アリアンロッドリプレイ外伝1 「エルーランの銃士隊」


 この記事は、FEAR社のTRPG、「アリアンロッド(1E)」をプレイした様子を小説形式に纏めたものです。

 「TRPGって何?」と言う方はこちらをどうぞ。「TRPGは知ってるけど、アリアンロッドは知らないよ」「アリアンロッドは知ってるけど、2Eしかわからないよ」と言う方は、こちらに解説リプレイを用意してあります。

 

 

 

高校時代夢中で読んだ、アレクサンドル・デュマの「三銃士」。

魅力的なキャラクターが織り成す騎士物語に心躍ったのを今も憶えている。

 自分もこんな騎士物語を創作してみたい。

 そんな思いから、この企画は始まった。

 

 これは3人の銃士が繰り広げる冒険の物語。

 彼らは、アトス、アラミス、ポルトス、そしてあのダルタニアンのように、王国の歴史に名を残すことが出来るのか?

 

 3人の活躍を、とくとご覧あれ。

 

 

 

■プリプレイ

 

某日、根城にしている東京神田のテーブルトークカフェ、「デイドリーム」に4人のメンバーが集結した。

無論、その目的はこれからテーブルトークRPG「アリアンロッド」を遊ぶ為である。

そのメンバーを紹介しよう。

 

●萩原優

このリプレイのGMにして作者。つまり僕の事。

熱いドラマとロールプレイを愛するTRPG中毒患者。

学生時代に紺碧氏にTRPGを布教され、その魅力にとりつかれ、以来その世界にどっぷりとつかっている。

PLの皆さんにはヒーローを体感してもらうのがモットー。

反面GMの癖にルールを覚えるを苦手としており、思わぬ所でボケをかましたり。

ダイス目は極端にいいか極端に悪いかのどちらかで、PCを追い詰めたと思えば土壇場であっさりファンブルする。

因みに好きなものはレシプロ戦闘機と広島カープ。

 

●葵紺碧

はぎわらをこの世界に引き入れた張本人。

面倒見の良い兄貴分で普段から色々とお世話になっている。

GM、PLの両方をこなすベテランゲーマーにしてサークルの知恵袋。

知的なキャラクターを好み、チームの参謀役として活躍。

謎解きに強く、そのクレバーなプレイスタイルにGMも何度ひやりとさせられたことか。

また、ルール面でも造詣が深く戦闘ともなれば嬉々として作戦を具申する。

他のプレイヤーがボケに回る事が多い為、ツッコミ役になる事が多い。

 

●真枝雅清

はぎわらの大学時代からの友人。

紺碧氏にテーブルトークを布教されたはぎわらが、一緒にやらないかと声をかけて以来、一緒にテーブルトークをやってきた朋友。

性格は温厚にして天然。座右の銘は「まったりと楽しむ」。演じるキャラクターはいつも根っからの善人であるが天然でもある。

また、重度のフラグクラッシャーでNPCとの間に立ちかけたフラグを持ち前の天然ボケでスルー。GMを悩ませる。

 

●九三(旧名シノブ

雅清君の弟にしてサークル随一のキラーマシーン。

兄の紹介で当サークルに参加。以来兄弟でテーブルトーク三昧の日々を送っている。

コンセプトに特化したキャラクターを好み、それらを巧みに演じる。特に凛とした女性キャラクターが好みのようだ。

真に恐ろしいのはその出目で、ありえない頻度でクリティカルを連発し、GMを苦しめる。苦労してデータを組んだエネミーが彼のクリティカルによって鎧袖一触で葬られるの は恒例の行事となっている。

今度こそ彼のPCを沈めるべく、GMの苦闘は続く。

 

以上、この4名でリプレイをお届けする。

 

 

 

はぎわら:それでは、アリアンロッドセッションを始めたいと思います。宜しくお願いします。

一同:宜しくお願いします。

はぎわら:なお、今回のキャンペーンはアリアンロッド公式の設定を少しばかりいじくって、「アニメ三銃士」風の世界をアリアンロッドでやってしまおうという企画です。ところで皆さん。三銃士はどのくらい知ってますか?

紺碧:デュマの原作は読みました。

はぎわら:お、それは頼もしいですね。他の2人は?

雅清:原作もアニメも知りません。

九三:自分もです。大丈夫ですか?

はぎわら:世界観は随時説明しますんで大丈夫ですよ。

 

 「三銃士」は、アレクサンドル・デュマが送り出した、名作文学である。

 ストーリーは、主人公ダルタニアンと、アトス、アラミス、ポルトスの三銃士が、王妃の飾り紐を巡る陰謀に巻き込まれてゆく冒険活劇である。

 主役の4人は、フランス軍が保有する最新式のマスケット銃を装備しているが、これは、アリアンロッドのルールで容易に再現可能である為、はぎわらはこの企画を思いついたのだ。

 もちろん、本リプレイは、三銃士を知らなくても楽しめるが、もし興味をお持ちなら、原作を読んでみるか、映画版を鑑賞してみる事をお勧めする。マジで面白いから!

 

はぎわら:それではキャラクターを作ってください。今回はレベル1から始めましょう。

一同:はーい。

 

 

 

はぎわら(以下GM):ではこれよりアリアンロッド外伝、三銃士セッションを始めたいと思います。それぞれ自己紹介をお願いいたします。

 

 

 

●レオン:葵紺碧

 

 体格に劣るエルダナーンの戦士。つまり二流。

 彼をそう評する者も居る。

 だが、それらの評価はすぐに覆される。

 何故なら、彼には類まれなる戦術眼と巧みな戦技があるのだから。

 

紺碧(以下レオン):名前はレオン。ウォーリア/アルケミストです。ライフパスは出自が冒険者、境遇が略奪で、運命が幸福です。この街で銃士になる為に剣術と錬金術を身につけた変り種のエルダナーンです。

出自から両親が冒険者と言う事なのでエルダナーン離れした性格の持ち主です。こんな自分でも普通に受け入れてくれるこの街の銃士隊は居心地が良いと感じています。

境遇は色々あったらしいのですが、それはおいおい明らかになるということで(笑)。

GM:色々あったらしい……。これから遊んで行く中で徐々に決まっていくだろう。というスタイルを取る上では確かに便利な言い方ですね(笑)。

 

 

 

●バジル:真枝真清

 

 天性ののんびり屋。

 それは嘘ではない。

 だが、彼のことを知れば気付くだろう。

 昼行灯の仮面の下から覗く、誰よりも熱い心を。

 

雅清(以下バジル):名前はバジルといいます。種族はヒューリン。年齢は22歳。男です。ライフパスは順番に、傭兵、組織、勝利。

元々は傭兵だったんですが、血なまぐさい戦場に嫌気がさして、何かを守れる仕事を求めて銃士隊に入りました。クラスはアコライト/アルケミストで回復のスペシャリストです。

GM:なるほど。結構シリアスな境遇ですね。

バジル:本人はあっけらかんとしてるけどね。

 

 

 

●レイ・スフェラ:九三

 

 彼女は銃を信仰する。

 物心ついた頃には、もう魔導銃を握っていた。

 彼女は生活の糧を得るため、自分が何者であるか知るため、今日も銃を取る。

 

九三(以下レイ):レイ・スフェラと言います。年齢20歳の性別女。ヒューリンです。ライフパスは人工生命、策謀、財産です。クラスはシーフ/ガンスリンガー。

人工生命なので性格は冷静沈着。幼い頃から銃の知識を叩き込まれてきました。

GM:承知いたしました。人工生命の正体とかは、こちらで考えておきます。

レイ:お願いします。

 

 

 

GM:しかし、皆さん見事に銃使いが揃いましたね。銃士隊の設定考えた人間としては嬉しい限りですが。

レオン:だってせっかく銃士になれるんだから銃撃ちたいじゃないですか(笑)。

GM:オーケーです。ではこの3人でセッションを始めたいと思います。まず、今回予告を読み上げます。

 

「エルーラン王国、戦の足音が忍び寄る王都ログレス。そこに王国の繁栄と民の平穏の為、青春を捧げた若者達がいた。まだ無名な彼らの名はエルーラン王立銃士隊。いつの日かその名をエリンディルに轟かせるその日を信じ今日も彼らは鍛錬の日々を送っている。

 警邏中に出会った少年、それが事件の始まりだった。

銃士たちは、人買い集団を追い詰め、攫われた子供たちを助け出す事が出来るのか?

