アリアンロッドリプレイ外伝 第3話 「アコさんの憂鬱」


■プリプレイ

 

はぎわら(以下GM):まず最初に前回からの成長を発表してもらおうと思います。

雅清(以下バジル):インヴォーク》を取得。《プロテクション》を2レベルに強化しました。装備品は新しくバックラーとスタデットメイル、聖印を購入。その他、MPポーションと錬魔弾を買いました。

シノブ(以下レイ):《ガンパード》をレベル3に強化。前回の教訓を生かして《インタラプト》を取得しました。

紺碧(以下レオン):スキルは二つとも前回の戦訓から。ガンマスタリー》を取って射撃で3D6、《インヴィジブルアタック》を使えば4D6振れるようにします。もう一個は《ポーションピッチ》を取りました。これで敵の範囲魔法対策で散開しているときでも、エンゲージ無しでポーションが使えます。更にバックラーを装備して防御力を+1に、レイピアをブロードソードに買い換えて攻撃力を+2しました。それから前回消耗したHPポーションとMPポーションを補充しておきます。

GM:承知いたしました。オープニング前に何かやりたい事ある人は居ますか?

レイ:俊足のブーツが欲しいのですが、お金が足りません。

レオン:それで私が貸すことになったんですが、せっかくなんでロールプレイしようかと。

GM:なるほど、では巡回中武器屋の店頭で、俊足のブーツを見つけるところからでしょうか?

レイ:ああ、あれ入荷したんだ……。

レオン:気付いて声を掛けます。どうしましたレイ?

レイ:聞いてくださいよ。俊足のブーツが入荷したみたいで。シーフの憧れのアイテムなんですよ。

レオン:確かにレイがこれを装備すればかなり強化されますからね。買うのなら私も賛成です。

レイ:それじゃあ値段を聞いてみよう。おじさん、このブーツの値段幾らですか?

GM:「姉ちゃん買うのかい? 入荷したばかりで飛ぶように売れてこれが最後の一足だ。1500Gだよ」

レイ:ううっ、お金が足りない。

GM:「悪いけど、人気の品だからこれ以上値段は下げられないねぇ」

レオン:幸い前回の収入があるから500Gまでだったら用立てましょうか?

レイ:いいんですかレオンさん

レオン:まあ前回の活躍もありますし、貴方が強化されればバジル隊全員にとってありがたいことですから。

レイ:ありがとうございます! おじさん、このブーツ下さい!

GM:「はいよ、まいどあり!」綺麗に包装してくれますよ。

レイ:ああ、ねんがんの俊足のブーツをてにいれたぞ!

GM:それ、死にフラグですから(笑)

レイ:と言うわけでマントを売って俊足のブーツを購入しました。回避修正と防御力、行動修正がそれぞれ+1されます。

レオン:益々レイに攻撃が当たらなくなってゆく。ていうかこんな嬉しそうなレイを見るのは珍しいですね。

バジル:ホントだなあ。

レオン:というより、こんなに喋るレイを見るのは初めてな気が(笑)

GM:とまあ、そんなこんなで今回予告行きます。

 

「アコさんの様子がおかしい。それが事件の発端だった。少年の沈黙は何を意味するのか? 盗賊集団との追撃戦の勝者は誰に? アリアンロッドセッション外伝『アコさんの憂鬱』――キミにも青い血が流れている」

 

 

 

■オープニングフェイズ01

 

GM:それではオープニングで日常とか演出したい人居ますか?

レオン:最近非番の時とかは少年銃士隊に色々教えている。

GM:硝石の配合がどうとか?

レオン:その前に読み書きそろばんをやっていただきます。銃士隊といっても剣だけ振り回していればいいわけじゃありませんからね。

GM:「ためになります」といってもジャンはそっちの方は苦手そうですね。

レオン:まあ必要な事だけ憶えていれば後は実践あるのみですよ。その為にも最低限の事は覚えないと。

GM:「が、頑張ります!」

レオン:ここで学んだ事は皆がどの道へ行くとしても必ず役に立ちますよ。

 

 

 

バジル:最近はオーバン隊長や他の先輩に小隊長の仕事について聞いて回ってます。

GM:お、自覚が出てきましたね。

バジル:これどうやるんですか? わかんないですよ(泣)

レイ:私はねんがんの俊足のブーツをてにいれたので走り回っています(笑) ああ、これが俊足のブーツ!

 

 

 

GM:さて、現在オーバン隊長はアオイをお供にコルムの街まで出張しております。

レオン:コルムは今大変な事になってますからね。(現在コルムの街はゴブリンの大群に取り囲まれ、封鎖状態)

GM:表向きは備品の発注ですが、実際はケストナー卿の指示でその辺りの視察が目的ですね。

レオン:ついでにアオイを随員させながら、道すがら色々教えてやろうってことらしいですけど。おくびにも出さないけどそういうところはやっぱりやり手だなと思います。ところで心なしかグレース副官の顔色が良いのは気のせいでしょうか(笑)

GM:そんなわけで皆さんは厄介ごとを押し付ける人が居なくなって平穏な日々を送ってます。そんな中、皆さんが詰所に出勤すると、元気なさげなアコさんに出迎えられます。「……おはようございます」

バジル:いつも通り早く出勤します。おはようアコさんって言ったところで、様子がおかしいのに気付いて声を掛けます。どうかしたのか?

GM:アコさんはボーっとして「えっ? 治療ですか? 駄目ですよ、ケンカは」と全然かみ合わない事を言ってきます。

バジル:いや、俺起きて出勤してきたところなんだけど。

GM:「ああっ、すいません

バジル:何か変だなと思いつつも仕度を調えに行きます。

GM:するとアコさんは中庭のハーブ畑に水をやりに行きますが、既に水が切れたじょうろをえんえん傾けています。

バジル:アコさん、水切れてるよ?

GM:「え? ああっ、何でもないんです」

バジル:いつものアコさんらしくないなあ。一体どうしたんだい?

GM:「いえ、ご迷惑は掛けられませんし……」

バジル:何かあるなら、力になるぜ? 話せば楽になる事だってあるし。

GM:「すみません、相談に乗ってもらっていいですか?」

バジル:まあ、俺でよければ。

GM:実はアコさんの実家で盗難事件が起きまして、その容疑が弟にかかってしまっているそうです。

バジル:弟が居たのか。

GM:その為に弟は勘当寸前の状態で、家庭がやばい事になっているそうです。

バジル:なるほどな。その弟って言うのはどんな奴なんだい?

GM:「弟は確かに素行の悪い友人と付き合いがあります。でも盗みまでするなんて私には信じられないんです」

バジル:だったら直接確かめてみるのが良いんじゃないかい? 俺でよければ付き合うよ。

GM:「それが、弟は自分がやったと言い張っているんです」

バジル:あら? 自分がやった。うーん、自分がやったといっている以上、このままだと何らかの罪に問われるだろうなあ。盗難事件ってことだけど何が盗まれたんだい?

GM:家宝のネックレスだそうです。

バジル:それはまだ出てきてない?

GM:出てきてないですね。

バジル:それなら調べてみるしかないんじゃないかな? そうすれば弟さんがやったのか何かの事件に巻き込まれたのか分かるかもしれない。

GM:「私今日はグレース副官にお休みを頂いて調べてみようと思うんですけど、良ければバジルさんも手伝ってもらえませんか?」

バジル:俺もバジル隊が動けるようグレース副官に掛け合ってみるよ。アコさんも空のじょうろを傾けてるなら体を動かした方がよっぽど良いぜ。

GM:くすっ。ありがとうございます」アコさんはそうしてやっと普段の様に笑ってくれました。

グレース副官ですけど、どうやら事情を察した様子「良いですよ、行ってらっしゃい」と言ってくれます。

バジル:ではバジル隊は調査に向かうということで。

GM:ところでレイとレオンは?

レイ:私は俊足のブーツで走って出勤してきます。はあ、いい汗かきました(笑)

バジル:おはようレイ。

レイ:おはようございますバジルさん。汗をキラキラと輝かせて。

GM:今日のレイは爽やかだ(笑)

レオン:何だかレイのキャラが変わったな(笑)

レイ:今日はご機嫌なんですよ。

レオン:私も出勤してきます。オーバン隊長が居ないと平和なのはいいのですが、どこか物足りない気分になっていくのはこれが染まっていくと言う事なんだろうな……(笑)おはようございます。

バジル:お、おはようレオン。

レオン:皆さんお揃いで。……どうしたんですかアコさんは?

