お断り

・「王立空軍物語」は、史実の兵器をかっこよく活躍させるのが目的である為、ライズと言う架空世界においても史実と同じ姿の兵器が登場します。
・普通技術水準や用途が違えば兵器はがらりと姿や特性が変わる筈ですが、それを追及してしまうと、〔ゼロ戦〕や〔タイガー戦車〕を異世界で活躍させられないので、その辺りは敢えて曖昧にして「そういうものだから。いいね?」で通しております。
・また、ミリタリーや歴史に詳しい方の突込みは歓迎いたしますが、申し訳ありませんが修正や反映はお約束できません。
・上記の点について、「アッハイ」と納得して頂ける読者様のみ、読み進んで頂ければと思います。
・最後にヒロインであるヴェロニカのコメントを入れてます。かなり毒が入ってますが。


大公派兵器

●ワイマール帝国

ポルシェ・タイガー

・史実
 総統閣下の肝いりで試作された重戦車。ヘイシェル社製の重戦車と正式採用を争ったが、直ぐ故障する、足回りが弱い、無線機がエンジンノイズで使えない等、欠陥だらけでコンベ落ちしたが、操作性は良好だった。
 失敗の原因はスペックを高くしようとして設計に凝りすぎたといういつものアレ
 尚、採用されたヘイシェル製戦車は、後に〔Ⅵ号戦車タイガー〕として実践投入され、そのチート性能で連合軍戦車兵を恐怖のどん底に陥れることになる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/VK4501(P)

・作中の設定
 全体的な仕様は史実と変化がないが、国際情勢が異なる為、レアメタルと良質の燃料が輸入され、エンジンのスペックが若干向上している。
 ただし、満足に走れないのは史実と同じ。
 主砲の88mmアハトアハト砲は、戦車砲としては942年10月時点で、ライズ最強クラスの威力を誇る。

ヴェロニカのコメント

ヴェロニカ:走れば最強よ。走れば。こんな複雑な工芸品を本気で大量生産する気だったの? やる気あるの?

Ⅳ号戦車

・史実 
 ドイツの主力を担う中型戦車として、大戦を通して戦い抜いた。
 当初は火力支援用で対戦車戦を想定しておらず、重装甲の戦車を相手にすると歯が立たなかった為、砲身を延長して貫通力を増したのが〔F2型〕である。より高性能な戦車が登場した後も、数の上では主力であり続けた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/IV%E5%8F%B7%E6%88%A6%E8%BB%8A

・作中の設定
 ドイツが支援するブリディス都市同盟がライセンス生産している。
 帝国派が投入した〔T34〕〔シャーマン〕両戦車に対抗するため、クロア半島に〔F2型〕が緊急輸送された。
 なお、史実より〔T34〕ショックが遅れているのに、何故史実と同時期に実戦投入できたかと言うと、ドイツの設計技術者が史実より層が厚い事、日本が史実より羽振りが良い影響で亡命技術者から〔T34〕の設計図が流出し、早期に対策を練る事に成功したからである。

ヴェロニカ

ヴェロニカ:手堅い設計でとても使いやすいわ。兵器は信頼性があって一人前よ。ドイツの技術者も日本の技術者も、あれこれ凝りすぎるけど、堅実に徹した方が良い仕事をするのは同じね。

Ⅲ号戦車

・史実
 対戦車戦闘を前提とした革新的な中型戦車。
 本来〔Ⅳ号〕では無くこちらが主力中戦車になるはずだったが、恐竜的進化を遂げる戦車の潮流について行けず、〔Ⅳ号〕にバトンタッチする形で裏方に退いた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/III%E5%8F%B7%E6%88%A6%E8%BB%8A

・作中の設定
 同じくブリディスでライセンス生産されている。クロア内戦初期の主力中戦車だったが、史実同様早期に旧式化してしまった。

ヴェロニカ

ヴェロニカ:小さいし非力だけどバランスも使い勝手も悪くないわ。砲塔を取り払って大型砲を固定した〔Ⅲ号突撃砲〕に順次改造中よ。

Ⅱ号戦車

・史実の設定
 訓練用の軽戦車だったが、戦車不足からポーランド及びフランス戦で埋め合わせとして投入され歩兵や対戦車砲の排除に活躍したが、そもそも戦車と戦える装備を持っておらず、後継戦車が充足すると機甲部隊から姿を消し、歩兵支援や偵察等に従事した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/II%E5%8F%B7%E6%88%A6%E8%BB%8A