アリアンロッド外伝 『エルーランの銃士隊』 ――キミにも青い血が流れている」

 

バジル:ふむふむ。

 

 

 

■オープニングフェイズ01

 

 今日も詰所で、情報交換。

 それが彼らの日常だ。

 慌てなくても、トラブルの種は向こうからやってくる。

 銃士隊に暇なし、だ。

 

GM:さて、皆さんはここエルーラン王国の王都ログレスの治安を司る、エルーラン王立銃士隊の一員です。今日も今日とて、日々の業務をこなすべく、皆さんはそれぞれの寮や自宅から冒険者通りにある銃士隊詰所に出勤してきます。

 詰所では隊士達がわいわいと言葉を交わしています。皆年齢は20代前半か、10代後半。銃士隊のイメージカラーである青いカソックコートを着ています。皆さんは銃士隊内の同じギルド、と言うか小隊に所属しています。

レオン:おはようございます。

バジル:おはよう。

イ:私は無口なので……。

GM:いや、挨拶くらいしましょうよ。

レオン:そこはもうみんな慣れっこなんじゃないかと(笑)。ところで今朝はみんな特にざわついたりしてる?

GM:いや、いつも通りですね。ここで銃士隊について設定を述べさせていただくと、エルーランにはエリート集団である円卓の騎士団、常備軍である赤枝の騎士団があり、円卓の騎士団は全員、赤枝の騎士団の幹部クラスは殆どが貴族の出身でありますが、王立銃士隊はほぼ平民で構成された部隊です。

 30年近く前、国を揺るがす大反乱が起きた時、街の有志が義勇兵を起こした事が始まりです。

現在、王弟ケストナー卿預かりの部隊として、王都の治安を任されていますが、同じく王都の守備を司る赤枝の騎士団とは衝突しがちです。

因みに、その存在は国外や宮廷ではまるで知られていないですが、平民の間では、常に上から目線で対応する赤枝の騎士団よりは同じ平民の集団である銃士隊の方に多少人気があります。

レオン:まあ、軍警察ってのは正規軍と比べて格下に見られるものだしね。

GM:ちなみに今回予告で述べた「青い血」って言うのは、塩野七生先生の小説から引っ張ってきました。

とある騎士団の教えで修行を積んで神に近づいてゆくと血の色が青くなるというものがありまして、そういう神聖な高みを目指して皆さんは毎日訓練を積んでいるということですね。

バジル:ふんふん、なるほど。

GM:さて、いつも通り詰所の大部屋のテーブルに着くと、別のギルドの3人組が現在一触即発のヴァンスター帝国との状勢を議論しています。

 

「国庫が潤沢でない上に、利益の見込めない戦は極力避けるべきだ。大体、赤枝の騎士団だって頭数ばっかり増員して訓練の方がお留守じゃないか。戦争なんてナンセンスだよ」

 

 どん、とテーブルを叩き、赤毛の銃士が主張する。しかし、相手の女銃士も引く気配がない。

 

「なにを言いますか! 国の威信が脅かされているのです! ここでなめられては新たな侵略を生むだけです!」

 

 2人のやり取りをつまらなそうに眺めていた長身の銃士が、ぼそりとこぼす。

 

「戦は手柄を上げられて結構だがな、負け戦は遠慮願いてーな」

 

GM:みたいな議論をしていましたが、やがて「そういう事は剣の腕がまともになってからいいなさい!」「銃は僕の方が上じゃないか!」とか低レベルな方向に話が行ってしまいます。

バジル:おやおや、コーヒーを飲みながら眺めていよう。「また何かやってるなぁ」

GM:まあ、この3人はいろんな意味で銃士隊でも名物ですから(笑)

バジル:やれやれ。

GM(オーバン隊長):そんなことをやっていると、銃士隊隊長のオーバンという人がやってきて、頭をぽりぽりかきながら「ほらほら君達、時間だ。警邏に行ってくれたまえ」と言って3人を追いたてていきます(笑)。

 それから皆さんの方に振り返って「あー、君達も頼むよ」とちょっとやる気なさげに言います。イメージCVは大林隆之介で(笑)。

レオン:「みんなで幸せになろうよ」とか言いそうだな(笑)。

バジル:了解しました。

レオン:まあ、給料分の仕事はしましょうよ。

 

 

 

■オープニングフェイズ02

 

GM:そんなわけでギルドマスターとギルドスキルを決めて頂きましょうか。

レオン:レイは完全な前衛指向で、私は前後両用の中衛タイプだから、後衛のバジルが指揮を取ると言う格好がいいんじゃないだろうか。

バジル:わかりました。

GM:じゃあギルドネームは「バジル隊」でしょうか?

レオン:なんかザフトみたいだね(笑)

一同:(笑)

GM:ギルドスキルはどうしましょうか?

バジル:《蘇生》は確定として、後一つはどうしようか?

レオン:防御を考えるなら、《加護》なんかいいんじゃない?

バジル:いいですね、それでいきましょう。持っていくのは《加護》でいい?

レオンレイ異議なーし。

 

 

 

■オープニングフェイズ03

 

GM:では警邏に出ますね。皆さんは街では中々人気があります。

GM(街人):「銃士さん銃士さん、帰りにうちの店寄っとくれよ」「銃士さん、今日ついたばかりの林檎があるんだ。買ってかないかい?」

レオン:ああ、有難う。後で寄りますよ」とすっかり馴染んでる。

GM:なんて感じにやり取りしつつその日担当の巡回ルートを進んでいきまして、葡萄酒通りと言う繁華街にたどり着いた時、なにやら人ごみを見かけます。

レオン:人ごみはどんな感じ?

GM:なにやら騒動を野次馬が取り囲んでいるようですね。

レオン:事件みたいだぞ。行ってみよう。

GM:近所のおばさんが皆さんを見て話しかけてきます。

GM(おばさん):「銃士さん! いいところにきてくれた。何とか助けてやっておくれよ」

GM:おばさんに連れて行かれた先には、人ごみの中、皆さんとは違い赤いカソックコートを着た一団、つまり赤枝の騎士団の下級騎士が少年に縄をかけようとしています。

GM(騎士・少年):「さあ! 来るんだ!」と声を荒げる騎士達に

「ごめんなさい。おなかが減って死にそうだったんだ。もうしないから牢屋だけは入れないでおくれよ」と、少年は必死に許しを乞うています。

レイ:じゃあ、「何があったんですか?」ってそんな騎士達に聞いてみます。

GM(騎士):聞くとですね、「うるさい平民風情が! 手柄を横取りしようったってそうはいかんぞ! あっちへ行っていろ!」と、取り付く島もありません。

バジル:では周りの野次馬に聞いてみましょう。「この男の子は何かしたのかい?」

GM:どうやらパンを盗んだらしいです。少年は必死に謝っています。

GM(少年):「僕が捕まると妹が暮らしていけないんです。どうか許してください」

GM(パン屋):盗まれたパン屋のおじさんが逆に同情してしまって「この子も反省しとるようじゃし、いきなりしょっ引くのは可哀想じゃ。許してやってくれんかのう」と言ってますが、騎士達は聞き入れる様子はないですね。

レイ:うーん、どうしよう。

GM:因みにこのセッションの元になったのは「三銃士」の世界ですので、騎士団間の私闘は日常茶飯事です。なので、ここで連中をボコボコにして子供を解放したとしてもオーバン隊長は、「困るんだよねぇ」とか言いつつも、影では良くやったと言ってくれるでしょうね。

レオン:じゃあずいっと進み出ようか。「手柄を横取り? 誇り高い騎士様は随分と了見の狭い事だ。パンを一切れ盗んだ子供に大人がよってたかって縄かけて引っ立てていく。そんなことに血眼になるのが騎士様ということか?」

GM:こいつは瞬間湯沸かし器ですね(笑) 頭に血が上って剣を抜きます。

GM(騎士):「愚弄するか! 平民の分際で! いいだろう、まずはきさまらに礼儀と言うものを教えてやろうじゃないか!」

バジル:あーあ、抜いちゃったか。

GM:そんなわけで戦闘をやっていただきましょうか。行動値を下さい。

レイ:9。

バジル:マスケットは重いからなぁ……2。

レオン:今回はマスケットを使わずにレイピアを使うので6です。

 

 

 

●第1ラウンド

 

行動値

レイ:

レオン(剣):

騎士A:

騎士B:

バジル:

兵士A:

兵士B:

 

GM:戦闘は「スクエア戦闘ルール」を導入します。詳しくは次の通りです。

 

・1スクエアは、特に指定がなければ一辺×5メートル。

・自身の移動力(端数切り上げ)分のマスまで移動可。

・同じく、射程10メートルならば、自身の存在するスクエアから2つ先のスクエア内に届く。

 

GM:あと、今回セットアップで使えるスキルを持っているキャラクターがバジルだけなので、バジルの宣言がない場合、セットアップは省略しますね。

レイ:分かりました。では行きます。マイナーで騎士Bにエンゲージ。魔導銃〈キャリバー〉で攻撃します。ピンポイントで武器を持つ手を狙い撃ちます!(ダイスを振る)16!

