アリアンロッド・サガ・リプレイ「亡国の王子(改訂版)」前編


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 2014年3月末の某日。

その日、自分ことはぎわらは、大満足で鑑賞を終えてきたばかりのとある映画≠フ余韻にと浸っていた。

 

 ありていに言えば、子供心に大好きだったお話のリメイク新訳作品――安易にやられると、結果として悲惨な出来に終わると言う悲劇的な事例も、世間に枚挙のいとまがない類のものでありながら、

これはかつての旧作と、偉大なるクリエイターであったその原作者様へのリスペクトがしっかりと伝わって来て、自然に呼び起こされるかつての興奮と感動も交えての、見事な新訳だったなあ……。

 そんな満ち足りた想いが、そのまま無意識の内に化学変化を起こして、シナリオのアイデアにと繋がると言うのが、

テーブルトークRPGゲーマーの性と言うものなのかも知れない……ちょうどやりたいなと考えていたのが、『アリアンロッド・サガ』だけに(笑)。

 

折しもこのホームページを開設し出してからの状況なども踏まえて。

また、セッションを共にするメンバーさんたちの状況と言う実際的な事情=i苦笑)なども相まって、

(何かやりたいよなあ……)と言う想いは浮かんでいた処に、そんな出会いはまさに運命だ!

そう思ったら、話は早い。

 

「そうだ、『サガ』をやろう!」

 

かくして、次回開催の『アリアンロッド』TRPGセッションに向けての準備は、怒濤の勢いでスタートしたのだった――

 

 

アリアンロッド・サガ・リプレイ「亡国の王子」

 

 

2014年4月某日。いつものようにTRPGカフェ「デイドリーム」に集まった一同。

勿論、目的はいつものようにテーブルトークRPGを遊ぶ為である。しかし今回は、いつもと違う企画を用意していたのだ。

 

はぎわら:と言うわけで、『アリアンロッド』TRPGの単発セッションをやろうと思います。

雅清:単発セッションですか。いつもの銃士隊の世界観とは違うんですか?

はぎわら:まったく違います。今回の舞台はいつものエリンディルではなく、戦乱の大地アルディオンですので。

紺碧:そういえば、うちで『アリアンロッド・サガ』をやるのは初ですね。

はぎわら:(頷いて)いや、ホームページも軌道に乗ってきて、時々拍手を頂ける有難い読者さんもいらっしゃるんですけど、肝心のコンテンツが続き物の「外伝」と、『ブルーローズ』だけだと敷居が高くなるんじゃないかと思いまして。まずはお試しとして読んで頂ける、単発セッションのリプレイが必要なんじゃないかと。

谷利:なるほど、意図は分かりました。それで、今回はどういったお話なんでしょうか?

はぎわら:ふっふっふ……よくぞ聞いてくれました。今回のセッションのコンセプトは……!

ヒカル:コンセプトは?

はぎわら:ドラえもんです!(ドヤァ!顔)

一同:……は?(異口同音に)

はぎわら:いやね、現在公開中(本セッション収録当時)の映画ドラえもん 新・のび太の大魔境が面白かったものでついリスペクトしちゃいました(笑)

雅清:えっ? ドラえもん出るんですか?

はぎわら:出したら『アリアンロッド』じゃなくなっちゃうんで泣く泣く断念しました(笑)

ヒカル:おい!(笑)

はぎわら:まあ少しでも映画の側面支援になったらいいなと思いまして。詳しいことは今回予告でお話しします。まずは初参加の方もいるので自己紹介をしましょう。

 

●萩原優

 毎度おなじみサークル「王立銃士隊」の何でも屋。

 シナリオ作りにGM、リプレイの執筆にホームページの管理となんでもやる。

 いつも愉快なメンバーに囲まれ、楽しませてもらっている。

 普段は「アリアンロッド外伝」のバジル隊編、「ブルーローズリプレイ」のGMを担当している。

 

●葵 紺碧

 サークルの知恵袋にして、はぎわらが困ったときに頼るドラえもん。

 軍師キャラをやる事に定評があり、いつもGMの設定した謎解きがあっさりバレるのではないかという恐怖を抱かせてくれる。

 普段は「アリアンロッド外伝」のユーリ隊編のGMと「ブルーローズリプレイ」のサブマスを担当している。

 

●真枝雅清

 「王立銃士隊」が誇るPC@枠。またの名をラブコメ担当。

 そのPCは高確率でNPCと絡み、ラブコメを演じるのでその名が付いた。

 もっとも、本人もキャラも超が付く天然ボケであり、NPCからのアプローチをしばしば華麗にスルーし、GMに違う意味で頭を抱えさせる。

 「アリアンロッド外伝」では天然ボケの隊長バジルを、「ブルーローズリプレイ」では恋する毒舌JK、つぐみを演じている。

 

●谷利

 はぎわらが、F.E.A.R.のコンベンションでスカウトしてきたプレイヤー。

 そろそろ「新人」というイメージも薄れ、ベテランの貫録がついてきた。

 重度の歴史オタで、隙あらば薀蓄を披露しようとする努力を惜しまない。たまに薀蓄に熱が入りすぎてロールプレイが中断されるが、それも愛嬌……な筈。

 「ブルーローズリプレイ」では山好きの冒険家、ジスを演じる。

 

はぎわら:さて今回は初参加のプレイヤーが居ます。

 

●ヒカル

 はぎわらと雅清の共通の友人。

 SNSで「アリアンロッドやってみたいなぁ」と折良く呟いていた所をはぎわらに発見され、本日連行された。

 昔、クトゥルフの呼び声はやった事があるそうだが、『アリアンロッド』はお初である。どうなってしまうのか?

 

 今回の単発セッションは、以上のメンツでお送りします。

 大好きな(劇場版)ドラえもんをリスペクトしたシナリオを持参してのセッションが、果たしてどのようなものになるだろうか? 読者の皆様には、乞うご期待です。

 

 

■プリプレイ

 

はぎわら(以下GM):ではセッションを開始します。よろしくお願いします!

一同:よろしくお願いします!

GM:まずは、今回予告を読み上げますね。

 

「アルディオン大陸の南部小国家群に属する王国バウワンコは、小国ながら血晶石を産出し、技術大国ゴルフォードとの親戚関係にあり、大陸でも有数の錬金術が発達した国である。人々は犬頭の神バウワンコの庇護の下、平和に暮らしてきた。

しかし、時に帝紀814年8月、大臣ダブランダーはラングエンドに通じ、主君である国王バウワンコ18世を謀殺。バウワンコ王国全土を掌握した。

圧政に苦しむ国民達の唯一の希望は、ゴルフォードに脱出した若き王子のみであった。

 

アリアンロッド・サガ・リプレイ『亡国の王子』

――すべては竜の石の導きのもとに」

 

雅清:おお! ちゃんと『アリアンロッド』になってる。

GM:そりゃそうじゃなきゃやりませんって!(笑) もうお分かりでしょうが、このバウワンコはドラえもん』の映画に出てきたバウワンコ王国のオマージュです。元ネタでは犬が進化した人間の国ですが、こちらはヴァーナの狼族が王家の国ですね。

ヒカル:なるほど。

GM:今回はハンドアウトがあります。順番に読み上げますね。

 

PC@

推奨種族:ヴァーナ(狼族) 推奨性別:男性

コネクション:スピアナ   関係:相思相愛

キミはバウワンコ王子○○(PC名)・クンタック・バウワンコである。

婚約者であるゴルフォード王族の養女、スピアナ姫との結婚を控えたある日。バウワンコは大臣ダブランダーにより簒奪され、民は圧政に苦しんでいるという。

キミは失われた祖国を取り戻すため、ゴルフォードへと旅立った。

 

谷利:なんか、知ってる人名がちらほら(笑)

GM:PC@は、もちろん主役です。国と婚約者を奪われ、祖国奪還に燃える王子ですよ。やりたい人、居ますか?

