アリアンロッド・サガ・リプレイ「亡国の王子(改訂版)」後編


■ミドルフェイズ06

 

GM:皆さんは解放した親衛隊を引き連れ、事前の手筈通りに迂回して入国して来たゴルフォード錬金騎士団とも合流して巨神像へと向かいますが、そこに待ち受けていたのが、ダブランダー率いる反乱軍とラングエンド軍の同盟軍です。

GM(ゲオルグ):「例の兵器が待ち構えているかも知れません。注意してください」

GM:では、お待ちかねの「大規模戦闘」です。まずは、戦団を編成しましょう。

 

 大規模戦闘開始前:両軍初期戦力一覧

 

●「バウワンコ義勇軍・ゴルフォード錬金騎士団」連合軍

代表者名:コリー・クンタック・バウワンコ

動員人数:2000人

戦団レベル:4

戦力:43

NPC:ゲオルグ:5

    ブルスス:2

 

●「バウワンコ反乱軍・ラングエンド軍」同盟軍

代表者名:ダブランダー

動員人数:5000人

戦団レベル:7

戦力:58

NPC:サベール:4

 

GM:「代表者名」は、最高指揮官の事ですね。今回は事実上でもですが、名目上の場合もありますよ。

ナナコ:流石にこれは、言わずもがなかな(笑)

GM:ですね(笑)。次に「動員人数」ですが、これはそのままモブの兵員の人数を表してまして、この数字の大小で同時に「戦団レベル」と「戦力」、あとは参加出来るNPCの人数が決まります。いわゆる、「戦いは数だよ、兄貴!」と言うやつを表しているわけです。

テレーズ:単純に言ってしまえば、「戦力」って言うのは「戦団」をひとりのキャラクターと考えた場合のMPであり、HPである。と言うイメージですかね。当然ですが、「戦力」が大きい方は各種の判定にプラス修正を、逆に少ない方はマイナス修正を受けます。

ナナコ:にしても、敵の数が多いな。

GM:劣勢を跳ね返すのが、大規模戦闘の醍醐味ですからね。それに敵のほとんどは一般兵ですが、皆さんが引き連れているのは、親衛隊と錬金騎士団の精鋭です。

ナナコ:ちなみに、「NPC」については何かあるのかな?

GM:それはですね、数の力は当然として、一方で劣勢下でも個人の武威でそれを埋める例って言うのも、戦記物じゃ王道じゃないですか?

シゲナリ:それこそ、さっき「臥龍」と「鳳雛」のネタも出た『三国志』ですよね。関羽や張飛が出て来て、橋の上とかに仁王立ちなんかしちゃった日には、万の大軍が足止めされちゃうじゃないですか?(笑) 日本の戦国時代なら、関ヶ原の島左近とかも。

GM:近い所だと、ドイツの破壊神ルーデルとかね(笑)。要は、PCたちはその枠なんですけど、他にもそういう「個人で戦局に影響を与えうる強者」なNPCが加わっている場合には、単純な兵数の多寡とは別枠で、総合的な「戦力」にプラス修正を与えます。と言うものですよ。

ナコ:成程、分かったよ。

シゲナリ:ちなみに、各NPCキャラ名の後ろの数値が、そのキャラが参戦している事によって加算される「戦力」へのボーナス値と言う事になります。端的に言って、サベールはブルスス師匠の倍の実力者と言う事になりますか。

ナナコ:そういう目安なんだね。

GM:まあ、ブルススは個人の武勇に特化していて、サベールのように軍の指揮は向いていないのでこの数字になりました。なので、通常ルールで戦ったら、また違うのですけどね。さて、続いて、この大規模戦闘でのFS判定の内容を公開します。

 

●FS判定

名称:巨神像争奪戦

終了条件:5ラウンド以内

判定:精神

難易度:10

完了値:10カウント

支援判定:全ての能力値

適性人数:2人

成長点:10点

 

コリー:FS判定は【精神】か。俺かテレーズが「本陣」に残るのがいいかな。

GM:次は、勝利条件です。

 

■勝利条件

●FS判定に成功する。

●敵軍の戦力を0にする。

 

■敗北条件

●FS判定に失敗する。

●PCが全員戦闘不能になる。

●自軍の戦力が0になる

 

GM:そして、フィールドへの敵軍の配置は以下の通りです(下記の配置図参照)。

ナナコ:(配置シートを見て)ええっと、「前線」、「中衛」、「本陣」って言うのがお互いに向き合ってるね。みんな、ここのどっかに配置されるって事かな?

GM:ええ、それで合ってます。簡単に言いますと、「前線」は互いに接敵して白兵戦でやり合う距離で、「中衛」は主に「前線」に対する支援や射撃攻撃を行うキャラの配置場所。そして「本陣」がFS判定での進行判定を行える場所と言う形になっています。

ちなみに、敵軍の配置はこうなっていますね。

 

▼「バウワンコ反乱軍・ラングエンド軍」同盟軍の配置

前線:槍兵×2、サベール

中衛:銃兵×2、謎のオブジェクト

本陣:ダブランダー

 

GM:「謎のオブジェクト」の詳細は、それが最初に行動する時に説明します。続いて、戦場スキルはどうします? 今回の場合、テレーズは《グランドマスター》を持ってるんで、選択肢が広がりますが?

テレーズ:「殿下。ここは《内応》がよろしいかと」

コリー:「うん、テレーズに任せる」

GM:承知しました。最後に、各PCのフィールド内への配置を決めてください。

ナナコ:私は「中衛」で。

シゲナリ:私が「前線」ですね。

テレーズ:私の支援魔術は「本陣」に居ても「前線」まで届きますので、私は「本陣」に居ましょう。殿下、「中衛」を頼みます。

コリー:分かった。

 

▼「バウワンコ義勇軍・ゴルフォード錬金騎士団」連合軍

前線:シゲナリ

中衛:コリー、ナナコ

本陣:テレーズ

 

 

 

■ミドルフェイズ07

 

 バウワンコ王都の郊外の平野に建ち、広く国民に祀られて来た守護神バウワンコの巨像は、王国の危機に備えて用意された防衛兵器であった!