・作中の設定
 既に旧式化し、歩兵支援に使用されていたが、被害の増大に伴い後方に下げられ、牽引車として使用されていたものを転用。イリッシュの戦いで最後の奉公をする事になる。

ヴェロニカのコメント

ヴェロニカ:元々は訓練用だから、そもそも対戦車戦は前提として無いの。こんなもので数合わせしてる大公派に苦戦するとか、いかに初戦の帝国派の戦車指揮官がお馬鹿さんだったかを物語っているわ。


大日本帝国

97式戦車改(チハ改)

97式戦車 チハ改
中央がチハ改。手前は後継の一式中戦車

・史実
 みんな大好きチハたん
 欧州戦線レベルでは平凡な性能しか持たないはずの米国製〔シャーマン〕のカモにされ、挙句の果てに軽戦車にすら劣る性能だったことで、日本陸軍のダメさを強調する文脈で引き合いに出されるが、登場当時は世界レベルの性能で、引火しにくいディーゼルエンジンを考えれば十分優秀な存在と言って良い。
 日本戦車の悲劇は、日本が前述の戦車の恐竜的進化について行けるだけの工業力を持たなかった事と、そんな状態で大戦争を始めてしまった国家戦略の貧弱さに尽きる。
 占守島の戦いでは、民間人を逃がす時間を稼ぐ為奮戦し、最後の意地を見せた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E4%B8%83%E5%BC%8F%E4%B8%AD%E6%88%A6%E8%BB%8A

・作中の設定
 素体は史実通りのチハである。ダバート王国でライセンス生産されている。
 旧式戦車の性能底上げの為にエンジンが強化され、浮いた出力で追加装甲と新開発の長砲身57mm砲が取り付けられた。史実の47mm砲より口径が大きいのは、輸送力の向上で歩兵用の対戦車砲が大型化できるようになり、それと規格を合わせる形で主砲の強化が行われた為。
 魔力式の製鉄炉のおかげで冶金技術も大きく向上している為、防御力や砲弾の性能も別物である。
 それでも〔シャーマン〕や〔T34〕の性能には遠く及ばず、足回りの強化を行わなかったせいで整備性と走破性が悪化している。
 〔Ⅳ号戦車F2型〕が登場すると、軽戦車の駆逐や、待ち伏せと言った脇役に専念し帝国派から「〔スチュアート〕殺しキラー」、「クロア最強の軽戦車・・・」と言った不名誉な渾名を頂戴した。

ヴェロニカ:兵部省の設立で、日本人もだいぶ生産力のやりくりがまともになったけど、飛行機に注力しすぎて古くなった戦車を慌てて改良する泥縄ぶりは相変わらずね。もう少し頑張りましょう

95式軽戦車

・史実
 フットワークを生かした軽量級の戦車だが、登場時は優秀ながら旧式化したまま米国戦車と戦うことになったのは〔チハ〕と同じ。
 輸送力の限界から、小銃弾すらギリギリ耐えられる程度の装甲しか持たず、小さくて(当時としては)速いがが紙装甲と言う宿命を抱えたが、これしかないので使わざるを得ず、7トンの軽戦車で30トンの中戦車を迎え撃つという無理ゲーを強要された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E4%BA%94%E5%BC%8F%E8%BB%BD%E6%88%A6%E8%BB%8A

・作中の設定
 外見こそ変わりないが、史実の用途としては若干異なり、生産力と輸送力の向上から〔チハ〕の生産数が史実より多かったことで、輸送に便利で素早く戦場に投入できる早期展開用の戦車として開発された。対戦車戦闘は全く考慮されておらず、軽戦車と言うよりキャタピラを持った装甲車である。
 オプションの追加装甲を取り付ければ、重機関銃にも一応耐えられるようになった。ただし機動力は低下する。
 クロアでも同様の意図で持ち込まれたが、イリッシュの戦いで対戦車用として限定的に投入される。