雅清:じゃあ、僕やります。

GM:お、やってくれますか。まあヒロインも付いてきますしね。頑張って口説いてください、ラブコメ担当(笑)

 

PCA

コネクション:ブルスス   関係:上官

キミはバウワンコ軍親衛隊の一員で隊長ブルススの秘蔵っ子である。

ダブランダーの突然の反乱により王は死亡。ブルススも戦乱の中生死不明となってしまう。

ブルスス最後の言葉「王子を護りゴルフォードへ向かえ!」を受けたキミは祖国奪還を胸に期して王子と共にゴルフォードを目指すのであった。

 

GM:PCAは、PC@を支える忠臣ですね。亡国の王子を守り、祖国再興を胸に期すキャラです。

谷利:忠臣ですか! それはやってみたいです。

GM:では谷利さんという事で。次はPCB行きます。

 

PCB

推奨クラス:フォーキャスター

コネクション:PC@  関係:主君

キミは流れ者の軍師である。

立身出世を狙うキミは主を求めてアルディオンを旅していた。

しかし大陸は今やフェリタニアにより統一されようとしており、キミを必要とする様な国は見当たらなかった。

そんな時キミはPC@に出会う。キミの体に電撃が走る。そしてキミは思った。自分が仕えるのはこの人物しかいないと。

 

GM:立身出世を求めてバウワンコにやってくるキャラです。軍師って事なんで、紺碧さんにお願いします。

紺碧:分かりました。

 

PCC

コネクション:バウワンコ  関係:祖国

キミはバウワンコ東方の遺跡を調査する冒険者だ。

ある日キミはゴルフォードへ脱出する王子一行に雇われ、ゴルフォードへ脱出するルートへの案内を依頼される。

同業者は皆ダブランダーの報復を恐れて依頼を断る中、キミは単身依頼を受けることにした。

 

GM:最後は、アルディオンには珍しい、冒険者のキャラです。アルディオンでは冒険者は山師みたいに言われているそうですが、そんな冒険者がPC@を助けてお家再興を目指す。というキャラです。これはヒカルさんにお願いします。

ヒカル:OKです。頑張ります。

GM:まず、キャラを創っていただきましょう。レギュレーションはアルディオン大陸準拠で。エリンディルの地域クラスを使いたい場合は相談してください。差し上げる成長点は40点、所持金は5000Gです。

 

 プレイヤー4人は早速、キャラの作成に取り掛かる。いつもなら皆、『アリアンロッド』のキャラメイクは慣れたものなので、GMは暇な時間となるのだが、今回は初心者が居るのでその横でキャラメイクを教える。

 やがて、4人のPCが完成した。

 

 

 

●PC@ コリー・クンタック・バウワンコ

 

 自分には王家の血が流れている。

 その思いが、彼を律し、戒め、理想の王子たろうとした。

 ただひたすらに、民に慕われる、良き王になる為。その志を胸に、彼は邁進する。

 

GM:では、自己紹介してください。今回はPC番号順にお願いします。

雅清(以下コリー):コリー・クンタック・バウワンコです。王子です。メインクラスはメイジ。サポートクラスはサモナーで3レベルまで上げて、ダンサーにクラスチェンジしました。

谷利:ダンシングヒーロー》持ってるんですね。

コリー:うい。ライフパスですが出自は王侯貴族/境遇は没落/運命は財産です。

GM:金は得るけど国には戻らなかったりして(笑)

谷利:ゴルフォードに亡命成功しました。めでたしめでたし(笑)

コリー:いや、財産って言っても有形無形様々だから。それと、スピアナって婚約者が居るらしいです。どんな子か分からないけど(笑)

GM:まあオープニングでちゃんと出てきますので(苦笑)

 

 

 

●PCA シゲナリ・イチロー・イマイ

 

 幼少の頃から、槍を与えられ、バウワンコの為に尽くせと教えられてきた。

 その時の胸の高鳴りは、今でも忘れない。

 自分はバウワンコの槍となり、王国の敵を薙ぎ払うのだ。

 

谷利(以下シゲナリ):名前はシゲナリ・イチロー・イマイです。

GM:ダイワ系の東方ルーツのキャラですか。

シゲナリ:はい。ファーストネームはシゲナリですが、親しい人には幼名であるイチローで呼んでもらってます。

GM:なるほど。

シゲナリ:メインクラスがウォーリア。サポートクラスがプリーチャーを1レベルだけ取って、サムライへクラスチェンジしました。出自は英才教育です。これでサポートクラスのスキルを1つ取れたので、《コネクトフォース》を2レベル取りました。

ヒカル:《コネクトフォース》?

シゲナリ:マイナーアクションで使用すると、物理攻撃力と物理防御力が4点ずつ、最大12点まで上げられます。その分魔法攻撃に弱いですが、《ハーフブラッド》でドラゴネットの《ドラゴンフォーム》を持っているので底上げします。

GM:ガチで組んできたなあ。

シゲナリ:あとお金が50G余ったので、使用人を雇いました。東方ガイドで命名表を振ったら、キヨコになりました。

 

 

 

●PCB テレーズ

 

 このアルディオンのどこかに、自分を必要としてくれる国がある筈。

 持って生まれた才と、弛まぬ努力はその為だった。

 やがて、彼女は1人の王子と出会う。

 

紺碧(以下テレーズ):名前はテレーズ。外見年齢20代中盤位のエルダナーンです。また頭脳派キャラをやってくれという事なんで、アコライト/フォーキャスターを取りました。ガチで軍師キャラ組んだ結果、またエルダナーンになりました(笑)

GM:これでエルダナーンは3キャラ目でしたね。そう言えば。

テレーズ:ライフパスは、英才教育/天啓/忠誠です。誰に忠誠を誓うかは、ハンドアウトの通りです。

GM:は、ありがとうございます。

テレーズ:と言うわけで。ガチで組んだ結果、キャラクターレベル3なのに《プロテクション》のスキルレベルが4あります。それと、非力なエルダナーンの筈なのに、物理防御が15点も(笑)

GM:ガチで組んできたなあ、こっちも……(苦笑)

 

 

 

●PCC ナナコ・ロードラン

 

 冒険者という仕事は悪くない。

 アルディオンでは山師扱いされるが、一山当てれば大金持ちだ。

 だが、金さえ積まれれば何でもする訳ではない。そこには彼女自身の美学があり、ルールがあるのだ。

 

ヒカル(以下ナナコ):名前はナナコ・ロードラン。シーフレンジャーの女の子です。ライフパスは、流浪の旅/喪失/旅立ちです。失った記憶を取り戻すために冒険者として流浪の旅に出ています。きっと、今回の事件が新しい旅立ちに繋がるんだと思います。

