和美

和美:ここは本編の完結にテンションが上がったはぎわらが、勢いで作ってしまった頭の悪い企画のページなんだって。

美都

美都:アリサさんが披露する間違った日本知識を、学が訂正すると言うだけのコンテンツって話だけど。色々ぶっ飛んでない?。はぎわらっていつもこんなこと考えて生きてるの? 社会生活大丈夫?

和美:まー、色々勉強するのは良いことだよ(テキトーなフォロー)。

美都:このコンテンツは歴史考証担当の谷利さんが監修してくれてるってさ。だから、事実関係の間違いはそう無いと思うけど、ここで語られる蘊蓄は諸説あるものもあるそうだから、もし何かあったら生暖かい目で見てあげて。

和美:じゃあ、早速行きましょー!




日本の商人はスゴイ?

アリサドヤ

アリサ:日本の商人には「三方よし」と言う言葉があるわ。これは、「商人といえども、日本男児たるもの左右と背後を確認し、スナイパーに狙われていないか確認してから商談を始めろ」と言う意味ね。常在戦場の心構えは、軍人の血を引くものとして頭が下がる思いよ。流石サムライの国日本だわ!


学呆れ

学:江戸時代の日本は中東の紛争地帯かっ!?
 「三方よし」というのは近江国(現在の滋賀県)の商人が持っていた経営哲学だ。「売り手」「買い手」「世の中」、この3つの1つでも欠けていたら、よい商売ではないと言う考え方だな。現代の企業が唱えている「winwin」と「CSR(企業の社会的貢献)」をひとつにしたような、先進的な考え方だ。
 「商人もまた戦っていた」と言う考え方は賛成だが、戦う相手は別にスナイパーじゃないからな(笑)?


聖徳太子はチート持ち

アリサドヤ

アリサ:聖徳太子は中国の皇帝に対等な関係を主張して激怒させているけど、これは自らが開発した巨大ロボットが祖国を守ってくれると言う確信があったからよ。
 このロボットは宇宙に飛び立ってしまったそうだけど、先の戦争まで残っていたらアメリカの勝利は盤石では無かったかもしれないわ。
 政治家改革だけでなく、ロボットの開発まで成功させるなんて、聖徳太子というのは偉大な人ね。


学呆れ

学:お前、倫にまた何か吹き込まれただろ!
 当時の日本が隋に対して強気な態度に出る事が出来たのは、朝鮮半島で起きた戦いに足を取られていた隋に、日本と敵対する余裕はないと読んでいたからだ。つまり、足元を見たわけだな。
 結果日本は、皇帝にデカい態度を取り、独立を黙認させたうえで、隋の味方でいる事もできた。この辺の外交感覚は素晴らしいと思う。
 あと、聖徳太子の政治改革は、彼を含む様々な人間が行った改革を、象徴として彼がやった事にした、と言う説もある。


武田信玄の強さは人にあり

アリサドヤ

アリサ:武田信玄は領内に堅固な城を持たなかったそうだけど、これには秘密があるの。武田の忠臣たちは、敵国の侵略を受けた時、組体操で防壁を作って攻撃を防いだの。
 信玄はその功績を称えて 「人は城、人は石垣、人は堀」と言う有名な言葉を残したのね。なんて堅固な信頼関係なのかしら。


学呆れ

学:武田家は何処の超人軍団だ。
 有名な話だけど一応触れとくが、「人は城、人は生垣、人は堀」と言うのは、「堅固な城壁に守られるより、人心を掴めば彼らが守ってくれる」と言う意味だ。
 とは言え、武田家は築城技術を軽視していたわけではなく、むしろ重視していた。武田軍が築いた高度な野戦陣地は、攻め手にとって恐怖の的だったんだ。
 信長とともに武田を下した家康は、その強さを取り入れるべくその旧臣をスカウトしまくった。信玄の理解者としては、ライバルである上杉謙信が有名だが、かつて彼にこっぴどく負けて敗北から学んだ家康も、またよき理解者だったわけだ。


