アリアンロッリプレイ外伝 第5話 「来なかった男」


■プリプレイ

 

 いつもの会場「デイドリーム」にいつものように4人の人間が集まった。

 勿論、いつものように「アリアンロッド」をプレイするためだが、今日はいつもと違う事があった。

 いつもGM席に座っているはぎわらがPL席に。GM席には紺碧氏が座っている。

 

紺碧(以下GM):ではアリアンロッド外伝、第二グループのセッションを開始したいと思います。宜しくお願いします。

一同:宜しくお願いします。

 

 そう、世界観を同じくしての第二グループでセッションをするのだ。

 そのメンバーは以下の通りである。

 

●葵紺碧

 今回GMを担当するベテランゲーマー。

 はぎわらをこの世界に引き込んだ人物で、GM、PLを双方こなす。

 PCを担当するときは知性派だが、GMをやると色モノキャラも嬉々としてこなす。

 バジル隊編では軍師キャラの戦士、レオンを、ブルーローズリプレイではサブマスを担当している。

 

●G3

 紺碧氏の旧友にして、ベテランゲーマーその2。

 主役をやるより、陰で支えるバイプレイヤーを嗜好しているようだ。

 しかし、一度ギャグに走ると止まらず、彼のキャラはいつの間にかギャグキャラで定着してしまっている。本人はシリアスなシーンもやりたいそうだが「ギャグやるとウケるのでつい」との事である。

 ブルーローズリプレイではリア充の格闘家、ジャンを担当している。

 

●シノブ

 ダイスの神に愛された、サークルのキラーマシーン。

 あり得ない頻度でクリティカルを連発し、GMが用意したエネミーを鎧袖一触で葬り去っている。

 しかし、美味しい所で出目が腐ったたり、クリティカルが出なくなったり、色々美味しいPLである。

 趣味は民俗学で、ハンドルネームもそちらから拝借したとの事。

 バジル隊編ではハードボイルドな女ガンマン、レイを担当している。

 

●萩原優

アリアンロッド外伝シーリーズの立ち上げ人。その他ホームページの管理やリプレイの執筆、セッション日程の調整など、サークルの何でも屋を自任している。

 PLとしては「青少年」を好む。その為PC@的な立ち位置になる事も多い。

尚、頭脳労働は苦手で、捜査は足で行うのをモットーとしている。

 

 

 

GM:先行してマスターをやって頂いているはぎわらさんに、今度はPLとしてもご自分の世界観の中に入って頂こうと言う趣旨で、私がマスターで第二グループのセッションをやらせてきます。それでは各PC自己紹介をお願い致します。

シノブ(以下ハジメ):ハジメといいます。名前は新撰組の斉藤一から取りました。メインクラスはウォーリア、サポートクラスはサムライです。東方出身で種族はヒューリン。年齢は18歳です。

ライフパスは出自が特別な血統、境遇が呪い、運命が嘘です。特別な血統のライフパスでニンジャの《マーダースキル》を取りました。おかげでかなり凶悪な攻撃力に仕上っています。

はぎわら(以下ユーリ):ユーリと申します。メインクラスはメイジ、サポートクラスはアルケミスト。18歳のヒューリンです。ライフパスは順番に天涯孤独、略奪、勝利です。

貴族の出身で将来を誓い合った許婚が居たんですが、とある事件から家が没落。再び許婚と釣り合う身分に成り上がって彼女を迎えに行く為、銃士隊に入隊しました。

G3(以下ポルトス):名前はポルトスといいます。メインクラスはアコライト、サポートクラスがウォーリア。種族はドゥアンの天翼族。ライフパスは独自の癖、汚名、真の覚醒ということで。

出身は赤枝の騎士団だったんですが友を助ける為に汚名を受け騎士団を追われまして、汚名を晴らす為にオーバン隊長に拾われて銃士隊に入りました。その為隊長には頭が上がりません。しかも借金までしていると言う。

GM:補足するとポルトスはキャラのイメージが明確で防御主体というコンセプトがあったので、マスター判断で借金を認めています。おかげで本来初期装備ではとても持てない防具を持っていますが、反面登場一話から借金漬けです(笑)

ポルトス:歩く要塞的なキャラを目指しております。おかげで物理防御力が10あります。

GM:色気の無い男三人のチームですね()。そんな訳でセッションを始めたいと思います。まずは今回予告を読み上げます。

 

 

「エルーラン王国。優に700年以上の歴史を誇ると言われるエリンディル最古の王国。この王国の王都ログレスを守る若き青年達の部隊、銃士隊。多くは平民出身の者達ながら、逸材揃いの評判を日々高めつつあった。その中に新たに加わった3人の若者達。そこからこの物語を始めよう。

 年に一度の建国際を迎えたログレス。煌びやかな祭りの影に起きた凄惨な事件。若き銃士達は事件の謎を解くことが出来るのか? アリアンロッド外伝『来なかった男』――キミにも青い血が流れている」

 

 

 

■オープニングフェイズ01

 

GM:ではユーリ。貴方は晴れて銃士隊への入隊が認められました。

ユーリ:よし、野望の第一歩だ!(笑)

GM:既に基礎訓練や見習い銃士としての職務は経験済みです。今日はオーバン隊長から辞令を受け取る事になっています。

ここで舞台設定を説明しますと、エルーラン王国はエリンディルの中でも最も歴史があると言われています。初期の頃は神話伝承の域を出ないといっても、確実に700年近くは続いています。今は昔に比べれば力が衰えていますが、それでも大国には変わりないです。

ポルトス:ふむふむ。

GM:皆さんが居るのは王都ログレスという都市で、賑やかな繁華街があるのと街の建築物に使われている石が魔力を持っていて光り輝くために「不夜の街」と呼ばれています。

小高い丘の上に立っている王城を中心に三重の城壁が同心円状に広がっていて、一番内側の内円が銀嶺城と呼ばれている王城と大聖堂。その周りの二番目の円周郭内に貴族や騎士、豪商等が住む区域。

ユーリ:あとは官庁なんかもここにありますね。

GM:そして一番外側の外壁と中壁の間に広がっているのが市街と、一部には畑とかがあります。その三の郭エリアの中に、街区の名前の通りに冒険者なんかが多く集まる冒険者通りという地区があって、銃士隊詰所はそこにあります。

元々エルーランには赤枝の騎士団という常備軍があります。これは長い歴史を誇る部隊で赤をイメージカラーにしていて赤いカソックコートを着ています。

これに対して30年ほど前国を揺るがす大反乱が起きた時に市民の有志が立ち上がった民兵組織を母体にして、最近立ち上げられたのが銃士隊です。こちらは青をイメージカラーにしていて青いカソックコートが制服になっています。

銃士隊はその意思と能力があれば身分を問わず受け入れる組織です。それ故に優秀な人材が集まって来ていまして、最近は結構活躍しています。この間は王女様が誘拐されたのを見事助け出して評判を呼びました。

ポルトス:おお!

GM:時代劇で言うところの町奉行所的なイメージですかね。貴族に起きた事件とかを捜査するのは壁がありますが、逆に庶民のレベルに起こる事件とかは平民の目線で捜査するので一日の長があります。

さて、銃士隊詰所ですが、(ユーリに)没落した豪商の店とかを居抜きで改装してあるとかなじゃないかと思うんだけど

ユーリ:(頷く)まさにそんな感じですね。

GM:では、ユーリがそこに出勤してきます。

ユーリ:今日から頑張るぞ! って感じで。

GM:まだ、銃士の証である青いカソックコートは支給されていません。見習いのものは色違いだったりするんでしょう。

ユーリ:とりあえず身なりを整えて入ります。

GM:入ってきたユーリに、受付に座っている紺色の髪をツインテールにした小柄な女の子が声を掛けてきます。ちゃんと銃士の証である青いカソックコートを着ていますね。「おはようございますユーリさん」

ユーリ:おはようございます。お名前は?

GM:この子はアズーレと言って、ヴァーナの族(アウリク)でユーリより下の16歳です。ついこの間まで見習いだったんですが、非公式ながら少年銃士隊からの叩き上げみたいな感じですね。下積みを経て先日正式に銃士になったので、キャリアだけなら皆さんよりちょっとだけ先輩ですよ。

ユーリ:先輩か。それは敬意を払わないと。

GM:みんなからは親しみを込めてアズにゃん≠チて呼ばれていますが(笑)。

PL一同:アズにゃん!?(爆笑)

GM:ちなみに、最初にそう呼びだしたのはどうもアコさんだったらしい……(笑)

ユーリ:アコさん……因果応報だ(笑)

GM:「今日から正式にお仲間ですね。宜しくお願いします」

ユーリ:宜しくお願いします。それにしても毎朝早いですね。

GM:「その分上がりも早いですから」女子寮も近いですしね。「オーバン隊長が隊長室でお待ちですよ」

ユーリ:じゃあ早速行って来ますね。隊長室に向かいます。

GM:ノックすると「どうぞ」と若い女性の声が聞こえます。

ユーリ:ドアを開けます。

GM:迎えてくれたのは金髪碧眼のエルダナーン。銃士隊副官のグレースさんです。「時間通りですねユーリさん。待っていました。さあどうぞ」

ユーリ:では入ります。

GM:「オーバン隊長。これで三人揃いましたが」と声をかけると、朝から気だるげなオーバン隊長の声がします。

「ああ揃ったかね。ご苦労ご苦労……」(笑)それからやる気無さげにカソックコートの用意とかさせています。それを見ていたグレース副官がいつも通りため息をつきます(笑)

ユーリ:大丈夫なんだろうか? 生みの親の自分で言うのもなんだけど()

GM:まあ、さすがの隊長も任命式自体はちゃんとするでしょう()

「神々と始祖エルーランの名において、貴君を銃士に任命する」そうしてグレースさんから受け取ったカソックコートを差し出します。

ユーリ:拝命致します! と言ってカソックコートを受け取ろう。

GM:「まあ、頑張ってくれたまえ。じゃあグレース君、後は頼んだよ」(笑)

ユーリ:え、行っちゃうの?

GM:グレース副官は引きつった顔で「隊長、そういうわけには行かないと思いますが……」

「え、まだ何かあったっけ?」

「あと二名待たせている筈ですが

オーバン隊長は暫く動きを止めると「……あーはいはいそうだったね。ごめんごめん。……ユーリ君こちらへ来てくれたまえ」

ユーリ:大丈夫かなここ……。と内心で思いながらついていきます()

GM:まあ、ユーリは知らないですからね。本気になった隊長を。さて、控えの間に案内されると、そこには既に青いカソックコートを着た二人の男が待っています。一人はドゥアンの天翼族(オルニス)、もう一人がヒューリンで明らかに東方系の顔立ちをした青年です。

「やあ、待たせたね。彼が君たち二人と同期入隊となったユーリ君だ。ユーリ君、自己紹介してくれたまえ」

ユーリ:ユーリと申します。

ポルトス:ポルトスです。

ハジメ:初めまして。ハジメと言います。

GM:「ハジメ君は東方からはるばる旅をしてきた優れた剣士だと聞いている。ポルトス君は元は赤枝の騎士団にいた騎士だったのだが事情があって我が隊に入ってもらう事になった。まあ、銃士としてはお互いに新入り同士だが、実戦の経験は二人の方が上だろうから。君たち三人で暫く組んで一緒にやってみてもらおうと思うんだがそれでいいかな

ユーリ:はい。宜しくお願いします。

GM:「そんなわけで。もういいよねグレース君」(笑)

ポルトス:ああ、行っちゃったよ。またかよ(笑)

GM:グレース副官は何事も無かったかのように言います。「それでは三人で小隊を編成してもらう事についてですが……」

この人は多分、任務を一生懸命やる事によって精神の均衡を保ってるんだろうな(笑)

ポルトス:きっと頭の中では「あのおっさんは……」とか色々悪態をついている事だろう(笑)

GM:そんな訳で、ギルドマスターとギルドスキルを決めてもらいましょうか。これからちょっと相談タイムにします。

 

 

 

ユーリ:と言うわけで相談の結果僕が小隊長を拝命する事になりました。

GM:では皆さん所属ギルドに「ユーリ隊」、ギルドマスターに「ユーリ」と書いておいて下さい。

ユーリ:いきなり大役を任されてしまった。

GM:それと、選択したギルドスキルと、そのうちどちらを持っていくかを選択してください。

ユーリ:《加護》と《蘇生》を選択しました。そのうち《加護》を持っていきます。

GM:了解しました。で、その他、待遇であったりとか細かい事の説明を受けて正式に配属となります。かくして、また王立銃士隊に新たな一隊が誕生しました。

 

 

 

■ミドルフェイズ01

 

GM:では早速今日から警邏に入ってもらいましょうか。

ユーリ:ユーリ隊としての初めての警邏だ。気合を入れていこう!

