ブルーローズリプレイ第1話「ミイラの魂」


  某日、いつものようにTRPGカフェ「デイドリーム」に集まった4人のメンバー。

 既にアリアンロッドのショートセッションをこなしており、本来はここで打ち上げに移行するはずであったが、今回はシナリオを2つ用意していた。今まで温めていた「ブルーローズ」である。

 

ブルーローズ

2002年に朱鷺田祐介氏とスザク・ゲームズによって制作されたトレジャーハンティングゲーム。

PC達は「ローズ財団」のエージェントとなり、世界中の遺跡に隠されたオーパーツを悪用しようとする様々な陰謀組織と争奪戦を繰り広げる。舞台は現代で、実在の国や遺跡を舞台に現実の兵器やや道具を駆使して戦う、「シームレス・ワールド」が売りである。

モデルになったのはたかしげ宙氏の漫画「スプリガン」と言えば分かりやすいだろうか? ご存知ない方は「インディージョーンズ」を想像して頂きたい。

 尚、2009年12月に事実上の第二版である「ブルーローズ・ネクサス」が発売されているが、はぎわらは旧版のシステムが好みである為、あえてこちらを採用している。

 

「ブルーローズ」を遊ぶのは以下のメンバーである。

 

 

 

●萩原優

「アリアンロッド」に引き続き、こちらでもGMと執筆を務める。言わばサークルの何でも屋。

口八丁手八丁でPLや読者に楽しんで頂くのがモットー。

ファンタジーも好きだが、アクション物も大好きな為「ブルーローズ」の様なゲームは大好物である。

幼馴染とツンデレを愛し、NPCには公私混同で幼馴染やツンデレを登場させる。いや、本当に好きなんですよ。許して下さい。

なお、その出目は極端に良いか悪いかで、クリティカルでPCを追い詰めたかと思えば、次の判定であっさりファンブルしたりする。

 

●真枝雅清

はぎわらの大学時代からの友人にして朋友。

性格は根っからの善人であり、そのPCもすべからく善人である。

サークルのセッションでは高確率でNPCとからみ、「ラブコメ担当」としてその名を轟かせている。

 それは良いのだが、重度の天然ボケで、GMがいくらNPCとの間にフラグを立てようとしてもスルーする。

 「アリアンロッド外伝」では天然キャラの隊長、バジルを担当している。

 尚、今回PLの中で唯一のブルーローズ経験者である。

 

●G3

サークル最年長の古参プレイヤー。

比較的年長のキャラを好み、その人生経験を生かして、パーティーの保護者役を買って出る。

が、持ち前のボケがそれを許さず、いつも「ギャグ担当」の不名誉な烙印を押されてしまっている。

「アリアンロッド外伝」では、酒好きの巨漢、ポルトスを担当している。

今回、若いキャラに挑戦するそうだが、さてどうなるだろうか?

 

●谷利

 はぎわらがFEARのコンベンションでスカウトしてきた新人プレイヤー。

 TRPG経験が一番少ない癖に、玄人好みのキャラばかり挑戦する。

 重度の歴史オタで、首の後ろにあるボタンを押すと、さらさらと面白薀蓄が流れだしてくる。たまに薀蓄のせいでプレイが中断されるのは御愛嬌である。

 「アリアンロッド外伝」では学者肌の女戦士、ステラを担当する。

 

この4人でリプレイをお届けする。

 

 

■シーン0:キャラ紹介〜予告編

 

はぎわら(以下GM):それでは、PCを紹介して頂きましょう。

 

 尚、今回はアーキタイプ(サンプルキャラクター)からPCを作って貰っている。内容は以下の通り。

 

谷利→冒険者(戦闘も探索もできるオールラウンダーなキャラクター。特に拳銃での戦闘に長けている)

雅清→学者の娘(戦闘は苦手だが歴史の知識や情報の処理に長けたキャラクター。探索で活躍する)

G3→超人的な武術家(素手による格闘に特化したキャラクター。このキャラクターが居る事で、戦術の幅がぐっと広がる)

 

谷利(以下ジス):ジス・グリペンです。

GM:グリペン? 何故戦闘機の名前?

ジス:国籍はタイ人です。タイはグリペンを採用してますからね。

GM:あ、納得。

ジス:黄色人種ですが、褐色の肌です。村の大抽選会で見事陸軍に徴兵されまして……。

雅清:抽選会?