 国王と、限られた側近のみに代々口伝され続けて来た秘密を初めて知り、驚くコリーたちだったが、その起動キーとなる「竜輝石」は、スピアナ姫がコリーの手にと託してくれていた。

 ダブランダーも、巨神像の秘密については教えられる地位であり、「竜輝石」が無くその伝説の真偽の確認は出来ずとも、自らの軍勢で巨神像の周りを囲み、巨神像への途を遮断する事は考え付くだろう。

そうなる前に一刻も早く巨神像へと向かい、巨神像を起動させなければならない。

 

「それに、伝説の事はさておいたとしても、ダブランダーらの目がそちらに向く事には、充分に意味が有ります」

 敵の軍勢が王都に籠城せずに、巨神像に向かってくれるのであれば、王都を戦場にせずに野戦でカタが付けられると言う事になりますからと、そう語るテレーズの言葉に頷くコリーたち。

 王都の民達を戦にと巻き込まずに済みそうだと言う一点だけでも、そんな伝承を遺してくれたご先祖様に感謝したくなる。

 

 そうして祖国奪還の為の軍勢を率いて辿り着いた、巨神像のそびえ立つ平野。

 しかし、時を同じくしてダブランダー自らが出張って来た反乱軍の軍勢もまた、倍以上の戦力でその姿を現していた。

「ダブランダーよ、ここで決着を付ける!」

 コリーたちは固い決意を胸に、戦場への道を駆け下りる。

 

 

 

●第1ラウンド

 

行動値

・謎のオブジェクト:セットアッププロセス

コリー:10

ナナコ:

テレーズ、サベール:8

・ダブランダー:5

・槍兵A、B:4

シゲナリ:

・銃兵A、B:0

 

GM:戦闘前にロールプレイを。ダブランダーは、コリーを見てせせら笑います。

GM(ダブランダー):「現れたな小童。だが貴様がいまさら帰ってきたところで、何にもならんわ! たったそれだけの兵士を引き連れて、わざわざ儂に討たれに戻ってくるとは。滑稽な奴め!」

コリー:「貴様の企みは全て分かっている! これ以上、愛する国や人々を不幸な目に遭わせるわけにはいかない! ここで決着を付ける!」

GM(ダブランダー):「ほざけ!」

GM:ダブランダーが攻撃開始を命じ、サベールはニヤリと笑って剣を抜き、前進を指示します。

 行動順はコリー、ナナコ、テレーズ、サベール、ダブランダー、槍兵A、B、シゲナリ、銃兵A、B、です。皆さんの側でセットアップにする事のある人はいないですね? では、こちらのセットアップで「謎のオブジェクト」が動きます。

GM(ダブランダー):「ふっふっふ。いくら精強な兵でも、これには敵うまい!」

GM:謎のオブジェクト=「火を吐く車」が、皆さんを攻撃して来ます。目標は、「前線」に立つシゲナリ。(ダイスを振る)……17!

シゲナリ:(ダイスを振る)……11で命中。

GM:ダメージは……わ、低い!? 17点の物理ダメージ!

シゲナリ:2点ダメージですね。「ん? 何か当たったか?」(笑)

テレーズ:(ダブランダーに)「馬鹿めと言って差し上げますわ」(笑)

コリー:俺の番だ。イチローの攻撃を魔法化しておこうか?

テレーズ:私の《内応》が決まれば、彼我の「戦力」比が縮小して各判定へのマイナス修正が無くなるので、殿下はひとまず待機して頂けると助かります。

コリー:分かった。任せる。

ナナコ:どうやら、軍師様には策があるらしいね。じゃあ、あたしも待機で。

GM:では、行動値8でテレーズとサベールの手番ですが、同値の場合PC側が優先なので、テレーズからです。

テレーズ:「では大臣。これではどうですか?」フェイト3点消費して、戦場スキル《内応》使用! 5D6の出目分の戦力をこちらに寝返らせます。……10!

コリー:おお! 「戦力」差が逆転した!

GM:では、敵陣の一般兵達の間に、動揺が走ります。

GM(兵士):「な、なあ……あれ、コリー王子じゃないのか?」「そんな! お、俺、王子様と戦うなんて、出来ないよ……」

テレーズ:では殿下。真相を知らずに巻き込まれているだけの敵軍の兵たちを味方に引き入れるために、演説をお願いします。(←もちろん、演出です)

ナナコ:「今から王子様が、何か偉そうな事言うみたいだから、全員耳の穴かっぽじってよく聞きな!」

 

 朗々と響き渡ったナナコの声に、一瞬静かになる戦場。

 皆、コリーが何を語るのか? 固唾を呑んでいる。

 そして彼は……言った。

 

コリー:ええと……なんて言ったらいい? おろおろ(汗)

一同:(爆笑)

GM:やっぱりヘタレるのかよ!

ナナコ:(素に戻って)お前、アドリブ弱すぎ!

GM:ちょっと、考える時間を取りましょう(苦笑)。

 

 ……10分後。

 

GM:言う事は決まった?

コリー:な、何とか。じゃあ言います。「国民よ! バウワンコを争いに巻き込みたくない者は、私について来い!」(←このセリフを言うだけで、20分かかりました)

GM:まあ、演説はあれでも《内応》は成功してるので(笑)、敵軍の兵士たちは次々とこちらに投降してきます。サベールは、それを後ろから斬り倒しながら攻撃を命じます。

GM(サベール):「お前たちは要らない。さあ、戦いを始めよう」

テレーズ:まさに、戦争の犬≠ナすか……(嘆息)。

GM:シゲナリに斬りかかります……クリティカル!

シゲナリ:こっちの回避はクリティカルしません、喰らいます。「さあ、参られよ!」

GM:22点の物理ダメージ! 大上段に構えたブロードソードを、一気に振り下ろす!

シゲナリ:7点通りました。

GM:ぶっ、クリティカルでそれか! しかしダブランダーが、サベールに《ジョイフル・ジョイフル》しますよ。……成功。再びサベールはシゲナリに斬りかかる。(ダイスを振る)……低っ! 10。

シゲナリ:ストライクバック》宣言! 反撃します! ……成功!

GM:こっちのダメージは、22点。

テレーズ:《プロテクション》! ……よし、ダメージ打ち消し。

シゲナリ:続いてこちらの反撃! ……18点の物理ダメージ。

GM:それなりに通った。

シゲナリ:「どうされた? 将軍」

 

 続く槍兵二体の攻撃は、GMがダメージロールでピンゾロを出し、有効なダメージを与られないばかりか、《ストライクバック》の手痛い反撃を受ける。

 

シゲナリ:続いて拙者の攻撃! マイナーで《コネクトフォース》、メジャーで《ブランデッシュ》! 行きます……16!

GM:サベールに命中。槍兵たちは……ファンブル!(笑) ダメージどうぞ。

シゲナリ:25点の物理ダメージです。敵をまとめて薙ぎ払います!

GM:槍兵が一体、倒れました。次、敵「中衛」の二体がシゲナリを撃ちます。(ダイスを振る)……低い。6、9。

シゲナリ:二体目のBの方のだけ、命中しました。

GM:16点の物理ダメージ!

シゲナリ:弾きました。

GM:くうっ! 次は待機組、行動値の遅いナナコから。

ナナコ:やっちゃうよ。「前線」の敵二体に、マイナー《インベナム》、メジャーで《アローシャワー》! 命中は14。

GM:……サベールは命中。槍兵Bは回避!

ナナコ:落とせなかったか。だけど、サベールに[]は食らってもらうよ。21点の物理ダメージ!

GM:サベールがやばいです。でも、まだ立ってる。

コリー:私の番だ。「前線」の敵二体に、《サモン・フェンリル》! ……命中は16!

GM:両方とも命中しますね。

コリー:(ダイスを振る)ありゃ?

ナナコ:わー、出目悪っ! 12だって。

テレーズ:私が底上げしましょう。《チェックメイト》!(ダイスを振る) ……ダメージに、10点上乗せしてください。

GM:計22点か。槍兵Bが倒れました。ラウンドの〆のクリンナッププロセスですが、特にする事の有る人や、何らかの効果を受ける、もしくは効果が切れる人はいませんね?

