ことは:みなさん初めまして。西城寺ことはです。

真

真:助手の宮藤まことです。

ことは:このコーナーでは、創作小説『「真秀ろばの国」導く、異世界新秩序』の舞台であるエリドゥ世界について解説してゆくわ! ちなみに、私と真は本作のメインキャラではないの。どこで登場するかは今後の展開の中で情報発信するわ。

真

真:そんなんで良いの?

ことは:飢餓感を煽るのはマーケティングの基本よ。さて、本作は突如異世界エリドゥに転移した日本とその周辺国が、生き残りをかけて異世界新秩序ニュー・ワールド・オーダーを作る物語よ。第1回は異世界エリドゥに転移した日本の状況について解説しましょう。

真:日本の状況からやるんだ。

ことは:ええ、私たちが住んでいる『真秀ろばの国』世界、2011年の日本は、読者の皆さんが知っている日本とは別の歴史を辿っているの。

真:令和の日本が転移したわけじゃないんだね。

ことは:いわゆる並行世界の日本ってことね。私たちは歴史の授業で習ってるけど、簡単に解説するわ。こちらの日本は第二次大戦で米軍相手にちょっと頑張りすぎちゃったのよ。おかげでソ連に背後を突かれて北海道の北半分を持って行かれたわ。そのせいで90年代に統一されるまで、ドイツや朝鮮半島のような分断国家になってしまったの。

真:読者さんたちの日本では、そんな小説も出てるようだね。

ことは:オマージュ元をばらすのは止めなさい! その小説とかと違って、私たちの日本は第一次大戦にも積極参戦して、総力戦の戦訓を持っていたりしたからより有利に戦ってはいたわね。結局合理性と物量の差で負けたけど。その辺の事情は、また”何処か„で語られるでしょう(谷利さん、期待しています♪)。

真:じゃあ、そこは突っ込まずにおこうか。で、「日本とその周辺国」ってことは、転移したのは日本だけじゃないの?

ことは:ええ、2011年末に地球から転移したのは「広義の日本列島」+αよ。具体的には樺太、台湾、マリアナ諸島、パラオなどなど。おかげで、他の転移ものよりも軍事力や資源面で恵まれている代わりに、一緒に転移した様々な国家や組織との調整役まで抱え込むことになってしまったわ。

真:それ、外務省の人たちは胃に穴が開くじゃないか?

ことは:細かい経緯は、本編で語られるでしょうから省くけど、転移した国々は日本を中心に「パシフィック・アライアンス(PA)」を結成して、エリドゥの国々と交流を行うわ。

真:転移ものはそうじゃないとね!

ことは:私たちの日本は、統一までずっと北日本と冷戦に興じていたおかげで、平成日本よりもそれなりに戦略的な考え方ができるようにはなっているの。だけど、根っこの部分は同じ日本人で、そうそう変われるわけじゃないから、やっぱり日本人的甘さで、やさしさのつもりがかえって戦争を引き起こしたりするかもしれないわ。

真:耳が痛い話だけど、確かに否定できない。

ことは:そんな甘ちゃんな日本が、ローマ帝国のような覇権国家としてエリドゥに安定した新秩序を築くことができるか? それが本作の大テーマよ。

真:なるほど。ただ異世界で自衛隊が無双する話じゃなくて、一種の思考実験的な政治劇なんだね。

ことは

ことは:もちろん、ネット小説読者の皆さんが大好きな、エルフや獣人ッ娘、お姫様とのキャッキャウフフもあるわよ!

真

真:ちょっ、ことは! 作者の紺碧さんに怒られるからそう言ういい方は……。

ことは:お姫様の「くっころ!」もあるわよ!

真:……もうどうにでもなれ。


「真秀ろばの国」導く、異世界新秩序

12月23日、21時「小説家になろう」「ノベルアッププラス」にて公開開始