ポルトス:そう気張る必要は無いよ。肩の力を抜いて頑張ろう。

GM:そんな訳で真新しいカソックコートを翻して颯爽と出かけていくわけです。アズにゃんも「やっぱり似合いますね。頑張ってください」と送り出してくれます。

ユーリ:ありがとうアズーレ。行ってきます。

ポルトス:行ってくるぜー! きっと身長高いからすげえ目立つんだろうな。

ハジメ:行ってきます。

GM:そんなこんなで巡察を続けていきますと、南門から延びている通りで、朝門が開いてからは近隣の漁師とか農民が色々なものを持ち込んで市が立つので市場通りと呼ばれている場所があります。そこで騒ぎが起きている様です

ユーリ:早速初仕事だ! そちらに向かいます。

ポルトス:何騒いでんだよー?

GM:まず人ごみが出来ていまして……。

ポルトス:じゃあ飛んでいこう。人ごみの向こうが見えるように低空飛行します。

GM:そうか。君飛べるんだったね()

ユーリ:我々は普通に人ごみを掻き分けて騒ぎの中心に行きますよ。

GM:そうしますと、皆さん達銃士隊や赤枝の騎士団とはまた違うんですが、揃いの制服を身につけた兵士達がただならぬ雰囲気である方を向いています。その正面にまだ10代後半――アズにゃんと同じくらいかな――の身なりのいい女の子が立ちはだかっていて、その後ろで幼い子供とそれを抱えた母親が路肩にうずくまって震えています。

ユーリ:では周りの野次馬に何があったか聞いてみます。

GM:「あ、銃士さん。何とかしてあげてくださいよ

ポルトス:何があったんだ? 上空を旋回しながら聞きます(笑)

ユーリ:おーい! 降りて来こーい!(笑)

GM:ええとですね。「市場で走り回っていたあの子供が、間の悪い事にあの騎士さんたちにぶつかっちまったんだよ。そしたらあの騎士の人達が怒っちゃって『土に汚れた平民風情が騎士の服を汚すとは!』だって」

ハジメ:あーあ。

ユーリ:何と度量の狭い。

GM:「あの勇敢なお嬢さんが何とか宥めて止めようとしているんだけど、あいつら全然言う事聞かなくて」

ユーリ:分かりました。我々が止めましょう。騎士達と女の子の間に入ります。

GM:じゃあちょっと演出しようか。身なりのいいどこかの騎士か貴族の令嬢じゃないかと思うんですが、その女の子が子供と母親とのに立ちはだかって

「騎士の誇り騎士の誇りと言いますが、子供のした事じゃないですか!んな事血眼になる方がよほど恥だと言うのが何故分からないのですか?」と言って止めようとするんですが、

騎士達はいっかな譲らず、「いやいやお嬢さん。何処の御家中の方か存じませんが、黙ってお引取り下さい。これでも我々もデルマイユ侯の護衛隊です。たとえ子供のした事とは言え平民風情が無礼を働いたのです。相応の罰を与えてやるのが筋と言うものです」とリーダー格の男が言うと周りの取り巻きもうんうんと頷いて女の子を見下ろします。

これが身分のありそうな相手だからまだ下手に出てはいますが、普通の平民の女の子相手ならぶん殴って蹴散らしているであろうと言うのは明らかですね。

ハジメ:じゃあ、無駄だと分かっていても取りなしてみよう。まあまあ、騎士殿。武士の情けと言うじゃありませんか。そのお子さんを大目にみてやっては下さいませんか。

GM:そこまで言うと初めて皆さんの事気付いたようです。「む? 何だ貴様達は」と胡乱げな顔で皆さんを見ます。

で、傍らに居た取り巻きの一人が「隊長、こいつら最近いい気になってる銃士隊とやらですよ」と言います。

隊長と呼ばれた男もそれで思い当たったらしく言います。「なんだ、今度は厚かましくも騎士気取りの平民がしゃしゃり出てきたか! お前達は引っ込んでいろ。これは我々の問題だ」

ユーリ:とは言いましても。こんなに騒ぎになっている事ですし。ここは我々に任せて引いてもらえませんか?

GM:「貴様誰に物を言っている? 平民風情が

ユーリ:ピキッ!(←切れる音)

ポルトス:なあユーリ。こいつらやっちゃっていいか?

ハジメ:まあまあ騎士殿。天は人の上に人を作らずと言うじゃありませんか(一同笑)

GM:なんかそれ違うぞ(笑)

ユーリ:何か話が説得とは違う方向に(笑)

GM:今のハジメの発言は、GMとしてあえて聞こえなかった事にしてるとして(笑)

ユーリ:じゃあ言ってやろう。平民でも何でも我々は国王陛下からこの街の治安を任されているのです。これ以上騒ぎを起こすようなら騒乱罪でしょっ引きますよ!

GM:「ほう、誰が誰をしょっ引くだ?」

ポルトス:俺がしょっ引くって言ってるんだよ!

ユーリ:ポルトスが切れてる(笑)

ポルトス:なあ、兄ちゃんよ、たかがガキがぶつかってきたくらいだろ。お前らも昔はぶつかっても謝るとか出来なかったガキだったんだ分かるか!

GM:ポルトスがベらんめぇ口調になっている(笑)言われた騎士は「良かろう、ならばまず貴様らに騎士に対する口の聞き方と言うものを教てやる!」と言って剣を抜きます。

ハジメ:あーあ。

ユーリ:抜いちゃったか。

ポルトス:と言う事はこっちも抜いていいんだな? ユーリ。

ユーリ:仕方ないですね。許可します。

ハジメ:止むを得ません。

GM:言うわけで戦闘シーンを開始します。

 

 

 

■ミドルフェイズ02

 

GM:敵は4体です。行動順は隊長、副官、ポルトス、ハジメ、ユーリ、兵士A、兵士Bと言う並びで。まずは隊長がエンゲージして攻撃します。さて誰を最初に攻撃しようか……一番目立つポルトスで。

ポルトス:まぁ、でかいからね。

GM:それだけじゃなくてさっき散々挑発されたからね。言わばロールプレイプロヴォック(/ダイスを振る)……命中判定は17。

ポルトス:こっちの回避判定は(ダイスを振る)……10。

GM:じゃあ当たります。ダメージは(ダイスを振る)……あ、低い。10点。

ポルトス:防御点だけで打ち消しました。

GM:なんてこった(笑) 、護衛隊の副官が動きます。誰に行くかダイスで決めよう(ダイスを振る)……あ、またポルトスだ。……14。

ポルトス:……回避は8。

GM:ダメージは……よし、今度は出目が走った。20点!

ユーリ:プロテクションプロテクション!

ポルトス:《プロテクション》!(ダイスを振る)……9! これに《加護》が2点あるから……。

GM:打ち消しか。なんて硬いんだ!

ポルトス:次は俺の番だな。隊長をレイピアで突きます。(ダイスを振る)……12。

GM:ごめん15避けた。

ポルトス:弱い……。

ユーリ:しょうがない。ポルトスは防御集中型だし。

GM:では続いて、ハジメ。

ハジメ:無駄な争いはしたくなかったが、仕方が無い。本当の東方の剣術を見せてやる! マイナーアクションで《インヴィジブルアタック》、メジャーアクションで《バッシュ》を使用します。(ダイスを振る)……15。

GM:残念17で避けた。こっちの目が良くて。

ハジメ:フェイトで振りなおします。……14。

GM:失敗だね。ではユーリ。

ユーリ:僕ですけど、メジャーアクションで離脱して5メートル後退しつつ、マイナーアクションで隊長をエネミー識別します。(ダイスを振る)……12。

GM:ええと、データ的には精鋭兵を使っています。

ポルトス:うおっ、強

GM:ポルトスが居るから、多分何とかなると踏みました。それに今回はスキルは封印してますしね。

ユーリ:(エネミーガイドを開いて)でもこいつドロップ品が最大900Gですよ!

ポルトス:おお、すげえ!

ユーリ:しかも、6出せばブロードソードですよ。ポルトスが使えば攻撃力アップですよ!

ポルトス:おお! ねんがんのブロードソード!

ユーリ:とまあ物凄い勢いで取らぬ狸の皮算用をしているわけですが(笑)

GM:はいはい。そんな死にフラグな事を口走るより、まず目の前の敵を片付けましょうね(笑)。

行動順が回って来た敵の兵士A、Bがマスケットを撃ちますよ。それぞれの標的はダイスを振る)……Aはポルトス、Bはユーリですね。まずポルトスに行きます。……9!

ポルトス:10避けた。

GM:ではユーリ。……12!

ユーリ:回避は11。命中しました。

GM:ダメージは17点です

ポルトス:カバーリング》を使います!《プロテクション》は無しで。

GM:では5点通った。

ユーリ:ありがとう!

ポルトス:気にすんな!

GM:では次のラウンド行きますよ? まず隊長がポルトスに斬りつけます。……16。

ポルトス:13。当たり。

GM:ダメージは……うわ、また低い! 12。

ポルトス:防具と加護でぴったり打ち消し。

GM:次は副官の攻撃がハジメに行きます。(ダイスを振る)……8。

ハジメ:12。回避です。

GM:ポルトス。

ポルトス:副官を斬ります。……11。

GM:命中です

ポルトスよし! ダメージは12点。

GM:7点通った。ではハジメ。

ハジメ:前と同じように隊長を斬ります。(ダイスを振る)……出た! クリティカル!

ユーリ:しかも3D振って3Dともクリティカルかよ!?

GM:しかも《マーダースキル》があるから。計4D振り足し出来る!?

ハジメ:9+6D6ですね。

ユーリ:あんた本当にレベル1かよ!

ハジメ:ダメージは……35点!

GM:すげえ。いきなり28点も削られた。HPの半分も持っていかれたぞ。ではユーリ。

ユーリ:隊長に《エアリアルスラッシュ》!……魔術判定は16。

GM:こっちも16です。

ユーリ:フェイト使って振りなおします。……19!

GM:ダメージをどうぞ。

ユーリ:ダイスを振る)……おお! 最大値の12点。

GM:7点くらいました。次は兵士の番ですね。まず兵士Aは……ポルトスに攻撃。……8。

ポルトス:こっちは12。兄ちゃん甘いで。

GM:続いてBは……ユーリ。命中判定は……11。

ユーリ:こっちの回避は8、当たります。

GM:ダメージは13点。

ユーリ:プロテクションカモン!

ポルトス:ダイスを振る)6点軽減!

ユーリ:防御力が6で《加護》が2点あるので打ち消しました。たびたびありがとう。

ポルトス:頑張れ隊長!

GM:第3ラウンドです。隊長は(ダイスを振る)ハジメに斬りかかります。……クリティカル!

ハジメ:……命中です。

ユーリ:凄い。また3Dでクリティカルだ。

GM:プレヤーの時こんなの出した記憶無いんだけど……(苦笑)

ポルトス:《カバーリング》します! 更に《プロテクション》します。(ダイスを振る)10点軽減で《加護》と防御を合わせて22点軽減。

GM:こっちのダメージロール値は29点。7点しか抜けないだと? この化け物め!(笑) 次は副官。これはヤバイと思ったのでポルトスを潰しに掛かります。命中は……13。

ポルトス:こっちも13。

GM:対応側優先でかわしましたね。絶好調だなポルトス。

ポルトス:副官に反撃します。……13!

GM:9。命中。

ポルトス:11!

GM:では6点抜けた。次ハジメ。

ハジメ:隊長を攻撃します。《バッシュ》を使って……19。

GM:こっちの回避は11なんで命中ですね。ダメージ下さい。

ハジメ:18点。

GM:11点抜けた。瀕死だわ。

ユーリ:僕の番ですね。まず副官をエネミー識別します。(ダイスを振る)13。

GM:データ上では傭兵を使っています。

ユーリ:なるほど。では引き続き隊長に《エアリアルスラッシュ》を撃ちます。(ダイスを振る)……12!

GM:こっちの回避判定は10だから当たり。

ユーリ:ダメージは……8点。

GM:3点通った。

ユーリ:やっぱりレベル差があると辛いな。

GM:でももうこっちのHPは一桁だけどね。兵士Aの攻撃行きますよ? (ダイスを振る)ポルトスに攻撃……12。

ポルトス:8。命中。

GM:ダメージは11。駄目だ貫通できない

ポルトス:ん、何か当たったか?

GM:続いて兵士B……ユーリに攻撃。あ、低い! 6。

ユーリ:出目だけで回避判定は7行っていますよ。

GM:では4ラウンド目。まずは隊長の攻撃。(ダイスを振る)ポルトスに行きます。……15。

ポルトス:8。

GM:ダメージ行きます。……13点。

ポルトス:通ったのは1点。ん、蚊にでも刺されたかな?

GM:くっ!(苦笑) では続いて副官がハジメに攻撃しますよ。……17。

ハジメ:8。

GM:ダメージは18点。

ポルトス:《カバーリング》します。6点だけ通った。残りHP12点。

GM:やっとかよ。

ポルトス:俺の番だけど、自分に《ヒール》します。(ダイスを振る)5点回復。

GM:ではハジメ。

ハジメ:隊長に止めを刺します。《バッシュ》使用。……17。

GM:命中です。

ハジメ:16点ダメージ。

GM:駄目だ。残りHPと防御点合わせても16点無い。隊長は倒れます。「馬鹿なぁ!」

ユーリ:副官に《エアリアルスラッシュ》を撃ちます。(ころころ)あ、惜しい。22。

GM:……ダメージを下さい。

ユーリ:8点。

GM:6点抜けました。残りHP11。残る敵兵二人。まずAがハジメを狙います。……11!