GM:なるほど。ライフパスをいい感じに生かしてますね。

ナナコ:戦術としては、マイナー《インベナム》に、メジャー《アローシャワー》で毒矢をばらまきます。

シゲナリ:凶悪だ(笑)

ナナコ:それと、回復も出来るように《ファーストエイド》も持ってます。

 

 

 

 尚、ギルドスキルは全会一致で《蘇生》、《祝福》に決定した。

 

 

 

■オープニングフェイズ01

 

GM:さて、サガは初めての人も居るので、概要だけ解説しておきます。この大陸はアルディオンといって、神々から人間が譲り受けた土地なんですが、長く戦乱が絶えません。

そこで小国フェリタニアのピアニィという女王が、大陸を統一して争いを無くそうと立ち上がります。このお話は、そんなピアニィの覇業が成し遂げられる直前のお話になります。大陸はフェリタニアによって統一されるんじゃないかと言われていますが、まだまだピアニィの目の届かないところがあります。

ナナコ:なるほど。

GM:バウワンコは、義理の親戚関係にあるゴルフォード王国がフェリタニアの同盟国なので、ピアニィに対しては好意的に見ています。

テレーズ:まあ、ピアニィ陛下は今や飛ぶ鳥を落とす勢い。領土拡張の野心も無いようですし、ゴルフォードの影響下にある諸小国としても、同国に倣ってすり寄っておいたほうが得でしょうからね。

GM:さて、オープニングはマスターシーンから入ります。王宮の玉座の間で、国王バウワンコ18世が大臣ダブランダーを叱責しています。

GM(バウワンコ18世):「ダブランダー! 国の予算をこのような研究に流用しようとは一体どういう事だ!?」

GM(ダブランダー):「陛下! これは我が国を思っての事! 我が国がこの大陸で覇を唱える唯一のチャンスなのですぞ!」

GM(バウワンコ18世):「覇を唱えるだと? それも、我が国が? そんな必要が何処にあると言うのだ!? 大陸は直にフェリタニアが統一し、いつ果てるともなく続いて来た戦争は無くなる。我が国も、その平和を享受しようではないか」

GM(ダブランダー):「では、決裂ですな」

 

 ダブランダーがその顔を下劣に歪めてそう言い放ち、指を鳴らした次の瞬間。

仁王立ちするバウワンコ18世の身体を、背後からブロードソードの刃が貫いた。

 

「ぐっ!? ぅ……」

 衝撃と驚愕に満ちた表情で、その身に刃を生やした惨たらしい姿の国王が床にと崩れ落ちる音で、ようやく我に返った親衛隊士が、

「な、何をするか!?

と、動揺しながら腰の剣に手を掛けるが、それを抜き終えるよりも早く、国王を手に掛けたその男の返す刃に一撃で首を刎ねられて、国王にと殉じさせられる。

 

シゲナリ:うわっ!

GM(サベール):王を殺した隻眼の狼族のヴァーナが言います。「いよいよですかな?」

GM(ダブランダー):「うむ、この“ヘキサロッド”のダブランダー、いよいよ歴史の表舞台に躍り出る時が来たのだ」

 

 

 

オープニングフェイズ02

 

GM:次はコリーのシーン。婚約者のスピアナが、ゴルフォードから婚礼の為にやって来ます。スピアナとコリーは幼い頃から、「一緒にこの国を良くして行こう」と誓い合った仲です。

GM(スピアナ):「お久しぶりです、コリー。いよいよ約束を果たす時が来たようですね」

コリー:「ああ、そうだな」

GM:「よろしくお願いしますわ。『旦那様』(にっこり)」

コリー:それは照れる。いやあ、まだ結婚した訳じゃないし(もじもじ)。とりあえずお茶でも飲もうか。

GM(スピアナ):「では、一席頂きますわ」

GM:さて、そんなこんなの数日後。王宮で式の相談をしていると、瀕死の親衛隊兵士が運び込まれてきます。

GM(親衛隊):「で、殿下! は、反乱です! サベール将軍の正規軍が、城を取り囲んでいます!」

コリー:「なんだって!」

GM(親衛隊):「へ、陛下は既に反乱軍の手に……。申し訳……」と言って息を引き取ります。

コリー:一瞬顔を青くしますが、すぐに気を引き締めます。まずは情報を集めないと。

GM(スピアナ):「コリー、ここは私が時間を稼ぎますわ。あなたは落ち伸びてゴルフォードへ行き、ドワーディン陛下に援軍を要請するのです!」

コリー:「そんな危険な! 君こそ逃げるんだ!」

GM(スピアナ):「いいえ。ゴルフォードまでの道のりは強行軍になるでしょう。私にはとても耐えられませんわ。それに賊軍にとって私はゴルフォードに対する交渉材料になります。直ぐに殺される事は無いでしょう」

ナナコ:なるほどねえ。

コリー:「ならば俺も残る!」

GM(スピアナ):「しっかりしなさい! この国を救えるのは貴方しかいないのです。ここで死んではそれこそ無駄死にです!」

コリー:「しかし、民はどうする!? 彼らを見捨てて自分だけ逃げるなんて出来ない!」

GM(スピアナ):「民を思うならこそ、今は落ち延びるべきです。貴方はこの国の希望なのです! その希望が潰えたら、それこそ民はどうなるのです!?」

コリー:そこまで言われたら、冷静さを取り戻す。「分かった。必ず戻るからな!」

GM:スピアナは侍女に弓を用意させます。侍女達も薙刀を構え一応の戦力にはなりそうですね。

GM(スピアナ):「これは母の形見です。あなたがお守りに持って行って下さい」と言って、首に掛けていたペンダントを渡してくれます。

コリー:「必ず助けに戻る! 待っていてくれ」と言って走り出します。

 

 間近に迫っていた筈の許嫁との結婚式。そして、この国の新しい時代への門出を。

 そんな幸せな日々は、無残にも引き裂かれた。

 ゴルフォードへ逃れ、祖国を救うべく、王子の逃避行が始まる。

 

 

 

■オープニングフェイズ03

 

 師匠ブルススの剣は、いつも自分の目標だ。

 今日も己の技量を全て使って打ち合い、健闘を讃え合う。

 そんな日々が、いつまでも続くと思っていた。

 

GM:シゲナリのシーンです。反乱の数日前、軍の演習場です。貴方はブルススと模擬戦を行っています。

シゲナリ:では隙を見つけたと思って思い切り踏み込んで槍の一撃を打ち込みます。

GM:ブルススは体を捻ってその一撃をかわすと、貴方の喉元に剣を当てます。が同時にシゲナリの抜いていた脇差がブルススの腹に当たります。

GM(ブルスス):「流石だな。いずれはお前も親衛隊……いや、この国を背負って立つ人間になるだろう」

シゲナリ:「ありがとうございます! 師匠!」

GM(ブルスス):「万一この国に何かあった時には、陛下は儂が命がけで御救いする。お前はコリー殿下をお助けしてくれ」

シゲナリ:「はっ! かしこまりました!」

GM:すると、何か視線を感じます。

シゲナリ:視線ですか? 辺りを見回します。

GM:王城の窓から、隻眼のヴァーナが貴方を見てニヤリと笑います。

シゲナリ:拙者の知っている人ですか?