ヴェロニカのコメント

ヴェロニカ:小銃弾に貫通される戦車と聞いたときは頭を抱えたわ。上手く使えば状況次第で活躍できるけど、出来れば乗りたくないし、部下も乗せたくないわね。

〔一式戦闘機隼〕

一式戦闘機隼

・史実
 日本陸軍の主力戦闘機。何でも屋である海軍の〔ゼロ戦〕と異なり、あくまで戦闘機を撃ち落とす為の戦闘機ファイターであり、爆撃機との戦いは他の機体インターセプターが行う前提で設計された。
 おかげで終戦まで弱火力に苦しんだが、割り切った強化が行われたおかげで、連合国のパイロットから「ベテランの乗った〔オスカー〕は侮れない」と言う評価を受けた。
 作中でも登場する「飛行第64戦隊(通称加藤隼戦闘隊)」は、レーダーと無線を上手く活用することで、圧倒的な性能、物量を誇る筈の連合国戦闘機とある程度互角の戦いを演じている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E5%BC%8F%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F

・作中の設定
 時代の趨勢を読み切れず、武装が貧弱である事は史実と変わらないが、レアメタルや高品質な燃料が史実より潤沢なおかげで、スペックは史実より向上している。
 一番大きな要素は無線機で、電気技術の向上でノイズが微小に抑えられ、編隊で連携を取りながら戦うことが容易になった。
 ※なお、航空機に関しては別途詳しい解説を入れる予定です。

ヴェロニカ

ヴェロニカ:ベテランが乗れば強いけど、新兵では真価を発揮できない玄人仕様の戦闘機よ。日本人って本当にねじり鉢巻きで頑張るのが好きね。過労死が趣味なのかしら?


イタリア王国

M13/40

・史実
 イタリア製中戦車で、終戦まで事実上の主力だった。登場時はそこそこの性能だったが、基礎工業力の低さから技術革新に追いつけず、旧式のまま戦い続ける事になったのは日本と同じだが、エンジンはより旧式の〔チハ〕より非力で、軽量にも拘らず鈍足である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/M13/40

・作中の設定
 イタリアも史実より基礎工業力が向上しているのにも関わらず、航空機と軍艦に予算を取られ、史実に毛が生えた程度の性能で帝国派の新鋭戦車と戦う羽目になった。
 しかしながら、補給体制と運用が史実より合理的だったおかげで、予想外の粘りを見せ、縁の下の力持ちとして頼られた。
 少数ながら、〔チハ改〕のエンジンと主砲を組み込んだ改良型が投入されているが、〔チハ〕より軽量な車体を無理に強化したため、〔チハ改〕以上にバランスを欠いた戦車になってしまった。それでも装甲が若干強化されたため、戦車兵からは歓迎された。

ヴェロニカ

ヴェロニカ:悪くないと思うわよ。決して良くもないけど。帝国派の新型戦車と戦うには、少々相手が悪すぎたわね。

カイオ・ドゥイリオ級戦艦

※軍艦に関しては、「地球で使用されている軍艦をライセンス生産した場合、地球と同じ名前を使用する」と言う暗黙の文化が存在する。これは、日本から〔天龍〕級軽巡洋艦の設計図を譲り受けたダバート王国が、日本人に敬意を表して、同じ名前を付けた事がきっかけ。
 例えば戦艦〔大和〕は、日本が持つ〔大和〕と、ダバート王国が所有する〔大和〕の2隻が存在するという、少々紛らわしい事態になってしまった。
 しかしながら、ライズと地球をつなぐ門は、200mの上空に存在する為、船舶をライズに運び込む事は不可能で、現在まで大きな混乱が起こったことは無い。

アンドレア・ドーリア
2番艦の〔アンドレア・ドーリア〕

・史実
 イタリアの旧式戦艦
 同じ設計図を使用した同型間に〔アンドレア・ドーリア〕がある。
 第一次大戦中に完成した型落ちだが、フランスの新型戦艦に対抗する新造艦が間に合わず、当面の戦力として近代化改装された。
 主砲の内径を削って口径そのものを拡大すると言う強引なやり方で、32cmの大型砲弾を撃ち出せるようになったが、38cm以上の巨弾が飛び交う第二次大戦の地中海では、連合軍の戦艦と殴り合う能力は持っていなかった。
 旧式ながら使い勝手は良く、油が足りずに動けない新型の《ヴィットリオ・ヴェネト》級に代わって地中海を駆け回り、傷を負いながらも終戦まで戦い抜いた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%A5%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%AA%E7%B4%9A%E6%88%A6%E8%89%A6