GM:避けられません。

レイ:ダメージは14!

GM:ちょっと喰らいました。次レオン。

レオン:王国銃士バジル隊がレオン、参る! 真赤になっている騎士Aにエンゲージ。攻撃します。相手の剣を払って肩を突く!(ダイスを振る)クリティカル!

GM:……そんな高い達成値、避けられるわけがありません。ダメージ下さい。

レオン:18!

GM:半分近く持っていかれました。でも次はこちらの反撃です。騎士Aがレオンに攻撃します。(ダイスを振る)8!

レオン:……こちらの回避は10。

GM:くそー、今度こそ! 騎士Bがレイに攻撃。(ダイスを振る)11。

レイ:クリティカル! 遅い! 華麗なステップで斬撃をかわします!

GM:双方とも不発か…。このエネミー、こんなに弱かったっけ? 次バジル。

バジル:やってるなぁ、やれやれ。騎士Bを狙撃します。急所は外して、動きだけ止める!(ダイスを振る)クリティカル!

GM:3人連続クリティカル……マジですか?

バジル:ダメージは22点。

GM:ぴったり倒れました。

バジル:よっしゃ。

GM:次、兵士Aがマスケット銃を構えて敵のリーダー、つまりバジルを攻撃します。

(ダイスを振る)一射目、7。

バジル:……6。

GM:ダメージは14点。

バジル:《プロテクション》! (ダイスを振る)5点軽減。《加護》や防具と合わせて、13点軽減するので、1点だけ通った。

レオン:《加護》とっておいてよかったなぁ。

GM:兵士Bはレイを狙撃します。(ダイスを振る)12!

レイ:……14。回避しました。

 

 

 

●第2ラウンド

 

行動値

レイ:

レオン(剣):

騎士A:

バジル:

兵士A:

兵士B:

 

 

レイ:兵士Bに、射撃します(ダイスを振る)23。

GM:23!? そんなもん避けられません。ダメージを下さい。

レイ:(ダイスを振る)14。

GM:こいつも半分近く持っていかれました。っていうか強いな銃士隊。用意したエネミーのレベルからするともうちょっと苦戦してもいいんだけどな。

レオン:まあ、所詮は下級騎士ということで。では、茹蛸君(笑)をさらに攻撃します。(ダイスを振る)19。

GM:……ダメージをどうぞ。

レオン:14。

GM:こいつも気絶寸前です。ですが気力を振り絞って反撃しますよ。(ダイスを振る)13。

レオン:11。くらいました。

GM:こいつは当たればでかいですよ。(ダイスを振る)16ダメージ。

バジル:《 プロテクション》! 3点軽減。

レオン:6点抜けた。

GM(騎士A):一矢報いました。「どうだ! 所詮平民の剣などこの俺様に通じぬわ!」とか調子に乗り始めます(笑)

レオン:お前、血をダラダラ流して言う事か(笑)

バジル:では茹蛸はレオンに任せて兵士Bに止めを刺します。(ダイスを振る)16。

GM:避けられません。

バジル:13ダメージ。

GM:倒れました。残った兵士Aですが、仲間をやったバジルに反撃します。(ダイスを振る)8

バジル:当たらない。ふう。

 

 

 

●第3ラウンド

 

行動値

レイ:

レオン(剣):

騎士A:

バジル:

兵士A:

 

 

GM:では次のラウンド。レイからどうぞ。

レイ:兵士Aを攻撃。(ダイスを振る)15。

GM:……ダメージをどうぞ。

レイ:(ダイスを振る)15点。

GM:ぴったり半分削れました。

レオン:茹蛸君を倒しちゃおう。(ダイスを振る)15。

GM:こちらは13。ダメージを。

レオン:(ダイスを振る)14点。全体重を乗せた突きを繰り出す!

GM:レオンが放つ渾身一撃に吹き飛ばされます。のぴったり倒れました。上官がみんな倒されたので兵士Aも降伏します。

 

 

 

■オープニングフェイズ04

 

レオン:火事とケンカはログレスの華ってか。

GM:正にそんな感じです。民衆も無責任に応援したり、どっちが勝つか賭けたりしてますよ。

バジル:子供に話しかけます。「大丈夫か?」

GM(ジャン):「ありがとうございます。僕はジャンって言います。あのう、助けていただいて心苦しいのですが、このパンを買っていただけないでしょうか? 妹に食べさせたいんです」

レオン:うーん、じゃあこうしよう。「ジャン、これから我々と一緒に来てもらおう」

GM(ジャン):「えっ?」

レオン:心配するな。捕まえるんじゃない。君は今日一日銃士隊詰所でアルバイトだ。自分で稼いだ金で妹にパンを買ってやるといい。

GM:「ありがとうございます」

レオン:パン屋のご主人もそれでいいかな?」と言ってパン代を立て替えの形で渡します。

GM:「ええ、さすが銃士さんは粋だねぇ」と言って喜んで承諾してくれます。その場に居た野次馬達も皆さんを次々に褒め称えます。

 

 街人達は、口々に銃士たちを褒め称える。

 

「やっぱり困った時は銃士さんに頼るにかぎるなあ」

「それに比べて赤枝の騎士は、昔はいい人たちばかりだったけど、戦が近いって増員された奴らはどうもエリート意識ばかりがつよくてなあ」

 

 どうやら、ログレスの人々は、銃士隊を「少々荒っぽいが頼りになる人たち」と認識しているようだ。

 

バジル:なるほど。

GM:それから、気になる事を言っている人が居ます。

GM(街人):「あの坊主、アルドじいさんのところで煙突掃除やってる子供じゃないか。じいさん、働かせてる子供を人間扱いしない、って噂だが、本当だったんだなぁ」

レオン:それはちょっと気になる。頭に入れておこう。

GM:勿論エルーランでは子供を強制労働させるなんてことは禁止されていますので、皆さんとしては聞き捨てならない話かもしれません。

レオン:事情を聞かないといけないな。

レイ:とりあえず詰所に戻りましょう。

GM:ではジャンはパンを嬉しそうに抱えながらついていきますよ。

 

 

 

■オープニングフェイズ05

 

GM:詰所に帰ると医務担当であるアコライトのアコさんにヒールをかけてもらいます

レイ:アコさん?

GM:本名はちゃんと別にあるんですが、みんながアコさんアコさん言ってるうちにそれが定着しちゃいました。因みにヴァーナの兎族なのでウサミミですよ。

GM(アコさん):「まったく! またケンカですか!?」

バジル:あはははは。まあね。

GM(アコさん):「大体バジルさんもアコライトじゃないですか。自分でやればいいでしょう」

バジル:いやあ、回復はアコさんにやってもらうのが一番だよ。

GM(アコさん):「まったくもう……」とかいいながらもきっちり治療してくれますよ。

レオン:いやあ、いつもすみませんね。

GM:ところでオーバン隊長ですけど、皆さんの怪我を見るなり一言。

GM(オーバン隊長):「それで、報告を聞こうか?」

バジル:ギクッ、じ、実はかくかくしかじかで……。

GM(オーバン隊長):「なるほど。ところで、勿論勝ったのだろうね?」

バジル:はっ、はい! もちろん勝ちました!

GM(オーバン隊長):「まあ、荒事もほどほどにしたまえよ」

GM:勝ったことですし、不問にしてくれる様です。この辺は、「三銃士」原作の隊長、トレヴィルのオマージュと言う事で。

バジル:油断して一撃をくらったなんて言えないよなあ。

レオン:でもジャンが居るから戦いぶりとか話しちゃうんじゃないの?