一同:(頷く)

GM:では、クリンナッププロセスの最後に、このラウンドでの両軍の戦力をそれぞれ減少させて、終了です。PC達の周辺以外の場所でも、大軍が戦場全体で同時に激突しているわけですから、ラウンドの進行毎に徐々に戦力が消耗して行くと言うわけです。

 

現在のFS判定進行値:0 0(終了まで、残り10マス/4ラウンド)

現在の戦力

・「バウワンコ義勇軍・ゴルフォード錬金騎士団」連合軍:(初期)43 (《内応》使用)53 48

・「バウワンコ反乱軍・ラングエンド軍」同盟軍:(初期)58 (《内応》使用)48 38

 

 

 

 守護神バウワンコの巨像の見守る下で遂に激突する、亡国の王子コリーと、反逆の大臣ダブランダーの、両軍勢。

 ダブランダーが入れ込みし兵器の片割れ、「火を吐く車」がその姿を遂に戦場へと見せる一方で、行方不明となっていた王子コリーが対峙する陣頭に姿を現し、兵士達にと自ら呼びかけた事で、事情も知らぬままに将軍サベールの命令に従っていた結果、敬愛する王家への反逆者となってしまっていた事にと気が付いた多くの兵士たちが、

事前にテレーズが反乱軍の中にと紛れ込ませていた間者たちの上げる、「王子の下へ!」の叫びにも背を押され、雪崩を打つ様に反乱軍の戦列から飛び出して、続々とコリーの下へと馳せ参じる。

 ダブランダーの人望の無さの証でもあるのだが、瞬く間に彼我の兵数は逆転した!

 

「お、おのれ小童めッ!」

 忌々しげに声を荒げるダブランダー。

 しかし、その腹心サベールは主とは対照的に、不敵な愉悦に凶相を歪めていた。

「良いではありませんか、ダブランダー様。むしろこの様な身中の虫どもは、自ら出て来てくれれば、始末する手間が省けると言うもの」

 離脱しようとする手近な兵士たちの背中を、無慈悲に斬りつけながらうそぶくサベールに、ダブランダーも気を取り直して頷く。

「む、……それもそうだな、サベール。お主と、「火を吐く車」、そして「空飛ぶ船」こそが、我が真の手勢よな。そろそろ本気で行くぞ、小童!」

 改めて濁った闘志を燃やすダブランダーの言葉の通り、反乱軍もまた《内応》の動揺からひとまず立て直し、更にその動きを加速させ始めたのだった。

 

●第2ラウンド

 

行動値

・火を吐く車:セットアッププロセス

コリー:10

ナナコ:

テレーズ、サベール:8

・ダブランダー:5

・槍兵A、B:4

シゲナリ:

・銃兵A、B:0

 

GM:「大規模戦闘」のルールに従い、「前線」に槍兵2体が復活します。まあ、正確には同じ能力の別ユニットが再配置される、なんですが(笑)。PCの皆さん側には、配置の移動はありますか?

コリー:特にない。FS判定が進んでないから、状況に変動が無いしな。

GM:まずはセットアップで、「火を吐く車」が攻撃しますが……ファンブル(笑)

シゲナリ:もうダメダメですね、「火を吐く車」(笑)。

コリー:俺の番。《サモン・フェンリル》で、「前線」の敵三体を狙う……18。

GM:それは厳しいか? サベールの回避は……クリティカル!

一同:なにー!?

GM:続いて槍兵たちですが、A……ファンブル! B……ファンブル!

シゲナリ:はぎわらさんの出目が、今日は一段と荒れている。

GM:今日は、いつにも増して酷い(笑)

コリー:ダメージ出すぞ……今度はいい。24点の〈無〉属性魔法ダメージ! フェンリルの咆哮で、敵を吹き飛ばす!

テレーズ:そこに《チェックメイト》! ……7点上乗せ。

GM:槍兵たちは、あとHP5点で残った。

ナナコ:畳み掛ける! 《アローシャワー》! ……12!

GM:(ダイスを振る)……サベールと、槍兵Aは命中。Bだけ回避。

ナナコ:ダメージロールにフェイト1点投入。……20点の物理ダメージ!

GM:うわっ、サベールHPがあと2点。槍兵Aが倒れました。

テレーズ:敵のNPCやユニットを倒す事で、ダイレクトに敵の「戦力」が減少しましたので、「戦力」の数値が逆転して判定への修正もマイナスからプラスに転じて、そろそろ頃合いでしょうね。FS判定を行います。(ダイスを振る)……ぴったり10。

GM:進行値が2になります。ここでイベントです。「敵軍の重装歩兵が、巨神像の入り口を塞いでいる。知略を用いてこれを排除しなければ。以後の判定を、【知力】に」

テレーズ:では、私は次のラウンドもそのままFS判定を続けますね。

GM:サベールの攻撃! シゲナリに一矢報いたい! ……17!

シゲナリ:フェイト2点投入して、《ストライクバック》行きます! ……23で成功!

GM:こちらからのダメージは……25点!

シゲナリ:6点通った。

テレーズ:《プロテクション》! ……ダメージ打ち消し。

シゲナリ:こちらの反撃は、26点の物理ダメージ!

GM:……倒れました!

シゲナリ:サベール倒れた!

GM:次、ダブランダーですけど、サベールが倒れた今、する事がないので待機です。

 

 続く槍兵Bの攻撃はクリティカルを出すものの、シゲナリの物理防御と、テレーズの《プロテクション》に阻まれ、ダメージは0となった。

 

シゲナリ:じゃあ、槍兵B落とします。マイナーで《コネクトフォース》、メジャーで通常攻撃……わ、低い! 12。

GM:こちらも12で、同値回避!

 

 「中衛」の銃兵二体はシゲナリをマスケットで撃つが、揃って出目が振るわず、シゲナリは余裕で回避となる。

 最後にダブランダーが《ジョイフル・ジョイフル》で、唯一「前線」に残る槍兵Bを動かすが、逆に《ストライクバック》でシゲナリに反撃され、これもあっさりと落ちてしまう。

 

テレーズ:うーん、惜しい! これで敵側の「前線」が一時的に崩壊したから、こっちにも《ジョイフル・ジョイフル》とかがあれば、シゲナリ殿に再行動させて、今なら敵の中衛に直接白兵攻撃をして貰って、一気にその「戦力」を削れるのに……(苦笑)

GM:(ナナコに)今の敵の「前線」の状態の様に、フィールド内の敵味方のいずれかの場所に配置されたキャラかユニットが全滅した場合には、その場所――今のでしたら「前線」ですが――は「崩壊」となりまして、そのラウンド中の残りの間は一時的に無い物と扱われます。

シゲナリ:つまり、今なら敵の「中衛」が直接こちらの「前線」と接している格好になりますので、拙者の白兵攻撃で敵「中衛」の銃兵を攻撃したり、こちらの「中衛」のナナコや殿下が敵の「中衛」だった銃兵たちを、弓や魔法で攻撃出来る状態になっているって事です。