ハジメ:13。

GM:かわされた。次、Bがユーリを狙います。(ダイスを振る)……あ、ごめんクリティカルしちゃった。

ユーリ:ぐっ、……出ません。ダメージを。

GM:23点。

ポルトス:《プロテクション》! ……5点軽減。

ユーリ:計13点軽減で10点ダメージ。あと一撃同じのくらったらやばいな。

ポルトス:隊長大丈夫か?

ユーリ:僕は大丈夫だ。攻撃に専念してくれ!

ハジメ:了解!

GM:次は敵の副官が動きます。「よくも隊長を!」でも絶対ポルトスを攻撃しても通じない事が分かってるからハジメを狙います。

ポルトス:俺狙えよー。

GM:目の前に壁があるのを承知で斬りつける奴がいるか!()……12。

ハジメ:10です。

GM:じゃあ当たり。ダメージは17点。「どうだこの平民風情が!」

ハジメ:3分の1位持っていかれました。でもまだまだです。

ポルトス:副官にレイピアで攻撃します。(ころころ)13。

GM:こっちは12だからくらった。

ポルトス:12点ダメージ。

GM:駄目だ。後一撃で倒れる。

ハジメ:止めを刺します。……15。

GM:当たり。ダメージを。

ハジメ:……15点。

GM:耐えられません。倒れました。次ユーリ。

ユーリ:兵士Aに《エアリアルスラッシュ》! ……18。

GM:そんなの避けられません。ダメージを下さい。

ユーリ:9点!

GM:魔法防御力ちょっとしかないんだ。8点通った。せめて一矢報いたい。ハジメに射撃……ピンゾロ!(一同笑) 目の前で隊長を倒されて動揺しているらしい。次、ユーリに射撃。……12。

ユーリ:14!

GM:かわされた。

ユーリ:所詮兵士なんてこの程度の実力しか無いわけですよ。出目が良いからひどい目に遭ったけど。

ポルトス:では兵士Aにエンゲージして攻撃します。(ダイスを振る)13。

GM:……当たり。

ポルトス:あ、低い。9。

GM:4点通った。何だかんだでHP半分くらい。

ハジメ:では同じく兵士Aにエンゲージ。攻撃します。……命中判定値は、10。

GM:……命中です。

ハジメ:ダメージは17。

GM:生き残れません。倒れます。

ユーリ:僕の番ですが。降伏勧告してみようと思います。勝負あった! 抵抗を止めればもう攻撃しない!

GM:「わ、分かった降参する」と言って、マスケットを捨てて両手をあげます。すると見物していた街の衆からおおー! と歓声が上がります。

ハジメ:終ったか。刀を下ろします。

ユーリ:ふう、やばかった。

ポルトス:終ったー!

GM:決着が着いたのを見て子供と母親を庇うようにしていた女の子が話しかけてきます。「銃士隊の皆さんですよね? 助けて頂いてありがとうございました」

ユーリ:いえいえ、街の治安を守るのが我々の仕事ですから。

GM:彼女は銃士隊の事を知っているみたいですね。「本当にお言葉の通りですね。皆さんの戦う姿を見て感動しました」

ポルトス:いやあ。新米だけど。

ユーリ:実は血ダラダラたらしてるけど(笑)

GM:「お礼にもなりませんが」と言って、《ヒールをかけてくれます。

ポルトス:嬢ちゃんありがとよ。

ユーリ:ありがとうございます。

ハジメ:ところでお名前は?

GM:「私、マリアンヌと申します」マリアンヌはもう一度お礼を言って去って行きます。

ポルトス:うちらの初陣は中々良かったぞ!

GM:ギリギリだったけどね。それにしてもこれだけの強敵を持ってしても駄目か! ポルトス堅すぎるぞ。

ハジメ:さて、デルマイユ侯の護衛倒しちゃったけどどうしましょう。

GM:一人残っているから人を呼びに行かせたら? 倒れてる隊長は「くそっ!この俺が何故平民などに……」とか言ってますが。

ユーリ:説教をします。何故それだけの剣の腕がありながら上に立つものとして周囲に徳を示さないのですか!

GM:ユーリの言っている事はさっぱり分かんないみたいです。

ユーリ:駄目だこりゃ。

GM:群集は拍手喝采だけどね。「いやー良かった良かった。ありがとう銃士さん達」

子供と母親も「本当にありがとうございました」

ユーリ:いえいえ、仕事ですから。

ポルトス:市民を守ってこその銃士隊ですから。礼には及ばないでござる。

GM:では、その後は事件らしい事件も無く詰所に帰り着きます。アズにゃんが「あ、お帰りなさい」といって出迎えます。

ユーリ:ただいまアズーレ。

GM:「聞きましたよ皆さん。早速の大立ち回りだったそうですね。凄いです」

ユーリ:いや、でかいのを一発くらっちゃって。

ポルトス:みんな凄いんだよ。おれは突っ立ってるだけだったけどな。

ユーリ:いや、あんたが一番凄いから。

GM:報告に行ったグレース副官から「任務初日から派手にやってくれたようね」

ユーリ:ギクッ。ま、まあ色々ありまして。

GM:「先ほど、赤枝の騎士団のエトワール卿が立ち寄られて、たまたま耳にされたと言う事件の事を一報して下さったのです」

ユーリ:エトワールまで迷惑掛けたのか。

GM:「いえ、大変ご機嫌宜しかったですよ。妹さんが世話になったとかで」

ユーリ:妹さん?

GM:オーバン隊長も機嫌がいいです。「いやあ、元気があって大変宜しい。この調子で頑張ってくれ給え。はっはっは」(笑)。詰所でも状況が知れ渡っていまして、エース部隊のバジル隊やアルベール隊なんかは食堂に戻ってきた皆さんを拍手で出迎えます。

ポルトス:ありがとう!

ユーリ:ありがとうございます。

GM:アコさんも「けんかですかって言いたいところですけど。事情が事情じゃ仕方ないですね」と言って治療してくれます。因みにいきなりヒールじゃなくて薬草くれたりハーブティー飲ませてくれたり。

ユーリ:こんな手厚くやってくれるから自分もアコライトなのに「ヒールかけて」って押しかけてくる輩が絶えないんだろうな(笑)

 

 

 

■ミドルフェイズ03

 

GM:さて、皆さんが初任務をこなして何日かした頃、エルーラン王国はあるお祭りを迎えます。我々の世界で言うお正月ですが、伝承上、エルーラン王国が建国された紀元節みたいなものです。

ポルトス:ふむふむ。

GM:その日は祝日なのでお休みになって、市場とか全部閉まって庶民は神殿に参拝に行きます。王宮でも建国の始祖を祭る祭典が行われます。大晦日みたいな感じで前日から数日間休みが続きます。

銃士の皆さんですが、王都の治安を預かる立場ですので完全オフと言うわけにはいきません。いつもの様にローテションを組んで勤務してもらいます。ユーリ隊の皆さんは建国祭当日には詰所に入ってもらいますが、前日である今日は日勤を終えたら上がりです。と言うわけで皆さんは早く上がって食事でもと言う事になり繰り出す事になりました。

この日は前夜祭と言う事で店も遅くまで商売をやっています。サービスメニューなんかも出ていますので、お祭り気分を味わうにはうってつけですね。それに皆さんが行けばオフとは言え警邏の代わりにもなりますからグループで飲みに行く事は推奨されています。

ポルトス:まあ、いざと言う時もあるからね。

GM:ユーリ隊の皆さんは皆で一杯やろうかということで警邏の間に見つけた冒険者通りにある「不死鳥の翼亭」と言うおいしい店に行きます。あちこちで「始祖エルーランに乾杯!」という声が上がります。

勿論そうやってるだけじゃなくて、掛取りとかに忙しく動き回っている人とかも居るけどね。今日を逃すと暫く出来なくなっちゃうから。でもまあ皆さんは事件が起きない限り飲んでいられます

ユーリ:乾杯!

ポルトス:ユーリ隊乾杯! 俺たちの活躍に乾杯! おいハジメ、飲んでるか? と言ってコップに葡萄酒をなみなみと注ごう。

ユーリ:やばい、アルハラがいる(笑)

ハジメ:ではお返しに東方の酒を。

ポルトス:おお! ありがとよ。と言って一気に飲み干す。

ユーリ:ちょっと君たち。程々にね。

ポルトス:なんだよユーリ硬い事言うなよー(笑)

GM:出来上がってる。駄目だこいつら(笑)

ポルトス:始祖エライヒトに乾杯!(笑)

ユーリ:いや、エルーランだから。こいつに飲ませるんじゃなかった……(笑)

GM:とか何とか言っていると「盛り上がってますね」とアズにゃんが。

ユーリ:今こっち来ない方がいいよ(笑)

ポルトス:お前も飲めー(笑)

GM:アズにゃんが苦笑気味に振り返ると「グレース、そんなに飲んじゃ駄目よ」「いいじゃないたまには飲ませてよー」というアコさんとグレース副官のやり取りが(笑)

ユーリ:駄目だ銃士隊。酒が入ると崩壊する(笑)

GM:まあ色々溜まってるんでしょう。「いずこも同じですかねー」とアズにゃんが言います(笑)

 

 

 

GM:そんな感じでお開きにしてぞろぞろと街の中へ出てゆきます。

ポルトス:いやーいい酒だったー。楊枝なんかくわえて(笑)

GM:君さっきから立ち振る舞いがちっとも騎士らしくないぞ(笑)

ユーリ:凄い平民臭がする(笑)

GM:元々お堅い騎士って言うのは豪放磊落なポルトスには性に合わなかったんじゃないだろうか?

ポルトス:騎士って言うより脱藩した薩摩藩士みたいなイメージで行こうかと。

GM:止めろよ「おいどんはポルトスでごわす」とか言い出すの(笑)さて、ちょっと知力判定をお願いします。

ポルトス:おお! クリティカル! 酒が入って脳みそが回転した(笑)

ユーリ:12です。

ハジメ:7。

GM:ポルトスはバッチリ分かった皆さんは街中に掘られている運河のほとりを歩いています。王城は丘の上にあるから別としても、これだけの都市でしかも商業も発達しているから部分部分に掘割って言うのかな? 運河が掘ってあって輸送に船を使っています。一大消費地だからね。その対岸の人ごみの中から声が上がります。

ポルトス:ふむ。

GM:「スリだ! スリです! スリでございます!」

ユーリ:対岸に行く方法は無いんですか?

GM:ここから暫く行かないと橋は無いですね。叫び声が上がったんでそっちの方向を見てみたよって感じです。見ると対岸で頭を抱えて叫んでる中年の男性が居ます。「客先からお預かりしてきたお金を入れた財布を掏られました!」

周りに居る人たちが「おいおい、どっかに落としたんじゃないか?」「もう一回客先とやらに戻って聞いてみろよ」と言っていますが、「やせても枯れてもこのレンブラント商会番頭のビカラ! 腐ってもそのようなヘマはしません!」

ポルトス:何だよ何だよもう。

GM:中には明かりがあると言っても運河を挟んでいるしくっきりとは見える訳じゃないんだけど商人のなりをした中年男性が狂乱しています。狂乱してる割には大見得切っちゃったりして、ちぐはぐだなぁという感じですが。

「そんなんだったら一刻も早く銃士隊にでも届けたほうがいいぜ」と声を掛けられますが「あああああ!」と叫んで群集の中に消えていってしまいます。

ユーリ:えーと、こちらはどうしようもないよな。

GM:対岸でそんな騒ぎが起きているのをたまたま目撃してしまいましたと言う事で。それを聞いていつの間にか酔いが醒めたらしいらしいグレースさんが「この前夜祭の夜に掏られたなんて大変ね」と呟きます。

ハジメ:一体何G掏られたんでしょう?