GM:知ってますね。バウワンコでは名の知られた人ですから。

GM(ブルスス):「サベール将軍か。王に私闘を禁じられ、戦う相手が居なくて燻っていると言うが……」

GM:暫くすると、そのサベールは身をひるがえして行ってしまいますが、何か嫌な予感がしますね。

シゲナリ:サベール将軍か。憶えておこう。

GM:数日後。正規軍の反乱に、親衛隊は寡兵ながら勇敢に戦いました。王の姿を求めて玉座の間を目指しますが、大勢の反乱軍に阻まれ、仲間は一人また一人と減ってゆきます。やがて玉座の間の前にたどり着くと、そこには倒れ伏す国王と親衛隊士たちの返り血に染まった、隻眼のヴァーナが。

GM(ブルスス):「へっ、陛下!? 貴様っ、サベール将軍! まさか、貴様まで加担しているとはな!」

シゲナリ:「目的はなんですか!?」

GM:サベールはそれに答えず、ニヤリと嘲るように笑うと、引き連れている弓兵たちに射撃を命じます。

シゲナリ:師匠を庇います!

GM:ブルススは逆に貴方を庇うと、ささやく様に言います。

GM(ブルスス):「イチロー、お前に最後の命令を下す! コリー殿下をお守りし、ゴルフォードへと脱出するのだ! 城の外への抜け道は知っているな? 殿下を、バウワンコを頼んだぞ」

GM:そう言うと、ブルススは反乱軍がひしめく玉座の間にと突撃してゆきます。

シゲナリ:そんな師匠の背に一礼して、振り返らず走ります。

 

 

 

■オープニングフェイズ04

 

GM:というわけで、コリーとシゲナリが合流するシーンです。

コリー:もう幼名で呼んじゃって良いよね? 「イチローではないか!」

シゲナリ:「殿下! ご無事ですか!?」

コリー:「ああ、何とか。父上は?」

シゲナリ:「……申し訳ございません」

コリー:何も言わず頷こう。「とにかく、脱出してゴルフォードに向かおう。ブルススは、まだ戦っているのか?」

シゲナリ:それは、何も言いません。

コリー:それならそれ以上は聞かない。脱出口に向かおう。

シゲナリ:最後に玉座の間の方に向かって、一礼してから城を出ます。

 

 

 

■オープニングフェイズ05

 

 長旅の果て、彼女はバウワンコにやって来た。

 この国に、自分の理想とするに足る君主は居るだろうか?

 テレーズは、期待を胸に、一歩を踏み出した。

 

GM:テレーズのシーンです。反乱の数日前、貴方は旅をする中、バウワンコにとたどり着きます。そこには何やら人だかりが出来ている。どうやらこの国の王子が、国民に取り囲まれているらしいです。

テレーズ:行ってみましょう。

GM(国民):「王子様、おかげ様で今年は豊作です。取り立てのトマトを貰ってください」「王子様、王子様! あっしの初めての孫ですだ。どうか抱いてやってくだされ」

コリー:「ありがとう、みんな!」

GM:どうやらこの国の王家は、国民にも慕われているようです。

テレーズ:ご尊顔を見てみましょう。

GM:貴方の体に電撃が走ります。なんと言う面構えだろう。この人物こそ自分の仕える主君に違いないと、直感的に感じます。

テレーズ:早速、人材登用してないか調べます(笑)。

GM:特に募集はないようです(笑)。召し抱えてもらうなら、何とかして本人に会う必要がありますね。

テレーズ:まずこの国について調べてみましょう。すると一見は平和なんですが、何かキナ臭いんですよね。何か水面下で進行してそうな。

GM:そこまで見破っちゃうんだ(笑)。

テレーズ:兵士の動きが変なんですよ。王子様を見る目が胡乱げと言うか。

GM:では、そんな感じでいかに王子と会うかを考えていると、「大変だ! 王城が燃えているぞ!」と、街人が騒ぎ出します。

テレーズ:悪い予感が当たりましたか。

GM:まさか、主君と決めた相手が、わずか数日にして生死不明になるとは! って感じですが。

シゲナリ:(笑)

テレーズ:いえ、まだです。王城に何かあった場合、秘密の脱出口がある筈です。そこを見つけましょう。

GM:オープニングなので判定はいらないです。貴方は脱出口から逃げてきた、コリーとシゲナリを見つけることができます。

 

 

 

■オープニングフェイズ06

 

GM:続いて、テレーズが合流するシーンです。

コリー:でも、それは敵と間違っちゃいそうだな。

シゲナリ:拙者が誰何しましょう。「誰か!?」

テレーズ:「そちらのお方、コリー王子とお見受け致します」

コリー:「そうだが」

テレーズ:「私はテレーズ。軍師としてお仕えする方を探して、大陸を旅しているものです」

コリー:む、軍師殿か。こっちも何かビビビッ! と来た事にしましょう(笑)。「では、仕える相手は見つかったのか?」

テレーズ:「いいえ、仕えるに足る方を探してこの大陸を彷徨ってきましたが、数日前にこの国にやって来て、王子のお姿をお見受けしました」

コリー:「そうか、これも運命と言うものだ。この国は今クーデターが起こっている。国王である父上も謀殺され、私には力が無い。どうか力を貸してほしい」

シゲナリ:拙者は二人の話を黙って聞いてます。本来なら、「お止めください! 素性の分からぬ者を!」と言いたい所なんですが、もう王子が認めちゃってるんで(笑)。

 

 いきなり意気投合する二人。

 GMとしてはこの場がまとまらない場合、助け舟を出すつもりでいたのだが、話は光の速さでテレーズを仲間にする方向で動いてゆく。

 進行に協力していただいて、ありがとうございます。

 

テレーズ:「及ばずながら微力を尽くしましょう。して、王子は何処に落ち延びられるおつもりでしょうか?」

コリー:「ゴルフォードへ行き、奪還軍の編成にドワーディン陛下の支援を受けたい」

テレーズ:「やはりそうですか。私がいくつか脱出路の目星を付けておきました。そちらへ参りましょう」

GM:おお、いきなり有能だ(笑)。

コリー:「分かった。頼む」

 

 

 

■オープニングフェイズ07

 

 王都の騒乱が囁かれる中、大臣の命で派遣されてきたと言う、見慣れない軍装の兵士たちが大きな顔をしている。

 まったく迷惑な話だ。ここは自由な気風を愛する街なのだ。

 そう、胸の内でうそぶくナナコの元に舞い込んできた「今度の仕事」は、果たして儲け話になるのだろうか?

