョゼたちは然るべき刑に処せられる事だろう。

GM:「……そのことは、もういいんです。『誰が自分を本当に大事にしてくれていたか』を知る機会になりましたので。それより、バジルさんたちが僕のために本気で怒ってくれたことが嬉しかったです」

バジル:やんちゃするのも良いけど、お姉さんや親父さんに心配かけないようにしろよ。

GM:ジョエル的にはさよなら僕の初恋、って感じですね(笑)

バジル:まあ、落ち着いたら銃士隊にも遊びに来いよ。コーヒーでも出すからさ。

レオン:って言うか赤枝の騎士団の見習いでも勤めたら良いんじゃないか? 利用されてたとは言え、いきなり市井に飛び込んでやっていけたんだから、素質あるだろう。
 ヴァレリーに持って行かれる前にエトワールに紹介して、有望株を押さえてしまおう(笑)

GM:「実は、父と話してヴァレリーさんのところでお世話になる事になりました。ヴァレリーさんが『バジルを本当に超えたいなら、好敵手の教えを受けるのが一番だ』って言ってくれまして」

レオン:ちょっ! 抜け目なさすぎだろヴァレリー! 何だそのあざとい口説き文句は!(笑)

 まあ、彼の事だからちゃんと育てる気でジョエルを抱え込んだんでしょうし、心配ないと言えば心配ないんでしょうが。

GM:まだよちよち歩きですけど、ジョエルも自分の足で歩き出そうとしているみたいです。

バジル:よかったよかった。

レオン:これからの道も、それはそれで厳しいでしょうけどね。頑張って欲しいものです。ヴァレリーの教育はスパルタでしょうし。


◆◆◆◆◆


バジル:それから、アコさんに会いに行きましょう。

GM:「ありがとうございました。またバジルさんの事を見直しちゃいました」

バジル:いや、そんな大した事はしてないよ。やっぱり今回も仲間達に助けられたし。あとアコさんにも。

GM:「あの程度の手助けならいつでもしますよ」

バジル:アコさんにばっかり頼ってるのもなぁ……。たまにヒールかけてくれよ。それでいいよ。

GM:「くすっ。だからと言ってすぐケンカしちゃ、駄目ですよ?」

バジル:……はい。そうだ、じゃあハーブティーの入れ方を教えてくれよ。

GM:「はい。そんな事でよければ」

バジル:じゃあ、ハーブティーの入れ方を教わりながら話そう。俺が銃士になった理由、あの話には続きがあるんだ。俺、アコさんに憧れてたんだ。アコさんみたいになりたいと言うか、アコさんを守りたいというか、それがしたくて銃士になったんだよ。

GM:少し照れたように言います。
「良いんですか? 私なんか目標にして」

バジル:俺はあの時、アコさんに拾われなかったら、きっとくたばっていたと思う。それからも銃士隊での活躍とかも見ていたし、今回も伝染病を治したいって言う立派な目標も聞けたし。俺もまだ小隊長として助けられっぱなしだけど、これからしっかり街の平和を守れるように、それからアコさんも守れるようにならないとな。頑張るよ。

GM:ちょっと赤くなって「ありがとうございます」

バジル:だから、アコさんも伝染病の事頑張ってくれよな。必ず出来るよ。

GM:では、そんな感じでハーブティーの香と共にほろ甘い時間が過ぎてゆきます。


◆◆◆◆◆


GM:さて、最後のシーンです。盗難事件から少し後、警らに出ようとしていたバジル隊を女の子が呼び止めます。
「ここが銃士隊の詰所なのね! ねえあなたたち、案内してくれないかしら?」

バジル:案内って「……失礼ですがどのような御用ですか?」って接客モードで尋ねる。

GM:何ですか、接客モードって?(笑)。まあいいや、そう聞かれて女の子は胸を張って言いますよ。「とりあえず銃士隊の裏側を全部見たいわ!」

バジル:裏側ねぇ……、ぽりぽり頭をかきながらどう対応しようか考えてる。

レオン:どんな感じの女の子ですか?

GM:綺麗な金髪をお団子にした、十代半ばくらいの女の子です。

レオン:金髪をお団子? それって……。

レイ:「あなたは何処の子? 何処から来たの?」と問いかけます。


「私? 私はね……」

 女の子はいたずらっぽく笑って、名乗ろうとするが、それはオーバン銃士長の声に遮られた。


GM:と、その女の子が答えようとしたところでオーバン隊長がやって来てその子に声を掛けますよ「姫、困ります。勝手に歩き回られては」

一同:姫!?


 新たに飛び込んできたトラブルの種は、銃士隊発足以来の大事件として芽吹く事になる。
 それが、若き銃士たちを、激動のエリンディル西方史の渦に飲み込んでゆく事になるのだった。