バジル:丁度良いところにきた。実は……と言うわけで事情を話します。

レオン:それでさっきから片隅でのの字書いてるわけですね(笑)

バジル:そうなんだよ。あまりに見てられなくて、だったら調査してみた方が良いと薦めたんだが。

レオン:あーあ、耳もあんなに垂れちゃって(笑)

レイ:それは災難ですね。私にできる事であれば協力しますよ。

レオン:いつもお世話になっている彼女が萎れているのを見るのは忍びないですしね。幸い他の事件も無い事ですし喜んでお手伝いしますよ。

GM:「ありがとうございます。まずは父から事情を聞いてもらおうと思うのですが……」

バジル:父、……親父さん!? ちょっと動揺する(笑)

レオン:まずその前にグレース副官からアコさんについて聞いておきたいですね。

GM:グレース副官はうーんと唸って「こういう事は本人から聞くべきだと思うので私は話していい範囲しか話せませんよ?」

レオン:それは勿論です。

GM:アコさんの実家はかなり裕福な家らしいです。父親はヤン=ベルモン子爵という、今で言う大蔵官僚位の人です。

レオン:アコさんアコさん言ってた人がまさかの子爵令嬢でしたとは……。

バジル:そんなバカな!? 内心動揺しています。

GM:弟には悪い付き合いがあるとは本人からも聞いていたそうですが、姉弟の仲はとても良いようです。

バジル:そういえば、弟さんの名前は?

GM:ジョエルといいます。

レオン:ふむふむ。

GM:グレース副官は最後に言います。「アプリコットの事、力になってあげてください」

バジル:……アプリコット?

レイ:……誰?

レオン:(小声で)アコさんの本名ですよ。

バジル・レイ:ああ、そうだった!

GM:(ごほんと咳払いして)「今のは聞かなかったことにしてあげます。ちゃんと憶えておくように」

 

 

 

■オープニングフェイズ02

 

GM:さて、出かける前にギルドスキルを決めてもらいましょうか。

バジル:レベル2になったので3つまで取れますよ。《陣形》は取るとしてどうしようか?

レオン:ここは《加護》を取っておくべきでしょう。前回役立ちましたし。それからMPの消耗が予想されますので《祝福》を取りませんか?

バジル:では《陣形》と《加護》と《祝福》で。

 

 

 

GM:というわけで、二の郭の城壁の内側の一角にある大邸宅に皆さんは通されます。

バジル:ひええ、おのぼりさん状態だ。

レオン:王城だって入った事あるでしょうが()。私は平然と入りますよ。

バジル:同僚のアコさんがこんなお金持ちだったなんて。ショックを隠せない。

GM:「父の部屋はこっちです」と通されたドアから、入れ違いに赤枝の騎士が出てきます。身なりからしてかなりの上級騎士みたいですね。

バジル:赤枝の騎士団も調査に来ているのか?

GM:騎士はアコさんを見つけると言います。「これはこれはアプリコット嬢。ご機嫌麗しゅう」それから皆さんをじろりと見て。「お嬢様。警察ごっこをやっているとは伺っておりますが、友達は選んだ方がいい。下賎なものと付き合うと品位が落ちますぞ」

バジル:ごっこ?

GM:これにはアコさんもむっとしたらしいです。「それはそれはご丁寧に。どうせ私は養女です。あなたもそんな下賎な女などに付きまとわずに。お上品な宮廷の皆様を追い掛け回したらいかがかしら」

一同:おお!

GM:でも騎士の方は動じていないです。「その負けん気の強さ。それが魅力的だ。私のものにしたい」

レオン:言いやがった(笑)

GM:アコさんも負けずに言います。「生憎私はものじゃありませんから」すると騎士は豪快に笑って去って行きます。

バジル:なんだ、いけ好かない野郎だったな。誰だあいつは?

GM:「赤枝の騎士団のヴァレリーさんです。お父様は彼と私を一緒にさせたいようですけど。……ごめんなさい。関係無い話でしたね」

バジル:いや、とっても気になるんだけど(笑)

レオン:それよりもアコさん爆弾発言してなかったか?

バジル:

GM:いや、拾いましょうよ今のは。バジルが真っ先に気付いてあげないと。

バジル:はて?

レオン:まあ……まあいいや。多分お父さんに会えば分かる筈(苦笑)

GM:部屋に入ると不機嫌そうなベルモン子爵が座っています。

レオン:因みにベルモン子爵の種族は?

GM:ヒューリンです。

バジル:ふむ。背格好とかは?

GM:40過ぎの痩せ型の男性ですね。

レオン:(思わず素に戻って)いやそうじゃなくて! 君、ここに来ても分からないのか?

GM:(同様に)しっかりしろバジル! 今日は君が活躍しないといけないのに!

レオン:アコさんの種族は?

バジル:ヴァーナの兎族ですけど?

GM:ではベルモン子爵は?

バジル:ヒューリン……混血なのか!

GM・レオン:(ダブルで)ちがーう!!

レイ:混血じゃなかったら?

バジル:そうか、養女ってことか。

GM:(ぜぇぜぇ)よ、ようやく伝わったか。頼みますよもう

バジル:いや申しわけない(汗)

GM:さて、ベルモン子爵は皆さんをじろりと見てアコさんに言います。「何のつもりだリコ。銃士など家に上げて」

アコさんは「勝手に話を進めたことはお詫びします。でも彼らは私の仲間です。仲間を頼るのは当然の事です」と言い返します。

それを聞いたベルモン子爵は頭に手を当てて言います。「だから私は言ったのだ。銃士隊などより赤枝の騎士団に入るべきだと……」

バジル:うーん、何だかとても間に入りにくい雰囲気。

GM:暫くにらみ合いが続きますが、やがてベルモン子爵がため息をつくと言います。「それで君達も愚息が無罪だと言い張るのかね?」

バジル:初めまして。銃士隊のバジルと言う者です。こちらはレイとレオン。私の隊の者です。アコ……じゃない、ええと。

GM:(素に戻って)しっかりしろ! アプリコットって君が考えた名前じゃないか!

バジル:いや、何だか違和感が(笑)

レオン:(同じく素に戻って)違和感とか言うな(笑)

バジル:ごほん。アプリコットさんからお話は聞きました。彼女の様子が見るに見れなかったので、志願して調査させて頂きに伺いました。

GM:ベルモン子爵はもう一度ため息をつくと言います。「二度同じ話をするのは面倒だが仕方ない」

盗まれたのはエル8世時代に下賜されたと言う、ベルモン家代々の家宝のネックレスの宝石部分です。昨日の深夜2時、物音がしたので何事かと思い駆けつけると部屋の金庫が破られていました。数日後屋敷の家の中を探させると首飾りの部分だけをアコさんの弟ジョエルが持っていました。

「私はジョエルの素行の悪さも知っている。信じてやりたいが、今回の事で堪忍袋の緒が切れた。奴を赤枝の騎士団へ突き出そうと思う」

バジル:でもまだ宝石は出てきてないんでしょう?

GM:「それはそうだが、もうどこかに売り払ってしまったのではないかね?」

バジル:それは確実に言える事ですか?

GM:「確実と言う事ではないが……」

バジル:宝石のありかが分かってからでも遅くは無いのでは?

GM:「ヴァレリー君にも同じ事を言われた。しかし、いくら調べてもジョエルがやったという事実が動かなかった場合。私の決意は揺るがないからそのつもりでいたまえ」

バジル:それは私達がどうこう言える話ではありません。ただ、事件の真相と宝石のありかは私達が突き止めてみせます。

GM:「好きにしたまえ」

レオン:しかし、子爵家の体面を考えるに事を荒立てるのは賢明では無いのでは?

GM:「私もそう思って何度も胸の中にとどめてきた。しかし、我が代々の家宝が盗まれていたとあってはそうもいくまい」

レオン:つまり逆に言えば宝石を無事取り戻す事が出来れば内々に処理する事も可能であると言う事ですね?

GM:「まあ確かにそういうことではあるが……」

レオン:今回バジルと私共がご令嬢に協力させて頂こうと思ったのそういう腹もあります。我々がうまく立ち回って事を穏便に済ませられればそれは御家にとっても望ましい話なのではないかと思いますが?