 

GM:ナナコのシーンです。王城で何か騒ぎがあったと言う、ニュースが伝わって来た数日後。ラングエンド軍が国境を突破、バウワンコ全土を掌握しました。ラングエンドと言うのは、アルディオン統一を標榜する軍事国家で、近隣地域であり、ゴルフォードとの緩衝地帯ともなっています「南部小国家群」――バウワンコもその中の一国ですけれども、それらの緒小国のあちこちに侵略戦争を仕掛けて回っている国です。

ナナコ:ああ、いわゆる「ジーク・ハイル!」的な国ね。

GM:そして、大臣のダブランダーは声明を発表します。

「コリー王子が突如乱心し、国王陛下を殺害。逃亡中である事」

「この非常の事態を受け、大臣である自らが執政を代行し、今後はゴルフォードに代えてラングエンドと共に国造りをして行く事」

を宣言しました。しかし、それを信じる者はいません。これは反乱です。

ナナコ:うーん。

GM:そんな、国内が騒然としているさなかのある日。貴方が根城の宿屋でくつろいでいると、情報屋のサムがやってきます。

ナナコ:「どうしたんだい、サム?」

GM(サム):「おうナナコ。儲け話、と言えなくもない話がある。聞くか?」

ナナコ:「聞いてみようじゃないか」

GM(サム):「実は、コリー王子の一行がこの町を訪れている」

ナナコ:「でも、コリー王子って指名手配されてるよね? 大丈夫なの?」

GM(サム):「国境を越えたいが、既に軍の手が回っていて身動きが取れないそうだ」

ナナコ:「あんなに大々的に乱心の話が流れてちゃ、しょうがないね」

GM(サム):「そこでこの街の東側の遺跡だ。あそこを通れば、ゴルフォードに抜けられる。ただ、中は入り組んでいて、モンスターも住み着いている。誰かが案内する必要がある。どうだ?」

ナナコ:「他に誰か、やる人は居ないの?」

GM:それを言うと、サムは深刻そうに言います。

GM(サム):「王子が国を奪還すれば、褒美はたんまり貰える。だが、そうでなければ儂らは反逆者だ。これは賭けだ。そして儂はこの賭けに乗る事にした。お前は儂の見こんだ冒険者だ。この仕事には適任だろう。一緒に賭けに乗ってはくれんか?」

ナナコ:「仕方ないねえ。あたしもその賭けに乗ってみようじゃないか」

GM:では、サムを雇っていたテレーズを通じて、コリーに引き合わされます。

テレーズ:「貴方ですね。サムの言っていた腕利きの冒険者は」

ナナコ:「一応、そういうことになるのかしらね」

テレーズ:「私はテレーズ。よろしくお願いするわ」

ナナコ:「ナナコよ。よろしく」

テレーズ:「王子、ようやく遺跡を抜けるための案内人が見つかりました」

ナナコ:「あんたが、王子様かい?」

コリー:「コリーだ。よろしく頼む」

ナナコ:「指名手配されてるようだけど、本当のところはどうなんだい?」

GM:それ聞いちゃうのか(笑)。

シゲナリ:じゃあ、殿下の横でものすごい顔してます(笑)。

コリー:「クーデターで父は殺され、国はダブランダーに奪われた」

ナナコ:「やっぱり、あの大臣が黒幕なんだね?」

コリー:「そうだ」

ナナコ:「この仕事が終わったら、報酬はたんまり貰えるか、あんたの口から約束してほしいね」

コリー:「無論、言い値で払おう」

シゲナリ:使用人を呼びます! 「キヨコ! 槍を持てッ!!」

GM(キヨコ):(シゲナリを羽交い絞めにして)「若! お待ちください!!」

テレーズ:「イチロー殿、落ち着いてください。私はこの局面でああ言える度胸を買ったのです。それに、あの者の申すことはもっともだと思いませんか?」

シゲナリ:そこで少しクールダウンしますが、言います。「貴公にイチローと呼ばれる謂われは無い!」

テレーズ:「おや失礼。殿下がそう呼ばれているので、てっきりお名前かと」

シゲナリ:それには答えずに、場面から退場します。

GM:さて、ここで4人にはギルドを組んで頂きます。ギルドマスターはコリーとして、ギルド名はどうしますか?

テレーズ:「ゴルフォードへ亡命し隊」でどうでしょう?(一同笑)

GM:亡命して終わりなのかよ!(笑)

テレーズ:そこは公式リプレイの「○○してあげてもよくってよ」みたく、随時変わるんですよ。

GM:いや、あの……。

コリー:じゃあ、それで行きましょう!(躊躇無く)

GM:行くんかい!

 

 PL達の顔を見回すGM。このアレな、しかもパクリネタもろなギルドネームに反対する者は誰一人おらず……。

 

コリー:「ゴルフォードへ亡命し隊」で決定という事で(笑)

GM:(しくしく)かしこまりました。では次のシーンでダンジョンに入ります。

 

 

 

■ミドルフェイズ01

 

GM:遺跡はFS判定で突破します。詳細は以下の通り。

 

●FS判定

名称:遺跡を抜けろ

終了条件:5ラウンド経過

判定:【知力】

難易度:10

完了値:8

支援判定:【全ての能力値】

適性人数:2人

成長点:10点

 

ナナコ:FS判定って言うのは?

GM:あ、そうですね! すみません、説明します(苦笑)。

ナナコ:うん、お願い(笑)。

GM:FSって言うのは、「フォーカスシステム」の略でして、一言で言えば一つのシーンとして、複数の状況の変化も含めて処理する≠ニ言うルールです。

テレーズ:これからダンジョンアタックって言う状況じゃないですか? 今のシナリオの展開的には。

ナナコ:だねぇ。

テレーズ:ただ、これが普通の冒険シナリオであれば、マップとかも用意してじっくりダンジョンを攻略〜なんですけど、今回の様なシナリオであれば、あくまでも亡命の途中の困難の突破が〜って言う感じの、物語の途中のフレーバー要素程度のものでしかないじゃないですか?

GM:なので、普通に戦闘を進めるのと同じ、ラウンド制でもって成功判定を繰り返しながら、その成否でもって、言うなれば敵を蹴散らすの代わりに、ゴールまでの進行カウンターの数値を削って行く。って処ですかね。

ナナコ:はあ、成程ねー。何となくイメージは出来たよ(笑)。

テレーズ:で、戦闘と同じ進め方ですから、こっちも同様に状況の進行に応じての変化が生じて来るので、判定で求められる【能力値】の種類もまた、変化したりもしますね。例えば、目の前を大きな岩が塞いでいる場所に差し掛かったので、【筋力】の判定でその岩を押しのけないといけなくなる。とかですね。

シゲナリ:ちなみに、その時の判定で指定されている【能力値】が低くて成功は難しい。なんて場合には、代わりに支援判定って言う、成功すれば本判定をやる人の達成値に+2出来るボーナスが獲得できる。って行動を行う事も出来ますので(笑)。

ナナコ:じゃあ、本判定が苦手分野の時は、支援に回ればいいって事だね♪

テレーズ:本判定自体は、同じラウンド内で挑戦できる人数には上限が有りますので、状況の進行に合わせて変わる本判定で必要な【能力値】が高めの人が、入れ替わりで挑戦する格好になりますね。

GM:なお、シナリオがこのまま無事に進めば、後で「大規模戦闘」って言う、軍隊同士が激突する戦闘の状況も遊んで頂く事になる筈ですが、そこでもこのFS判定が使われますので、まず一度ここでやって頂きますよと言う事です。

ナナコ:OK、分かりました。

 

 

 

●第1ラウンド

 

GM:では、行きましょう。なお、行動順は普通の戦闘ラウンドの処理と同様に【行動値】の速い順の通りになりますので、コリー、ナナコ、テレーズ、シゲナリと言う順番です。一番速いコリーからになりますが、どうしますか?