GM:そうですね。ジャンはキラキラした目で先程の活躍を吹聴していますよ。

GM(ジャン):「銃士隊って強いんですね!」

バジル:その位は強くないと街の平和は守れないからな」と強がっておこう。

GM:さて、食堂に行くと料理番が昨日の残り物のシチューを出してくれます。今日のシチューは牛タンをデミグラスソースでトロトロになるまで煮込んだ、銃士隊特製の一品ですが、それを見た時のジャンの反応が尋常じゃないです。

GM(ジャン):「こ、これ食べていいんですか?」

レイ:? 勿論いいですよ?

GM(ジャン):「ありがとうございます!」といってガツガツとかきこみはじめます。

レオン:そんなにかきこむと体に毒だよ。心配しなくても好きなだけおかわりしていいよ。ここは大所帯だからね。

GM(ジャン):それを聞くとジャンは泣き出しますよ。「この街にやって来てからこんなに親切にされた事は初めてです!」

レオン:それで次は「妹に食べさせてやりたい」って言うんだろうなぁ。今のうちに厨房のおばちゃんにお願いしておくか。

バジル:何だ? お前のところはそんなまともに飯も食わせてもらえないような所に住んでるのか?

GM:食事は一日一回ひとかけらのパンと水のみだそうです。

レオン:それで煙突掃除なんて重労働か。なんてアコギな爺さんなんだ。

バジル:これは銃士隊としても見逃すわけにはいかないな。そのアルドって爺さんの事を調査してみようじゃないか。

レイ:異存なし。

レオン:まあまあ、異存はないけどもうちょっとジャンに事情を聞いてみましょう。「ところで、長く外出して戻らないのは大丈夫なのか?」

GM(ジャン):「それが……」急に沈んだ顔になります。「実は僕、罰を受けるのを覚悟で脱走してきたんです。妹が栄養失調で倒れてしまいそうで」

レオン:それ、事態は一刻を争うんじゃないのか? 隊長に報告して現場へ向かおう。

GM(オーバン隊長):隊長は皆さんの報告にちょっとだけ眉をひそめると「それは早く行ってあげなさい」と言います。

 

 

 

■オープニングフェイズ06

 

GM:じじいですが、いけしゃあしゃあともみ手で現われますよ。

GM(アルド):「これはこれは銃士殿。何か御用ですかな?」

レイ:子供達の事について話が。

GM(アルド):「ウチの従業員が何か?」

レオン:では盗みがあったって事を伝えて。赤枝の騎士団に連行されたと言って反応を見ようか。

GM:すると青ざめますね。「あの餓鬼め!」とか悪態をついていますよ。

レオン:我々は周囲の野次馬に事情を聞いて、その少年がここの子供だと言う事聞きつけて調査に来たわけだが。

GM(アルド):「そ、それはそれはご迷惑をおかけしました。直ぐに赤枝の騎士団まで行って引き取って参ります」

GM:とか言ってます。どうやらこの場を逃れたいようですね。

レオン:(わざとらしく)まあ善良な市民諸君は知っていると思いますが、赤枝の騎士団の取調べはそれはそれは厳しいもので、その尋問に耐えられる一般人は存在しないと言っても過言でないくらいで(一同笑)。

何か見つかろうものなら関係者一同も家に踏み込まれて同様の責めが待っていると言う事ですので。

バジル:(調子を合わせて)「そうですよー」

レオン:そういうわけで。ま、分かるだろ? って感じですかね。それでは我々は引き上げようか♪

GM:それはじじい、ガタガタ震えながら家の中に引っ込んでしまいますね(笑)

レオン:暫く様子を見ようか。

レイ:張り込みます。

GM:では暫くすると、大荷物を抱えて裏口から出てきます。

レイ:私が後をつけましょう。

レオン:我々は家の中に踏み込もう。ここを空けろ! 赤枝の騎士団だ!(笑)

GM:中にはやせ細った子供達が働かされていますよ。

レオン:状況証拠確保!

レイ:これで逮捕できますね。逃げ出そうとしたじじいの足元に一発撃ち込みます。

GM:「ひいっ!」頭を抱えてうずくまります。

レイ:何処に行こうというのですか? そんな荷物を抱えて。

GM(アルド):「わしが何処へ行こうと勝手じゃろう! 大体あの餓鬼どももわしが買ったんじゃ! わしがどうしようと勝手じゃ!」

レイ:買った!? 人身売買!?」

GM(アルド):「あ……」慌てて口を押さえます。

レイ:人身売買に子供の権利の侵害。罪は重いですね」

 

 

 

■オープニングフェイズ07

 

GM:そんなわけでアルド老人はお縄になり、子供達もしかるべき施設に引き取られる事になりました。

レイ:これで以前よりはマシになりますね。

GM:ところがですね。翌日オーバン隊長に呼び出されますよ。

GM(オーバン隊長):「諸君。よくやってくれた。それにしても一部の赤枝の騎士には困ったもんだねぇ。やっぱり警察組織は民衆の声に耳を傾けんとねぇ。

ごほん、ところでなんだけど、もう一つ問題が発生してね」

レイ:はい」

GM:捕まえたアルドを尋問したところ、働かせていた子供達は児童売買組織から買っていたそうです。

この組織は、今勢力を拡大中のヴァンスターに併合された国々から戦災孤児をさらってきて、エルーランまで密輸。労働力として売り払っているらしいです。

GM(オーバン隊長):「どうだろう。乗りかかった船だ。君達がこの山を当たってみないかね? 無論報奨金も出す」

バジル:異論はありません。

レオン:私も異存ありません。

GM:報奨金は成功時に500G。必要経費は別途請求して頂いて構いません。と言うわけでここから先は探索フェイズになります。

 

 

 

■ミドルフェイズ01

 

バジル:では方針を打ち合わせかな? まずは何処から当たったら良いか……。

レオン:爺さんは子供達を買ったと言ったんだ。何処から買ったか? 犯人と接触している筈だ。

レイ:それから子供達にも事情を聞かないと。

レオン:爺さんの仕事は煙突掃除の口入屋みたいな感じ?

GM:ええ、そんな感じですね。

レオン:ならそっちも当たりたいな。

バジル:まずは爺さんに当たってみるか。

GM:爺さんならまだ獄中ですので、連れて来れば直ぐ会えますよ。

バジル:早速面会しよう。

GM:恨めしそうな顔をした爺さんが連れてこられますよ。「あんたらさえ居なければ」という恨み節が見え隠れしていますね。

バジル:まあ、諦めるんだな。で、爺さんあんたはどこから子供達を連れてきたんだ?

GM:組織とかそういうものは知らないそうです。ただ仲介人が居て、ボリスという男から買っていたそうです。

バジル:そいつの居場所は? どうやって接触した?

GM:冒険者通りにある宿屋件酒場「影の月亭」と言うところがありまして、皆さんもよく飲みにいく顔なじみの店ですが、そこで声を掛けられたと言ってます。

レオン:売買の場所は?

GM:ボリスが連れて来たそうです。

レオン:男の似顔絵でも作らせるか。

GM:専門のスタッフがいるでしょうから彼に任せます。半時ほどして完成しますよ。

レオン:ところでボリスは爺さんが煙突掃除をやってる事を知っていた感じだった?

GM:どうもリサーチしていたようですね。

レオン:リサーチしてたって事は子供のサイズとかが役立ちそうな仕事の需要とかで誰に売ったか絞り込めるんじゃないかな。あとジャン自身の証言もいるね。

バジル:ここからは分かれて行動しますか。レイには酒場に行って貰おうかな。

レイ:わかりました。

バジル:するとジャンが俺か。

レオン:こっちは煙突掃除の線を調べてみよう。

 

 

 

■ミドルフェイズ02

 

GM:ジャンからいきましょうか。

バジル:よう元気? ちゃんとやってるか?

GM:バジルを見つけるとジャンと妹がキラキラした目で駆け寄ってきます。

GM(ジャン):「ここは凄いんだ! 毎日ちゃんとした白いパンが食べられるんだ!」

レオン:なんか涙がちょちょ切れるような(笑)

バジル:ちゃんと働けばちゃんと食えるんだよ。

GM(ジャン):「僕、大きくなったら銃士隊に入るんだ!」

バジル:それじゃあその時は俺が鍛えてやるよ。

GM(子供達):「本当!? 約束だよ!」「お兄ちゃん銃士隊に入るんだ!」と子供達で盛り上がっています。

バジル:悪いんだが聞いて良いか? ジャンたちは何処から来たんだ?