GM:それは分からないけどユーリにはちょっと身につまされる話かも知れない。今日貴族と言っても自分のところみたいに没落したりする人も居るわけで、結構内情が火の車って所は珍しくないんだよね。もし客先がそういうところだったら取り立てるのも大変だしそんなお金を盗られちゃったということになったらもっと大変な事になる。

ユーリ:僕、ちょっと気になるんで行ってきますよ。

ポルトス:じゃあ、俺らも詰所に戻るか。さすがに事件と聞いて素通りするわけにはいかねえからな。

ユーリ:そうか。詰所に戻れば来るか。

GM:それでは皆さんは何か事件が起こるかも知れないからって事で詰所に戻るんですが、それらしい男は来ませんでした。皆さんも気にはなるんだけど祭りの夜で人がごったがえすのでやれ酔っ払いとかケンカとか頻発するんでやっぱり忙しいんですよ。詰所待機とは言いつつもまったりしているわけじゃなくて結構野暮用でかりだされていたりします。

ポルトス:酔っ払いのケンカの仲裁とかに駆り出されるわけだな。

GM:そんなわけで建国祭夜は明けます。皆さんは朝までせわしなく働いて、銃士の立場で迎える初めての建国祭を迎えます。

先輩銃士が皆さんを見て声を掛けてきます。「疲れたか? まあ祭の夜はいつもこんなもんだって。ある意味因果な商売だがな」

ユーリ:いや、まさかこんなにハードだとは思いませんでしたよはははは……(欠伸をする)

GM:「まあご苦労さん。これから俺らが引き継ぐから夜勤の諸君は帰って休みたまえ」

ユーリ:ではお言葉に甘えて。

ポルトス:帰って寝るか。

GM:そんな感じで皆さんは建国祭の朝を迎えます。皆さんも空けにはせっかくだからということで朝食が振舞われます。我々が御節を食べるような感覚ですね。それから軽くお屠蘇じゃないけど葡萄酒が振舞われます。普段は食堂ではお酒は出ないんだけどお祝いなので特別に

ポルトス:疲れた体に染みるなあ……。

GM:皆さんそれを頂いてその日は帰途につきます。まあ元気があるなら祭を見物しにいってもいいですけど

ポルトス:いや、そんな元気ないから(苦笑)

 

 

 

■ミドルフェイズ04

 

GM:では一日明けて。建国祭翌日。我々の感覚で言うと一月二日ですね。まだ勿論街はお祭気分ですが。建国祭当日は始祖エルーランを記念するお祭や儀式をやったりって感じなんですが、二日目なんかは王宮で祝宴なんかが開かれるからこの時期には地方領主なんかも大多数上京してきたりとかする。

最近はヴァンスターとの関係が緊張状態なおかげでいつもよりは王宮の行事は縮小したらしいんだけど、庶民はそんなこと関係ないんで普段の憂さ晴らしって感じで盛大に盛り上がります。特に徒弟の子供達なんかがなけなしの小遣い握り締めて普段の労働から解放されて楽しんでるんでしょう。滅多に出来ない買い食いとかして。そんな中で皆さんは詰所に出勤します。

ユーリ:おはようございます。

GM:では巡察に行ってもらいましょうか。

ポルトス:いつも通り行くか。

GM:まあ、いつもと違った様子の街を歩いているとですね。後ろの方から声がします。「ユーリ隊の皆さーん!」

ユーリ:なんだなんだ?

GM:振り返るとアズにゃんが走って追ってきます。「待ってくださーい。事件ですー!」

ポルトス:何があった?

GM:「商人通りのレンブラント商会って所で一家殺人事件です。手すきの隊は現場に急行せよと言う事で私が伝令に来ました」

ユーリ:レンブラント商会! しまった! 昨日帰らないで行っておけば良かった! ……悔やんでもしょうがないか。直ぐ急行します。

GM:じゃあ、レンブラント商会は商人通りの一角にあります。先行した銃士が今で言う黄色いテープじゃないけど立ち入り禁止にして警備しています。皆さんはアズにゃんと一緒に中に入りますよ。中ではグレース副官がアコさんを伴って陣頭指揮を執っています。

ユーリ:敬礼して言います。ユーリ隊、只今到着致しました。

GM:ご苦労様。初動は我々が動きましたが、以後ユーリ隊は我々と共に捜査に当たってください」

ユーリ:承知しました。現状分かる情報は?

GM:「こちらへどうぞ」グレース副官に店の裏まで通されます。奥の広間が食堂の様なスペースになっていまして、建国祭の膳を食していたらしいんだけど、そこが惨劇の場になっています。

ポルトス:と言うと?

GM:主一家と住み込みの従業員全員が血を吐いて苦悶の表情で倒れている。

ハジメ:毒か……。

GM:既にアコさんが、うっぷってなるような凄惨な様子の死体を調べて回っている。壁とか床には吐いた血がついた指でのたくった血の跡とか残っている。大人は勿論子供も容赦無し。

ユーリ:生存者は?

GM:無し。の場に居13名全員が死亡しています。

ポルトス:13名……。

ユーリ:その人数はレンブラント商会の関係者全員と合致するんでしょうか?

GM:いや、状況検分はアコさんが指揮を執って毒物のサンプルを採取して調べたりしているんですけど、グレース副官が今分かる事を教えてくれます。

まずこの部屋で死んでいるのはこの商家の主のコクナールさん。それから主の家族と住み込み奉公人達。合計13人。生存者無し。状況から見て毒を盛られたのは間違い無さそうですが現在調査中です。

それから、別室で座っている50代の恰幅のいいヒューリンの男性が一人。レンブラント商会の筆頭番頭のクレマン。この人は通いなんだって。番頭くらいになると通いになっても許されたりするんで。

第一発見者はこのクレマンです。建国祭三日目が初売りなんで、その打ち合わせと建国祭の挨拶に訪れてこの状況を発見して、茫然自失としたんだけど、我に返って慌てて銃士隊に通報して、待機していた後方支援組とグレース副官が急行して現在に至ります。

ユーリ:さて、何から始めたものか。

GM:するとアコさんの下で調査していたスタッフが一人言います。「アプリコット主任。中庭の井戸の中に死体が発見されました」

ユーリ:行ってみます。

GM:行ってみると中庭にびしょ濡れの男の死体が引き上げられています。中庭にはオーバン隊長が出張ってきていまして、その傍らに立つ30代後半位のヒューリンの男性が死体を見て言います。「間違いありません。うちの二番番頭のビカラです」皆さん知力で判定してください。

ユーリ:わ、低い。8。

ポルトス:9。

ハジメ:こちらも9。

GM:じゃあ、一昨日前夜祭のに川向こうで目撃したあの男と同じような服装をしています。オーバン隊長が言います。「おお、来たかねユーリ隊。ご覧の通り新年早々とんでもない事件が起きてしまったようだ」

ポルトス:凄惨ですね。言葉もありません。

GM:それを脇で聞いていた比較的若い男もうなだれた表情で頷きます。

ポルトス:彼は?

GM:「私レンブラント商会三番番頭のミラボーと申します」因みにビカラの表情も家人達と同じ毒を飲んだ人間のそれですね。そこへアコさんやグレースさんもクレマンを伴ってやってきます

クレマン筆頭番頭も部下の変わり果てた姿を見て絶句するんですけど、それからはっと気がついたようにミラボーに向かって。「そういえば金庫の金はどうでしたか?」

「それが、店に貯めておいた金が殆どなくなっています」

「なんですって!」

オーバン隊長も「確かに私も同行して確認しました」と頷きます。

ユーリ:物盗りか……。

GM:ただ、こっちはクレマンがグレース副官と一緒に確認したところ、当座の商売用の金2万Gくらいは手付かずだったようです。

ポルトス:当座の商売用のお金って言うのは何処にあったの?

GM:店の表側の奥に保管用の金庫があります。当座の決済とかに使うお金はそこにあって、それとは別に資産として貯め込んでいた百万G単位のお金は無くなっている。

ポルトス:三番番頭は店に住んでいた?

GM:いや、通いです。

ユーリ:他に通いの人間で助かったのは?

GM:クレマン筆頭番頭とミラボー三番番頭の二人だけが通いで助かった。

ポルトス:ん? じゃあ二番番頭は?

GM:ビカラはこの家に住み込みで働いていたそうです

ポルトス:ビカラは普通に飛び込んで死んだの? それとも毒を飲んで死んだの?

GM:それは調べてみないと分からないけど、さっきの食堂の膳は14人分ありました。グレースさんは「毒を飲んだ上で井戸に飛び込んで死んだのかしら?」と言っています。

ユーリ:と言う事は現状ではビカラ犯人説に行き着くけど……しっくり来ないな。

ポルトス:うーん。

GM:現場だけで分かる事は少ないから当然死体は詰所へと運んで毒物はアコさんが調べます。逆にこっちの実働部隊である皆さんは刑事的な部分で、被害者と被害者の間の評判を調べたりを担当してもらうので現場検証とか続くんだけど、皆さんは一度集めた情報を整理する為にオーバン隊長やグレース副官と共に詰所に戻ります。

道すがらオーバン隊長から「ユーリ隊、正式な任務としてこれをやってみてくれないかな」と言われます。

ユーリ:承知いたしました。

GM:「では頼んだよ」当座の活動費として500Gが手渡されます。

ユーリ:しかしいきなり厄介な事件に当たったもんだな。

ハジメ:ですねー。

ポルトス:やれやれ……。

ユーリ:情報が多い割に次に繋がる情報が少なすぎる。

GM:まだ何も分かっていないわけなんで一旦情報を整理しなければいけない。早速詰所に帰って捜査会議が開かれます。

ポルトス:死体が見つかったのは二箇所。広間と井戸か。何で一人だけ井戸で死んでるんだろう?

GM:その他で分かる事を伝えると、毒の種類はヒ素系。ネズミ捕りに使用するものですね。

ユーリ:これはまた厄介だ。誰にでも手に入るじゃないか。

GM:死体の変色状況から見ると、恐らく死亡推定時刻は昨日の昼前くらい。先ほど確認したとおり商売用の金は手がつけられていないが、倉に貯めてあった資産としてのお金は根こそぎ持ち去られている。

ユーリ:倉のお金ですけど一人で持ち運べるようなものでしたか?

GM:それは証言があって、宝石とかに換金してあるようです。しかし、一人では難しいかもしれません。

ハジメ:その他珍しいものとかはありました?

GM:絵画とか? そこら辺は「金目のもの」でひとくくりにさせてください。それから詰所にある資料は閲覧させてもらえますが、レンブラント商会は貿易で儲けたそこそこの規模の商会で今の当主の亡くなったコクナールで五代目くらい。派手にやっているんじゃないにしても手堅く商売をやっているようですね。

たださすがにと言うべきかお金の事には厳しかったらしい。失敗なんかした時の追求とかは凄かったとか。あとクレマンとミラボーの話によると住み込みのビカラは本来は番頭になると出られるんだけど、その分お金を貯めて独立する事を夢見ていたらしい。結婚もせずに店に住み込んでいたのも将来の為に貯める為だったという事ですね。

ユーリ:なるほど……。

GM:会議を仕切っていたグレース副官が皆さんに話しかけてきます。「そう言えば一昨日の夜の事憶えてる?」

ユーリ:勿論です。何故あの時駆けつけなかったかと思うと痛恨の思いです。

GM:「それを言われると私たちも忸怩たる思いを覚えるけれど、まさかこんな事態になるとは幾らなんでも想像できる事じゃないと思うわ」単に言い訳とかじゃなくて、さすがのグレース副官も驚いていると言う事ですね。

まああの時のビカラの様子からすると、何で銃士隊にこなかったんだろうね、と言う事が引っかかるところではありますが。

ポルトス:なんで捜査してもらわなかったのか? か。

GM:捜査してもらっても見つかる保証は何処にも無いんだけどね。

ユーリ:因みにヒ素系の毒ってやっぱり誰にでも手に入れられるものなんですか?

GM:はい。ネズミ捕り用の毒として出回っていると思いますので。

ポルトス:食事は14食分全員が手をつけていた訳だよね?

GM:つけられていました。

ユーリ:毒は間違いなく食事の膳に入っていた?

GM:間違いないです。膳というか膳に添えられたワインを薄めたものから見つかりました。

ポルトス:毒は即効性? 飲んでから井戸に向かうまでは持つものなの?

GM:詳しくは知らないけど即効じゃないかな?

ポルトス:自分で飛び込んだか誰かに放り込まれたか……。

GM:卓を囲んでいる銃士の一人が言います。「グレース副官やユーリ隊の諸君の報告を鑑みるに、大方金を盗られたのを責められた男が破れかぶれで一家に毒を盛って自分も毒を飲んで自殺したとかそういった線なのではないか? このコクナールの話を聞いていると失敗したのはお前の資産で埋め合わせろくらいの事は言いかねないような気がするぞ」

ポルトス:でもそれだったら中にあった資産が空っぽって言うのが納得いかないですねえ。

GM:ああ、だからそれが分からない」

ポルトス:誰かが事情を知っていて盗ったとか?

ユーリ:そうだ、資産が入っていた倉の鍵は破られていたんですか?

GM:破られていました。

ユーリ:ビカラは倉を開けられる立場に居ましたか?

GM:基本的に商売用の金庫は番頭であれば全部管理させられていた。奥の倉は当主しか開けられなかった。だから破られたんだろう。

ポルトス:店の扉とかは普通に閉じていた? 誰かが入ってきた痕跡って言うのは無いんだよね?

GM:そうですね

ユーリ:クレマンとミラボーに前日ビカラがお金を掏られたという事を知っていたか尋ねたいんですけど。

GM:二人はまだ現場検証に付き合っているので、また現場に行けば聞けますよ。

ユーリ:是非。一昨日の晩、ビカラ氏がお金を掏られるところを見かけたのですが、店で騒ぎになったりしていますか?

GM:そう聞かれると二人揃って不思議そうな顔をします。「はて? そんな時間に何の用だったのでしょう?」とクレマンが言います。

ユーリ:と言いますと?