コリー:とりあえず、進行の判定でやってみます(ダイスを振る)……13。地図を見ながら皆に指示しましょう。「あっちが正しい道のようだ」

GM:進行値は2になります。次、ナナコ。

ナナコ:支援判定します。能力値は【敏捷】で(ダイスを振る)……あ、低い。9。

GM:それは、失敗です。

テレーズ:私の番ですが……出目が腐りました、失敗!

GM:最後はシゲナリですが……?

シゲナリ:せ、拙者に知働きは無理! 行動放棄します。

GM:ですよねー(苦笑)。

 

 トップバッターのコリーこそ幸先良くスタートさせたものの、まだ手探りと言う感じか? ナナコとテレーズの二人は、揃ってダイスの出目に恵まれずに失敗し、要求されるのが【知力】とあってはシゲナリには手も足も出せず、無事に進めただけ良しと言う感じの最初のラウンドとなった。

 

現在の進行値:0 2(ゴールまで、残り6マス/4ラウンド)

 

 

 

●第2ラウンド

 

コリー:俺の番か。ここで流れを変えねば……12! 「あっちから風を感じるぞ!」

GM:進行値が+1されて、3になりました。

ナナコ:この流れに続きたい。支援判定します。同じく【敏捷】で……16! 長年の勘でダンジョンの構造を読んでテレーズにアドバイスするよ。

GM:支援判定は成功です。続いて、テレーズの番です。

テレーズ:今度こそ行きます。……支援判定成功のボーナスも入れて、16です! ナナコさんのアドバイスを聞きながら、地図を読み解きましょう。「皆さん、こっちです!」

GM:それは……進行値が4点上昇します。あと1マス分を進めば、クリアーですね。

コリー:よし!

テレーズ:ナナコさんの支援のおかげですよ。

GM:しかし、ここで、イベントが起きます。「道に迷った。正しい道の当たりをつけなければならない。以後の判定を【幸運】に」

テレーズ:【幸運】ですか……。皆さん、【幸運】の値を教えてください。

ナナコ・シゲナリ:3。

コリー:俺は4だ。

テレーズ:私も3ですので、引き続きコリーに次ラウンドもお願いするしかないですね。「殿下、ここは貴方の運が試される時です」と、亡国の王子に言ってみる(笑)。

シゲナリ:せ、拙者は自信ないので行動放棄します(泣)。

 

 コリーの強い意志を体現しているかの様に、ゆっくりでもその足取りは確実に進んで行く。

先程の失敗を経て、互いの呼吸もそれで理解し合ったか、ナナコとテレーズの二人は、今度は支援と本判定の連携を上手く成功させ、一気にその歩を稼ぐ事が出来た。

しかし、逆に順調過ぎるくらいであった為か、道に迷ってしまったらしい事に気付かされる一行は、自信喪失気味の様子なシゲナリの事も気にしつつ、王子の幸運に賭けて尚も進む事にするのだった。

 

現在の進行値:2 7(ゴールまで、残り1マス/3ラウンド)

 

 

 

 

●第3ラウンド

 

GM:ではコリーの番ですが、ここは待機して他の仲間たちの支援判定待ちですかね?

コリー:そうします。

ナナコ:あたしがやりましょう。【敏捷】で支援判定……14! 素早い動きで障害物をかわしながら皆を先導するよ。

GM:成功ですね。そうなりますと後1マスしかないですし、テレーズとシゲナリは行動放棄でいいですね? では、待機していたコリーの番です。

コリー:4以上出れば成功か(ダイスを振る)……出た!(喜) 天性のひらめきで、出口の場所を言い当てます。「みんな! ここは真っ直ぐだ!」

GM:では、FS判定は見事に成功ですね。おめでとうございます(笑)

シゲナリ:拙者は一人、へこんでいます。「何も出来なかった……」

ナナコ:「そういうこともあるよね。戦いの時は期待してるよ」

コリー:「イチロー、大丈夫だ。この二人は信用出来るぞ」

シゲナリ:自分もこの二人を信用すると思えるかどうか? 【知力】で振ってみます……4! 「その通りです、殿下!(笑)」

 

 ……それでいいのか?

 

ナナコ:「じゃあ、これから仲良くしてくれるのかな?」

シゲナリ:「……ちょっと考えさせてくれ(笑)」

コリー:「戦働きはイチローが頼りだ。期待しているぞ」

シゲナリ:「はっ! 畏まりました!」

テレーズ:「流石に殿下は、シゲナリ殿の事を良くわかっておいでですね」

シゲナリ:「今までの態度謝らせていただこう。どうかイチローと呼んで欲しい」

ナナコ:「よろしく、イチロー(笑)」

テレーズ:「よろしくお願いします。私もイチロー殿の武威が役に立つのは、むしろこれからと考えております」

シゲナリ:「存分に槍働きをさせて頂こう」

 

 古代遺跡ダンジョンの突破と共にわだかまりも解け、チームワークが芽生えてきた4人。

 置かれている状況は確かに困難だが、その足取りは軽い。

 祖国を取り戻すべく、ゴルフォード王国の地を踏んだ一行は意気揚々と、その都ウォリックフォードへ向かうのだった。

 

 

 

■ミドルフェイズ02

 

 ゴルフォード王国。「王威の竜輝石」を有する七王国(真の意味での王国)の一つに数えられる、アルディオン大陸の列強国の一つであり、七王国では唯一のネヴァーフの王家を戴く事にも象徴される様に、錬金術によって発展した国である。

 かつては「統一帝」の称号を受ける王も出した程の強国であった時代も存在したが、それも今は昔の話で、不思議と暗君が続く様な事がまま有りもして、国力は衰退の一途を辿る斜陽の王国と見られてはいるものの、

それでもなおその国力は、バウワンコの様な小国から見れば懸絶する大国であると言えた。

 

 バウワンコ王国は、錬金術の触媒となる賢者の石の材料――血晶石を産出する地であると言う特性が故に、ゴルフォードも王族の養女としたヴァーナの貴族の娘をバウワンコ王家に嫁がせる等の、宗主国としての政策を採って来ており、

台頭して来たラングエンドへの対応と言う意味合いからも、コリーに助力してのバウワンコ奪還戦は国家の安全保障上の問題でもある筈なのだが……。

 

 そんなゴルフォードの現国王、ドワーディンもまた保守的、と言うよりも事なかれ主義の、愚鈍で小心で欲深な、腰の定まらない人物であると言うもっぱらの評判である。

 

 コリーは、そんな国王を相手に祖国奪還の為の兵力の支援を取り付けなければならないと言う、次なる困難にと挑まなければならなかった。

 

 

GM:遺跡を抜けて、ゴルフォードに着きます。場所は、ゴルフォード王国の南西地方にある森林地帯の中ですね。皆さんは、ちょうど見回りに来ていた国境警備隊である「翠緑銃士隊」の人を捕まえて、王城まで案内してもらいます。そしてドワーディン王に謁見しますが、彼は煮え切らない態度を見せます。

GM(ドワーディン):「そうじゃのう。ワシとしては、そなたに手を貸してやりたいんじゃがのう。大臣達が反対しおってのお」

コリー:我慢できなくなって、ぷるぷる震えだします(笑)。

GM(ドワーディン):「まあまあまあ。ワシとしても、大臣達の意向を無視する事は出来んのじゃ。しばらく考えさせてくれんか」

コリー:こうしている間にも、国が! スピアナが! しかし、待てと言われては待つしかないので、すごすご引き下がります。翌日、また来ますよ。

GM(ドワーディン):翌日行くと。「まだちょっと、待ってくれんかのお」と言ってきますが?(笑)