GM:ヴァンスターに併合されたとある街の名前を応えますよ。父親は兵隊に取られてそれっきり。母親も戦火の中で行方不明。そんな中で人買いに捕まったそうです。

バジル:どういう奴に連れてこられたか分かるか?

GM:それがですね。ずっとここに来るまで目隠しをさせられていてらしいんですよ。でもジャンはちょっと自慢げに言いますよ。

GM(ジャン):「僕、あいつらの声聞き分けてたよ。大体5人位の大人が居た」

バジル:5人か。

GM:もし、そいつらをここに連れて来られるんであれば声を聞けば分かると言ってます。

バジル:そっか、わかった。つらい事聞いて悪かったな。

GM(ジャン):ジャンは気にしてないみたいです。「今度マスケット銃を教えてよ」と言っています。

バジル:銃はちょっと早いかな。まずは体を鍛えないとな。

GM:「そっかー! よーし、やるぞ!」

バジル:まあそんな感じで、聞きたい事は聞けました。

 

 

 

■ミドルフェイズ03

 

GM:次はレオンですが、どんな感じで攻めます?

レオン:ちなみに煙突掃除ってどんな感じで設定してます?

GM:貧乏な子供が出稼ぎにやるような仕事ですね。ただ、この世界では過去に何か嫌な事件が起こったんでしょう。取締りが厳しくなっているようです。何時間働いたら必ず休憩を取るようにとか。

レオン:なるほどね。では正面からいってみるか。煙突掃除ギルドに入ります。

GM:ギルドマスターに出迎えられます。

GM(ギルマス):「これはこれは銃士様、当ギルドに何か御用でしょうか」

レオン:いつも市民生活の裏方ご苦労様です。

GM(ギルマス):「まあ、うちの仕事は必要悪みたいなもんですからね」と苦笑いで返されます。

レオン:だが実際あなた方が居なければ、皆が快適な生活を送ることはできない。

GM(ギルマス):「まあ、それは働いている子供達に言ってあげると凄く喜びますよ。ところで今日は何の御用で?」

レオン:実は親方に、折り入って伺いたい事があります。素直に爺さんの話をしよう。

GM:嫌な顔をします。過去にあった事件とかで心を痛めているらしいです。

GM(ギルマス):「そんな話が未だにあるのですね。虫唾が走ります」

レオン:そうでしょうね。我々としてもあなた方のようなきちんと協定を守っている親方達までが一部の不心得者の為に色眼鏡で見られる事が一番問題だと考えています。その意味でもここは一つ協力を仰ぎたい。

GM(ギルマス):はい、私どもができる事であれば協力させていただきますが」

レオン:単刀直入に言えば、ブラックな噂とかを教えていただきたい。

GM(ギルマス):ちょっと不思議そうな顔をして言いますよ。「実は先程その話を赤枝の騎士団の方が聞きに来られましてね。丁度お答えしてお帰り頂いた所なんですが」と。赤枝の騎士団も動いてるみたいですね。

レオン:動いている? あの市民の事なんか興味無さそうな連中が?

GM:(あらら、少し赤枝の騎士団を悪者にしすぎたかな? まあ後で名誉回復するからこのまま進めるか)

レオン:まあ、それはいい。聞かれて答えたという事は。心当たりがあるということですか?

GM:うーん、噂レベルでは話してくれますが、ここで固有名詞を出せるレベルのものはありません。

レオン:それならそれで良いです。参考になりました。ありがとう。ただもしかすると親方、一つ頼まれていただくかもしれません。

GM(ギルマス):はい、何でしょう?」

レオン:あえて汚名を被っていただくわけにはいきませんか?

GM(ギルマス):と言いますと?」

レオン:つまり、来ないんだったらこちらからおびき寄せると言う手もあるかと思いまして。

あなた方正式なギルドのメンバーがちゃんとやっている事は承知していますが、その長である貴方が、あのアルド爺さんみたいなことをやろうとしていると言う噂を流した時に、犯人グループが嗅ぎ付けてくる可能性が高い。そこを一網打尽にするのです。

GM(ギルマス):マスターはうーんと唸ってしまいます。

レオン:勿論、事件解決の暁には町中の瓦版で経緯の全てを明らかにしましょう。

GM(ギルマス):「わかりました。私も男です。その話、乗りましょう!」

レオン:ありがとうございます。状況がそちらに転ぶかどうか決まったわけではありません。もし必要な時はお願いする可能性がありますので、その時は宜しくお願いいたします。

GM:「わかりました」

レオン:協力に感謝いたします。

 

 

 

■ミドルフェイズ04

 

GM:最後は影の月亭ですね。顔なじみですので、レイを見るとすぐ声を掛けてきますよ。

GM(マスター):「やあレイさんじゃないですか。どうしたんですかこんな昼っぱらから」

レイ:似顔絵を差し出します。「……この男」

GM(マスター):「何ですか? 犯人探しですか?」似顔絵をじっと見て。「ああこの人ね。一ヶ月前から来るようになったけど。昨日から来てないですね」昨日というのはつまりアルドが逮捕された日です。

レイ:どういう人なのですか?

GM(マスター):「社交的な人らしくて色んな人に話しかけてましたね。商売の話とかいって。こっちも商売柄盗み聞きするわけにいかないから内容は分からないですね」

レイ:じゃあ何処に住んでるとかは分からない?

GM:「ちょっと分かりませんね。最近来るようになった人だからね。常連さんってわけでもありませんし」

レイ:店の客に聞いてみます。「誰かこの人と話した事ある人は?」

GM:この中では居ないですね。飲んでるとこ見たとか話してるとこ聞いたとかいう人は居ますが、いちいち他所のテーブルで話しているところを気に留める人も居ないでしょうね。

レイ:なるほど。分かんないか。

GM:そんな話をしているとドンとドアが乱暴に開けられて何人かの赤枝の騎士団がどかどかと入ってきます。

レイ:ちょっと顔をしかめて様子を見ます。

GM:相手も貴方を見てちっと舌打ちをします。それから手に持っている似顔絵を見て言います。

GM(騎士):「何だ、貴様もボリスを探しているのか?」

レイ:という事は貴方達も?

GM(騎士):「平民風情に何が出来るんだ。俺達に任せてとっとと手を引くんだな」

レイ:それは出来かねます。

GM(騎士):「何だ? それとも、痛い目にあいたいのか」

レイ:やるというなら、外で。

GM:そこで女騎士がやってきて、部下達を叱り始めます。

GM(女騎士):「止めないか馬鹿者! 味方同士で何をやっている!」

 

 その女性は、ピカピカの鎧を纏った上級騎士だった。

 質のいい金髪を短く切りそろえ、綺麗に澄んだ青い双眼は意志の強さを感じさせた。

笑えばさぞ絵になるだろうが、その表情は、今は形のいい眉を吊り上げ、怒りを表現していた。

 装飾が施された束からは、上等な剣である事が分かった。これを扱うには、大変な技能が必要だ。おそらく上級職だろう。

 

レイ:誰かな? 人格者のようだけど。

GM:そこで貴方を見ると素直に謝ります。

GM(女騎士):「済まなかった。おまえ達に先を越されて気が立っているのだ。まったく我らが争って得をするのは敵か犯罪者だけだというのに」

レイ:いえ、こちらこそ。

GM(女騎士):「私としてはどちらが犯人を捕まえても王国の為になるのだから構わないと思っている。お互い頑張ろうじゃないか」

レイ:ええ、それが一番です。

GM(女騎士):「そこで伝えるが、ボリスを月光通りの裏街で見たというものが居た。あそこは我々よりお前達の方が詳しいだろう。我々は他の線を攻めるからそっちを当ってくれないか?」

レイ:了解しました。ところでお名前は?