GM:「私もできる事なら息子を信じてやりたい。君達がそれを証明できると言うのであれば証明してくれ」

バジル:全力を尽くします。現場を見せてもらっても宜しいですか?

GM:「ああ、それから愚息は今部屋に軟禁している。話を聞くなら自由にしたまえ」

レオン:屋敷内を調べたりする許可を頂けますか?

GM:「それは構わない」

バジル:では私達は捜査にかからせて頂きます。

GM:「好きにしたまえ」どうやらあまり期待はされてないみたいですね。

レオン:まあ、現状我々の評価なんてそんなもでしょう。

 

 

 

■ミドルフェイズ01

 

GM:ここから探索フェイズになります。あまりもたもたするとライバルに全て持っていかれますので気をつけて下さい。

レオン:さあ隊長、ここが頑張りどころですよと内心で()

レイ:ところで、子爵家の家族構成を知りたいんですが。

GM:ヤン=ベルモン子爵が当主奥方は他界していて子供が養女のアコさんと実の息子であるジョエルの二人です。

レオン:アコさんを別にすると父一人息子一人なわけだ。

バジル:まずはジョエルに話を聞いてみようか。

GM:ではジョエルの部屋に向かいます。アコさんがドアをノックして「ジョエル。私よ。入るわね」と声を掛けますが、

中からは「帰れ!」と怒声が飛んできます。中に入ると、ちょっと不貞腐れた感じの不良少年が座っています。

バジル:ちょっといいか? 俺は銃士隊のバジルと言う者だが。

GM:「話す事なんて何も無いよ僕がやった。それだけだ」

バジル:じゃあ、そのやった手口を教えてくれないか?

GM:金庫の番号は父親のメモを盗み見たと言っています。中に入っていた首飾りをバラバラにして売ったそうです。

バジル:売った? 何処に売ったんだ?

GM:話が少しでも細部にわたると癇癪を起こしたように言います。「僕がやったんだ、おかしいことなんてあるもんか さあ早く銃士隊でも赤枝の騎士団でも連れて行ってくれ!」

バジル:連れて行こうにも詳細が分からないと連れて行きようが無いよ。俺達も決定的な証拠がないとどうにも出来ないもんだよ。

GM:「そんなもの、状況証拠で十分だろ」と言ってまた不貞腐れたように黙ってしまいます。

バジル:そうか。売った金は何に使ったんだ?

GM:「遊んで使ったよ。詳細なんか憶えてないね」……まあ、GMが言うのもなんですが、矛盾だらけの証言ですね。

バジル:だよなぁ。

レイ:誰かを庇っているのかな?

GM:さあ、どうでしょう。

バジル:お前一人でやったんだよな?

GM:「勿論、僕一人でやった」

バジル:そうか。とりあえず聞く事は聞いたかな。

GM:では、そうして一度ジョエルの部屋から出てからアコさんが聞いてきます。「どうでしょう? とても私には本当のことを言っているようには見えないのですが」

バジル:だろうなぁ。やったとは主張していても、何でやったかとか不明な点が多すぎる。これはアコさんの言うとおり何か事情があるんだろう。

レオン:我々はジョエル君とは初対面だし、今は顔を見るだけで終るのも仕方ない。それより今はジョエル君や子爵家の事情を知る人間から話を聞くべきじゃないのかな? アコさんにも聞きたいけど、まずは外堀から埋めていくべきじゃないかと。

GM:では使用人に話を聞いて回ると話しにくそうに次のような話をしてくれます。ジョエルは素行の悪い仲間たちとギルドを組んで冒険者まがいの事をやっていたらしい。

バジル:ふんふん、なるほどな。

レオン:そういえばジョエルって何歳?

GM:十代半ば位ですね。

レオン:まだ子供だな。

バジル:その仲間っていうのはどんな奴等?

GM:そこまでは分かりませんね。

レオン:それは家を抜け出しては遊びに繰り出していくって感じ?

GM:そんな感じです。

レオン:子爵家の人間関係ってどんな感じか分かります

GM:親子仲は元々は良好だったみたいですよ。ただ、奥方が無くなってから男親だけで厳しく育てられたみたいですね。それに反発してかジョエルが最近グレ始めたということです。

レオン:それで娘は銃士になっちゃうし、というわけか。アコさんから見てジョエルってどんな子でしょう

GM:「結構やんちゃな子ですけど、芯はある子だと思ってます」

レオン:今みたいになり始めたのはいつ頃から?

GM:今の仲間と付き合い始めてからですね。

レオン:アコさんはその彼の「今の仲間」ってどんなものか知らないの?

GM:知らないですね。流石に家に連れてくるわけにはいかなかったので。

バジル:ジョエルも遊びたい年頃なんだろうな。

レオン:そういえば、アコさんが銃士になった理由は?

GM:それ聞いちゃいます?

バジル:それは俺から聞こう。そう言えば、アコさんはどうして銃士隊に来たんだい? お父さんの言うように赤枝の騎士団じゃなくて

GM:アコさんは突然の質問にちょっとびっくりした様子でしたが、話してくれます。

「私はグレース副官にスカウトされて銃士隊に来たんですよ。私の夢はエルーランで防疫部隊を立ち上げて伝染病の被害を食い止める事なんです。グレース副官は『銃士隊ならそれを叶えられる。貴方の夢を預けて欲しい』って言ってくれました。私はその熱意に感動して銃士隊に入る事にしたんです」

バジル:伝染病で誰か大切な人を亡くしたりしたのか?

GM:「これはグレース副官にしか話してないんですけど。私の故郷はルネスの街で、昔はやった伝染病で本当の両親を失いました。運良くベルモン家に引き取られてログレスにやってきましたけど、伝染病はそれは酷いものでした。体力の無い子供やお年寄りから動かなくなっていくんです。私はその時、震えてる事しか出来なかった。それで思ったんです。私みたいな思いをする人は一人でも無くしたいって。それがアコライトになったきっかけなんです。バジルさんもあるんでしょう? 銃士になったきっかけ」

バジル:まあな。……ちょっと台詞考えてからでいいですか(笑)

レオン:じゃあいいや。半分気を利かせてという意味もあるんだが、私とレイは一旦フェードアウトします。この家の事はアコさんと隊長に任せま。こっちはジョエルの仲間と言うのを当たってみましょう。

バジル:レオン、レイ。二人に任せる。俺は俺でこの家を探ってみる。と言いつつ内心レオンには感謝を。

 

 

 

■ミドルフェイズ02

 

GM:では雅清君が台詞を考えている間に、レオンとレイを処理しましょう。何処に行きます?

レオン:ジョエルの顔は憶えたし、エルマンのところへ行って月光通りかな?

GM:では、エルマンが二人を出迎えます。「お、今日はバジルの奴は居ないのか?」

レオン:隊長はちょっと野暮用でね。

GM:(小指を立てて)「これか?」

レオン:まあその辺りはご想像にお任せします(笑)

GM:「それで、今日はまた俺の手を借りたいのか?」

レオン:ありていに言えばそうなりますかね。名前は伏せてさるいいところのお坊ちゃんがギルドを組んで冒険者まがいの事をやっているらしいと切り出します。

GM:「ほう……

レオン:その子の家では悪い仲間としてしかなされていないが、それがただの悪友本当に悪い輩」なのかはまだ分からないただ、その少年の年齢を考えるに本当の冒険者と言うレベルにはまだ達していない筈だ。それだったらむしろ冒険者通りへ行くより貴方に聞いたほうがいいと思いました。

GM:なるほど。ただエルマンは冒険者に関しては門外漢ですので調べるには少し時間が掛かります。

レオン:それは構わない。ついでにおまけ情報として盗難事件の話をしよう。調べていてもしこちらの情報に引っかかったら礼金はその分乗せしよう。

GM:「ふん、なるほどな。そういう事なら了解だ」

レオン:その悪友達が事件に関わっているのかどうかは今の時点では分からないが、ただ単に悪い交友関係というだけでは貴方のところには来ない。逆に実際に被害が出ているとしたらこれは貴方の領分だ。

GM:「わかった。もう暫くしたら来てくれ。部下を動かしておく」

レオン:情報料も先払いで出しておきましょうか。

GM:「では100Gほど頂こうか」

レオン:ここは150出しておきましょうか。

GM:「おお、流石だね」

レオン:使うべき時に金は惜しむなと言うのが信条でね。

 

 

 

GM:さて、その頃バジルとアコさんは……。

バジル:庭でも散歩しながら話をします。アコさん、初めて会った日を憶えてるかい?