シゲナリ:私も一緒に、ぷるぷる震えます。

ナナコ:あほらし。欠伸します(笑)。

GM:まあ、どうにか説得してみてください。ロールプレイで。

ナナコ:「何か、利益になることを提示したらいいのでは?」

シゲナリ:「殿下。我が国の特産品は血晶石にございます」

テレーズ:「では、こうしましょう殿下。ゴルフォード向けの輸出を安いレートで増やすのに加えて、ドワーディン王個人に対しても、幾らか提供しましょう」

コリー:それはいい手だ。「陛下、提案があります。私が国を取り戻した暁には、血晶石をゴルフォード王国と、陛下にも、提供します」

GM:それを言われるとドワーディンは、「うーん……」とうなりますね。どうやら、揺れているようですよ(笑)。

ナナコ:よし、あともう一歩だ!(笑)

GM:そこで、不意に皆さんの後ろから声がします。

GM(声):「分かりました。その支援要請、私がお受けしましょう!」

シゲナリ:誰だ? 後ろを見ます。

GM:謁見の間に突然現れたその少女は、聡明そうな瞳をコリーに向けてきます。ツインテールで纏められたピンクの髪を揺らしながら、毅然とした口調で言います。

GM(少女):「フェリタニア合衆国として、バウワンコ奪還を支援いたします!」

テレーズ:うわ、大物が出てきた!

GM(ドワーディン):「ぴぴぴ、ピアニィ陛下!」

コリー:俺は会ったことはありますか?

GM:無いけど、伝え聞いてはいます。

テレーズ:「殿下、殺意様です(笑)」

GM:この少女こそ、フェリタニア合衆国大統領ピアニィ・ルティナベール・フェリタニアです。たまたまゴルフォードに会談の為に訪れていて、この事態に直面したのでした。

……っていうか、公式にはこの時期ゴルフォードに訪れたという記録はないんですが、出したかったので、無理やり引っ張ってきました(笑)。

コリー:「すると、貴方様がピアニィ陛下!」

GM:ピアニィはコリーに対して頷くと、「ナヴァールも、いいですね?」と、傍らのドラゴネットの男性に確認を取ります。そして男もそれに頷いて、言います。

GM(ナヴァール):「仮にも友好国を見捨てたとあっては、せっかく統一間近のフェリタニアの傷になります。ここは支援するのが肝要かと」

GM(ピアニィ):ピアニィは、「総大将は私が務めましょうか? 久々に戦闘が出来ますし」とか言ってますけど?(笑)

テレーズ:「やめてください。国が焦土と化します!(笑)」

GM:ナヴァールも、「陛下、お立場をお考えください」と言ってます(笑)。

GM(ドワーディン):すると、ドワーディンも手のひらを反して言いますよ。「それでしたらば、我が「錬金騎士団」をお使いください! 顧問として、ゲオルグも付けますぞ!」

テレーズ:こ、このオヤジ……(笑)。

GM(ナヴァール):「総大将は、コリー殿下にお任せするのが良いでしょう」

コリー:「ありがとうございます! 必ずや祖国を奪還します!」

GM(ピアニィ):「私も一度は祖国を追われた事がありますので、貴方の気持ちは分かるつもりです。私は支えてくれる仲間がいるから、ここまでやってくれました。貴方もきっと、仲間が支えてく

れるはずです」


コリー:「はい。肝に銘じます」

GM(ナヴァール):「ところでコリー殿下。貴方は『バルムンク』と言う名をご存知かな?」

コリー:「聞いたことはある!」

GM:あるんだ!?

シゲナリ:すごい! 何処からそんな情報を!?

コリー:ごめん、勢いで言っちゃっただけなんだけど(笑)。

一同:おい!

GM:ナヴァールが話す『バルムンク』とは、このアルディオン大陸の各所で古より暗躍する謎の組織で、歴史の陰で戦乱の拡大を狙って様々に蠢動しています。その幹部構成員は、揃って武器名由来の二つ名≠持っているそうです。

GM(ナヴァール):「『バルムンク』は、必ず貴方を狙ってくるでしょう。お気を付け下さい」

コリー:分かった。

テレーズ:「殿下、あれが噂の『臥龍』ですよ」

シゲナリ:「いや、『鳳雛』ではなかったか?

GM(ナヴァール):「『臥龍』です!」(笑)

 

 軍師ナヴァールの種族がドラゴネットであるところからの、公式リプレイでは完全にお約束となっている『三国志』由来のこのやり取りまで。しっかりやって頂いて、ありがとうございます。

 

 

 

■ミドルフェイズ03

 

GM:出兵に先駆けて、ドワーディン王の懐刀、ゴルフォード王国軍である「錬金騎士団」の団長ゲオルグ・ゲルリッツが放った密偵が戻ってきます。どうやらこの事態を見越して、先に手を打っておいてくれたみたいです。

ナナコ:優秀だ。

テレーズ:ゴルフォードは、実質的にこの人のおかげで保っているようなものですからね。

GM:彼らが得た情報は、以下の通りです。

 

・ダブランダーは国費の大半をつぎ込み、「空飛ぶ船」、「火を吐く車」の研究をしているという。

・反乱軍に反抗した親衛隊や、ダブランダーに反対する人々は、王都郊外の強制収容所に放り込まれているようだ。解放すれば戦力になってくれる筈だ。

 

コリー:「収容所は解放したいな。戦力が増えるのはありがたい」

GM(ゲオルグ):「小人数を選抜して収容所を襲撃、親衛隊員を救い出すべきですね。問題は、誰がそれをやるかですが……」

テレーズ:「当然、王子が行うべきです」

ナナコ:「そうだね」

シゲナリ:「でなければ、禍根を残します」

テレーズ:「それに王子さえ戻られれば、ブル連隊長殿……じゃなかった(笑)、ブルスス隊長ら数は少数でも一騎当千の親衛隊達が、王子の配下についてくれることになります」

GM:(思わずテレーズに)ブル連隊長殿って、アンタいったい幾つだよッ!?(爆笑)

テレーズ:(しれっと)何を仰いますやら? エルダナーンは、種族そのものが17歳教の使徒じゃないですか(笑)。

一同:おいおい!(笑)

 

 そういう理由で、紺碧氏の造るエルダナーン女性PCは、必ず「実年齢不詳」なんだそうですよ。

もちろん言うまでもなく、いわゆる「17歳教徒」的な意味でのそれですが(笑)

 

GM:で、では、ゲオルグが偽の身分証を手配してくれます。これがあれば、バウワンコに潜入できます。

シゲナリ:「手が早い。大国とは流石なものだな」

テレーズ:「まさか、ピアニィ陛下までいらっしゃるとは予想できませんでしたが、殿下にとっても、バウワンコにとっても、この経験は結果的には良かったかも知れません」

シゲナリ:「しかし、それも無事に国を取り戻してからだ。そうでなければ、絵に描いた餅だぞ」

テレーズ:「当然です。それを実現させるのが、私たち家臣の役目です」

ナナコ:「あたしは、お金になれば何でも良いんだけどねえ(笑)」

 

