GM:皆さんが詰所に出勤すると、元気なさげなアコさんに出迎えられます。「……おはようございます」
バジル:いつも通り早く出勤します。おはようアコさんって言ったところで、様子がおかしいのに気付いて声を掛けます。どうかしたのか?
GM:「え? どこか体調でも悪いんですか? ダメですよ生活態度はちゃんとしないと」と全然かみ合わない事を言ってきます。
バジル:いや、俺起きて出勤してきたところなんだけど。
GM:「すみません。ちょっと疲れてるみたいで」
バジル:何か変だな?と思いつつも仕度を調えに行きます。
GM:するとアコさんは中庭のハーブ畑に水をやりに行きますが、既に水が切れたジョウロをえんえん傾けています。バジル:アコさん? 水切れてるよ。
GM:「あっ、すみません」
バジル:いつものアコさんらしくないなあ。一体どうしたんだい?
GM:「いえ、これは私の問題ですので……」
バジル:アコさん、俺たち銃士隊のモットーは、「ひとりはみんなの為に、みんなはひとりの為に」だろ? 俺だけじゃなく、みんなアコさんが元気ないと心配するし、気になるよ。
GM:そこでアコさんは初めて笑って「バジルさんに一本取られましたね。私事で申し訳ないんですが、話を聞いてもらって良いですか?」と言ってくれます。
バジル:おう、どんとこい!
GM:実はアコさんの実家で盗難事件が起きまして、その容疑が弟にかかってしまっているそうです。
バジル:弟が居たのか。
GM:その為に弟は勘当寸前の状態で、親子仲に亀裂が入っているそうです。
バジル:なるほどな。その弟って言うのはどんな奴なんだい?
GM:「弟は確かに素行の悪い友人と付き合いがあります。でも自分の家の家宝を盗むなんて、私には信じられないんです」
バジル:だったら直接確かめてみるのが良いんじゃないかい? 俺でよければ付き合うよ。
GM:「それが、弟は自分がやったと言い張っているんです」
バジル:あら? 自分がやった。うーん、自分がやったといっている以上、このままだと何らかの罪に問われるだろうなあ。盗難事件ってことだけど、何が盗まれたんだい?
GM:家宝の首飾りだそうです。
バジル:それはまだ出てきてない?
GM:出てきてないですね。
バジル:それなら調べてみるしかないんじゃないかな? そうすれば弟さんがやったのか、何かの事件に巻き込まれたのか分かるかもしれない。
GM:「今日、これからグレース副官にお休みを頂いて弟と話してみるつもりです。父に似て頑固者ですが、時間をかけて話せばきっと……」
バジル:俺も行くよ!
GM:「えっ?」
バジル:アコさんのピンチなんだ。放っておけないよ!
GM:「そう言うわけにはいかないでしょう。今日バジルさんは午前番の警らがあるはずですよね?」
バジル:うっ! だけど、何とかするから!
レオン:ここで登場しましょう。すみませんが話は聞かせて頂きました。それなら、アコさんが正式にこの事件を銃士隊に依頼すれば良いのでは? ログレス市民が銃士隊にささやかな対価と引き換えに「ちょっとしたお願い」をするのは珍しくないですよね?
GM:「確かにそうですが、そこまでして頂く訳には……」
バジル:いや、頼む。このままじゃ気になって仕事も手に付かないんだ!
レオン:アコさん。差し出がましいようですが、隊長の気持ちも汲んであげて下さい。
GM:「でも、なぜそこまで?」
レオン:あー、これ全然伝わってないやつですね(苦笑)。
バジル:しょんぼり(笑)。
レイ:私も登場で。アコさん。親子の絆が壊れかけている時に、なりふり構っていてはいけません。私も力になります。やらなければならない理由がありますし。
GM:「その理由と言うのは?」
レイ:前回の報酬で買った「俊足のブーツ」の威力を試したいからです!
バジル:(ガクッと崩れて)それが理由かよ(笑)!


 3人のやり取りを見ていたアコさんから、クスリと笑みが漏れた。 自分が世話を焼いて貰っているのに、何だか弟がもうひとり増えたような感覚になる。 それが、バジルと言う銃士、そして彼を囲む人々の持ち味だった。


GM:「私の負けです。グレース副官は今執務室で事務処理中ですので、今から話に行きましょう」
バジル:おう! 任せとけ! 自信の根拠は無いけどな(笑)。