GM:「確か、重傷を負って詰所に担ぎ込まれてきたんでしたよね」

バジル:その前俺は傭兵団に居たんだ。物心ついた時からそこに居て、親の顔も知らない、孤児だったんだ。……色んなところで色んな事をした。

GM:「今のバジルさんからは想像できませんね」

バジル:まあな、今は毎日を楽しんでるからな。それで、あるときちょっとヘマをして重症を負ってな。死ぬかと思ったよ。

傭兵団って言っても所詮は他人同士の集まりだったものだから、一人が大怪我をして死のうが誰も気に止めないんだ。もう駄目だと思ったときにアコさんが通りかかって、詰所まで運んでくれなかったら……。過去の話になっちまったな。

そんなこんなで銃士隊に身を置く事になったわけだけど、最初は一時の宿代わりのつもりだったんだ。でもオーバン隊長とか、銃士隊の皆と会って、俺自身も銃士として、いろんな人に感謝とかされて、まあその分失敗もしたけど、いつの間にか大切なものになっていったんだ。俺はそういう人たちを銃士として守りたいと思うようになったんだ。それが理由かなぁ。まあ小隊長になっても上手くいかない事が多いけど……。

GM:「いいえ、バジルさんはとっても頑張っていると思います」

バジル:そうだと良いけど。あ、そうそう、バジルって名前も実はアコさんとはじめて会ったときに付けたものなんだぜ。

GM:「そういえばあの時出した料理に入れた香料がバジルでしたね」

バジル:俺も孤児だから、名前なんて無くってさ。傭兵団でも名前で呼ばれることも無かったしな。だからアコさんが俺の名付け親ってわけだ。そんなアコさんが困ってるんだ。頑張らないとな。

GM:「ありがとうございます。私今までバジルさんの事誤解してたのかもしれませんね」

バジル:そ、そうか? それはそれでへこむな。俺も今までアコさんの事分からなかったし。お互い様だよ。

GM:「そうですね」アコさんが久しぶりににっこりと笑顔を見せてくれます。「それじゃあ、探索続けましょうか」

バジル:そうだな。きっとジョエルには何か理由があるに違いない。それを必ず見つけ出そう。

 

 

 

■ミドルフェイズ03

 

GM:さて、具体的に何か探索はしますか? まだやってない事はいっぱいありますが。

バジル:ああ、まだ現場に行ってないんだ。

GM:では現場は宝物庫というわけではありませんが、それに準じるくらいの部屋です。一番奥に空いたままの金庫があります。知力で判定してみてください。目標値は秘密。

バジル:(ころころ)13。

GM:あー、1点足りなかった。アコさんも振ってみますが(ころころ)16。余裕で成功。

レオン:頭いいなぁ。

GM:アコさんはキーホルダーのような金属の板を見つけてきます。「これは家にあるものじゃないですね」刻印がしてあって『ヴァンディッツ』と刻んであります。

バジル:ヴァンディッツねぇ。これはどういうものなのかなあ。アコさん何か心当たりある?

GM:「ひょっとしたら弟の持ち物かもしれませんけど……」

バジル:じゃあジョエルに会いに行ってみるか。

GM:ジョエルは相変らず不貞腐れていますが。

バジル:ジョエル、現場にこんなものが落ちてたんだが、これは君のか?

GM:それを見るとジョエルは青ざめて言います。「し、知らない

バジル:何か知ってるんじゃないかい?

GM:「そっ、それは僕のものだ。ネックレスを盗み出した時に落としたんだ」

バジル:お前の持ち物ならヴァンディッツって何だ?

GM:「何でもないよ! 山賊って意味だろ!」

バジル:何でもないならこんなもの彫る必要ないだろ。何かやってたんじゃないのか?

GM:「知らないね!」

バジル:ギルドを組んで冒険者をやってたんだろ? ギルド名じゃないのか?

GM:「か、関係ないだろ」

バジル:そんなこと言われてもな。まあいい。これは預かっておくからな。ギルド名なら神殿に問い合わせれば分かるだろう。

 

 

 

GM:では二人は神殿に向かったと。レオンとレイはどうします?

レオン:冒険者通りと月光通りどちらで行くべきか……。ジョエルの事を聞いて回ろうと思うんだが、本当に冒険者なら冒険者通りだし、冒険者気取りの不良少年の集まりなら月光通りかと。

レイ:まあ、とりあえず冒険者通りから順に回っていきましょう。《ストリートワイズ》を使います。

GM:目標値は10でいいです。

レイ:ダイスを振る出目は8。成功です。

GM:ではそれらしい証言を得られたと言う事で。「最近そういういいところのお坊ちゃんがギルドに入って冒険者と言うよりコソ泥まがいの事をやってるって話だな。何でもリーダーに相当熱を上げてるみたいだな」

レイ:そのリーダーは男ですか女ですか?

GM:勿論女ですよ! そんなアッー! な話はやりませんよ(一同爆笑)

レイ:いや、男として憧れているみたいな。

レオン:その場合は「熱を上げる」とは言わないだろう。もし言うとしたら阿部さんと道下君の場合だけだ(笑)

 

 

 

GM:ごほん。では神殿組の方をやりましょうか。受付で事情を話して『ヴァンディッツ』を検索してもらうと、そういうギルドは存在するがクエストをこなして報酬を受け取った記録は一切無いということが分かります。

バジル:その構成メンバーは?

GM:ギルドマスターとしてジョゼという女シーフが登録されております。メンバーはその他9名。住所としてとある宿屋の住所が記されていますが、バジルの知識によると、ここは既につぶれていますね。

バジル:警邏の時に確認したから間違いないな。

レオン:ペーパーカンパニーならぬペーパーギルドってわけか。怪しさ満点だな。

GM:アコさんも首を傾げつつ言います。「するとどういうことでしょう? 虚偽申告って事ですか?」

バジル:うーん、その宿屋がつぶれる前に登録した可能性も無くは無いが……。

GM:それは調べれば直ぐ分かる事なので調べた事にして良いです。完全に虚偽申告です。真っ黒です。

バジル:あらら、やっぱり。まずはそのジョゼっていう女シーフを当たってみなければ。

GM:まあ、固有名詞が明らかになったので、ここで合流して情報交換すれば先が見えてくると思いますよ。

レオン:とは言ってもお互いが何処にいるか知らないんだが(苦笑)

GM:それは自力で何とかしていただきたい。

レオン:エルマンの所と冒険者通りと月光通りのどこかってことで伝えてあるからその辺りを探せば合流できると思うけど。

バジル:それならエルマンに場所を聞くついでにジョゼの事を聞きに行こう。

GM:エルマンは二人を見るなり。「お、仕事中に逢引きかい?」

バジル:あ、いやそんな事は……。

GM:バジルが否定する前にアコさんがきっぱりと「いえ、そんな事はありません」

バジル:それはそれでしょんぼりだ。あーあ、それだったら良かったのに……。

GM:「まあ、仕事サボって逢引きできるほど器用な人間じゃないからなあんたは。もうちょっと上手に生きた方が良いぞ」(笑)

バジル:そんな事はいいや。それよりジョゼという女シーフの事を知っているか?

GM:「おう、金はさっきレオンから受け取ってるからいいぜ」意外に律儀です。二重取りはしない。

バジル:じゃあ、情報は?

GM:「ヴァンディッツ」は冒険者とは名前だけでこそドロや万引きのような行為で小金を稼いでいるチームのようです。ただし、リーダーのジョゼだけは中々の手練だと言う話です。で、最近儲け話をものにしたとかで、宝石の買い手を捜しているということです。

バジル:見えてきたな。すると宝石はジョゼのところにある可能性が高いな。じゃあ、レイとレオンにこの事を伝えないと。

GM:「あの二人なら月光通りを回ってみるって言ってたぜ」

バジル:ありがとう。今度一杯飲みに行こう。

GM:「ああ、その時は奢れよ」

 

 

 

■ミドルフェイズ04

 

レオン:アコさんは裏街の元締めのところなんて行くの初めてなんじゃないの?