ナナコ:おー、いいじゃない♪

GM:うん、でもね……。もう誰も、行動出来る人がいないんだ(笑)

ナナコ:うわ、勿体なー!(苦笑)

GM:全くです(笑)。じゃあ、そんなわけでラウンドの終了処理しますね。

 

現在のFS判定進行値:0 2(終了まで、残り8マス/3ラウンド)

現在の戦力

・「バウワンコ義勇軍・ゴルフォード錬金騎士団」連合軍:48 44

・「バウワンコ反乱軍・ラングエンド軍」同盟軍:38 22

 

 

 

 苛烈に攻撃を仕掛けてくる、ダブランダー軍。

 前線で身体を張り続けるシゲナリは、一人その身に攻撃を集中されるが、持ち前の強靱さとテレーズの護りの魔法の支援、そして敵の出目の微妙さ(笑)にも助けられて、「肉を切らせて、骨を断つ」の実践で高い攻撃力を存分に振るう戦術を敢行してのけ、

なんとサベール諸共、敵の「前線」を一時壊滅に追いやる獅子奮迅を見せる。

 それによる敵の動揺を見逃さず、FS判定の進行を試みるテレーズだが、その結果、重装歩兵で構成された敵の別働隊が、神像内への侵入を阻止すべく動いている事を察知した。

 やはり、敵も一筋縄ではいかない。コリーたちは更に激闘を続けるのだった。

 

●第3ラウンド

 

行動値

・火を吐く車:セットアッププロセス

コリー:10

ナナコ:

テレーズ:

・ダブランダー:5

・槍兵A、B:4

シゲナリ:

・銃兵A、B:0

 

GM:3ラウンド目ですが、また槍兵二体が再配置されて、敵側の「前線」が復活します。PCの皆さん側は、配置はどうしましょう?

コリー:俺も「本陣」に戻って、FS判定に参加しよう。

GM:では、再配置ですね。

GM:他は変わり無いですね? まず「火を吐く車」がシゲナリを攻撃しますが……11。

シゲナリ:あ、回避。

GM:「火を吐く車」、役に立たねえッ!(泣)

シゲナリ:こ、これでフェリタニアに喧嘩売るのは、かなり無謀では?(笑)

GM:データ、もっと強くしとくんだった……(しょんぼり)

コリー:そして俺が、FS判定を振る。フェイト1点使って……クリティカル!

シゲナリ:出たー!

コリー:進行判定の出目は……最大値の6だ!

GM:進行値は、一気に8になりました。イベントですが、まず4で「空飛ぶ船≠ェ爆撃してきた。戦力を−4する」です。

コリー:うわっ、判定へのボーナスが+1に戻ってしまった!

GM:そして進行値8で、「火を吐く車≠ェ突撃してきた。敵の戦力を+15し、以後の判定を【筋力】に」です。

シゲナリ:「戦力」差を、イーブンまで戻されましたね。判定へのボーナスが無くなりました。

テレーズ:そして、今後の進行判定は【筋力】ですか。私、【筋力】はちょっと……(笑)。

シゲナリ:【筋力】なら、拙者が本来やるべきだが、この状況では「前線」を離れられない。

テレーズ:では、私は待機しますので、皆さんは敵ユニットを倒して、少しでも「戦力」差による修正値をまた上げられる様にしてください。

ナナコ:なら、あたしの番だね? 敵の「前線」に、マイナーで《インベナム》、メジャーで《アローシャワー》! ……命中は17!

GM:……全員命中です。

ナナコ:ダメージは、22点です。

GM:かなり食らいました。しかも、[]を食らった。

 

 サベールが離脱してしまった為にする事のないダブランダーは、このラウンドでも待機。続く槍兵たちの攻撃は、出目が振るわず、シゲナリにあっさりと回避される。

 

シゲナリ:拙者の番ですが、目の前の槍兵たち。こいつらひょっとして、《トルネードブラスト》が通じるんじゃないかと。

テレーズ:確かに、やってみる価値はありますね。

シゲナリ:やってみましょう。雑魚二体(見込み)に、《トルネードブラスト》!

GM:……倒れました。シゲナリが放つ神速の刺突の嵐に、敵槍兵たちは次々に沈んでゆきます。

シゲナリ:よし!

GM:そして、それにより敵の「前線」がまた崩壊して、「中衛」の銃兵たちが「前線」になって前に出てきます。しかし、こちらもPC側の「中衛」まで射撃が届くようになったので、ナナコを銃で撃ちます! 命中は、それぞれ……9、12!

ナナコ:駄目だ! 2体目のが命中した!

GM:14点ダメージを受けてください。

ナナコ:3点通った!

GM:続いてダブランダーが、《ジョイフル・ジョイフル》! 銃兵Aを再行動させます。銃兵Aは、もう一度ナナコを撃ちます……11!

ナナコ:11で同値回避!

テレーズ:FS判定をしますが……3。失敗です。

GM:進行値が1点減少します。これで、第4ラウンドの行動は終わりですね。

 

現在のFS判定進行値:2 7(終了まで、残り3マス/2ラウンド)

現在の戦力

・「バウワンコ義勇軍・ゴルフォード錬金騎士団」連合軍:44 40 36

・「バウワンコ反乱軍・ラングエンド軍」同盟軍:22 37 29

 

 

 

 優勢に戦いを進めていたコリーたちだったが、ダブランダーは遂に切り札たる「火を吐く車」、そして「空飛ぶ船」を一挙に戦場へと投入し、戦況を再び五分へと押し返した。

 ここまで優勢気味に戦いを進めてきたとは言え、コリーたちの側にも決して余裕は無い。

戦況が決するには、いずれの側にも一押しがまだ必要な状況で、戦いは終盤へと向かって行く。

 

●第4ラウンド

行動値

・火を吐く車:セットアッププロセス

・コリー:10

・ナナコ:9

・テレーズ:8

・ダブランダー:5

・槍兵A、B:4

・シゲナリ:3

・銃兵A、B:0

 

GM:では、このラウンドでの配置を決めてください。

テレーズ:私は、今回は支援判定しますので、王子に待機して頂いて、FS判定をお願いしましょう。

ナナコ:あたしは「前線」に出る。どうせ敵の「前線」のユニットは《トルネードブラスト》で一掃されるので、その後に「本陣」を狙いたい。

GM:承知しました。そうするとPC側は今回、最初から「中衛」は崩壊の状態で始めると言う事ですね?

シゲナリ:そうなりますね。

GM:了解ですが、この場合「中衛」と言う緩衝エリアが存在しないので、敵の「前線」からの射撃や魔法の攻撃は、そちらの「本陣」の二人にも届きますので、注意して下さいね?