 

 

■ミドルフェイズ04

 

 反乱軍によって戒厳状態にあるバウワンコ王国の、国境への出入りは相変わらず厳しい監視下のままであった。しかしゲオルグによって手配された偽の身分証のおかげで、コリーたちの帰路は堂々と(?)検問を突破して、再び故郷の地を踏む事が出来た。

 もちろん、それは反撃への一歩であり、一行はそのまま一路、王都郊外に有ると言う強制収容所を目指す。

 

GM:収容所は、再びダンジョンとなります。

テレーズ:ギルド名は、「収容所を解放し隊」に変更で(笑)。

GM:例によって、『ブルーローズ』から「マテリアリルゲーミング」と言うシステムを引用して使います。

GM:皆さんは0地点に居ます。順番に2D6を振って頂いて、イベントを起こします。イベントは、「進む」とか「戻る」の他に、敵と遭遇したり、アイテムを拾ったり……と、いろいろあります。「OK」地点までたどり着けば成功。「NG」地点まで戻されると、このミッションは失敗です。

コリー:では、俺から振ってみよう。……4。

GM:何もないようです。

コリー:じゃあ、潜入開始だ。

GM:はい。「トラップ探知」をしてませんでしたね? 石弓のトラップが起動します。

コリー:やばい! また忘れた!

 

 雅清という男、ダンジョンに入るたびに「トラップ探知」を忘れる癖がある。そろそろ学習していただきたい。

 

GM:……命中は、13。

コリー:駄目だ! 命中する!

GM:ダメージは、14点の物理です。

シゲナリ:殿下を《カバーリング》! 1点通った。

コリー:済まん、イチロー。

シゲナリ:「いえ、今度から気を付けて頂ければ」と言っても、拙者も罠の事はすっかり忘れていたわけですが(苦笑)。

ナナコ:次は、あたしだね? ……7!

GM:敵とエンカウントします。警備兵が数人、駆けつけてきます。

ナナコ:うわー!

 

 戦闘は、GMがクリティカルを出したものの、シゲナリの防御力に阻まれダメージを出せず、敵のレベルが6だったのにもかかわらず、PCたちの圧勝となった。

 

テレーズ:では、私が振りましょう……6。

GM:あ、敵エンカウント。

一同:まじかー!!

 

 この戦闘は、先ほどよりは敵が弱いとあって、何事もなく終結した。

 

ナナコ:ぜえぜえ、さっきから一歩も進んでないぞ。

シゲナリ:入り口で、「熱烈歓迎」を受けてますね(苦笑)。

 

 各自、HP、MPを回復させ、ダンジョン探索に戻る。

 

シゲナリ:次は拙者の番だ。……6。

GM:何もないようです。

シゲナリ:じゃあ、行きましょう。

GM:(思わず)おい! 君ら無防備過ぎだろ!

コリー:おう、そうだった。ナナコ、「トラップ探知」を。

ナナコ:……16!

GM:ここは兵士のたまり場ですね。HPポーションが人数分出てきます。

コリー:よし、じゃあ次こそ進むぞ……3。

GM:衛兵に見つかり、1つ戻ります。

一同:ええー!

ナナコ:いつ終わるんだ、このダンジョン(泣)。……8。

GM:食堂です。1D6個の肉が手に入ります。

ナナコ:もう、所持品がいっぱいで持てん! 次!

テレーズ:……9。

GM:保管庫。1D6個の野菜が……。

ナナコ:だから、もういいって!(笑)

 

 この後もさっぱり良い目が出ず、何もない場所と、野菜のある場所とを延々と往復する事になるPC達。

8回目の野菜を手にした時、流石に堪りかねたGMは、チャートを下方修正する事を決断したのだった。

 

シゲナリ:(笑い転げながら)もうここ、「強制収容所」じゃなくて、「野菜倉庫」じゃん!(笑)

GM:チャートをいじったので、もう少し出目が低くても進める筈です。

コリー:じゃあ、俺から……9。

GM:……(やけくそ気味に)ウホッ、いい野菜ッ!

コリー:(頭を抱えて)アッー!

 

 

 結果、寄り道を繰り返しながら、少しずつ進んで行く格好になるPC達。プレイヤー達にも、徐々に疲労の色が現れてくる。

って言うか、何で6と9しか出ないんだ?

 

シゲナリ:これで終わりにしたい。……11!

GM:1つ進む。これで、クリアーです。

ナナコ:やっと終わったか(ぐったり)。

GM:ちょっと休憩しましょう。

 

 GMとしても非常に疲れましたよ、ええ……(苦笑)。

 

 

 

■ミドルフェイズ05

 

GM:さて、ブルススら親衛隊が閉じ込められている牢を、発見します。

GM(ブルスス):「殿下! よもや再びお会いできるとは思いませんでした!」

コリー:「ブルスス、よく無事でいてくれた」

GM(ブルスス):「イチローも、よく殿下を支えてくれた」

シゲナリ:「光栄です、師匠」

GM(ブルスス):「ダブランダーは、製造した兵器でフェリタニアに侵攻するつもりのようです」

コリー:「一刻も早く、止めなければ!」

GM(ブルスス):「いくらゴルフォード軍が味方でも、『空飛ぶ船』と『火を吐く車』が相手では敵いますまい。しかし希望もあります。首都郊外にあるバウワンコ様の巨神像は、国が危機に陥った時の為にご先祖様が遺された、防衛用兵器なのです」

ナナコ:「マジか!」

テレーズ:この国に、ホワイトドールがあったとは!(笑)

GM(ブルスス):「しかし、それを起動するには竜輝石が必要なのです」

GM:竜輝石とは、神竜王セフィロスが授けたと言われる奇跡の力を秘めた石です。この大陸に、いくつか存在すると言われています。

GM(ブルスス):「確か、スピアナ様は竜輝石をお持ちという事でしたが、まさかダブランダーの手に……」

コリー:はっと気づいて、スピアナから貰ったペンダントを取り出します。

GM:「アイテム鑑定」が出来ます。

コリー:やってみよう。……10。

GM:ギリギリ分かったことにしましょう。これ、「知恵の竜輝石」ですね。

コリー:なんと!

GM(ブルスス):「おお! これぞ竜輝石! きっとスピアナ様はこの事を知っていて、これを殿下に託されたのでしょう」

コリー:「ブルスス、スピアナは?」

GM:王城に幽閉されているようです。ダブランダーの妃にならないかと、言い寄られているようですが。

テレーズ:「あのデブ大臣!」

ナナコ:デブなんだ(笑)

コリー:「一刻も早く、取り戻さねば」

GM(ブルスス)「敵も殿下が巨神像を利用する事を恐れて、軍を差し向けてくるでしょう。一刻も早くゴルフォードの援軍と合流して、巨神像へ向かいましょう! 私も、部下たちも、微力ながらお力になります!」

コリー:よし、急ごう!

 反撃の時はやってきた。

 竜輝石を手に入れ、ブルススら親衛隊の精鋭たちを救い出したコリー一行。

 決戦の火蓋は切って落とされようとしていた。

 しかし、新兵器を備えた反乱軍に、コリーたちは立ち向かうことが出来るのか? そして、蠢動する「バルムンク」の影とは?

 風雲急を告げる戦いの趨勢は、後編へ続く。

 







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