GM:そうですね。「さすがバジルさん。人脈が広いんですね」って感心していますよ。

バジル:ま、まあな、あははー。エルマン以外そんな人脈無いけど(笑)

GM:さてさて、合流して相談タイムと言う事で。

レオン:お、小隊長、それにアコさん。どうですか首尾の方は?

バジル:宝石のありかが分かりそうだ。と言って状況を説明する。

レオン:ふむ。この月光通りでジョゼ以下ヴァンディッツの目撃情報は無いのかな? 行きつけの店とか?

GM:では目標値12の知力判定をやってみて下さい。

バジル:お、16。

レイ:惜しい、11。

レオン:14で成功。

GM:ではバジルとレオンはそれぞれヴァンディッツ行きつけの店の情報得る事が出来ます。

バジル:では、そこで話を聞いてみよう。

GM:隊服のままで行くんですか?

レオン:じゃあいいや、どこか着替える場所を借りましょう。皆さんついてきて下さい。馴染みの店があるんです。

GM:月光通りに馴染みの店。なんと意味深な(笑)

レオン:アコさんに言おう。世の中には表と裏がありまして先程のエルマン等は裏の側の窓口という意味では得がたい付き合いでもあります。

GM:アコさんはさっきバジルの事を流石って言ってましたからね。素直に頷きます。ではその馴染みの店公式サプリメントのトラベルガイドにある『夜顔亭』です

アマリアと言うヒューリンの女性が案内してくれます。「この部屋なら自由に使って良いわよ。着替えは奥の方に入っているものを使って頂戴」

レオン:ありがとう、アマリア

GM:「たまには仕事抜きで遊びに来てね?

レオン:そうですね。これが終れば。

GM:まあ、リップサービスか本当にそう思っているのかはレオンのみぞ知るということで。

レオン:人生幾ばくかの秘密があったほうが面白いんですよ……()。そんなわけで小隊長と私はカソックコートさえ脱げば大丈夫そうですが、問題は女性陣ですね。

GM:まあ、適当に着替えを借りていきましょう。

レオン:では私たちは席を外しましょう。

バジル:しかし、レオンは色んな店を知っているなあ。

レオン:小隊長には話した事ありましたっけ? 私はこんな事があるのかと自分でも不思議に思うのですが、中途半端に記憶が無いんです。

何処で生まれたとか、自分の名前とか憶えていない。ただ、身につけた経験なんかの一部は残っているし、かすかに憶えている風景とかはこことは似ても似つかない場所であると思うですが、それ以外の記憶が無い。

私を見つけてくれたのがさっきのアマリアだったんですが、彼女によるとここよりずっと西のある海岸に打ち上げられていたそうです。

バジル:それは初耳だ。

レオン:たまたまこの店の主人が出稼ぎで西岸地方に店ぐるみ移動していた時に、私を見つけて助けてくれたそうです。

バジル:そうだったのか。

レオン:まあ、その縁で彼女達の用心棒みたいな事をしながらこの街へと落ち着いて今に至るわけです。おかげでこの街の人脈には不自由しません。

バジル:レオンも流れ着いたようなもんなんだな。

レオン:そうかも知れませんね。私にとっても銃士隊という場所は居心地がいい。

バジル:俺は記憶喪失じゃないから良く分からないけど、自分がいいと思うことをしていればそのうち記憶もひょっこり戻るんじゃないかな?

レオン:感謝するように笑って。そうですね。

バジル:その時はレオンの過去も聞かせてくれよ。案外凄い奴なのかな?

レオン:まあそんな会話は扉越しに中の二人にも聞こえているでしょう

 

 

 

レイ:普通の服は良く分かりません。これが一番良いでしょうか?

バジル:何だかその服ボロいな。ボロボロの服なんじゃないか?

レイ:(胸を張って)どうです? ガラが悪そうに見えますか?

GM:胸を張ったら袖の所がビリッって破けたり(笑)

バジル:それガラが悪いとかそういう問題じゃないから(笑)

レオン:(頭を押さえつつ)……アコさん、すませんが見立てなおしてやってもらえませんか。

GM:「はい、そうします」と言ってレイをずるずる引っ張っていきます(笑)

 

 

 

■ミドルフェイズ05

 

GM:ヴァンディツ達が使っていた店に行きます。見ない顔だなって事で露骨に睨んでくる奴も居ますけど。

バジル:まあ、そういうのはスルーして何か注文を。

レオン:じゃあ……オヤジ、フルーツ盛り合わせ一番高いんだぞこれ。時価だからな(笑)。

GM:オヤジはフルーツを切り分けながら…って間抜け図だなぁ。「それを食べたら帰った方がいい」と言って目線で背後を指しますと、後ろから剣呑な目線を送ってくる奴らがいます。

バジル:(無視して)フルーツを摘みながら言おう。ジョゼという女シーフを捜しているんだが? と言って50G差し出そう。

GM:「昨日店に来て、宝石の買い手を探しているので、俺に渡りをつけて欲しいと言われたが、心当たりが無いので断った」

バジル:俺達も宝石に興味があってな。ジョゼの居場所を教えて欲しいんだが?

GM:流石に居場所までは知らないそうですが、次に着たときに宝石の買い手が見つかったと言う話をするなら構わないと言っています。

バジル:それで構わない。そう言っておいてくれ。

GM:「で? あんたらの連絡先は?」

レオン:エルマンからこういう時の代理人の名前を聞いてきた事にしていいですか?

GM:では代理人の名前を聞くと態度が豹変します。「分かった。直ぐに人をやって探させよう」……エルマン便利だなあ、我ながら()

レオン:因みにジョゼの仲間にこんな子供は居たかい? と言ってジョエルの人相を話そう。

GM:「ああ、リーダーのジョゼの周りを金魚の糞みたくついて回ってたな。いいもの着てたんで目立ったぜ」

レオン:これは、体よく騙されて利用されたな。

バジル:(頷いて)間違いないみたいだな。

GM:アコさんも「全くあの子ったら……」って言いますよ。「早く捕まえて目を覚ましてもらわなきゃ」

レオン:まずは連中の尻尾を掴まないと。

GM:そんな話をしていると、オヤジが連絡がついたと言ってきます。「で? 取引の場所はどうする?」

レオン:こういう場合どの辺で取引をやるんだろう?

GM:街の西側に麦畑がありますからそこはどうでしょう? 夜なら誰も居ないでしょうし。

バジル:それで行こう。

 

 

 

GM:今は夕方くらいで、約束の時間までまだ余裕がありますが、何かしたいことあります?

バジル:ジョエルに会っておきたいな。流石にここまで真相に近づいたなら彼も話をしてくれるだろう。

GM:では、ジョエルは相変らずぶんむくれた様子で皆さんを迎えます。「また来たのかよ」

バジル:たびたび悪いな。そうだ、フルーツでも食うか?

GM:持って帰って来たんかい(笑)

レオン:ここで「あの店のフルーツだ」って言ってやればいいんじゃないですか?

GM:流石に顔色が変わります。「あんたら一体どこまで!?」

バジル:まあ、一通りはな。ジョゼって奴に熱上げてるんだって?

GM:流石にそれは折れてしまいます。急に涙を浮かべて。「僕は止めたんだ まさかこんな事になるなんて思ってもなかったんだよ……」

バジル:と言う事はお前はやろうとしてやったわけではないんだな?

GM:ジョエルはぽつりぽつりと真相を話し始めます。ジョゼらヴァンディッツは深夜遊びに来るふりをしてジョエルに手引きさせ、ベルモン邸に侵入。首飾りを盗み出そうとしましたが、それを知ったジョエルと奪い合いになり、結局鎖を引きちぎって宝石だけを奪って逃げて行ったといいます。

レオン:ではなぜジョゼを庇う?

GM:それを言われると、本格的に泣き出します。「しょうがないだろ! 好きになっちゃったんだから!」

バジル:お前の「好き」って言うのは俺の思う「好き」とは違う気がする。好きな相手が間違いを犯しているのにそれを放っておいて自分が全て引っかぶろうっていうのは「好き」とは違うんじゃないか

GM:「じゃあどうすればよかったんだよ!」

バジル:俺だったら、真実を話して止めてあげるよ。それが関係を壊す事になってもね。それに君とジョゼだけの話だったら良いが、実際に困る人がいるじゃないか。親父さんや姉さんがね。そんな人たちを泣かせてまで、君は意地を張るのか?