テレーズ:その点は、もちろん承知の上です。と言っても、「前衛」にいるのは槍兵ですから、射撃攻撃は出来ない筈ですしね。考えればいいのは、槍兵がシゲナリに一掃されて、「中衛」の銃兵たちが代わって「前線」扱いにとなった後の状況のみなので、問題ないでしょう。

GM:では、セットアップでいつもの「火を吐く車」の攻撃ですが、ナナコが「前線」に出て来てくれたので、ようやく本来の範囲攻撃としての使い方が出来ますよ(苦笑)……命中判定は、13です。

シゲナリ:命中です。

ナナコ:回避!

GM:では、シゲナリに18点の物理ダメージ。

シゲナリ:18点なら、ダメージ無しです。

GM:しくしく。

コリー:俺は待機する。

ナナコ:あたしも待機。

テレーズ:では、支援判定します。【知力】で……14で成功!

 

 槍兵たちは揃って《ブランディッシュ》でナナコとシゲナリを薙ぎ払おうとするが、当たらないか、当たってもダメージが通ら(以下略)。

 そしてシゲナリの《トルネードブラスト》で、槍兵たちはまたもや一掃されるのだった。

 

GM:だが、そっちの「中衛」が崩壊しているので、これでこっちも銃兵のマスケット銃がコリーまで届く! コリーさえ倒してしまえば……10!

コリー:出目だけで回避!

GM:くっ、二体目は……低っ、8!

コリー:あ、ファンブル!(笑)

GM:よし、行け! 17点の物理ダメージ!

テレーズ:《プロテクション》! 17点軽減!

GM:くっ! しかしダブランダーが、兵士Aに《ジョイフル・ジョイフル》! もう一度、コリーを狙う……9!

コリー:こっちも9。同値回避!

ナナコ:あたしの番だね。こっちも「本陣」のダブランダーに、挨拶≠しようじゃないか? マイナーで《インベナム》! メジャーは通常攻撃! ……17!

GM:あ、クリティカル! 華麗に避けました(笑)

ナナコ:なにー!

コリー:だが、これで終わりにしたい。FS判定行きます。……クリティカル!

GM:2回ラウンド連続クリティカルだとぉ!(驚愕) じゃあ、1D6で3以上が出たら、この戦いは勝利です。

コリー:いけっ! よし! 5!

GM:では、皆さんの猛攻の前に敵軍は押し戻され、撤退してゆきます。

 

 全員での奮戦の結果、コリーたちは巨神像への途を遮断していた反乱軍部隊の排除に成功した。

 しかし、コリーの存在を知ったダブランダーは、ここで一気にコリーを討ち取らんと言うつもりか、雲霞の如くに更なる増援を呼び込んで、押し込んで来ようとしていた。

 

 

 

■ミドルフェイズ08

 

GM:敵勢は、巨神像の足下からは潰走して撤退して行きますが、入れ替わる様に増援として雲霞のごとく「空飛ぶ船」が押し寄せて、爆弾を投下してきます。そしてそれに連携して、「火を吐く車」の群れも雪崩込んできます。このままでは、「バウワンコ義勇軍・ゴルフォード錬金騎士団」連合軍は瓦解します。

コリー:「巨神像に急がねば!」

GM(ブルスス):「殿下! ここは我々に任せて、行ってください!」

コリー:頷いて駆け出します。

GM:巨神像の内部を登るには、目標値9の【筋力】判定です。失敗すると、体力を失って−4のHPロスです。全員が成功するまで、続けて頂きます。

テレーズ:仕方ない。なけなしのフェイト使います。……成功。

コリー:頼む! ……成功!

シゲナリ:私はファンブルしなければ……成功!

ナナコ:ギリギリ成功!

GM:では、巨神像の頭の部分にたどり着きます。中央にちょうど、竜輝石がはまるくらいのくぼみがあります。

コリー:託された竜輝石をはめましょう。

GM:すると、巨神像が動き出します。

 

 

「ワオオオオオオオオオン!!」

 その咆哮に、戦場に居た者達は思わず戦いの手を止め、敵味方を問わず一斉に巨神像を見上げた。

 巨神像は、石の鎧を身にまとい、一歩先に、その足を踏み出した。

「くっ! 恐れるな、爆弾を投下しろ!」

 空飛ぶ船の指揮官が命じる。次々に爆弾が巨神像に命中するが、石の装甲に阻まれ、ダメージを与える事ができない。

 そして巨神像が、再び咆哮を放つ。

 拳を振り回して「空飛ぶ船」を叩き落とし、「火を吐く車」を踏みつけて、次々に破壊してゆく。

 その獅子奮迅の戦いぶりに、コリーに従って来た連合軍の兵士たちは激戦の疲労も忘れ、歓声を上げて見守っていた。

 

GM:しかし一隻の、通常のものよりも小振りで、その代わり快速の「空飛ぶ船」が、巨神像の額の窓から突入して来ますよ。乗っているのは、もちろんダブランダーとサベールですね。

GM(ダブランダー):「よくやってくれた小童! これで儂が巨神像を手にすれば、世界の覇権を握ることも可能だ! あとは貴様に、死んでもらうだけだ!」

GM(サベール):「俺には誰が王になろうと関係ない! ただ強い者と戦えれば、それでいい! シゲナリ! お前と戦える日を心待ちにしていたぞ!」

シゲナリ:「拙者はむしろ、貴方に落胆しました。力とは正しき心で使わねば、ただの凶器です」

GM:サベールは凶悪な笑いを浮かべて、剣を抜きます。

コリー:「ダブランダー! 父の敵を討たせてもらう! そしてスピアナを返してもらうぞ!」

GM(ダブランダー):「ふっふっふ! 目の前でお前を切り刻めば、あの娘の心も折れるだろう!」

ナナコ:随分えげつない事、考えるねえ(呆れ)

GM:と言うわけで、クライマックスフェイズ行きます。

 

(随分と、あっさり引いて行くものだ……)

 一瞬そんな「違和感」の様なものを感じたのも束の間、すぐになりふり構わず「空飛ぶ船」と「火を吐く車」の大群を差し向けて来たとは言え、やはりダブランダーとサベールの戦場での戦いぶりは本気では無かった事には、間違いが無かった。

 戦後のテレーズの状況分析と見解では、「むしろ、我々コリー王子麾下の軍を利用して、もはや用済みの邪魔者と化したラングエンド軍を片付ける腹だったのでしょう。無論、我々が巨神像に辿り着けずに殲滅されるなら、それはそれで良し。でしょうし」と言う事だったけれども、

「空飛ぶ船」と「火を吐く車」でさえも、ある意味では巨神像を復活させる為の「贅沢な囮」であったのかも知れないと言う辺りは、ダブランダーの様な男が抱く野望としては、明らかに度が過ぎたスケールであった。

 確かに、フェリタニア合衆国の軍師ナヴァール殿の懸念は、的を射ていたのだ。

 

 

■クライマックスフェイズ

 

●第1ラウンド

 

GM:クライマックスの戦闘は、巨神像の頭部コントロールルーム内です。普通にスクウェア戦闘となります。

シゲナリ:構成は、大規模戦闘の時のと基本一緒ですかね。

GM:さあ、どうでしょう? 少なくとも、ダブランダーとサベールは本気モードですよ?今回。

ナナコ:それは結構じゃないか!