GM:「当商会は前夜祭の日は定刻通り閉めて深夜営業はしておりませんので、そんな時間から急に仕事に出るとは考えられないのですが」

ユーリ:ふむ。

GM:「ただ、私とこのミラボーは通いを許されておりますので、普段と変わらず旦那様に確認して頂いてその日の締めを終えて鍵をお返ししたところで下がらせて頂いておりましたから、その後の事は分かりませんが」

ユーリ:うーむ。また謎が増えてしまった。因みにですけどお金を掏られていたとして、ビカラはやけを起こして毒を盛るような人間ですかね?

GM:ミラボーが言います「ビカラさんに限ってそんな事をする人間じゃないと思います」

ポルトス:言う二番番頭さんは真面目な人だったんですね?

GM:「それはもう」とクレマンが言います。「私などは筆頭番頭にさせて頂きましたから、引退するまでこのレンブラント商会で旦那様の片腕として働かせて頂ければとしか考えておりませんでしたが、ビカラは私の目から見ましても商人として才覚がありました。いつかは自分の店を持つのが目標だと話しているのを聞いたことがあります」

ユーリ:なるほど。

GM:「まあ、真面目な男ほど自棄を起こしたら怖いと言う事もありえますが……」

ポルトス:ではお二人ともビカラが大事な掛け金を回収しに行くという事は知らないし通常ではありえない話だと?

ユーリ:例外は存在しないんですか?

GM:無い事は無いでしょうけど、普通はそういう事はしないじゃないかと。それと、皆さんがビカラを見かけた場所を話すと怪訝な顔をします。「はて、そちらにお客様がいらしたでしょうか?」

ハジメ:何か秘密の取引をしてたとか?

ユーリ:うーん、少し作戦タイムにさせてもらっていいですか?

 

 

 

■ミドルフェイズ05

 

ユーリ:話し合った結果以下の方針が決まりました。

 1.ビカラの目撃者を探す。

 2.クレマン、ミラボーの情報を集める。

 3.レンブラント商会の情報を集める。

この三つを分担しましょう。

ポルトス:俺が2番行こうか。クレマンとミラボーの情報を聞いて回ろう。アリバイも含めて。

ハジメ:では自分はレンブラント商会の情報を集めましょう。

ユーリ:すると僕はビカラの目撃者探しですね。

 

 

 

GM:ではポルトスから処理しようか。ちょうどクレマンとミラボーはここに居るしね。

ポルトス:失礼ですが事件があった日お二人は何をされていましたか?

GM:クレマンが言います。「私はお休みを頂いておりましたので、家で家族と過ごしておりました」

ポルトス:では一歩も外に出られなかったのですか?

GM:いや、普通に初詣みたいな感じで神殿へ出かけたそうですよ。

ポルトス:それでは家族以外で会われた方は?

GM:それは勿論外に出ている訳だから、顔見知りが居れば挨拶くらいするでしょう。

ポルトス:行った神殿と言うのを教えてくれますか?

GM:レンブラント商会は何を信仰していたんだろう? 特に設定していないけど近所の神殿の名前を教えてくれます。

ポルトス:ありがとうございます。ではミラボーさん、事件があった日何をしておりましたか?

GM:「私もお休みを頂いて過ごしておりました」

ポルトス:どこか出かけたりは?

GM:「筆頭番頭と同じようなもので。神殿へ参拝に行っておりました」

ポルトス:ではどちらの神殿に行ったか教えていただけますか?

GM:教えてはくれますけど、その線は無理だと思うよ。我々の世界で言うと初詣の人ごみの中目撃者を探すようなものだからね。

ユーリ:つまり二人ともアリバイ無しと言う事ですね。

ポルトス:では後で家族の方から状況を聞いて裏を取りたいと思います。

 

 

 

GM:ではハジメ。

ハジメ:ギルドに向かいます。

GM:ギルドと言っても商売休みですね。とは言え完全には休めないのは皆さんと同じ事ですから。交代で休日中の対応要員が居て、応対してくれます。「はい。どちら様でしょうか」

ハジメ:こんな日に済まない。銃士隊の者だが。

GM:それでは扉を開けてくれます。「どうぞ」

ハジメ:ちょっとレンブラント商会の事で伺いたいのだが。

GM:「はい、事件の事は聞き及んでおります。御当主以下ご家族使用人の殆どがお亡くなりになったという事で。いたわしい事です」

ハジメ:レンブラント商会というのはそこそこの規模の商会なんですか?

GM:中の上から上の下くらいのところかな。

ハジメ:死んだ人の事を悪く言うのは難だが、どうも主は金に厳しかったらしいな。

GM:「たしかにそうでしたが、我々のような立場から言わせて貰えば、そうでなければ務まらないとも言えますが」

ハジメ:主は何か恨みでも買っているような人物だったか?

GM:「このような商売をしていれば恨みを買わないと言うわけにはいかないと思われますがただ、いくら商売敵とは言っても戸締りされた中を乗り込んでいって毒を盛るという事はしないと思いますけれども

ユーリ:ごもっともです。

ハジメ:貴族との取引は?

GM:「それは当然あります。お互いの商売の事ですので詳細までは分かりかねますが」と言いつつ、付き合っていると言う先の名前をいくつか教えてくれます。ハジメでも知っている貴族とか騎士の名前もありますね。デルマイユ侯爵家とか。

ハジメ:デルマイユ侯とはどんな人物ですか?

GM:それは君らの方が情報を持ってるんじゃないか?() まあ、商売上どういう人かを聞くのは有益かもしれないけど。

ハジメ:じゃあ、その商売上のことを。

GM:「気前良く高価な物を注文してくださる良いお客様ではいらっしゃいますが、失礼ながら果たしてその様な浪費が出来る程内情が豊かかどうかは……」

ハジメ:うーん、他に何か聞く事はありますか?

ユーリ:クレマン、ミラボーの人となりとか。

ポルトス:そうだな。番頭さん3人の評判は聞いておきたい。

ハジメ:では、番頭さん達の人となりを教えてください。

GM:まず死んだビカラに関してはクレマンミラボーから聞いたのから同じような事が聞けます。ただ、噂程度ではビカラが犯人じゃないかって事が広まっている。家の中で住み込みで動機のありそうなのはビカラくらいしか居ないということで。

ハジメ:クレマンとミラボーは?

GM:クレマンは先代の頃から商会を支えている。コクナールも経験豊富なクレマンの助言とかによって商売をしていたので、他の商会とかでも欲しがる人材であったみたいです。

ミラボーはあんまり評判がよくないらしい。もうレンブラント商会に勤めて20年くらいになって、最初の10年位は良く働いたので末席とは言え番頭まで上り詰めたんだけど、ここ数年は悪い遊びを覚えたらしくて、月光通りなんかに出入りを繰り返していたらしい。

ハジメ:悪い遊びか。

GM:亡くなったコクナール氏も結婚させたり番頭にしたりして立ち直らせようとしたらしいんだけど、効果は無かったみたいです。コクナール氏の遠縁で身内だからってことで入れたらしい。最初の頃はまだ小さい跡取りの良い後見人が出来たって喜んでいたらしいけど、最近では悩みの種だったようですね。

ハジメ:なるほど。ではお礼を言って出ます。

 

 

 

ユーリ:さて、一番情報が出てこなさそうなビカラの目撃者探しですが。

GM:分かりました。何処へ行きます。

ユーリ:前夜祭の日にスリがあったと騒いでいた場所です。似顔絵を描いてもらって、聞いて回ります。

GM:では、知力で判定してみてください。

ユーリ:(ころころ)わ、低い。9。

GM:うーん、では一人だけ一昨日の目撃者を見つけることが出来ます。「うーん、こんな人だったかと思うんだけどね……」

ユーリ:はっきりしないんですか?

GM:この人は職人さんらしいんだけど「俺っちはこのあたり仕事でよく通るんだけど、こんな顔は今まで見かけた事は無いですねえ」

ユーリ:どこかに出入りしていたとかそんな情報は無いですか?

GM:「向こうから来て、あっちの方に行っちまいましたからね。ただ妙だとは思ったんですけどね」

ユーリ:と言うのは?

GM:「俺っちは良く分からない世界の話ですけど」と言うには、ビカラが来た方向っていうのは金持ちが居るとは思えないんだよね。畑の方から来て、貴族の住んでいる向かっていったって感じで。

ユーリ:謎は深まるばかり。

GM:「おーい、何処へ行くんだ? 銃士隊の詰所はそっちじゃないぞー!」とは走り去っていく背中に声を掛けたとは言ってるんだけど。

ユーリ:うーん、他に聞くこと無いですよね。御礼を言って詰所に戻ります。

 

 

 

■ミドルフェイズ06

 

GM:皆さんが詰所に戻ると、レンブラント商会に詰めていた鑑識の人たちが引き上げてくるところに出会います。

ユーリ:ご苦労様です。

ポルトス:その後何か分かりましたか?

GM:「検証は終りましたので、引き上げてきました。ただ奇妙な事が一点。こじ開けられていた倉の奥の倉庫に手のつけられていない膳が一揃い置いてあったのです」献立は他の14個と一緒だそうです。

ユーリ:ふむ、そういえば膳の出所ですけど、この家で調理したものですか?

GM:この家の住み込みの女衆とかが調理したものです。

ポルトス:ビカラが持っていた店の鍵は何処へ?

GM:鍵は主人と番頭しか知らない鍵の保管場所へ収めてあった。これはクレマンについて回っていたグレース副官達が一緒に確認しているので間違いない。

ポルトス:膳は直ぐ見つかるところにあったんですか?

GM:いえ、倉の天井裏に隠すように置いてあったそうです。それはそこまで調べたから分かったもので、初動の時は分からなかった。

ポルトス:15人目の人物か……。

ユーリ:ちょっともう一回相談タイムにしましょう。

 

 

 

GM:さて、どうしますか?

ユーリ:こうしたいと思います。

 1.クレマンとミラボーの家族に聞き込みをする。

 2.月光通りでミラボーの情報を集める。

ポルトス:俺は予告したとおり家族へ聞き込みに行こう。

ユーリ:では僕は月光通りに行きましょう。

ハジメ:自分も月光通りで。

 

 

 

GM:ではポルトスから処理しましょう。どっちの家に行きますか?

ポルトス:先にクレマンさんの方で。

GM:クレマンの家に行きます。「どちら様でしょうか?」

ポルトス:銃士隊のポルトスと申します。ご主人についてお話が。

GM:「どうぞお入り下さい」と開けてくれるのは本人だけど。

ポルトス:本人居るのか。逆に都合が悪いな。

ユーリ:ではミラボーについて聞けばいいんじゃないかと。

ポルトス:ミラボーさんについて、どう思われます?

GM:「と申しますと?」

ユーリ:単刀直入すぎる(笑)

ポルトス:実はミラボーさんの黒い噂を耳にしたもので。

GM:半日足らずでそこまで調べ上げた事に驚きの表情を浮かべて言います。「分かりました。身内の恥を晒すような事ですがお話致しましょう」ミラボーは亡くなったコクナール氏の遠縁って事で入ってきたんだけど、実際には若い頃遊んだ女に産ませた子供だったらしい。ただ正式の奥さんの手前もあるから、遠縁って事にして、家に迎え入れたと。

ハジメ:まあ、良く見かけるような話ですね。

GM:後はギルドで聞いた噂を具体的にした感じの話が続く。最初の十数年は本当に良く働いていたんで、妾腹の子だから後は継がせられないにしても、跡継ぎのいい後見役が出来たんじゃないかと言われていたんですが、ある程度自分で任されるようになってから悪い遊びを覚えちゃったらしくて

なまじ営業で外回りとか行くもんだから遊ぶ時間なんて幾らでも手に入るわけで。それだけならまだ良かったんだけどあまりにも飲む打つ買うにのめり込み過ぎちゃって店の金まで手を出すような事も二度三度じゃなかったらしい。コクナールも結婚させて落ち着かせようとしたんだけれども駄目で、この間も今度やったら勘当だと言い渡されたばかりだったらしい。

ポルトス:では主人との仲は悪かったと言う事ですね?

GM:まあ、そうですね。不肖の息子って感じで。

ポルトス:何か悪い輩と繋がっていたとかはご存知ですか?

GM:「月光通りでたむろって居るような連中と付き合いがあるというのは噂には聞いたことがあります。しかしその様な連中を店に呼び込むような事はありませんでした。そこまでしたら誰も庇いません。叩き出されます」

ポルトス:分かりました。ご協力ありがとうございます。

GM:「ミラボーが犯人なのでしょうか?」と逆にクレマンさんが聞いてきますが。

ポルトス:今の事を考えるとそういう風な気もしなくも無いですね。悪い連中にそそのかされたかもしれません。

GM:「そうですか」と肩を落としたように言います。

ポルトス:とりあえずここはこれで。続いてミラボーの所へ行きます。

 

 

 

GM:ミラボーの家ですが、明かりは点いているので人は居るようです。

ポルトス:とりあえず正面から行きます。

GM:「どちら様でしょうか?」若い女性の声がします。

ポルトス:私、銃士隊のポルトスと申します。御主人についてちょっとお聞きしたいんですけど。

GM:ではドアが開いて中から美人の奥さんが出てきます

ポルトス:御主人は建国祭の時、どうされておりましたか?