GM:「……僕は、どうすればいい?」

バジル:話してみるか? ジョゼと。もう一度お前の思いを伝えてみればいい。それではっきりするだろう。

GM:「会えるのかい?」

バジル:会う手はずになっている。どうだ?

GM:「……お願いします。僕を連れて行ってください!」

バジル:分かった。アコさんもそれで良いかな?

GM:「ええ、真実を知るのが弟のためにもいいと思います」

バジル:ジョエルの事はちゃんと守るから安心してくれ。

 

 

 

レオン:では準備の間少し抜け出してエトワールに会いに行こう。あのヴァレリーって男がどんなものか、小隊長のためにも知っておきたい。

GM:では丁度赤枝の館から退庁してくるエトワールを捕まえます。「ん? レオンではないか。何か事件でもあったのか?」

レオン:歩きながらですみません。実はかくかくしかじか……という事がありまして、ヴァレリー卿でしたか? 探るようで自分でもあまりいい気持ちはする行為ではないですがどんな御仁かご存知であったら教えていただきたいと思いまして。

GM:「ふむ、ヴァレリーか。同僚としては頼れる男だ。人間としては……」ここでため息をつきまして。「悪い意味で典型的な『赤枝の騎士』という感じだ」

レオン:そこで苦笑して、貴方のような赤枝の騎士が居てくれるだけでありがたいことだとは思います。

GM:「褒め言葉と取っておこう」同じく苦笑交じりに返します。

レオン:彼女自身は彼には全く心惹かれては居ないようですが、万が一外堀を埋められると困る人が私の知り合いにおりまして。

バジル:ハクション!(笑)

GM:流石にエトワールもそれが誰の事だか気付いたみたいですね。「心情的にはその男を応援したいところであるがな」

レオン:それはありがとうございます。本人に伝えるわけには行かないがもしその言葉を知ったきっと喜ぶことでしょう。そういう事情に免じてぶしつけな質問をお許し下さい。

GM:「いや、貴殿と私の仲ではないか。今回の事に割って入るような野暮はしないが、人手が必要になったらいつでも言ってくれ」

レオン:今回は我々のみでやってみたいと思います。ご好意に甘えたいのは山々ですが、我々だけで片付ける事によってスキャンダルを表沙汰にしなくて済みますから。

GM:「そうか。戦果を期待している」

レオン:それにそのお話は我々にも言えることです。個人的な友情でお役に立てることがあったらその時はどうか遠慮なく言ってください。

GM:「ああ、その時は期待させてもらおう」

レオン:ではありがとうございました。お礼といっては何ですがこれを。と言って例の店のスイーツを(笑)

GM:「おお! ……ごほん! 私としてはそこまで甘い物好きと思われるのは心外ではあるが、余らせるともったいないのでこれはもらっておこう」(笑)

レオン:エトワールを見送って、呟こう。「負けちゃいけませんよ隊長

 

 

 

■クライマックスフェイズ

 

レオン:では、ベルモン家の姉弟を連れて西の麦畑へ向かいます。

バジル:歩いて行くか馬で行くか……。

レオン:ベルモン家の馬車って借りられません?

GM:それはアコさんが一言言えば借りられますよ。

バジル:おお、ありがたや。では現場近くまでそれで移動しましょう。

レオン:地形的にはどんな感じ?

GM:所謂あぜ道って感じです。

レオン:《陣形》があるから正面から堂々と待っていよう。

GM:では、時間になると5体の人影がこちらにやってきます。

レオン:ジョエルはアコさんと一緒に隠れててもらおう。アコさんにはジョエルが飛び出してこないよう押さえててもらう。そうそう、アコさんとジョエルは臨時でギルド入りさせても大丈夫?

GM:それは問題無いです。ではリーダー格の女が話し掛けてきます。「あんたらかい? 宝石を買いたいって言うのは」

バジル:(頷いて)早速だが宝石を見せて欲しい。

レオン:いいものなら値は惜しみませんよ。

GM:では宝石を渡してきます。

レオン:月の光に当てて見よう。

GM:ベルモン子爵から聞いていた物に間違い無いようです。

レオン:ここで言ってやろう。流石はベルモン子爵家に伝わる家宝の宝石。見事なものだ。

GM:ぎょっとします。「何故それを!?」

バジル:ここでアコさんに合図を出してジョエルに来てもらいます。

GM:ジョエルは「ジョゼさん!」と叫びます。それを見た瞬間、ジョゼが舌打ちをして「畜生! 嵌めやがったな!」と言って腰のダガーに手をかけます。

レオン:宝石から視線を落として言います。嵌めたのはお互い様でしょう?

バジル:ジョエルに目で促します。言ってやんな。

GM:ジョエルは言います。「ジョゼさん! 僕は信じてたのに!」これに対してジョゼは冷笑を浮かべて「けっ、アホなガキだぜ。せいぜい利用させてもらって儲けようとしたのによ」と言い放ちます。ジョエルはそれ以上何も言えず立ちつくしますよ。

バジル:ジョエルの肩に手を置いて言おう。残念だけどこれが真実だ。だけどこれ以上お前の好きな人が罪を重ねないようここで俺達が全力で止める。少し手荒な事をしてしまうが許してくれ。と言ってバッとマントを脱ぐと中から青いカソックコートが出てきます。

GM:カッコいい演出じゃないですか。ではそんな皆さんの姿を目にさせられたヴァンディッツの連中が動揺を露わにします。

姉御! こいつら今売り出し中の銃士隊ですぜ!」

「構う事はねえ。一度盗んだ宝石だ。全員片付けてもう一度取り返しゃあいいのよ!」どうやらジョゼと言う女、相当腕に自信があるようですね。

バジル:名乗りを上げてやろう。俺は銃士隊のバジルだ! お前らに人の心を教えてやる!

レイ:にやりと笑って。やっと実戦ですね。

レオン:別にジョエル君が裏切ったわけじゃない。君達がお粗末なだけだ。

バジル:アコさん、ジョエルを頼む。

GM:ではアコさんは下がってプロテクション要員になります。それぞれ行動値を申告してください。

レイ:10です。

バジル:俺は3。

レオン:うーん、どうしようかなぁ。この状況だと前線に出た方が良いのかな? まあいいや、ここはオーソドックスに銃を使うとします。と言うわけで。行動値2です。

GM:敵はジョゼだけ突出しております。他の4体はその後方で2名ずつエンゲージを構成しています。

レオン:これはレイに一騎打ちをしろって事かな。

GM:そうですね。行動順はレイ、ジョゼ、魔法使い、槍使いA、B、バジル、銃使い、レオンの順番です。

レオン:《陣形》を使用します。レイをジョゼにエンゲージさせて、我々はその後方で銃を構えます。アコさんは味方から20メートル後方の地点で魔法での支援をお願いします。

レイ:まず私の番ですね。マイナーアクションでジョゼをエネミー識別します。(ダイスを振る)……12。

GM:こいつはレベル6のエネミーですね。得物はダガー。オリジナルのエネミーです。

レオン:怪しいな、何か特殊なスキルを持ってるんじゃないか?

GM:いえ、特殊なスキルはありませんが、攻撃力が12+3D6あります。

バジル:なるほど。これは手強い。

レイ:では《フェイント》を使って攻撃します。一回目……14! 二回目……20!

GM:……こちらの回避は11。命中です。

レイ:先手必勝。ダメージロールに幸運値の3までフェイトを振り足します。

レオン:いきなり全力攻撃か。

レイ:15+5D6で行きます!(ダイスを振る)……31!

GM:げげげっ、初撃でこんなにやられるとは。3分の1位持っていかれました。

レオン:いつもながらさすがレイだな。

GM:次はジョゼの番です。こいつも攻撃に3D振れるんですよね。レイに攻撃。(ころころ)……わ、低い12。

レイ:回避…………クリティカル!

GM:マジですか……。次、魔法使いレイに《エアリアルスラッシュ》! ……また低い11

レイ:出目だけで14行きました。

GM:くそー何とかレイに一発当てたい! 次は槍使いが二体レイにエンゲージして攻撃します。一発目……15。二発目……12。

レイ:一回目……18。二回目……14。

レオン:相変らず当たらんねぇ()

GM:次はバジルの番です。

バジル:魔法使いをエネミー識別します。……12。

GM:分かりました。フォモールメイジのデータを流用した人間です。

バジル:ではそいつを攻撃します。(ダイスを振る)14!