GM:まずは、皆さんの初期配置をお知らせします。C−5のスクウェア内に、全員が同一エンゲージの状態です。

 

行動値:

コリー:10

ナナコ:

テレーズ、サベール:8

・ダブランダー:5

・槍兵A、B:4

シゲナリ:

 

GM:敵はダブランダー、サベールが、槍兵(モブ)二体が、C−2のスクウェア内に同一エンゲージです。

テレーズ:バルムンクが出てきたりは?

GM:(にやりと笑って)今のところありません。

テレーズ:その笑いが気になります。

コリー:まずは、俺の行動か。

テレーズ:殿下、マイナーでエンゲージを分けてください。

コリー:分かった。右に5メートル移動する、D−2のスクウェア内に。そしてメジャーで《サモン・フェンリル》を、ダブランダーとサベールたちのスクウェアに撃ち込む! ……15!

GM:(何度かダイスを振り)……全員命中です。ダメージをどうぞ。

コリー:マジックフォージ》使用! 残ったフェイトも投入! 10D6で……31点の魔法ダメージ+[重圧]

 

 コリーは全ての精神力を注ぎこみ、“牙持つ獣の王”フェンリルの幻体を召喚する。

 その咆哮は、全てを吹き飛ばし、あらゆる敵に痛撃を与えた。

 

テレーズ:そこに《チェックメイト》! 8点上乗せ!

 

 コリーの召喚魔術が一撃を放つと同時に、テレーズが体内の魔力を放出する。

 攻撃を強化する、フォーキャスターの魔術だ。

 二人の連携攻撃に、槍兵達は為す術もなく薙ぎ払われた。

 

GM:槍兵二体は倒れました。ボス二人もだいぶ食らいました。

ナナコ:続いてダメージを上乗せする。マイナーで《インベナム》、メジャーで《アローシャワー》!  ……16!

GM:……二人とも命中です。

ナナコ:18点の物理ダメージ+[]

GM:やばい! かなり追い詰められた。

テレーズ:もうですか? これは何かありそうですね。私はマイナーで王子にエンゲージして、メジャーでイチロー殿に《ヒール》! ……21点回復してください。

シゲナリ:全回復です。かたじけない。

GM:続いてサベール。マイナーで、シゲナリとナナコのスクウェアにエンゲージして、メジャーでシゲナリに斬りつけます。……クリティカル!

シゲナリ:クリティカル狙いで、一応回避を振りますが……駄目です。

GM:基本ダメージで3D。クリティカルで+2D。《ボルテクスアタック》で+5D! ……42点の物理ダメージ!

テレーズ:《プロテクション》! ……17点軽減!

シゲナリ:10点抜けました。感謝する。

GM:ぶっ! あれだけダメージの値を出して、与えられるのたったこれだけかよ! だが、ダブランダーの番だ。《マジックブラスト》+《アースブレット》を、同じくシゲナリとナナコのエンゲージに! ……15!

シゲナリ:駄目だ! 命中!

ナナコ:クリティカルで回避!

GM:くっ! だがシゲナリだけでも当たったので、《マジックフォージ》を切ります! 39点の〈地〉ダメージ! と+[転倒]だ!

テレーズ:《プロテクション》! 11点軽減!

シゲナリ:22点抜けました。HPが、残り10点!

ナナコ:やばい。私が当たったら、死んでた。

シゲナリ:私ですが、マイナーで[転倒]を解除。メジャーでサベールを斬ります! 12!

GM:こっちの回避は……11なので、命中!

シゲナリ:19点の物理ダメージです。

GM:やばい、もう虫の息だ。そして、クリンナップに[]の効果で、ダブランダーとサベールに3点ずつダメージです。だんだん追い詰められてきました。

 

 

 ダブランダーとサベールには、この互いの直接対決こそが本命であり、自分たちが本気を出せば結果は揺るがないと言う、そんな自信が有ったのだろう。

 だが、それは自信ではなく過信であり、根拠もない傲りであると言う事に、彼らは気付いてさえもいなかった。

 

 確かに戦場での交戦の時には、まだ本気では無かったのかも知れない。しかし、そこで既に彼らは自身の手の内を見せ過ぎていた。

 そして、同時にこちらが見せた手についても知る事が出来た筈だと言うのにも関わらず、それに対しては何らの対策も講じずに、ただ「本気の」力押しで、全く同じ手でもって攻めて来た。

 

「王子の秘めたる器量のその片鱗さえも、見抜く事の出来なかった男です。その右腕と見込んだ男の程度についても、自身の末路も、ある意味で当然の帰結と言うものでしょう」

 後年、この時の反乱事件についての諸々を史家から尋ねられたテレーズが、その様に述懐しているのもむべなるかなと言う処であった。

 

 

 

●第2ラウンド

 

行動値:

コリー:10

ナナコ:

テレーズ、サベール:8

・ダブランダー:5

シゲナリ:

 

 

GM:このラウンド開始の時点での敵味方の配置は、この通りです。

コリー:ダブランダーに、《サモン・フェンリル》! ……18!

GM:こいつ、【敏捷】は2しかないから……命中です。

コリー:13点の魔法ダメージ! そして[重圧]

GM:くっ! だが、まだ立ってる。

ナナコ:じゃあ、ダブランダーを落としちゃおう。マイナーは無し。メジャーでスキル無しの通常攻撃……12!

GM:あ、こっちも12。同値回避。

ナナコ:しまったあ!

テレーズ:イチロー殿に《ヒール》! あ、低い。9点回復!

シゲナリ:それでもありがたい。

GM:サベールの攻撃! マイナーで[重圧]を解除して、メジャーでシゲナリを斬りつける! 14!

シゲナリ:命中です。

GM:18点の物理ダメージ!

シゲナリ:3点通ります。

GM:か、硬いなあ。続いてダブランダーがマイナーで[重圧]を解除して、メジャーでシゲナリに《アースブレット》です。……15!

シゲナリ:回避失敗!

GM:18点の〈地〉ダメージ!

シゲナリ:それは、弾きます。ダメージ0です。サベールに反撃しましょう。

テレーズ:でもこいつ、放っておいても[]で倒れますよ?

シゲナリ:まあ、そこは武士の情けで。マイナーで《レイジ》……。

テレーズ:(シゲナリに)ちょっと待ってください、敵が弱すぎます。まだ一波乱あると考えた方がいいです。《レイジ》は温存しましょう。

GM:(うっ、いい読み)

シゲナリ:じゃあ、普通に斬ります。……16!

GM:11で命中!

シゲナリ:18点の物理ダメージ!

GM:それでサベールは倒れますが、ここでイベントが起きます。巨神像の額にある窓から、フードの男がスッと入ってきます。

 

フードの男は、ここが戦場である事を知らないかのように、涼しげに言い放つ。

「ダブランダー! 役立たずめ。貴様には失望した。だが、まあいい。せいぜいフェリタニアに与する者共を殺してこい!」

「まさか、私を見捨てるつもりか!」

 男の言葉に青ざめたダブランダーは、必死に男に助けを求めるが、男は返答の代わりに、怪しげな呪文を唱えだす。

 

GM:すると倒れた筈のサベールが、ゆらりと起き上がって剣を構えます。ここでサベールが、強化されて復活します。

テレーズ:そら来た!