桜田門外の変は近江牛と印籠と薙刀で大変だった

アリサドヤ

アリサ:水戸の殿様斉昭は気性の荒い人物で、失脚させられた時、脂のしたたる近江牛のステーキを1日10トンもやけ食いしたの。
 たまりかねた幕府が牛を斉昭に食べさせないように命じたら、激怒してご先祖から受け継いだ印籠を持ってカチコミに行ったのよ。でも怒りのあまりスケとカクの子孫を連れて行くのを忘れたのね。そのせいで印籠のマジカルパワーが発揮できず、誰も平伏してくれなかったわ。
 結局争いになって江戸城の門で得意の薙刀を振り回したの。これが世にいう「桜田門外の変」よ。


学呆れ

学:色々混ざってる上にぶっ飛びすぎて何処から突っ込んで良いか分からんわ!
 確かに、「徳川斉昭は近江牛の味噌漬けを断られた腹いせに井伊直弼を殺した」と言う俗説があるが、当時の庶民が面白おかしく脚色して広げただけだ。
 斉昭は色々言われる殿様だが、日本が大変な時に肉食いたさに大老を殺すほどアレな人間じゃない。
 ただ、薙刀は実際たしなんでいて、かなりの腕前だったらしいな。
 印籠の下りは……もう語らなくてもいいだろ(笑)


日本野球は真剣勝負

アリサドヤ

アリサ:サムライの国はベースボールも命を懸けた真剣勝負よ!
 日本では、野球の始球式でバッターが立っているけど元々は投手としてマウンドにたった偉い政治家を事故にみせかけ暗殺するためだったそうよ? 打球を受けた政治家は拳を天に掲げ「男子の本懐!」と叫んで果てたそうよ。
 やはり日本の頂点に立つ政治家たちは、自分の死に場所を心得ていたのね。


学呆れ

学: 日本の野球に迂闊な事言うと、美都に殺されるぞ?
 日本の始球式でバッターが立つのは「バッターが居ないと外れた球はボールになるが、打者が立って空振りすればストライクになるので、ゲストに失礼が無いように敢えて打者が空振りする」と言う配慮によるものだ。
 この習慣が始まったのは、始球式に大隈重信を招いたのが始まりだそうだ。
 あと、日本の政治家はそんな世紀末覇者みたいな死に方はしない。「男子の本懐」は暗殺者の襲撃を受けた浜口幸雄首相が医師に無事かと聞かれた時にそう答えたそうだ。
 ちなみに浜口首相はこの時は生還しているが、その後の経緯はかなりうすら寒いものだ。ググればすぐ出てくるので、興味ある方は調べてみて欲しい。




日本人はみんなアーッ! な人たちの天国だった

アリサドヤ

アリサ:日本人は同性の恋愛に寛容な国よ。著名なサムライは皆男性との恋愛を楽しんでいたの。江戸時代の町人たちも、自由に同性で愛を確かめ合ったのよ。
 キリスト教徒である天草四郎ですら、霧丸と言う恋人が居たわ。


学呆れ

学:あ、それは本当だ。武士は若いうちから子飼いの腹心と肉体関係を結んで信頼を繋ぎとめる習慣があったから、織田信長は前田利家とそう言う関係だったらしいし、武田信玄も男性に書いたラブレターが後世に残ってしまうと言う羞恥プレイを受けている。西郷隆盛も男性と心中しようとしてたしな。
 その辺の文化は、女性不足もあって江戸の町人にも引き継がれ、当時のベストセラー小説「東海道中膝栗毛」の弥次さん喜多さんも仲良くBLライフを送っていた。
 ただ、天草四郎と伊賀の霧丸の下りは角川の映画の話で史実じゃないぞ。




和美

和美:おにぃ、こんなに博識だったんだ。ちょっとビックリ。

美都

美都:全部谷利さんの受け売りだから。はぎわらも彼から聞きかじった知識を方々で披露しては悦に入っているそーよ。「谷利さんいつもありがとうございます!」と土下座しながらお礼言ってた。