GM(エトワール):「む、自己紹介が遅れたな。私はエトワール。赤枝の騎士団のエトワールだ」

レイ:私はレイ。銃士隊のレイです。

GM:レイか。宜しく頼む」そう言ってぶーたれる部下を連れて店を出てゆきます。

レイ:あの人も大変ですね。

GM:って言うか赤枝の騎士団だからといって皆がタチが悪いわけではないという事ですね。

去り際に「きゃー赤枝の騎士団のエトワール様だわ! 素敵!」という民衆の声が(笑)。赤枝の騎士団も民衆の人気で負けっぱなしというわけではないようです。

レイ:あの人は魅力がある。じゃあ、情報も手に入った事だしマスターとお客に有難うございましたとお礼を言って報告の為に詰所に戻ります。

 

 

■ミドルフェイズ05

 

バジル:ここでお互いの調べた情報を交換します。「かくかくしかじかと」

レイ:犯人の1人は月光通りに居るみたいです。

レオン:じゃあ、私が協力を依頼した煙突掃除職人ギルドのマスターにやはり依頼して月光通りの裏街に行ってもらいましょう。

我々は変装して監視件護衛。マスターには一杯やりながら「規制なんか馬鹿馬鹿しい。餓鬼どもは大きくなると使えないんだから、今のうちせいぜい使ってやればいいんだ」ってくだをまいてもらう。

 

 

 

■ミドルフェイズ06

 

GM:では何日かして、煙突掃除職人ギルドのマスターが人買いを探しているという噂が立ち始めます。ただ、まだボリスは接触してこないですね。アルドが逮捕された事で慎重になっているみたいです。

レオン:そうなるとそろそろ我々の「この男を知らないか?」作戦は止めた方がいいかも知れない。自分の足で探そう。

GM:目標値10の【知力】判定をやってみてください。成功するといいことを思い出します。

レイ:知力】は低い……9。

レオン:(ダイスを振る)11。成功。

バジル:(ダイスを振る)12!

GM:バジルとレオンはこの裏街を取り仕切っているエルマンという人物を思い出します。

レオン:そのエルマンと我々との仲はどうなの?

GM:今のところは良好ですね。達成値の一番高かったバジルは以前仕事の情報を交換した事があります。

バジル:では早速会いに行こう。

 

 エルマンは、恰幅のいい男性だ。

 愛想笑いの一つもすれば、そこいらの商人に見えなくもない。

 ただ、その瞳は、目の前の相手を値踏みするように、吊り上がった黒目を動かす。

 敵には容赦なく、味方には頼もしく。

 エルマンという香具師の元締めは、そういう人物だった。

 

GM(エルマン):「またあんたらかい? まあ情報を買ってくれるのはありがたいからいいんだがね」

バジル:お久しぶりです。ボリスの事を話そう。「これはいくらなんだ?」

GM(エルマン):「ボリスねぇ、部下に調べさせれば今の住所ぐらい分かるかもしれないな」

GM:そういって「100」って書いた紙を渡してきます。

バジル:これ、経費で落ちますよね? ここは自分がたて替えましょう。

GM:では部下を集めて聞いて回らせます。するとボリスは裏街の安い宿を転々としている事が分かります。彼と連絡を取るには「東の妖精亭」という売春宿で「アリス・ウエストウッド」という名前を呼び出せば会えるそうです。

バジル:なるほど。さてどうしようか。

レオン:我々が行くよりも、協力を頼んである煙突掃除職人ギルドのマスターに会ってもらおう。エルマンの部下に渡りをつけてもらって、こちらの指定した場所で会わせる。その近くにジャンを潜ませておいて声を聞かせる。

5人の中の一人がそのボリスであれば捕まえるし、ただの代理人であれば後をつけてアジトを確かめればいい。場合によっては相手を信用させる為にあえて商売を成立させる手もある。

バジル:さすがレオンだ。

GM:軍師レオンここにありですね。

レオン:まあ、全部両親の受け売りだったりするんだろうけどね()

バジル:じゃあ早速エルマンに依頼して、部下にボリスとの会談をセッティングしてもらおう。

GM(エルマン):「ま、そういうのは得意だけどね」と言って「80」と書いた紙を渡そう(笑)

レオン:ここは100渡しておきましょう。

エルマン:皆さんを商売相手と認めたようです。一文字に結んでいた唇を、歪めて笑みを作ります。

GM(エルマン):「お、話が分かるじゃないか。今後もいい関係でいさせて欲しいね」

バジル:まあ、またなんかあったら頼むよ。

GM:というわけでコネクションにエルマンが追加されました。

 

 

 

■ミドルフェイズ08

 

GM:エルマンの指示で代理人がボリスに話をつけに行きます。どうやら会ってくれるらしいということです。

レオン:こちらも準備しないとな。まずジャンに協力を頼んで……。問題はどこで会談するかなんだよな……。じゃあ煙突掃除職人ギルドの親方の店に昼間堂々と来客としてきてもらう。そうすれば向こうもギルドマスターがニセモノじゃないって事が分かるし。

GM:その目論見は成功してボリスはホイホイやって来ます。何時間かギルドのマスターと話をして帰ってゆきます。

レオン:あえてここはつけない。代わりに呼んでおいたジャンに話を聞こう。

GM(ジャン):「間違いない! あいつらの中の一人だよ!」

レオン:そうか。

バジル:目論見は当たったようだな。

レオン:ジャンに言おう。「もう少しで奴等を捕まえてやれるからね」

GM(ジャン):「うん、頑張ってね!」とキラキラした目で言われます。ジャンの中で銃士隊株が急上昇中。

レオン:暴落させないように気を付けないとなぁ()。さてと、助けた子供達から話を聞きたいって事もあるからやっぱり取引を一度成立させよう。「と言う訳で隊長、資金を下さい」

GM(オーバン隊長):オーバン隊長は頭をかきかき「流石にこの額となるとなぁ。ちょっとケストナー卿に掛け合ってみるよ」と言って王宮へとことこと出かけて行きます。夕方に戻ってくると、金塊を大量にドンと机に置きます。「犯人逮捕の暁にはちゃんと回収するように」

 

 

 

■ミドルフェイズ09

 

GM:というわけでかつてない規模のおとり捜査が始まったわけですが。ボリスとの取引は無事成立します。ボリスが連れて来た子供達は銃士隊で保護されますが、やはり全員が目隠しをされていて、詳しい情報は分からないそうです。

レオン:今回はそれでいいんだ。ボリスが連れて来た受け渡しの日を聞いているから。我々は張っておきます。馬車か何かで着ている筈だから一人をつけるのよりやりやすくなっているだろう。

あと、マスターには「今回使ってみてよかったら次も頼みたいと思うので5日後にボリスのほうからこちらのメッセンジャー(実はエルマンの部下)に一報して欲しい」と伝えてもらおう。

GM(ギルマス):「やれやれ、悪人になるのも大変ですね」と汗をかきかきギルドマスターが言います。

レオン:でもここだけの話、意外と楽しいでしょう?

GM(ギルマス):「いや、これはちょっと癖になりそうです(一同笑)」

 

 

 

■ミドルフェイズ10

 

GM:では馬車をつけますか。

レイ:ここは私が。

レオン:そうだな。レイにつけてもらって、我々は離れた所から追跡。万が一戦闘になったら助けに入るということで。

GM:ではそちらの【敏捷】とこちらの【感知】で対抗判定します。

レイ:敏捷敏捷……お、高い15!