GM:こっちの回避は……9。

バジル:ダメージは……ありゃ、10。

レオン:フェイト使えば?

バジル:そうします。振りなおして……16。

GM:14点通って半分近く削られました。ここで銃使いですが、容赦なくアコさんを狙撃します。

バジル:なにっ!

レオン:銃は届いちゃうんですよ。

GM:しかもこいつ3D振れるようにデータいじくってやったぜ!(どや顔でダイスを振る)……14! アコさんの回避判定は……うわっ、低い11。ダメージが……13。

バジル:そこで《プロテクション》! フェイトで1D足して……9!

GM:防具と《加護》で打ち消しました。

バジル:ふう。良かった。

レオン:次は私の番ですね。銃使いをエネミー識別します。(ダイスを振る)……11。

GM:それは分かりました。フォモールシューターのデータを流用した人間です。

レオン:するとライフル持ちか。厄介ではあるがこちらには《加護》があるしな。一番怖いのはやはり魔法使いなんでそいつから潰したい。(ダイスを振る)……14

GM:……ダメージをどうぞ。

レオン:《バッシュ》とフェイト1点使用。……目が走った、29!

GM:ぐっ、それは倒れました。

バジル:おお!

レオン:さっき隊長が強烈なのを食らわせてくれたおかげですよ。

GM:さて、新しいラウンドのセットアッププロセスです。

バジル:《ヘイスト》を自分にかけます。……5。

GM:ではこのラウンドバジルはレイの次に行動できます。それからジョエルを守っていたアコさんも戦闘に加わりますよ。レイからどうぞ。

レイ:またジョゼを攻撃します。《フェイント》を使って……一回目15、……二回目12。

GM:……ダメージ下さい。

レイ:またフェイトで振り足して15+4D6行きます!(ダイスを振る)……28!

GM:うわ、もう3分のを切りました。次はバジル。

レオン:アコさんの守りを考えると先に銃使いを仕留める事を具申します。

バジル:いや、ここはアコさんに《インヴォーク》をかけよう。魔術判定は(ころころ)……成功!

GM:「ありがとうございます!」

バジル:さすがに弟の前で傷つくのは見せたくない。

GM:続いてジョゼの攻撃です。レイに斬りかかります。(気合いを入れてダイスを振る)……おお! クリティカル出たー!

レイ:ついに出てしまいましたか。……回避は失敗です。

GM:初めてのレイへのダメージになるかも知れない。おじさんなんだかワクワクしてきたぞ! ダメージは12+4Dで……33ダメージ!

レイ:やはりクリティカルだとダメージが重いですね。

GM:そこでアコさんの《プロテクション》が飛びます。(ダイスを振る)……13点軽減。

バジル:《加護》が2点ありますので、合計で15点軽減ですね。

レイ:それに防具を合わせて……10点通りました。

GM:よっしゃー! 初ダメージプレゼントだ

レイ:少し油断しました……。

GM:アコさんの行動ですが、お返しにバジルに《ホーリーウェポン》をかけます。レベル2ですので攻撃力がプラス6点です。

レオン:おお!

バジル:強いな《ホーリーウェポン》。

GM:ここで槍使い二人がメジャーアクションでエンゲージを離脱。マイナーアクションでそれぞれバジルとレオンに接敵します。

バジル:おっと来たか。

レオン:しかしここを通り抜けられるとアコさんに危険が及ぶからな。通す訳には行かない。

GM:では銃使いの番です。再びアコさんを狙撃!(ころころ)19! アコさんの回避は……16! 命中しました。

バジル:《プロテクション》かけますよ。フェイトも使います。

GM:ダメージは19点!

バジル:頼みます!(気合いを入れて)14点軽減!

GM:《加護》と防具合わせてダメージ打消しです。すげえ、愛の力だ

レオン:アコさんの為にフェイト使いまくってるし(苦笑)

GM:貢いでるなぁ……(笑) では次レオンの番です。

レオン:とは言ってもなあ、エンゲージされてるからなぁ……。マイナーアクションで銃を捨てて、代わりに例によって眼前の地面に刺しておいたブロードソードを引き抜いて、メジャーアクションで槍使いを攻撃。(ダイスを振る)……14!

GM:……命中です。ダメージをどうぞ。

レオン:《バッシュ》を使って、フェイト2点を追加。更に《ボルテクスアタック》で振り足します。……うわ、1が4つも出てやがる。それでも31点!

GM:こいつは防御が5点なので…あと4点あります。

レオン:仕留められなかったか。

GM:では、新しいラウンドのセットアッププロセスに入ります。何かすることある人

バジル:自分に《ヘイスト》をかけます。(ダイスを振る)……5。さっきと同じく8で行動です。

レオン:剣に持ち替えたので行動値が7に戻ります。

GM:行動順はレイ、バジル、ジョゼ、アコさん、レオン、魔法使い、槍使いA、B、銃使いです。

レイ:ジョゼを攻撃します。《フェイント》をつかって……14、12。

GM:ここで一撃で倒されるのは避けたい。(ダイスを振る)……ピンゾロ!

一同:(笑)

レイ:ダメージは19。

GM:うおお、あと6点しか残ってない! ではバジル。

バジル:ここから、銃使いを撃てます?

GM:もちろん可能ですよ。

レオン:それよりも隊長。私の前の奴を撃ってくれませんか? HPがあと4点しか残っていない様なので。こいつを倒れれエンゲージが消えて、私が自由に動けます。

バジル:ではそちらを攻撃します。

GM:14。

GM:ダイスを振る)げっ、ファンブル寸前……6。

バジル:ダメージは……アコさんの《ホーリーウェポン》を足して20点!

GM:倒れました。次はジョゼの番です。懲りずにレイに攻撃!

レオン:まあ彼女にも意地があるでしょうからね。

GM:……14!

レイ:……こちらも14! 回避です。

GM:くそー惜しい! 次はレオンの番。

レオン:《ポーションピッチ》でレイにHPポーションを使います。(ダイスを振る)……16点。

レイ:フル回復です。ありがとうございますレオンさん。

GM:アコさんですが、レオンに《ホーリーウェポン》をかけます。

レオン:ありがとうございます。

GM:そして槍使いBがバジルを攻撃。命中は11。

バジル:ダイスを振る)回避は8。

GM:ダメージは18点!

バジル:《プロテクション》! 11点軽減! 更に《加護》と防具で打ち消しました。

GM:ちっ! 次は銃使い、目標をバジルに変更。(ダイスを振る)……18!

バジル:12。命中しました。

GM:……ダメージは19点。

バジル:《プロテクション》! ……うわ、5点しか止められない。《加護》と防具で3点抜けました。

GM:今回も無傷とは行かなかったかバジル。

バジル:うーん残念。

GM:では再び新しいラウンドのセットアッププロセスです。

バジル:また自分に《ヘイスト》かけちゃえ。(ダイスを振る)……6! 最大値が出たので、このラウンドは行動値9で動けます。

GM:それでもレイが早いです。

レイ:じゃあ、ジョゼを攻撃します。《フェイント》を使って……19、12。

GM:こちらは14。命中です。

レイ:ダメージは22点。

GM:倒れました。こいつ口だけだったなあ。

レオン:それでもレイに10点もダメージを与えたんだから大したもんですよ。

バジル:では俺の番だが、銃使いに錬魔弾を使います。よくもアコさんを狙いやがって! ……12!

GM:……11。ダメージを下さい。

バジル:フェイトをMAXでつぎ込んで………27点!

GM:半分ぐらい通りました。次はレオンです。

レオン:銃使いはレイに任せて、隊長にエンゲージしてる奴に接敵します。命中は13。

GM:わ、低い、8。

レオン:また《バッシュ》を使用して、残りのフェイトを使ってしまおう。……31点ダメージ

GM:4点残りました。

レオン:まあいい。次は倒せる。

GM:アコさんはレイに《ホーリーウェポン》します。

レオン:げっ、これで攻撃力は21+2D6になる

GM:恐るべしレイ。

レオン:もうウォーリア廃業しようかな……(笑)

GM:次、槍使いBがバジルに攻撃します。……15!