・作中の設定
 イタリア王国が、クロア公国に〔コンテ・ディ・カブール〕級戦艦に続きライセンス生産を行わせた弩級戦艦。
 既により大型な〔金剛〕級を建造していたダバートに比べ、本級は旧式化していたが、イタリアも新型戦艦の開発に手こずっていた事や、クロアの造船技術に合わせる形で建造が決定された。
 設計は同じだが、電気溶接などの最新技術が導入され、鋼材も日本製の高品質な物を使用していることから、スペックは見えない所でクロア製の方が高い
 〔カイオ・ドゥイリオ〕は内戦勃発前にゾンム帝国の拡張政策で緊張関係が高まったことで、旧式戦艦を活用する為のテストヘッドとして二度目に改装を受け、主砲・対空火器・機関・射撃式装置の更新とCIC(戦闘指揮所)の増設などが行われた。性能は抜群だったが、少々資金をかけすぎたせいで割に合わないとされて、二番艦〔アンドレア・ドーリア〕の改装は中止。計画は凍結された。
 本級の活躍に幻惑されたゾンム海軍が、米国の制止を振り切って同クラスの主砲を持った〔アラスカ〕級戦艦の魔改造と増産を決めてしまい、重巡洋艦の生産ラインが圧迫され、一時的な戦力不足を起こすと言う見えない戦果も挙げた。

ヴェロニカ

ヴェロニカ:軍艦には詳しくないけど、海軍にお金を回しすぎて貧弱な戦車で戦う事になったのは理解しているわ。用意した兵器が実際のニーズと違うのは良くある事だけど、その隙間を埋めるのは大抵現場になるわね。


大英帝国

PIAT

PIAT

・史実
 英国製の対戦車兵器。
 ガンダムや海坊主さんが愛用している、肩に担いでぶっ放すあれの走りである。
 発射機構にバネが使用されているが、バネの力で弾頭を打ち出すわけではなく、火薬への点火と、発射時の衝撃を吸収する為に使用する。
 この凝った機構のおかげで不発が多く、命中率も劣悪で後に「英国面」と揶揄される。確かに後発の〔バズーカ〕は、発射時の爆炎を後方に逃がして衝撃を殺すシンプルな機構のおかげでベストセラーとなったが、反面で「うっかり後方を確認せずに発射して戦友を焼き殺す」「派手な発射炎のおかげで待ち伏せがバレて蜂の巣にされる」と言ったリスクがあった。
 PIATは作動は不安定でも上記の欠点は無く、命中率も熟練すれば向上し、威力も申し分無かった為、終戦まで使用された。
https://www.google.com/search?q=PIAT&oq=PIAT&aqs=chrome..69i57j0l7.1236j0j8&sourceid=chrome&ie=UTF-8

・作中の設定
 軍から役立たずの烙印を押されつつもコツコツ改良したおかげで採用にこぎつけたのは史実と同じだが、駐在武官からこの兵器の存在を知らされたクロア陸軍は、不足する機甲戦力に穴埋めとして、英陸軍を札束で引っぱたいて開発を急がせた。
 おかげで史実より早く実戦投入されたが、生産を急いだため初期ロットの不発率は史実より高くなってしまっている。
 クロア内戦に続く箱舟戦争でも使用され、日本人義勇兵の船坂弘准尉・・(当時)は、これを使用し戦車5両を一回の戦闘で撃破と言う、嘘のような記録を撃ち立てた。

ヴェロニカ

ヴェロニカ:鉄人とは船坂准尉の様な人を言うのね。同じ様な名前を自称していた小心者が居たけど、政敵の写真に墨を入れて回るチキンぶりを何とかしてから名乗った方が良いわね。
 ところでイギリス人の造る製品って「素晴らしく優秀」か「優秀だけど大きな欠点も抱えている」か「使い物にならないガラクタ」のどれかよね。ある意味日本やドイツより極端じゃない?

帝国派兵器

アメリカ合衆国

M4シャーマン

・史実
 米国の主力中戦車。太平洋では無敵の存在だったが、欧州ではドイツの新型戦車に苦戦する。
 実は米国はドイツ戦車に対抗する戦車を設計する余裕を持っていたが、「これで十分」と言う声に押されて、終戦直前まで新型戦車は届かなかった。この判断が妥当だったかどうかは、語る人間によって評価が分かれる。
 作中の解説にもある様に〔T34〕にはスペックで劣るが、車長が指揮に専念できる設計の為、柔軟性で勝る。また「エンジンをかければすぐ始動する」「操作が楽で小回りがきく」「修理や生産が簡単」と言う見えない部分での性能は隔絶していた。
 なお、アメリカの戦車生産数はドイツの2倍を超える。もう性能とかそんな問題では無かった訳である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/M4%E4%B8%AD%E6%88%A6%E8%BB%8A