GM:(ダイスを振る)こちらは9です。気付かないですね。

レオン:しかしいつも思うのですが、レイは大したものですね。

バジル:そうだな。よくやってくれている。

レイ:幼い頃から訓練されていますから。「人工生命」なんでそれ用に作られたんでしょう。

GM:ではしばらく後を付けてゆくとログレス郊外の山の中にいかにもって感じの洞窟が見えます。

レイ:中を確認します。

GM:中まで見るんですか? 流石に見張りが立っていますが。

レイ:う、いったんここを離れます。

 

 

 

■ミドルフェイズ11

 

レオン:さてこれからどうするかだが、エトワール嬢の言葉には自分も心動かされている。つまらない事でいがみ合う必要なんか無い。この街の為この国の為、目指す所は一緒の筈だ。何も我々だけで動く事はない。人手が足りないならこっちから協力を要請すればいいじゃないか。

バジル:全くその通りだ。

レイ:場所は分かったわけだから。戻って協力を要請してみましょう。

レオン:では向こうの詰所へ行ってみよう。

GM:ええと、詰所ではなく「赤枝の館」という館ですね。向こうの方がリッチです。まあ、正規軍と私兵の差ですね。

バジル:おおう。

レオン:まあ今回は公務だから正装で堂々と入ろうか。

GM:また下っ端が言いがかりをつけたそうにこちらを見ていますが、さすがに偉い人もいっぱいいるので大人しくしています。

レオン:いつも通りにしていればいいさ。

GM(エトワール):「こんなところで銃士の諸君と会うとはな。何か新しい情報でも入ったか?」とちょっと苦笑気味に言います。

レオン:迷惑でしたかね?」

GM(エトワール):「とんでもない。もし私がお前達と協力しなければならない時は率先して銃士隊の詰所に頭を下げに行くだろう」

レオン:そう言われたらこちらも笑顔になって。

「そちらのレイから話を聞いて感動しましたよ。目指す事が同じである我々が出自がどうのと反目する必要など何処にもない。もっとも、全ての人がそれを分かってくれるわけではないようですが」

GM(エトワール):「全くだ。私もそれが残念でならない」

レオン:そして我々は貴方に協力を仰ぐべく、頭を下げに来ました。

GM(エトワール):「と、言うと?」

レオン:貴方から頂いた情報のおかげでボリスにたどりつくことが出来ました。それから今こういった作戦が進行中で……」といって詳細を話す。

GM(エトワール):「なるほど、つまり人手が要る、と言う事だな?」

レオン:理解が早くて助かります。取引の約束の刻限は3日後、今回はよりたくさん連れてくる事になっている。任務としてはその場での確保と、レイが突き止めた本拠地の確保です。

GM(エトワール):「わかった。今から私はルーシディティ団長に報告に行って来る。我が隊は赤枝の騎士団の一員として総力を上げてお前達の作戦を支援しよう!」

レオン:感謝しますと敬礼しよう。

GM(エトワール):「とは言っても今回の立役者はお前達だ。具体的な作戦はお前達が立てるがいい。私達はそれに従おう」

レオン:取引場所とアジト、どちらをやろうか? 体は一つしかないからどちらかしかいけない。

バジル:うーん、我々はアジトへ乗り込もう!

GM(エトワール):「では私達は敵の出先を押さえればいいわけだな」とエトワールも快諾してくれました。それでは、大捕物が始まります。

 

 

 

■クライマックスフェイズ

 

GM:(これで想定していたエネミーは分断されるな)

では作戦の決行日。人買い集団のアジト前です。皆さん三名はアジトから後方に10メートル離れた地点。応援の銃士隊の仲間や小者達はそのはるか後方を固めているとお考え下さい。それから、入り口にはやっぱり槍を抱えた見張りが立ってますよ。

バジル:見張りの人数は?

GM:一人です。ただ、一発でもぶっ放すと気付かれてしまうでしょうね。

レオン:では後方の銃士隊に一発撃ってもらおうか。見張りをおびき出せたらめっけもんだ。

GM:どれどれ(ダイスを振る)うわっ、出目が腐った。こいつは一歩立ち止まって考えるような冷静さは持ち合わせていないようです。銃声の方にふらふらと歩いていきます。他にボスらしき身なりのいい男と銃使いが洞窟の前に出てきて臨戦態勢をとります。

レオン:敵は計三人か。

GM:本当は5対3で戦ってもらう予定だったんですが、皆さんの機転のおかげでだいぶ楽になりましたね。

レオン:さてこれからどうするか。エンゲージすると洞窟に逃げ込むのは妨害できる?

GM:エンゲージを離脱するにはメジャーアクションが必要なので出来ますね。

バジル:レイに先行してもらうか。洞窟に逃げ込まれると厄介だ。

レオン:そうだな。私は1ターン目に射撃して、2ターン目でエンゲージしよう。

 

●第1ラウンド

 

行動値

レイ:

ボス:

槍使い:

銃使い:

バジル:

レオン(銃):

 

 

レイ:ではマイナーアクションでボスと銃使いにエンゲージします。銃使いを攻撃。《フェイント》使用して(ダイスを振る)15、12。

GM:……命中です。

レイ:フェイトを2点使用。(ダイスを振る)22点!

GM:げっ! また半分近く持って行かれた。くそ、続いてボスの攻撃。レオンに《エアリアルスラッシュ》!

レオン:魔法使いか!

GM:(ダイスを振る)あ、低い。10!

レオン:……こっちは9か。フェイトを使って振りなおしで、さらにダイスを一個追加(ダイスを振る)成功!

GM:槍使いの見張りですが、突然の襲撃に急いで駆け戻ります。マイナーアクションとメジャーアクション両方を消費してレイにエンゲージします。次は銃使いですが、実はこいつが持っているのは皆さんのものより高性能なライフル銃です。

バジルレオンなにー!!

GM:そんなわけでバジルを狙撃……12!

バジル:14! 回避!

GM:残念。次、バジルのフェイズ。

バジル:ボスに射撃します……11!

GM:(ダイスを振る)こっち13。

バジル:ありゃ? じゃあ振りなおしと命中判定にフェイト1点ずつ使用。(ダイスを振る)駄目だ。ここは見送る。

レオン:俺の番か。銃使いを狙う。(ダイスを振る)当たらないな。フェイトをもう一点使って振りなおしちゃえ。……10!

GM:ダメージ下さい。

レオン:(ダイスを振る)11!

GM:更に半分の半分喰らったって感じですかね。

レオン:一発は当てとかないと銃士としてのアイデンティティの危機だからな(笑)ここでマイナーアクションを使って銃を捨てる。

 

 

 

●第2ラウンド

 

行動値

レイ:

ボス:

槍使い:

銃使い:

バジル:

レオン(銃):

 

 

バジル:レオンに《ヘイスト》を使用します。(ダイスを振る)3点。これでレオンの行動値が+3される。

GM:ということはレイと同じタイミングで動けますね。

レイ:ではどちらから先に行動しましょう?

レオン:私が先に動いちゃっていい? 銃は捨ててあるからマイナーアクションで地面に突き刺してあったレイピアを引き抜く。それからメジャーアクションでレイと同じエンゲージに入って行動終了。

レイ:ダメージを一番受けているのは銃使い?

レオン:こいつを生かしておいて次のフェイズでバジルが撃たれたら目も当てられないんだよ。何とかここで倒してしまいたい。

レイ:では銃使いを攻撃します。《フェイント》を使って……20、二回目は……。

GM:あ、御免なさい。クリティカルしちゃいました。

レイ:あらら、がっくし。

レオン:仕方ない。こんな時もある。

GM:続いてボス。バジルに《エアリアルスラッシュ》。

レオン:やはりバジルに来たか。

GM:(ダイスを振る)12。

バジル:フェイト1点使います……駄目だ。

GM:ふっふっふ、こいつは5D振れるんですよね。

レオン:なに!

GM:(ダイスを振る)19!

バジル:《プロテクション》に最後のフェイトを振り足し! ……9点抜けました。

 

 バジルの《プロテクション》が光の壁を作り出す。

風の奔流は、光の障壁にせき止められ、その勢いを半減させた。

 彼の力は銃だけではない。

 神聖魔法も高い実力を持っているのだ。

 

GM:それでも9点か……。もっとでかいと思ったんだけどなぁ。まあいいか、こっち無傷だしね♪

レオン:もしヤバかったら無理に攻撃しないでポーションかヒールを使った方がいいかも知れない。

バジル:そうします。

GM:ところがその前に銃使いのライフル銃が待っている訳ですよ。(ダイスを振る)11!

バジル:(ダイスを振る)駄目だ。避けられない。

GM:16ダメージ受けてください。

バジル:《プロテクション》! ……4点抜けました。

GM:硬いなあ。

レオン:それでもHPもう半分くらいだぜ。

バジル:《加護》取っておいて良かったなあ。

GM:槍使いですが、レオンに突きかかります。(ダイスを振る)あ、低い。10。

レオン:(ダイスを振る)危ない。11。

バジル:自分に《ヒール》。(ダイスを振る)10点回復。

GM:では次のターンです。

バジル:もう一回レオンに《ヘイスト》……また3!

レオン:なら私がまず銃使いを攻撃してみる。駄目だったらレイが止めを宜しく。

レイ:分かりました。

レオン:今度は3D振れるから……クリティカル!