バジル:12! 駄目だ、当たる。

GM:ダメージは……19。ここでアコさんから《プロテクション》が飛びます。(ダイスを振る)12点軽減。

バジル:《加護》が2点で防御力が9点だから、打消し。ありがとうアコさん。

GM:では銃使い。またバジルを攻撃。……13。

バジル:……回避判定は10。命中です。

GM:ダメージは……低い、15。

バジル:アコさん、お願いします。

GM:《プロテクション》行きますよ。(ころころ)12点軽減。

バジル:《加護》と防具で打消しました。

GM:それでは次のラウンドのセットアッププロセスです。

バジル:《ヘイスト》を使ってしまえ。(ころころ)……1!? うわあ、やっちまったあ(泣)!

GM:まあまあ、それでも槍使いBより早く動けるようになりました。

レイ:まずは私の番ですね。

バジル:銃使いを頼む。

レイ:分かりました。移動無しでここから射撃します。《フェイント》を使って……16、19。

GM:こちらは12。命中です。

レイ:ダメージは……(ダイスを振る)32点!

GM:死にました……(泣)

レオン:蜂の巣だぞきっと。

GM:ではアコさんはする事が無いのでレオンの番です。

レオン:今度はエンゲージする必要が無いので、《インヴィジブルアタック》《バッシュ》を使って槍使いBを攻撃します。4D振ってクリティカルが出ればめっけもの。 ……23。

GM:あ、こっちの回避判定でクリティカル出ちゃいました(笑)

レオン:なにー!

バジル:とすると俺の番だけど、接触されてるからマスケットが使えないんだよな。でも、ここで何もしなかったらアコさんが危なくなる……。素手で殴るか?

レオン:GM、相談なんですがここでマスケットのストックで殴ると言うのはどうでしょう? 武器そのものに《ホーリーウェポン》が効いているから、それで基本ダメージが+6され分、素手で殴るより強いと思うんですが。

GM:……(少し考えて)うーん、良いでしょう。銃を白兵武器として使う基本ダメージは1+2D6と言う事で認めましょう。ただし命中判定は射撃攻撃では無いので《ガンマスタリー》のスキルの効果無しの、基本の2D6で判定して下さい。

バジル:では行きます。(ダイスを振る)13!

GM:12。命中です。

バジル:《ホーリーウェポン》の効果を合わせて7+2D6。どうだ(気合いを入れてダイスを振る)……14点!

GM:……死んじゃいました(一同笑)

一同:(笑)

レオン:今日のバジル隊長は鬼気迫ってるよ。普段絶対やらないような銃の台尻でぶん殴るとか(笑)

GM:アコさんを守る! パワーですねぇ(笑)

一同:(笑)

 

 

 

■エンディングフェイズ

 

レオン:そんなわけとにかくヴァンディッツ5人組はお縄ですね。

GM:では皆さんは見事捕まえた5人を詰所まで連行すると、3人組がこんな噂をしています。

「赤枝の騎士団のヴァレリーとか言う奴が、1人でヴァンディッツを4人捕まえたらしいぜ」

バジル:おお、だからこっちには5人しか居なかったのか。そうか……。

レオン:でもこっちはボスを捕まえた上に物を取り戻したんですから。

GM:それからジョエルは自分が騙されていたことを悟り、父親に謝罪。ベルモン子爵もそれを受け入れて、親子仲は修復に向かっているようです。

レオン:取り戻した宝石はちゃんとベルモン子爵に渡します。

GM:ベルモン子爵は宝石が無事に帰ってきた事を大いに喜びます。「正直私は君たちの事を見くびっていた、許して欲しい」

レイ:いえ、恐れ多い事です。

バジル:事件が解決して何よりです。

レオン:実績を上げることが出来なければそれは当然の事です。逆に認めていただけたのならそれは素直にお礼申し上げます。

GM:「君らとヴァレリー君には感謝してもし足りないよ。息子の事だが……なに、あれも私の息子だ。きっと立ち直ってくれるに違いないよ」

レオン:差し出がましいようですが一言申し上げるなら適度に世慣れする事はご子息の年頃であれば逆に必要な事ですよ。

GM:「そうだな。私は些かあれを縛りすぎていたようだ」

バジル:多少のやんちゃはさせてあげて下さいよ。

GM:では謝礼としてそれぞれ800Gずつ支払われます。

レオン:まあ当然記録上はベルモン家で事件は何も起きなかったので、この800Gは娘が参加している銃士隊への寄付金として受け取っておきましょう。口さがない奴は口止め料とか言いそうですけどね()

 

 

 

GM:それでは皆さんのエンディングに入りたいと思いますが、何か希望はありますか?

バジル:ジョエルの所へ行きたいと思います。

GM:ジョエルは落ち込んだ感じで話しかけてきます。「このの事はどうもありがとうございました」

バジル:あんまり手放しで喜べる事じゃないけど、ジョゼたちは然るべき刑に処せられる事だろう。

GM:「……はい」

バジル:やんちゃするのも良いけどお姉さんや親父さんに心配かけないようにしろよ。

GM:ジョエル的にはさよなら僕の初恋、って感じですね(笑)

バジル:まあ、落ち着いたら銃士隊にも遊びに来いよ。コーヒーでも出すからさ。

レオン:って言うか赤枝の騎士団の見習いでも務めたら良いんじゃないか? やる気があるなら頼めそうな人を紹介しますよ。と言ってヴァレリーは勧めないけどな(笑)

GM:では有り余るエネルギーを正しい方向に発散してもらおうと言う事で、その案を採用しましょうか。

レオン:何もしないと親父さん経由でヴァレリーに話が行きそうだから、先手を打ってジョエル本人がエトワールに会いに行くよう仕向けよう()

GM:まだよちよち歩きですけどジョエルも自分の足で歩き出そうとしているみたいです。

バジル:よかったよかった。

レオン:これからの道も、それはそれで厳しいでしょうけどね頑張って欲しいものです。

 

 

 

バジル:それから、アコさんに会いに行きましょう。

GM:「ありがとうございました。またバジルさんの事を見直しちゃいました」

バジル:いや、そんな大した事はしてないよ。やっぱり今回も仲間達に助けられたし。あとアコさんにも。

GM:「あの程度の手助けならいつでもしますよ」

バジル:アコさんにばっかり頼ってるのもなぁ……。たまにヒールかけてくれよ。それでいいよ。

GM:くすっ。ケンカの時は駄目ですよ

バジル:……はい。そうだ、じゃあハーブティの入れ方を教えてくれよ。

GM:「はい。そんな事でよければ」

バジル:じゃあ、ハーブティの入れ方を教わりながら話そう。俺が銃士になった理由、あの話には続きがあるんだ。俺、アコさんに憧れてたんだ。アコさんみたいになりたいと言うか、アコさんを守りたいというか、それがしたくて銃士になったんだよ。

GM:少し照れたように言います。「良いんですか? 私なんか目標にして」

バジル:俺はあの時、アコさんに拾われなかったら、きっとくたばっていたと思う。それからも銃士隊での活躍とかも見ていたし、今回も伝染病を治したいって言う立派な目標も聞けたし。俺もまだ小隊長として助けられっぱなしだけど、これからしっかり街の平和を守れるように、それからアコさんも守れるようにならないとな。頑張るよ。

GM:ちょっと赤くなって「ありがとうございます」

バジル:だからアコさんも伝染病の事頑張ってくれよな。必ず出来るよ。

GM:では、そんな感じでハーブティの香と共にほろ甘い時間が過ぎてゆきます。

 

 

 

レイ:私は借金をレオンさんに返しましょう(笑)500G差し出して。ありがとうございました。

レオン:いえいえ、お役に立てて何よりでした。

レイ:しかし、俊足のブーツを装備したとは言え、今回は一撃喰らってしまいました。

レオン:まあ、そんな時もあります。どんなに供えても完璧はありません。これからも油断しないで行けば良いんじゃないですか。それはそうとして、どうです? たまには飲みに行きませんか?

レイ:お、良いですね。行きましょうか?

レオン:と言うわけで、エルマンを誘ってアマリアの店へ行きます。隊長は来られないので、私が奢りましょう。

GM:「そうか。バジルの奴これか」と言って小指を立てます(笑)

レオン:まあ、その辺りはご想像にお任せします(笑)

GM:そんな訳で、夜は更けてゆきます。アリアンロッド外伝第三話、これでお開きです。ありがとうございました。

一同:ありがとうございました。




戻る