GM:「あの人はこの祭の間帰ってこないままでした。どうせいつものように遊び歩いていると思いますが。何かあったんですか?」

ユーリ:アリバイ崩れたー!

ポルトス:御主人帰ってこられなかったんですか?

GM:ええ、今も帰ってきておりません。

ポルトス:では最後に御主人に会われたのは何時ですか?

GM:「ええと……」と指折り数えてから答えます。もう二週間位前だったらしい。放蕩で結婚した直後はともかくすぐに奥さんにも飽きちゃったらしくて、ろくに寄り付かなかったらしいよ。

ユーリ:最低。

ポルトス:御主人の交友関係で、何か悪い付き合いとかがあれば教えて頂きたいんですが。

GM:そういうのも全然知らないらしい。ただ自分は軽んじられてるって事しか。

ポルトス:分かりました。御主人が戻られましたら、詰所まで連絡を下さい。

GM:「一体何があったんです?」

ポルトス:御主人にある事件の証人として証言を頂きたいんですとだけ言っておこう。

GM:「分かりました。戻ったら伝えておきます。ただいつになるかは分かりませんよ」

 

 

 

ユーリ:さて月光通りですが、どう攻めましょうか?

GM:何だったらアコさんからエルマンの事を聞いたことにしてもいいけど?

ユーリ:いいですね。それで行きましょう。

GM:「ん、兄ちゃん、見ない顔だな?」

ユーリ:バジルさんの紹介で参りました。

GM:「ああ、そういうことか」と頷いて。「バジルの奴から言われたっていうんじゃ聞かないわけにはいかないからな」

ユーリ:伝える情報としては、ミラボーという人間が重要参考人として上がってるんですが、交友関係を知りたいと言う事で。

GM:(似顔絵を見て)「言われてみりゃあ、見たような気もするな。まあいいや、調べてみるが」

ユーリ:礼金は……どんと200G出します。

GM:「随分持って来るなあ」

ユーリ:いや、それだけ情報が不足していると言う事で。

GM:「まあいいだろう。ちょっとそこで待ってな」

ユーリ・ハジメ:宜しくお願いします。

ユーリ:というか便利だなエルマン。PLをやると改めて便利さが良く分かる(←普段GMやってる人)

GM:さて、暫くすると情報が集まってきます。「確かにこのミラボーって男は派手に遊んで派手に借金作ったりしてるみたいだな」

どこぞの娼館の遊女に入れ込んだりとかかなり派手にやっているみたいです。酒の席で身の上話を話した奴もいたらしくてそれを断片的に集めたりすると、さっきポルトスがクレマンから聞いたような話が聞ける。母親は死んじゃっていないらしいんだけど、母親の弟がまだ存命らしい。その叔父がとある貴族の控え屋敷の責任者をやっているそうです。

それが何で分かったかって言うと、エルマンとしては面白くない話だから情報を集めていたらしいんだけど、エルマン達街の顔役が牛耳っているのは、公認の賭場な訳だ。ミラボーの叔父は貴族の控え屋敷を利用して、未公認の賭場を開いているらしい。

ユーリ:ああ、なるほど。

GM:公認の賭場はエルマン達香具師の元締めの大きな収入源の一つわけだ。勿論貴族様のやる事だから表だって文句はつけられないけど面白くない。公認の賭場の方は公認だけあって客の方が自身でよっぽど馬鹿なことをやらなければあんまりアコギなことは出来ないことになってるけど、非公認の賭場の方は目が届かない事をいい事にかなりハイリスクハイリターンなレートで遊べるらしいよ。

「そんなわけだ。俺らにとってもメリットの無い話じゃないから多少色をつけさせてもらったぜ」

ユーリ:ありがとうございます。

GM:その叔父の名前がフーローって言うらしいんですけど、賭場を開いているのがデルマイユ侯という貴族の控え屋敷らしいんですよ。

ユーリ:また出てきたデルマイユ侯。これは調べに行かねば。

GM:「そういえばこれ伝えておいてくれよ。お宅らの所にウサミミの嬢ちゃんいるだろう? さっきバジルの奴が伝言持って来てな……」

実はアコさんがバジルに伝言頼んで既に調査依頼が来ていたそうです。それを調べているところに君らが来たんだけど、一緒にその結果も伝えてくれます。最近ネズミ用の毒を買い回っていた男が居るらしいんですよ。

ユーリ:うおっ! そっちも調べておくんだった!

GM:誰でも手に入るけどたくさんは要らないからね。それを買って回っていたと言うのがミラボーだったみたい。

ユーリ:これで有罪確定でしょう。

GM:元締!」と、そこにエルマンの手下の若いのが一人駆け込んで来て何やら耳打ちをします。で、エルマン「分かった」と言って皆さんに向き直ります。

「最後にもう一つサービスだ。ミラボーって奴を見かけた者がいる。奴さん叔父貴が管理しているデルマイユ侯の控え屋敷に入って行ったらしいぜ。これは捜査の手が迫ってきてるのを見て逃げ込んだな」

ユーリ:うーん、この場合銃士隊単独で踏み込んでいいものやら。

GM:「それは相談じゃないのか?」()

ユーリ:そうですね。オーバン隊長に相談してみましょう。ありがとうございましたと言って店を出ます。

GM:「おう、また何かあったら来な。まあ貰うもんは貰うけどな。嬢ちゃんとバジルによろしく伝えてくれ」

ユーリ:分かりました。伝えます。というか銃士隊の出した調査費用の大半がエルマンの懐に消えている気がする(笑)

GM:それは持ちつ持たれつというところですよ()

 

 

 

■ミドルフェイズ07

 

GM:では銃士隊詰所。珍しくオーバン隊長自ら陣頭指揮を執って捜査会議が開かれます。グレース副官が司会役となって、アコさんやアズにゃんも出席しています。

ユーリ:報告します。ミラボーの人物ですが、実はコクナール氏の息子で、借金を作り、勘当寸前であったそうです。アプリコット主任の調査で事件前にネズミ用の毒を買いまわっていたことも分かりました。現在は叔父の管理するデルマイユ侯の控え屋敷に逃げ込んでいるとの証言も得ました。

GM:アコさんから追加の報告があります。「破られた倉庫の奥から見つかった15個目の膳からも同じように毒物が発見されました」

ユーリ:間違いない。奴は黒です。真っ黒です!

GM:まあ、真相を知るにはミラボーを捕まえてみないと分からないかも知れませんね。

ユーリ:そういうことです。

GM:オーバン隊長は頭をぽりぽりかきながら言います。「困った事になったねえ」

ユーリ:やっぱり、貴族の館に踏み込むのは難しいですか。

GM:「まあ、手が無いわけじゃないんだけどね。色々と貸しは作っておくもんかな。あー、アコ君」

ユーリ(突然アコさん):本名で呼んでください!

GM:「あーすまんすまん。…………アコ君」(一同笑)

ユーリ(アコさん):もういいです……(笑)

GM:「生憎バジル隊の諸君が任務に出ていなければ彼らに頼むところなんだが、これより赤枝の館に赴いてエトワール卿に面会をしてもらいたい」

ユーリ:といいますと?

GM:「確かに我々が単独で動けば角が立つが、赤枝の騎士団に事情を説明して動いてもらえば?」

ユーリ:確かに貴族相手には彼らの方が顔が利きますね。

GM:というよりも非公認の賭場は違法なわけで。今回の様に事件と関わりが無ければ時々見せしめに検挙してトカゲの尻尾切りをさせる事で数を抑えているのが現状なんだけど、銃士隊であればきちんとした令状が必要になりますが、赤枝の騎士団であれば、ある程度蛮勇をやっても許されるということです。同じ貴族だしね。

ポルトス:なるほど。話が見えてきました。

GM:「赤枝の騎士団には違法賭場の取り締まりという事で行ってもらい、たまたまその手伝いに行った我々が……」

ユーリ:たまたま事件の被疑者を見つける訳ですね!

GM:そういうこと。「街角の事件の被疑者であれば赤枝の騎士団も喜んで我々に引き渡してくれる事だろうね」

ユーリ:了解しました。

GM:「まあ向こうにとっても手柄になる話であると思うから、正義感の強いエトワール卿ならやってくださると思うよ。本来であればバジル隊の諸君に使者を頼むところだけど、しょうがないので面識のあるアコ君頼むよ」

ユーリ(アコさん):かしこまりました。

GM:「ではこれからすぐ手紙を書くから支度して待っていてくれ給え。あー、それからアズーレ君、君は今回ユーリ隊に同行して支援に回ってくれ給え」

「はいっ、了解しました宜しくお願いします。ユーリさん、ハジメさん、ポルトスさん」

ユーリ:宜しく頼みます。

GM:アズにゃんはシーフ/バードです。皆さんよりも少しだけ経験を積んでますのでキャリバーも使えます。そんな訳で、オーバン隊長が口述したものをグレース副官が筆記して行きます。「うんうん、やっぱりグレース君は字が綺麗だね」

「いいから早く続けてください!」

ユーリ:エトワールの中ではオーバン隊長は字が上手いということになっていたり(笑)

GM:まあ、女性の字だから流石にその辺は分かるでしょう() グレースさんが書き終わって蜜蝋で封をしたものに、オーバン隊長が印を押して、「ではアコ君頼むよ。それからユーリ隊もアコ君の護衛がてらそのまま行ってくれ給え」

ユーリ:了解しました。

GM:「我々もエトワール卿の連絡を待って支援のチームを編成しますのでよろしく頼みます」とグレース副官が言います。

ユーリ:では行ってまいります!

 

 

 

GM:では赤枝の館です。

ユーリ:ここは詰所じゃなくて館なんです。リッチなんです。

GM:まあ幹部クラスは全て貴族や騎士だからね。場所も二の郭内の官庁街の一角にあるし。

エルーラン王国が誇る常備軍、赤枝の騎士団の本拠地です。今はヴァンスター国境がきな臭かったりコルムって街が妖魔に包囲されていたりで、睨み合いになっていて外出しているものが多くて人手はまばらなんだけど。銃士隊に珍しく好意的な隊長にエトワール卿という人がいます。

ユーリ:実は甘い物好きです(笑)

GM:皆さんは今回ちゃんと正装して公務で来ているので流石に向こうも邪険には出来ないです。気持ちは突っかかりたいけどばれるとまずいので、面白く無さそうに案内されます。「む、これはアプリコット殿。お久しぶりです」

ユーリ(アコさん):お久しぶりです。

GM:「最近お父上は如何ですか?」この二人は知人なのです。アコさんも養女とは言え子爵令嬢なので。

ユーリ(アコさん):最近ジョエルが真面目になったおかげで肩の荷が下りたようです。

GM:「流石に弟君も筋はいいものを持っているようだ」

ユーリ(アコさん):それは父も喜びます。

GM:「それからそちらの面々は新入りの諸君だな」

ユーリ:ユーリと申します。

ハジメ:ハジメです。

ポルトス:ポルトスです。

GM:ポルトスを頼もしそうに見上げて、「先日は私の妹が世話になったようだ」

ユーリ:びっくりします。妹!?

ポルトス:そうですか。妹君だったんですか。

GM:いろいろ聞いてきたらしいよ。デルマイユ侯の護衛隊に難癖をつけられた親子を庇おうとしたんだけど、相手が引かなくて、銃士隊の人が助けてくれたとか。「妹は銃士隊に入りたいと言っていてな。私としてはいささか複雑な気分でいるのだが……」と苦笑気味に言います。「ところ今日は何の御用かな?」

ユーリ(アコさん):オーバン隊長から親書を預かって参りました。

GM:「なるほど。では拝見しよう」オーバン隊長の手紙は口述筆記こそさせていましたが、内容は流石に明瞭かつ簡潔です。

グレースさんなんかは分かってるから逆に腹立つんだろうけど、明瞭かつ簡潔な流れるような文体を作る事に集中しているから書くのは人にやらせるんでしょう。

ユーリ:その明晰な頭脳がいつも発揮されればなぁ。

GM:手紙を読んでエトワールが言います。「なるほど。これは憂慮すべき事態だな。了解した我が隊は喜んで協力させてもらう」

ユーリ:ありがとうございます。宜しくお願いします。

GM:「ただちに用意をさせる。銃士隊の方にも私が使者を立てるから、諸君らは一緒に来て欲しい」

ユーリ:こちらも準備しないと。マスケット銃を持って。

GM:アコさんはエトワールの出してくれた馬車に乗って銃士隊詰所に向かいます。エトワールはたまたまログレスに戻っている配下の部隊を中隊規模で引き連れて行きます。最近はエトワールの薫陶もあって直属の部下の皆さんは銃士隊に対する偏見もなくなって来ているみたいですけどね。

ユーリ:とは言ってもこの中にはレイともめたことがある人が何人か居る筈。まあ、そんな事ユーリが知る筈は無いですが。

GM:そんなユーリ道中エトワールに話しかけられます。「貴殿はどこかで見かけたような気がするのだが

ユーリ:やはり気付かれてしまいましたか。僕はブランシュ伯の息子です。

GM:「ほう。伯爵がお亡くなりになってからどのくらい経つだろうか?」

ユーリ:はい。3年になります。

GM:「いたわしい事だ。しかし息子である貴公がこうして立派に銃士になられて、さぞかし喜んでおられる事だろう」

ユーリ:いえ、僕などまだまだです。もっと精進して上へ行かねばと思っております。

GM:「その意気やよし。精進されよ」

ユーリ:ありがとうございます。

GM:「そのためにも今回の任務は外せないな」

ユーリ:はい。粉骨砕身頑張ります!