GM:(ダイスを振る)ダメージ下さい。

レオン:25点。

GM:……死にました。

 

 レオンは、全身のバネを使いレイピアを突き出す。

閃光のような突きが、銃使いの肩にヒットする。

 そのあまりの威力に、銃使いはライフル銃を取り落とし、無力化されるしか無かった。

 

レオン:よっしゃあ! レイピアで一撃。実に三銃士らしい。

レイ:ボスを攻撃します。……クリティカル!

GM:避けられる筈がありません。

レイ:ここでフェイトを全部使ってしまおう。7D6!

レオン:すげえ、シャドウラン並みだ。

 

 「シャドウラン」というTRPGは、判定にとにかくたくさんのダイスを使うことで有名なのである。

 

レイ:行きます!(じゃらじゃらという大量のサイコロが転がる音)35点!

 

 レイは天性の勘で相手の急所を見極め、魔導銃を、撃つ!

 放たれた弾丸は、防具の隙間を貫通。対象に痛撃を与えた。

 

GM:殆ど虫の息です。それでも何とか一人は倒したい! ボスはバジルに《エアリアルスラッシュ》。……うわ、低い。10。

バジル:(ダイスを振る)今度は当たらないぜ!

GM:では槍使い。またレオンに突きかかります。17!

レオン:……13。喰らいます。

GM:ダメージは17。

バジル:《プロテクション》! お、6だ。

レオン:2点通った。

GM:さすがウォーリア、硬いなあ。

レオン:いや、今のは《プロテクション》の出目が良かった。《加護》もあるしね。

バジル:ボスに止めを刺します。(ダイスを振る)12!

GM:あ、ファンブル(笑)

バジル:あら?

レオン:やったー、当たった!

バジル:ダメージは14。

GM:ボス昏倒!

 

 

 

●第3ラウンド

 

行動値

レイ:

槍使い:

バジル:

レオン(銃):

 

 

レイ:では残ったのは一人ですね。容赦はしませんよ。《フェイント》を使います。一回目……クリティカル! 二回目……クリティカル!

レオン:おいおい、一体どうなってるんだ(笑)

GM:どんだけ!?

レイ:最後のフェイトをつぎ込んで……29!

GM:あと、6点しか残って無いですよ!

レオン:では止めだ。最後の一人に攻撃!(ダイスを振る)13!

GM:命中です。ダメージをどうぞ。

レオン:《ボルテックスアタック》を使っちゃうよ? (ダイスを振る)20!

GM:どう考えても生き残れません。膝にレイピアが直撃し、槍使いは倒れました。と言うわけで戦闘ラウンドを解除します。

レオン:そう言えばレイは無傷?

レイ:しれっと)はい。

GM:くそー! 第二話はそうは行かないからな。うわーん!

 

 

 

●ドロップ品ロール

 

GM:さてさて皆さん。お待ちかねドロップ品の鑑定時間ですよ。

レオン:いえーい!

GM:まずはボスからですが、誰が振ります?

レオン:ここは絶好調のレイでしょう。

レイ:では振ります。(ダイスを振る)ピンゾロ!(一同爆笑)

 

 

 

■エンディングフェイズ01

 

GM:ではエンディングに入りたいと思います。皆さんは見事全員を捕縛して、囚われていた少年少女達を助ける事が出来ました。

レイ:よかった!

レオン:よかったよかった。

GM:別働隊の赤枝の騎士団も無事残る二名を逮捕したようです。皆さんにはルーシディティ騎士団長から感謝状が届きますよ。

バジル:あんまり活躍してないのにいいのかな?

GM:オーバン隊長も「やったじゃないの」って褒めてくれます。

バジル:今回はレオンとレイに助けられましたよ。小隊長としてはとほほですが。

GM(オーバン隊長):「ま、そう言いなさんな。どっしり構えておくのが上に立つものとして大事『らしいよ』」

バジル:伝聞形!?(笑)

レオン:あの人も昔は剃刀オーバンって呼ばれてたらしいのになぁ。

GM:感謝状と言えば煙突掃除職人ギルドのマスターも銃士隊赤枝の騎士団双方から感謝状を貰って嬉しそうに部下や友人に見せびらかしているということです。

レオン:よかったよかった。

GM:かくしてエルーランを騒がせていた人身売買組織は王立銃士隊と赤枝の騎士団によって逮捕されました。

この事件により、今まで知られていなかった宮廷内で「銃士隊」の評判が聞かれるようになります。その事があるとんでもない事件の発端になるのですが、それはまた別のお話。と、言うわけで各自エンディングを演出していただきたいと思います。

 

 

 

■エンディングフェイズ02

 

レオン:じゃああれだ、報奨金の取り分でケーキとかお菓子とか買い込んで、子供達のところへ行こう。

GM:すると子供達は銃士ごっこに熱を上げています。

バジル:銃士ごっこ?

GM:あとは銃士隊と赤枝の騎士どっちがかっこいいかとか論争したり。ジャンは銃士派の筆頭みたいですよ。

レオン:妹がエトワールに傾倒して、兄妹げんかになったりしてな。

GM:新しく来た子供達も歓声を持ってレオンを迎えます。

GM(子供達):「わー、銃士の兄ちゃんだ!」「本物のマスケット銃だ、すげー!」

レオン:まあ、弾は抜いてあるからいいけどね。君たちを攫ってきた悪い奴等は皆逮捕したよ。これからはこの街で自分の道を見つけて生きていくといいよ。

GM(ジャン):「有難うございます。絶対僕、銃士になりますから」

バジル:まあ、また遊びに来いや。シチュー食わしてやるからよ。

GM(ジャン):「本当ですか!?」そういうこというと入り浸りますよ?(笑)

レオン:しかし少年少女ということで見習い銃士隊みたいなものの結成を本気で検討してもいいんじゃないだろうか?

GM:少年ラ○ダー隊とかベーカー・ストリート・イレギュラーズみたいな感じですかね。面白いんじゃないですか?

レオン:勿論制度としてもそうなんだけれど、彼らが孤児として甘んじてしまう状況が一番悪いと思うんだ。この子達がどのような道を進むにしても、少年銃士隊という肩書きと仕事を与えて、それを誇りにさせる。そうしてそこで教えた教育が将来自立する上での助けになればいいんじゃないかと思う。

GM:その話をオーバン隊長にすると「ケストナー卿に相談してみるよ」と重い腰をどっこいしょと持ち上げて銀嶺城へ向かいます。しばらくして、それなりの予算とともに許可が下りますよ。

レオン:ついでにエトワールのところにお礼にいったときにこの話をしてみよう。

GM(エトワール):「面白いじゃないか! 銃士隊に軍師レオンありだな」

レオン:いやいや、私などあの隊長に比べればまだまだですよ。噂はご存知ですか? かつて剃刀と言われた……(笑)

GM:まあそんな話をしつつ、レオンのエンディングを閉じましょう。

 

 

 

■エンディングフェイズ03

 

レイ:私は銃の手入れをしながら子供たちのことを思い浮かべています。そういえば私はあの子達位の頃は銃を握っていたなぁ。子供達は銃だ剣だと騒ぐけれど。私の初めての任務はあまりいいものじゃなかった。

GM:まあそこら辺の事情はおいおいやっていきましょう。

レイ:人工生命ですからね。せめてあの子たちには光りある未来を。そう思いながら手入れを終えて夜の街に消えていきます。

 

 

 

■エンディングフェイズ04

 

バジル:あの事件から何日かたったある日の夕方。広場のベンチに腰掛けて。「平和だなぁ。今日も事件が無くて良かった良かった。俺はこういう時間が好きなんだよ。のんびり」

レオン:君凄い勢いでオーバン隊長の事追いかけてるぞ(笑)

バジル:さて飯を食いに帰るか(笑)

GM:そんなバジルでしたがこれから起きる事件は彼を平穏なままにはしてくれませんでした。アリアンロッド第二話乞う御期待。というところで今回のセッションを閉じたいと思います。ありがとうございました。

一同:ありがとうございました。

 

見事、人身売買組織を摘発した3人の銃士。

これでこの街もしばらくは静かになるだろう。

銃士たちはまた、警邏と書類整理の日々に戻ってゆく。

しかし、自ら解決した事件が、あるとんでもない騒動の引き金になろうとは、知る由もなかった。

 

アリアンロッドリプレイ外伝 第1話「エルーランの銃士隊」

FIN




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