GM:行動値が10に上がって、コリーの次に動けます。

コリー:なんてこった!

 

 フェリタニアの軍師ナヴァールに警告を貰っていた、謎の組織『バルムンク』――その実在が真実であると、否応なしに直感させる様な信じがたい光景。

 斃された筈のその身体を、何事も無かったの様にゆらりと立ち上がらせて、戦いの構えを取るサベール。それは何とも不気味な姿だった。

 自らはあくまで高みの見物を決め込んだ体のフードの男の眼前で、戦いはなおも続こうとしていた。

 

 

 

●第3ラウンド

 

GM:第3ラウンドですが、行動順が変わって下記の様になりますね。

 

行動値:

コリー、サベール:10

ナナコ:

テレーズ:

・ダブランダー:5

シゲナリ:

 

※このラウンドは、敵味方の配置図に変更なし。

 

コリー:それでも俺からか。ここは《マジックブラスト》+《エアリアルウェポン》で、イチローとナナコの武器攻撃を魔法化する。

シゲナリ:ありがとうございます、殿下!

GM:次はサベールの行動ですね。既に彼は人としての自我を失っていますが、生前の妄執か、シゲナリに的を絞って攻撃してきます。

シゲナリ:来い!

GM:バッシュ》を宣言! ……15!

ナナコ:それ、《インタラプト》!

 

 剣を振り上げたサベールの足元に、ナナコが目にも留まらぬスピードで矢を放つ。

 タイミングを崩されたサベールの攻撃は、不発に終わってしまう。

 

ナナコ:やっと《インタラプト》使えた。あたしの番だけど、メジャーで今のエンゲージを離脱して、コリーのエンゲージに移動します。

テレーズ:私はマイナーで王子とエンゲージを分けて、メジャーでイチロー殿に《ヒール》……19点回復!

シゲナリ:ほぼ全快です。

GM:ダブランダーはサベールに、《ジョイフル・ジョイフル》! 再行動のサベールは、シゲナリに《バッシュ》! 18!

シゲナリ:駄目です。ダメージ下さい。

GM:……わ、低い。25の物理ダメージ。

テレーズ:《プロテクション》! ……10点回復! 光の壁がシゲナリを守ります!

シゲナリ:自身の物理防御と合わせて、ぴったり打ち消しました。反撃します。マイナーで《コネクトフォース》、メジャーで通常攻撃します。 ……14です。

GM:こっちの回避は9なので、命中です。

シゲナリ:ダメージは……27点の〈風〉魔法ダメージ!

テレーズ:《チェックメイト》! 8点上乗せ!

GM:計35点か〜! 結構食らった。

 

 妄執のままに、再びシゲナリにと斬りかかって来るサベール。そして、それを支援するダブランダー。

 結局、何も変わらない、既に見切られているワンパターンの戦術の繰り返し。

 フードに隠れてその表情は一切窺う事は出来ない筈なのに、『バルムンク』が哀れみの嘲笑を浮かべている事が、コリーたちには何故だか判った。

 

 

 

●第4ラウンド

 

行動値:

コリー、サベール:10

ナナコ:

テレーズ:

・ダブランダー:5

シゲナリ:

 

コリー:さて。俺の番だが、どうしよう?

テレーズ:本当は王子にダブランダーを倒して欲しいのですが、戦況がそれを許しません。ダブランダーは私が相手します。皆さんは、サベールを集中攻撃してください。

コリー:分かった。サベールに《サモン・フェンリル》! ……18!

GM:さっきから、回避の出目が酷い。9で命中。

コリー:16点の魔法ダメージ! フェンリルの咆哮で、サベールを吹き飛ばす!

テレーズ:《チェックメイト》! 8点上乗せ!

GM:くっ、どんどん削られてゆく。サベールの攻撃ですが、シゲナリに《バッシュ》!……16!

シゲナリ:《ストライクバック》を宣言……拙者からの斬り返しの命中は、21!

GM:こちらから、ダメージ行きます……44!

テレーズ:《プロテクション》! 16点軽減!

シゲナリ:9点抜けました。

GM:これでも9点かよ!

シゲナリ:反撃行きます。ここで、ダメージロールに《ボルテクスアタック》を切ります……38点の〈風〉属性魔法ダメージ!

 

 シゲナリは、振り下ろされた剣をあえて鎖骨で受け止め、上半身のバネを使って槍を突き出す!

 吹き出した血しぶきが、戦場を染める。

 明らかな致命傷を受けながらも、サベールは笑っていた。

 強い者と戦えればそれで満足と、彼は言う。

 シゲナリは、なおも倒れようとしないサベールの狂気に戦慄を覚えるのだった。

 

ナナコ:こいつ、これで死ぬんじゃない?

GM:いや、まだ生きてますよ。

ナナコ:なら、とどめを刺す。通常攻撃で……18!

GM:16で命中です。

ナナコ:ブルズアイ》を切ります。……24点の〈風〉ダメージ! 容赦なく頭を狙います!

GM:一瞬だけ生前の自分を思い出して、「……見事」と言って倒れます。

 

「わ、私を助けろ!」

 頼みのサベールも倒されて。もはや無様に取りすがる体で、ダブランダーはフードの男にとにじり寄って懇願する。

 しかし、男は、チェスの駒を放り捨てるかの様にダブランダーへ静かに告げる。

「自分で何とかするんだな」

 

GM:そしてフードの男は、《テレポート》でこの場を去ります。

ナナコ:ついに見捨てられた(笑)

テレーズ:では、私はマイナーでエンゲージしてダブランダーを斬ります。本来は王子の役目なのでしょうが。「大臣、お覚悟!」メジャーで通常攻撃……8ですね。当たります?

GM:流石に、9で回避します。

テレーズ:ありゃ? 残念(苦笑)。でも、これでもう逃げられないでしょう。次の王子の攻撃で仕留められます。

 

 「蒼き曙光の剣」――アコライト専用の、防御と癒しの魔法を強化する端麗な造りのレイピアを構え、剣としての本来の用途で使おうとするテレーズだが、流石の大臣も必死に身を躱す。

 続くダブランダーの反撃は、テレーズに命中はするものの、6D振って11と言う、極めて悲惨な出目により、彼女の《プロテクション》を突破できず、ノーダメージとなった。

 

 

 

●第5ラウンド?

 

GM:えー、第5ラウンドですが、ダブランダーは……。

ナナコ:また強化するのか?