GM:そういえばポルトスは微妙だよね(苦笑) まあ、赤枝の騎士団も大所帯だから全てのメンバーが顔見知りってわけじゃないでしょう

ポルトス:そうそう。

GM:ポルトスは別の街に配属されていたのかも知れないですね

 

 

 

■クライマックスフェイズ

 

GM:それではデルマイユ侯邸。デルマイユ侯は地方貴族なんですが、王都には控え屋敷を持っています。今は時期が時期なんで上京して来てます。屋敷といっても広いんで、奥の院が侯達が暮らしている部分で、表がフーローが管理している部分。皆さんは屋敷の見えるところまで来ています。

ユーリ:まず突入は赤枝の騎士団にやっていただかないと。自分達は装備を整えております。

GM:エトワール隊の後ろには銃士隊の増援が包囲網を引いています。ここから先はイメージしやすいように時代劇風にやりましょうか。

「赤枝の騎士団のエトワールだ! 違法賭場開催の容疑により立ち入り調査をさせて頂く! 開門されよ!」

すると門番が「御用改めです! 御用改めです!」と叫んで回りますが、それを無視して門を蹴破って、一斉に突貫します。

ユーリ:では我々も後に続こう!

GM:当然用心棒みたいなのは居るんですけど、エトワール隊の腕利きに圧倒されています。「手向かうものは容赦無く斬る! 命が惜しくば大人しく降伏されよ!」とエトワールが門番と切り結びながら声を上げます。ここで捕まっても払うもの払えばそんなにおおっぴらにされないと分かっているので、遊びに来た連中なんかはみんな頭下げて大人しくしています。そんな中で、知力判定をしてもらいましょうか。

ハジメ:7。

ユーリ:12!

ポルトス:おお! 15!

GM:10以上ある人は分かります。エトワールの声を無視するように、屋敷の奥へ進んでゆく影が二つ。

ユーリ:フーローとミラボー?

GM:だね。男の影だったから多分そうでしょう。

ユーリ:追いかけます!

GM:踏み込むんですね? 奥の院になるけど。

ポルトス:勿論!

GM:では踏み込んできたのが銃士だってことに気付いて、そこに控えていた護衛役に声をかけていた男二人がこちらを振り向く。一人はミラボー、もう一人はミラボーに似た風貌いかつい感じの男。

ユーリ:フーローか!

GM:「デルマイユ侯爵家の敷地になにゆえ無断で立ち入るか!」

ユーリ:お前達には殺人容疑がかかっている! 大人しく法の裁きを受けろ!

GM:その騒ぎを聞きつけてデルマイユ侯爵とおぼしき貴族の身なりをした中年男性が出てきます。「何の騒ぎだこれは!」

ユーリ:敬礼して言います。侯爵閣下、この屋敷に殺人犯が潜んでいるとの情報を得てやって参りました。どうか捜査をさせて頂きたい!

GM:そう言われた相手が銃士なのを見て、公爵は露骨に面白く無さそうな顔をして言います。「それならば筋を通されよ!」

ユーリ:その男フーローは貴方様の屋敷に殺人犯をかくまっているのです! このまま逮捕させて頂ければ穏便に済ますことも出来るでしょう。しかしケストナー殿下を通しての正式な捜査令状発布となれば貴方様の名前に傷がつきますぞ!

GM:ケストナーの名前を出されると流石に顔色が変わります。君らの本気っぷりが分かった様です。それで「フーロー! これはどういうことだ!」と声を掛けるんですが、それを聞いたフーローの表情が凶悪な顔に変わります。

「ええい、これまでか! やむ終えん! ミラボー! ここを切り抜けて逃げるぞ! せっかく頂いた財宝、使わずに捕まる事など出来るか!」

ユーリ:語るに落ちたな!

GM:デルマイユ侯はフーローに向かって「フーロー! お前は我が家を潰すつもりか!」と叫ぶんだけど効き目は無いですね。フーローは子飼いの部下達を呼び集めます。「者ども! 出会え出会えっ!」建物の中から武装した兵士達が出てきます。先頭には先日痛い目に遭わせたあいつが。

ポルトス:おお、あいつか!

GM:「こんなに早く出会えるとはな平民ども。あの時の失態はもう二度と繰り返さん。今度こそは思い知らせてくれるわ!」こいつは完全にフーロー側についちゃってるみたいです。

ユーリ:殺人犯の方を持つとは! 騎士の誇りは何処へ行った!

GM:ハハハとせせら笑って言います。「騎士だの貴族だの言ったところで貰うべきものが無ければ何にもならんのだよ!」

ユーリ:下郎め! 誇りの無い奴等に銃士隊は負けない!

GM:「ほざくな貧乏人!」

ユーリ:ぐさっ笑)

ポルトス:心はな! 腐ってないんだよお前達みたいに!

GM:では戦闘開始します。

 

 

 

GM:彼我の距離は20メートルくらい。前方にフーロー、それからこの間戦った隊長と副官がおります。皆さんの左には戦闘用の軍用犬と兵士Aがモブでおります。右には兵士Bが同じくモブで構えています。

ユーリ:モブか……《トルネードブラスト》で一掃できないものか。レベルが足りればなぁ。

GM:2レベルまで一掃できます。まあエネミー識別してみてください。さあ、戦闘開始です。セットアップでやる事ある人は居ないね。ではまず隊長が動くはずなんですが、《カリキュレイト》でアズにゃんが割り込んで先に動きます。(ダイスを振る)皆さんに《マーチ》を使いました。皆さん全員の行動値がこの戦闘の間中ずっと+1されます。

ユーリ:おお! すげえ!

GM:伊達じゃないんだよけいおんは(笑)これにより行動順が変わります。隊長、アズにゃん、ポルトス、副官、ハジメ、フーロー、軍用犬、ユーリ、兵士A、兵士B

次は隊長の番ですが、彼我の状況を見極める為行動を遅らせます。次ポルトスと副官の同時行動。

ユーリ:ここで掛け声を発しましょう。ユーリ隊突撃!

ポルトス:おおおおお! 突撃します!

GM:同時行動で副官も突撃してきます。

ポルトス:ではエンゲージして斬りつけます。(ダイスを振る)10!

GM:こっちは1避けた。反撃行くよ……13

ポルトス:命中。ダメージを。

GM:13点受けてもらいましょうか。

ポルトス:それじゃあ1点通っただけだね。

GM:何て硬いんだ! 次、ハジメとフーロー、軍用犬が同時行動。

ハジメ:軍用犬をエネミー識別します。……10。

GM:ウルフのデータを流用しています。レベルは2。それから特別サービス。兵士のデータもアズにゃんが教えてくれます。こちらもレベルは2です

ハジメ:分かりました。それではメジャーアクションで《トルネードブラスト》を使います。目標は左の軍用犬と兵士A。

GM:敵の二部隊があっさり斬り崩されました。「くっ、何をやっているか!」フーローがポルトスに魔法を撃ちます

ユーリ:うわ、恐れていた事態が……。

GM:こっちの魔術判定は13。

ポルトス:こっちの回避は9だね。

GM:では命中ですね。《ウォータースピア》が行きます。

ハジメ:[放心]が怖い。

GM:1点でもダメージが抜ければ[放心]だからね。ダメージは10点。

ポルトス:《プロテクション》!(ころころ)8点。魔法防御力と合わせて打ち消し

GM:「馬鹿な!」驚愕の表情を浮かべます。次ユーリ。

ユーリ:魔法使いを潰さなければ。その前にフーローをエネミー識別します。(ころころ)15。

GM:成功です。アリアンロッド・サガの方から魔術師見習いのデータを転用しています。

ユーリ:レベル3か……。こいつ魔法防御より物理防御の方が弱いな。ではこいつをマスケット銃で狙撃します。命中は……9。

GM:こっちの回避9。

ユーリ:くっ! フェイトで振りなおします……11!

GM:ダメージを下さい。

ユーリ:フェイト二点を投入して+4D6で行きます。(ダイスを振る)24!

GM:24点ダメージか。では敵の隊長が《カバーリング》を使います。

ユーリ:げっ!《カバーリング》使えるのか!

GM:精鋭兵のデータにプラスアルファしてるんだけど、今回は本気を出すって言ってるしね。でも《プロテクション》使えるわけじゃないから……17点抜けた。

次、行動を遅らせていた隊長が行動します。全力移動で突っ込む。マイナーとメジャーを使ってユーリ達の居るエンゲージに入ります。

ユーリ:その手があったか!

GM:最後に兵士Bの射撃行きます。誰にしようかな……? 射程から言ってユーリかな。ユーリ一人だけが雇い主のフーローを攻撃できるし。

ユーリ:やっぱりそうなりますよね……。

GM:ダイスを振る)……10!

ユーリ:12! ふう、心臓に悪い。

GM:そんなわけラウンド目行きます。《カリキュレイト》は使わないので隊長からですね。攻撃は……やっぱりユーリだね。(ダイスを振る)15。

ユーリ:……12。命中です。

GM:ダメージは……26点

ユーリ:26点! このままじゃ20点通りますよ!

ポルトス:《プロテクション》! あ、出目が悪い。3。

ユーリ:と言う事は17点通って残りHPは7に。

ポルトス:まずいな。

GM:次アズにゃんだけど、隊長を攻撃します。フェイト1点使って《キャリバー》を解放します。とっても《ガンパード》持ってないんで攻撃力は4しかないんだけど。せっかくだから彼女のダイス判定は皆さんに順番持ち回りで振ってもらおうか。

ポルトス:では俺から。(ダイスを振る)7。

GM:じゃあ回避されちゃうな。フェイト使おうか。更にもう一点使って振り足すと言う事で。

ユーリ:……14。

GM:ギリギリ当たった。ダメージを下さい。

ハジメ:ダイスを振る)15!

GM:8点抜けた。次ポルトスと副官が同時行動です。

ポルトス:ユーリに《ヒール》を。フェイト2点使って振り足しで……18点回復

ユーリ:最大値まで回復しました。ありがとう。

GM:副官は行動を遅らせます。次ハジメとフーローが同時行動。

ハジメ:隊長に攻撃します。隊長ともあろうものが金に目が眩むとは! 武士としてお前だけは許せない! 《バッシュ》使用! ……18!

GM:命中です。

ハジメ:《ボルテクスアタック》で振り足します!(ダイスを振る)あ、低い! フェイトで振りなおします……28!

GM:28点! それは落ちそうだ。でもまだ立っている。フーローですが、副官に《ウォーターウェポン》! 副官の攻撃が水属性の魔法攻撃になります。

ユーリ:ヤバイ! フーローを早く黙らせないと!

GM:それから行動を遅らせていた副官がポルトスに攻撃します。……クリティカル!

ポルトス:ダイスを振る)あかん! 命中!

GM:じゃあダメージ行くよ? ダイスを振る)19の魔法ダメージ!

ポルトス:19の魔法ダメージ!? 

ユーリ:《プロテクション》! 《プロテクション》!

ポルトス:……出目は6。《加護》と魔法防御力合わせて7点通った。

GM:あれだけやって7点かよ! 《プロテクション》恐るべし。

ユーリ:次は僕ですね。副官に射撃します! (ダイスを振る)……あ、低い! 9。

GM:クリティカル!

ユーリ:あらら。

GM:最後に兵士B。ユーリに射撃。状況的にどうしてもユーリが狙われちゃうんだよな。

ユーリ:いいです。的になる覚悟は出来てます。(ダイスを振る)おお! クリティカル!

GM:見事に回避。「こんな事では死なん」ってとか。では次のラウンド入ります。隊長が「まだまだぁ」と言って斬りかかって来ます。

ユーリ:誰に?

GM:うーん、やっぱりユーリなんだろうな。物理防御が一番低いし。《インヴィジブルアタック》《バッシュ》使用!……13。

ユーリ:命中です。

GM:ではユーリにダメージがいく筈なんだけど、ここでアズにゃんが《インタラプト》! 隊長の《バッシュ》を打ち消して攻撃そのものを不発にします。

ユーリ:アズにゃんにありがとうと言おう。

GM:次はアズにゃんが副官を攻撃します。

ポルトス:では代わりに振ります。(ダイスを振る)10。

GM:それは当たらない。次、ポルトスと副官が同時行動。

ポルトス:副官に攻撃。……10。

GM:……回避。

ユーリ:(ポルトスに)レベルアップしたらソードマスタリー》取りましょうね。

GM:そうですね。では副官の攻撃いきます。……14。

ポルトス:こっちの回避は10なので命中。

GM:ダメージは15点の魔法ダメージ。

ポルトス:《プロテクション》! ……なんでここでこんな出目が出るんだろう。10点軽減で打ち消し。

ユーリ:危ない。さっきから薄氷を踏むような戦いになってるなあ。

GM:さて、お互いの攻撃が不発に終ったところで、次はハジメとフーローの行動順ですが。

ハジメ:隊長を攻撃します。《インヴィジブルアタック》と《バッシュ》を使って(ダイスを振る)……お、クリティカル!