・作中の設定
 基礎技術が大きく向上している日独伊に比べ、米国製兵器は史実と大して変わらない(元々がチート級な性能の為)。
 ただし、戦術面での蓄積が弱く、数が少ない事もあって初戦では苦戦した。パットンのテコ入れが無ければ、苦戦はより長期間になったと思われる。

ヴェロニカ

ヴェロニカ:性能は〔T34〕に及ばないけど、使いやすさと言う点でクロアに存在するどの戦車にも負けないわ。ただ、一部米国製兵器のメタボな外見は何とかならないのかしら?

P38 ライトニング

P38 ライトニング
写真はL型

・史実
 アメリカの重戦闘機。エンジンを2つ積んだ「双発戦闘機」と言うタイプで、このジャンルで唯一成功した機体と呼ばれている。なお、現在米軍や自衛隊が使用している〔F35 ライトニングⅡ〕は、名前を襲名した2代目である。
 本来は爆撃機を撃ち落とす為の迎撃戦闘機だったが、巨大な機体のおかげで大量に燃料が積めた為、爆撃機の護衛など、長距離侵攻用の戦闘機に転用された。破格の武装と防御力を持ち、並の戦闘機では追いつけないほどの高速性能を誇るが、反面目玉が飛び出るほど高価で、小回りも利かないので格闘戦は行えない。
 戦争後期になると、エンジン1基でも高速で遠くまで飛べる(つまり、値段も安い)機体が登場した為、それらに道を譲った。
https://ja.wikipedia.org/wiki/P-38_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

・作中の設定
 ゾンム帝国でライセンス生産されている。
 前述のとおり、米国製兵器は史実の性能はほぼ変わらないが、「とある理由」から、一部の航空機だけはより高性能である。炭素粉を塗り付けたステルス仕様の〔ライトニング〕もその1つで、低空飛行で後方に侵入して爆弾を投下してゆくので、「黒い幽霊ブラックゴースト」と恐れられる存在だった。
 また、20mm砲も、故障の多い英国製のデッドコピーでは無く、ブローニング機関銃を大口径化した物が開発された。これは威力の点で日独製に劣るものの、小型軽量で信頼性に優れ、特に防御の薄い日本機には脅威となった。

ヴェロニカ

ヴェロニカ:金持ち仕様のブルジョワ戦闘機ね。お値段は他の戦闘機の約2倍。2機分の予算で、エンジン4基積んだ大型爆撃機を買えてしまうわ。こんなもの何千機も大量生産できてしまう米国の工業力は頭がおかしいレベルね。

ソヴィエト連邦

T34

T34
T34前期型を並べた写真。右の2つが作中に登場するタイプ。

・史実
 ソ連の中戦車で、ドイツ製の戦車とは走攻守共に隔絶した性能を持っており、「T34ショック」と呼ばれる衝撃を与えた。
 独ソ戦初頭はは数が少なく、大量配備はされていなかったためドイツの快進撃を阻むことができなかったが、米国の支援と人海戦術による大量生産でじわじわと数を増し、ドイツは〔T34〕が上回る戦車を送り出してからも、数の力で押しつぶす事が可能だった。
 装甲板を斜めに取り付ける事で、攻撃のエネルギーを反らして減殺する「傾斜装甲」と言う新技術を持っており、これは後に各国で模倣された。
 半面、信頼性や人間工学的な配慮は据え置きで、あまりに操作レバーが重いのでハンマーで叩いて動かしたと言う笑えない話がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/T-34

・作中の設定
 同じくゾンム帝国でライセンス生産され、帝国派に供与された。
 設計は史実と大差無いが、独ソ戦が起こらなかったおかげで生産や運用の習熟に時間が取れ、工業製品としての完成度はある程度向上している。流石にレバーをハンマーで叩く事は無くなったが、それでも使いやすさはアメリカ製品には遠く及ばない。
 クロア内戦において最強の中戦車として君臨し、大公派の戦車兵を恐怖に陥れた。

ヴェロニカ

ヴェロニカ:前線指揮官としても、参謀長としても、最も手こずった戦車ね。独裁者にとって兵器は玩具みたいなものって言うけど、ご自慢のブリキ玩具を亡命者に持ち逃げされた同志書記長を思うと笑いが止まらないわ。