ことは:皆さんこんにちわ。第2回のテーマは、本編の『漂流者たち①(前編)』に出てきた異世界エリドゥの船についてよ。

真

真:なんだか、やたらと凄い技術が出てた感じだけど。

ことは:現時点で分かる事は

1.この世界の魔導船は基本的に帆に魔法で作った風を当てて進むことが出来る帆船

2.フィオナ達が乗る〔ファルカン号〕はナンカスゴイ機関のパワーで推進し、とっても速い

と言う事ね。

真:ナンカスゴイ機関ってなんだよ? また適当言って……。

ことは:〔ファルカン号〕の魔導機関についてはこの先本編で明らかになる筈だけど、全く別の発想に基づく、新発明だと言っておくわ。

真:その〔ファルカン号〕を襲った謎の船団も魔導船だったようだけど。

ことは:あれは魔法で櫂を動かして推進するタイプね。さしずめ魔導ガレアス船といったところかしら。

真:「ガレアス船」ってどんな船だっけ?

ことは:フリーの画像が見つからないからリンクを張っておくわ。簡単に言うと、帆に風を受けて進む帆船と、櫂を漕いで人力で進むガレー船の中間的な船ね。エリドゥでも一般的に使われているわ。地球のガレアス船も大砲を積んでいるけど、こちらは魔導火砲を搭載しているわ。

真:魔導火砲ってなんだっけ?

ことは:これについても本編で明らかになるので、ここでは触れないでおくわ。それにしても、真は聞いてばっかりね。

真:しょうがないだろ。知ってても知らないふりしないとコーナーが成り立たないんだから。

ことは:それもそうね。あとは、エリドゥの魔導船は、地球の帆船に比べて見えないところにアドバンテージがあるようね。

真:見えないところ? 艦底の素材がオリハルコンとかなのかい?

ことは:その見えないじゃないから(笑)。本編にあったでしょ? 魔導灯ランプによる照明に真水の生成。おまけに食糧庫の除湿と低温化エア・コンディショニング。これだけで船員が航海で受けるストレスはかなり緩和されて長期航海が可能よ。コロンブスもヴァスコダ・ガマもマゼランも、これを知ったら自分の苦労は何だったのかと嘆くわね。

真:そう考えると凄いね! 生鮮食料品が手に入るなら、ビタミン不足で病気にならなくて済むかも!

ことは:壊血病ね。それは生物である以上避けられないし、ビタミンとの因果関係が証明されないと難しいかも。でも、劇中の描写からは壊血病に苦しむ船員は出てこないから、何らかの解決策はあるわけよ。

真:魔法でさくっと治しちゃうとか?

ことは:そこは本編で語られるかも知れないわ。私は民●書房刊の『恵利道エリドゥ航海史概論』で読んだから知ってるけど。

真:その本、うさん臭くない?

ことは:大丈夫。読んだ後で紺碧さんに話を聞いて確かめたから。

真:じゃあ最初から聞けばよかったじゃないか!

ことは:知的好奇心は答えを先に聞くだけじゃ満たされないものなの。書は心の栄養よ。そう言えば、紺碧さんが面白いことを言っていたわね。〔ファルカン号〕を襲った「謎の艦隊」の戦力は、少なくても十数隻はいたそうよ。それを聞いたときはかなり面食らったわ。

真:何か問題ある? むしろ少ないと思ったけど?

ことは:主力艦が十数隻ということは、地球の歴史で有名なアルマダの海戦でスペイン軍が投入した軍艦の半分近い戦力よ。と言う事は、この艦隊はただの海賊国家ではなく、当時のスペインに迫るほどの強大な国力を持っていることになるわ。

真:そんなに凄いの?

ことは:この資料を見ると、16世紀の英国が保有する商船の内、200トンを超えるものは20隻もないわ。小型船を合わせた商船全部を足しても200隻に届かないのよ。1600年代には急増しているけど、これはスペインを下して絶頂期に入り始めた大英帝国の数字よ。

真:でも、人気作の○○とか××は何千隻も出てきたじゃないか?

ことは:大型船を建造するのに、少なくとも2000本の木材が必要。大航海時代にたくさんの木造船が造られたせいで、ヨーロッパの森が激減したのよ? 一国で大型船を何千隻も建造したら、自然破壊を通り越して広義の自殺ね。動かす船員の確保も大変なことになるし。それに、おなじ仕様の船ばかりなのも解せないわ。木には個性があるから、どうしても差はでてしまう。規格化は無理よ。

真

真:わわっ! 先達の作家さんをディスっちゃ駄目だよ! 全部リアルにやったら破綻しちゃうんだから! でも、ここでそれを開陳するってことは、今作では史実の国力に準拠した戦いをやるの? それ、地味にならないかなぁ?

ことは:そこは紺碧さんも考えがあるそうよ。

真:考えって?

ことは:飢餓感を煽るのはマーケティングの(以下略)。

真:あーはいはい。更新を楽しみにしておくよ。

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