GM:いや、それが……前のラウンドのクリンナッププロセスで、[]のダメージが回って、倒れました(笑)

一同:(爆笑)

シゲナリ:ちょっ、そんな最後ですか!(笑)

GM:いやー、まさかHPがこうもぴったり無くなるとは(笑)。と言うわけで、戦闘ラウンド解除します。

 

 

 

■エンディングフェイズ01

 

 コリーたちがダブランダーとの決着を付けた頃、巨神像と、それに勇気付けられた連合軍の兵達も力を合わせて、「火を吐く車」と「空飛ぶ船」の群れをちょうど壊滅させた処だった。

 その動きを止めている巨神像と、周囲を包む静寂にと気が付いて。額の覗き窓から顔を見せたコリーの姿に、王子たちもまた無事に勝利した事を知った連合軍の将兵たちの爆発的な歓声が、戦場を包み込んで行った。

 

 そして、健脚の伝令達が王都へとこの朗報を告げ知らせる。

 既に反乱軍とラングエンド軍は散り散りとなり、今までその圧制下に逼塞していた王都の民達も、解放の喜びと、自分たちを救いに戻って来てくれたコリー王子の帰還と勝利の知らせに、王都はお祭り騒ぎになったのだった。

 

 

 

GM:皆さんは見事ダブランダーを倒し、王都にと凱旋します。

コリー:国民の誤解は解けたんですか?

GM:そもそも、コリーの乱心なんて誰も信じてませんもの(笑)

シゲナリ:ダブランダー、ほんっとに人望無かったんですね(笑)

GM(国民):「コリー王子が帰って来たぞ! ばんざーい! ばんざーい!」

テレーズ:足元には、簀巻きにされたダブランダーが居ますよ(笑)

GM:スピアナは王城内に軟禁されていたので、簡単に助け出すことができます。

GM(スピアナ):「きっと助けに来て下さると、信じておりましたわ」

テレーズ:それもこれも姫様のおかげです。竜輝石がなければ、我々は反乱軍に蹂躙されていました。

GM(スピアナ):(コリーに)「それは貴方が持っていてください。これからも使う機会があるでしょう」

コリー:「いや、俺にはまだこの石を受け取る資格はない。私は今回の件で、自分が未熟だと知った。だから、これは君が持っていてくれ」

GM(スピアナ):「分かりましたわ。でもいつか、貴方にこれを託せる日が来るでしょう」

コリー:「ああ、より良い国にして行こう」

GM(スピアナ):「まだ反乱で荒廃したこの国を、復興するという重大な仕事が残っていますわ。頑張りましょうね。私の陛下」

 

 コリーは取り戻した祖国、そしてスピアナに、改めて誓いを立てる。

 この国をアルディオンで一番の、幸福な国にする。

 それは困難であっても、決して不可能ではない。

 何故なら、彼には、スピアナと、三人の仲間がいるのだから。

 

 

 

■エンディングフェイズ02

 

コリー:「ナナコ、今回の件では非常に世話になった」

ナナコ:「いやー、こんなにお金貰っちゃっていいの?」

コリー:「約束だからな。君に、ひとつ頼みを聞いてもらっても良いだろうか?」

ナナコ:「なあに? 今なら何でも聞いてあげるよ?(笑)」

シゲナリ:今なら?(笑)

コリー:「俺の目となって、この国の外を見聞してきて欲しい。今回の件で、この大陸には強大な敵が居る事が分かった。君の目で、その正体を見極めて欲しい」

ナナコ:「(満面の笑みを浮かべて)なるほどね。私の力が必要なのね。私は安くないよ(笑)」

テレーズ:「陛下。今回の事を考えても、情報と言うものは大事なのです。ナナコには、市井を巡って内外の情報を集めてもらいましょう」

コリー:「もちろん国を挙げて、君をバックアップしよう」

ナナコ:「そういう事なら、頑張っちゃおうかな?(笑)」

 

 ひとつの冒険を終え、ナナコは旅立つ。

 次の仕事は、大陸を漫遊し、コリーの為に情報を集めることだ。

 ほんの短い間の出来事だったが、彼女は三人の仲間をすっかり気に入っていた。

 その彼らの為に働けるのも、悪く無い。

 彼女は仕事を終えて重くなった財布をポケットに放り込み、旅支度に精を出すのだった

 

 

■エンディングフェイズ03

 

シゲナリ:使用人のキヨコが見ている前で、ブルスス師匠と模擬戦をします。

GM:では、ブルススが貴方の槍をかわして懐に入ると思われた時、貴方はバックステップで下がって、ブルススの額に槍を当てます。

GM(ブルスス):「見事だ。もうお前に教える事は無い」

シゲナリ:「いえ、師匠。拙者は今回の事で自分の未熟さを痛感しました。最初のダンジョンではまったく役に立てず……(笑)」

GM:まだそれ、引きずってるんだ?(笑)

シゲナリ:「そして枷がない力と言うのは、自分だけではなく周りも滅ぼすという事をまざまざと見せつけられました。師匠。またご指導お願いします」

GM:ブルススは、破顔すると言います。

GM(ブルスス):「仕方ねえな。お前の気の済むまで付き合ってやるよ」

 

 シゲナリは思う。自分が槍を振るうのは、この何気ない日常を守る為だと。

 自分は決して、あのサベールのようにはならない。

 何故なら、自分には支えてくれる人達がいるからだ。

 はにかんだブルススの顔に、自分がこの愛すべき日常に帰ってきた事に安堵するシゲナリだった。

 

 

 

■エンディングフェイズ04

 

テレーズ:「改めて陛下。お父上の復仇と、正当な玉座を取り戻されたこと、お喜び申し上げます」

コリー:「畏まらなくともいい。もしあの時の出会いがなければ、この場は無かったことだろう」

テレーズ:「それは、私も同じことです」

コリー:「この国の正式な軍師として、力を尽くしてほしい」

テレーズ:「光栄です、陛下。不肖非才の身なれど、微力を尽くさせて頂きます」さあ、早速頭の痛くなる問題が山積みです。まあ、戦争しているより、こういった忙しさのほうが幸福ですが。

「ところで、ゴルフォードに贈る血晶石ですが、ちょっと値切らせてもらえません?」

GM:ドワーディンが「それはちょっと……」って言おうとしたところに、ゲオルグが「陛下はちょっと黙っててください」と言って、交渉に乗ってくれます(笑)

 

 戦争の後始末は、山のような書類の束をテレーズの元に運んでくる。

 だが、自分が認めた主君のもとで辣腕を振るう日々は、むしろ彼女の望んでいたものだった。

 この国をより良くして行くかどうかは、自分の腕にかかっている。

 テレーズはその事実に胸躍らせると、書類の山にとりかかるのだった。

 

 

 

■エンディングフェイズ05

 

コリー:城に籠るだけじゃなくて、民と喜びを分かち合いたい。

GM:じゃあ民衆と一緒に、エールかなんか飲んでるんですね。

GM(国民):「バウワンコの復興に、乾杯!」

コリー:この国を盛り立てるために、もっと力を尽くさねば。

GM:じゃあスピアナは、貴方の傍らでそんな決意を笑顔で聞いてくれます。

 

 復興が始まった祖国。これからも困難な事態が続くであろう。

 しかし自分には三人の仲間と、スピアナやブルスス、そして民衆達がいる。

 コリーは自分を支えてくれる人々に思いを馳せると、国の復興を誓うのだった。

 

アリアンロッド・サガ・リプレイ「亡国の王子」FIN







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