GM:また出たか。……こっちはクリティカルせず。ダメージを。

ハジメ:基本で2D6、クリティカルで2D6、《バッシュ》で1D6、それと《マーダースキル》で1D6、計9+6D6で行きます。

GM:きょ、凶悪だ。

ユーリ:ハジメ、恐るべし。

ハジメ:行きます。(ダイスを振る)33!

GM:そんなの耐えられる訳ありません「ぐあああ」と悲鳴を上げて倒れますが、最後に《ラストアクション》を使います。これは死に際に一回攻撃できるガンスリンガーのスキルです。

ポルトス:うおっ!

GM:《バッシュ》使用!「最後に一矢報いてやる!」ではユーリ、最後の一撃行きますよ

ユーリ:どうぞ。

GM:あ、6が3つも出ちゃった(笑)

ポルトス:ありえねー!

GM:私だってPLの時こんな目出した事無いですよ!(苦笑) ダメージ行くよ。(ダイスを振る)……ごめん、32点出ちゃった。

ポルトス:《プロテクション》! フェイト1点でダイスを追加して、何点削れるか……10点!

ユーリ:《加護》と防御点を引いて14点残りました。ありがとうポルトス

ポルトス:気にすんな隊長。あともうひと踏ん張りだぞ!

GM:こっちはまだまだやるけどね。フーローはマイナーで10メートル逃げて、兵士Bに《ウォーターウェポン》!

ユーリ:うわ、嫌らしい。

GM:兵士Bの攻撃行きますよ。目標はハジメ。(ダイスを振る)10。

ハジメ:それなら何とか避けられるか……出目だけでかわした。

GM:では次のターン。アズにゃんは行動を遅らせます。ポルトスと副官の同時行動。

ポルトス:レイピアで攻撃します。……8。

GM:ごめん10で回避。反撃行くよ? ……12。

ポルトス:11。ダメージを。

GM:16の魔法ダメージ。

ポルトス:《プロテクション》! 《加護》と魔法防御合わせて5点抜けた。

GM:残りMPは?

ポルトス:残り12。

GM:まだまだある。駄目だポルトス抜ける気がしない 次ハジメ。

ユーリ:何とか副官を片付けてしまって欲しい。

ハジメ:マイナーで副官とエンゲージ。メジャーアクションで《バッシュ》を使います。……10。

GM:こっちが9だから当たった。ここでアズにゃんが《ディスコード》。ハジメの攻撃に+1D6される。

ハジメ:ダイスを振る)低い。フェイトを使って振りなおします……25点。

GM:20点抜けた。いきなりHP三分の一だよ。相変らずハジメの攻撃力は恐ろしい。次フーローが動くよ。ポルトスに《ウォータースピア》!(ダイスを振る)13!

ポルトス:……無理だ。命中。

GM:ダメージは11点。

ポルトス:《プロテクション》使用で……8。打ち消し!

ユーリ:次ですがもう一度副官を狙って射撃します。……12!

GM:ダイスを振る)ギリギリ避けた。

ユーリ:くそー!

GM:行動を遅らせていたアズにゃんですが、マイナーで移動して、兵士Bにキャリバーを撃ちます。

ハジメ:では代わりに振ります。……12。

GM:あ、兵士はクリティカルしちゃった。何で今日はこんなクリティカルばっかり出るんだろ……

「すません。外しました」とはアズにゃんが呟き、撃たれた兵士がポルトスを攻撃します。……9です。

ポルトス:14!

GM:外れました。では次のラウンド。アズにゃんが兵士Bに射撃します。

ポルトス:振ります。(ダイスを振る)11。

GM:命中!

ユーリ:ダメージロール行きます。……11!

GM:6点抜けました。続いて副官とポルトスの同時行動。

ポルトス:レイピアで行きます。(ころころ)10。

GM:命中です。

ポルトス:……8点!

GM:抜けたけどまだ生きてる。

ポルトス:くそー。

GM:敵にも意地があるからね。副官の反撃ですが、《ブランディッシュ》! ポルトスとハジメに同時攻撃! ……11!

ポルトス:命中した。

ハジメ:11。かわした。

GM:ではポルトスに19点の魔法ダメージ!

ポルトス:《プロテクション》! 9点軽減。《加護》が2点で魔法防御が4だから……。

ユーリ:4点通った。

GM:ポルトス硬い。

ハジメ:では副官に攻撃します。《インヴィジブルアタック》《バッシュ》使用!(ダイスを振る)15

GM:命中です。ダメージ下さい。

ハジメ:19点。

GM:倒れました。

一同:やったー!

GM:ではユーリ。

ユーリ:兵士Bを狙撃します。(ダイスを振る)11。

GM:こっちの回避は……8、命中ですね。

ユーリ:フェイト1点使ってダメージロール振り足します。……17!

GM:うお、痛てぇ。でもまだギリギリ生きている。せめて一矢報いたい。ユーリに反撃します。……10。

ユーリ:こちらも10。回避しました。

GM:では次のラウンド。アズにゃんはフーローにエンゲージして足止めします。「逃げ場はありませんよ!」

ポルトス:マイナーとメジャー両方使ってフーロ―にエンゲージします。

GM:では次ハジメ。

ハジメ:こちらはマイナーで10メートル動けるのでちょうど兵士Bとエンゲージできます。そしてメジャーで攻撃します。(ダイスを振る)11。

GM:11? こっちの回避判定も11。避けた。

ハジメ:ではフェイトを使って振りなおしますが……また11。

GM:それじゃ命中しないね。

ハジメ:がっかり。

GM:フーローは行動を遅らせるので、次ユーリです

ユーリ:ではその兵士Bに止めを刺します。駄目だ。低い。9。

GM:こっちは10。命中せず。ユーリに反撃します。(ダイスを振る)13。

ユーリ:回避は……。命中です。

GM:では17の魔法ダメージ。

ポルトス:《プロテクション》! ……おお最大値の12が出た。

ユーリ:と言う事は《加護》と魔法防御を合わせて打ち消した

GM:くっ! 行動を遅らせていたフーローは目の前の二人に切り札を出します。《マジックブラスト》使用!《ウォータースピア》を範囲攻撃に!(ダイスを振る)17!

ハジメ:アズにゃんの回避を振ります。……駄目だ。14。

ポルトス:こっちも命中。

GM:アズにゃんは最後のフェイトがあるから、それで振りなおして下さい。

ハジメ:振り直して)……同じです。

GM:じゃあ、二人ともくらったダメージ行きますよ? 11の魔法ダメージ。

ポルトス:アズにゃんに最後の《プロテクション》! 5点軽減。俺はMPがもう無いからそのまま受ける。

GM:そうすると、アズにゃんは《加護》と魔法防御で無傷ですね。「馬鹿な! これでも無理だと言うのか!」フーローは驚愕します。

と言うわけで次のラウンド。累積ダメージが大きいので兵士Bは手を上げますが、フーローはまだ降伏する様子はありません。まずアズにゃんが削りに行きます。

ポルトス:振ります。……10!

GM:こっちは11。回避しました。次ポルトス。

ポルトス:フェイトは残っているけどドロップ品に使いたいのでそのまま攻撃します。(ころころ)14。

GM:それは命中しました。

ポルトス:ダメージは低い。9点。

GM:でも7点抜けた。次ハジメ。

ハジメ:マイナーアクションとメジャーアクションを使ってフーローにエンゲージします。

GM:そうすると次のフーローの行動で《マジックブラスト》付きの魔法が飛んでくるけどいいかい?

ハジメ:一撃くらいなら耐えられると思います。

GM:じゃあ、こっちも余力が無いから最後の攻撃になると思いますが《マジックブラスト》《ウォータースピア》行きます!(ダイスを振る)……14。

ポルトス:10。

ユーリ:アズにゃんの分を振ります。……12。

ハジメ:9。

GM:3人とも命中だね? じゃあそれぞれ13点ずつ魔法ダメージ受けてもらいましょうか。

ポルトス:ヤバイ。13点だとぴったり倒れる。フェイトを1点ずつ使って振りなおしと振り足しをする。(ころころ)おお! ギリギリ14。

GM:ではポルトス以外が命中と言う事で。《放心》も受けてくださいね。クリンナッププロセスで回復しちゃうから意味無いけど(苦笑)

ユーリ:では僕の番ですね。フーローを狙撃します。(ダイスを振る)10!

GM:命中です。

ユーリ:ダメージは……18!

GM:あと3点残ってる。

ユーリ:3点!? フェイトで振り足しておけばよかったか。まあいいや。後は任せた!

GM:言うわけでこれが最後のラウンドかな? 《放心》していた人はクリンナッププロセスで回復してください。アズにゃんは行動を遅らせます。ポルトスどうぞ。

ポルトス:これで止めだ! ……10!

GM:回避に12が出ました。

ポルトス:あらら。

ハジメ:今度こそ行きます。マイナーで《インヴィジブルアタック》使用。攻撃します。……19!

GM:また12だったので、今度は命中ですね。ダメージを下さい。

ハジメ:……12点!

GM:「ぐわああ!」と悲鳴を上げて倒れました。

ポルトス:あぶなかった。MP0だしフェイト0だし。HP9点しか残ってないよ。

GM:デルマイユ侯は「これは何たること!」と愕然としてるんだけどそこにみんなの後を追いかけるように駆け込んできたエトワールが「デルマイユ侯。これはあくまで貴殿の用人フーローめの責任!」と機先を制するように言ってくれます。と言うわけで全部フーローのせいにして幕引きと言う事になりそうですね。

ポルトス:トカゲの尻尾ですな。

 

 

 

■エンディングフェイズ

 

GM:フーローは最後まで抵抗してきたし、斬られちゃったでいいかな? ミラボーは逃げようとするけどエキストラだし簡単に捕らえられます。そんなわけみなさんはフーローの死体とお縄にしたミラボーや部下達を連れて引き上げます。

ミラボーを尋問すると事件の真相が分かります。皆さんの見たビカラはミラボーの変装だったそうです。実はミラボーとビカラって背格好似てるんですよ。ビカラの死体を井戸に放り込んだのもミラボー。倉の金が無くなっているからいずれはばれるんだろうけど初動捜査を攪乱することはできるだろうという事で。

ユーリ:そういうことか。

GM:フーローも賭場の上がりをデルマイユ侯に収める事で一定の評価はされていたらしいんだけど、最近になって暴走しだして、エルマン達街の陰の顔役とも上手くいかなくなって来てそろそろタレ込まれるんじゃないだろうか って状況になって

そんな時甥のミラボーが店から追い出されそうになっていると言う話を聞いて、じゃあ一芝居打ってログレスをおさらばするかと。

ユーリ:小悪党だなぁ。出した被害は大きかったが。

GM:まあ、ミラボーに言わせれば親父は俺のこと息子と認めないで、幾ら俺が働いたって店が俺のものになるわけじゃないっていうのがあったみたいだけどね。だからと言って見逃すわけにはいかないけれど。

とまあそんな具合に事件の顛末は明かされました。エトワールも言ったとおり、全ての黒幕はフーローということで、デルマイユ侯爵家にも特にはお咎めを加えられることなく終りました。まあ、面目は失ったでしょうが。

ポルトス:やれやれ。

GM:オーバン隊長からお褒めの言葉を頂きます。「良くやってくれたねみんな」

ユーリ:いえ隊長。今日はみんなに助けられました。

GM:なんかバジルと同じ事言ってるな()。まあそんなものなのかも知れないけど。

ポルトス:俺は盾となって燃え尽きました。

ユーリ:課題は魔法攻撃ですね。

ポルトス:(魔法防御力のベースとなる)精神を上げておかねば。

GM:皆さんにはそれぞれ報酬500G支払われます。では皆さん。各自それぞれエンディングを演出してください。

ユーリ:父親の墓に墓参りします。父上、見事銃士となって初めての事件を解決する事が出来ました。これも仲間に恵まれたおかげです。これからも頑張りたいと思います。どうか見守っていてください。

ハジメ:刀の手入れをしながら。西方の世界にもやはり悪い奴は居るか。まあ平和がやって来て何よりだ。

GM:ていうか君レイの時とやっている事が変わらんぞ(笑)

一同:(笑)

ポルトス:俺は隊長の所へ行きます。

GM:「やあポルトス君。どうかね銃士隊は?」

ポルトス:みんないい奴等ですよ。

GM:「ということはやっていけそうかな?」

ポルトス:はい。

GM:「まあ頑張ってくれたまえ。コツコツやっていればいつか道が開ける日も来るだろう」

ポルトス:っていうか隊長ちゃんと考えてくださいよ。俺の汚名を払う方法。

GM:「うーん、まあそのうちね」(笑)のらりくらりとかわすオーバン隊長であった(笑)

そんなわけ今回のセッションを閉じたいと思います。お疲れ様でした。

一同:お疲れ様でした。




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