ジス:タイって徴兵はくじ引きで決めるんですよ。

GM:そうなんだ。

ジス:で、出たくじの色で海軍だったり陸軍だったりするんです。ちなみに金色の玉は徴兵免除。

雅清:へえー。知らなかった。

ジス:陸軍でサバイバル技術を学んで、退役後は登山家として名を売りました。

GM:歳は何歳ですか?

ジス:26歳です。軍隊生活よりも冒険の方にやりがいを見出してしまいこちらの道に入りました。名前の通りオールマイティなキャラを目指しております。

GM:それはそのように成長させて下さい。

 

 

 

G3(以下ジャン):名前はジャン・ジャックモンド。

GM:まんま「スプリガン」のキャラ名じゃないですか!

ジャン:名前だけ頂いた。キャラの中身は違うけど。国籍はフランス人。孤児だったんだが日本人で武術家のじじいに拾われて幼い時から武術を叩き込まれた。自分の過去と目指すべき道を探すため、この道に入った。

GM:なるほど。では今日本にいるんですか?

ジャン:ああ。何故日本にいるのかは謎。じじいを問い詰めても何も話してくれない。それから、ケンカ早い。俺より強い奴に会いに行く!

 

 

 

雅清(以下つぐみ):名前は四条エリーザつぐみです。16歳の女の子。外国人と日本人のハーフです。

GM:チーム最年少ですね。

つぐみ:一族で考古学の研究をしていたのですが、何かの秘密を知ってしまったのか、行方不明になり没落。現在貧乏暮らしをしています。

ジス:狙ってるのは一発逆転か?

つぐみ:いや、一族の人を探したり、小さい頃からオーパーツに興味を持って育ったのでそういうものをもっと見たいのでこの世界に入りました。

GM:まあルールブックに忠実にマスタリングするとオーパーツに近づきすぎた場合精神汚染を引き起こす場合があるんですけどね。

つぐみ:まじっすか!

GM:まじです。ただし、僕はそういうルールは採用する気は無いです。ハリウッド映画みたいな感じのセッションにするつもりなので。

つぐみ:よかったです。あ、今は日本のオンボロアパートに住んでいます。隣には幼馴染のリョウト君が居ます。

GM:何っ! 幼馴染! それは素晴らしい!(←過剰反応)

つぐみ:それからペットもいます。オコジョのオスで名前はこじろう。

GM:いいけど、冒険には連れて行けないよ?

つぐみ:連れて行けない!? じゃあ何かあった時はリョウト君に面倒を頼もう。

GM:分かりました。他に何か言っておく事は?

つぐみ:貧乏性です(笑)

GM:貧乏性なのか(笑)

つぐみ:でも見た目は小奇麗にしています。

 

 

 

GM:では予告編を読み上げます。

 

「イタリアシチリア島。そこに眠るミイラ達を突如シュープリームが盗掘し始めた。

調査に乗り出すブルーローズエージェント達。銃撃戦の先に見える『影の納骨堂』の正体とは? ブルーローズ『ミイラの魂』。ご期待ください」

 

つぐみ:なるほど。

ジス:シチリアにミイラですか?

GM:おや? 知らないですか? シチリアってキリスト教圏には珍しくミイラ文化があるんですよ。地下の納骨堂には大量のミイラが保存されています。

ジス:へえー。

GM:谷利さんなら知ってると思ったんですけど。

ジス:いやごめんなさい。私そのあたりが苦手なんですよ。

ジャン:シュープリームと言うのは?

GM:すみません。それを今から説明する予定でした。シュープリームは超国家的な軍産複合体です。様々な国家の軍隊と関係を持っていますが、特に米軍と関係が深いようです。非常に高い技術力を有しており、サイボーグ兵士や各種超兵器を使い、オーパーツを独占しようとしています。つまり、現状での皆さんの敵の1つですね。

ジス:1つと言う事は他にもあるんですか?

GM:他には龍三合、銀の暁、セレスチャルゲートと言った組織が皆さんブルーローズとしのぎを削っていますが、今回は登場しないので説明は割愛します。

ジス:分かりました。

 

 

 

■シーン1:日常

 

GM:では、それぞれオープニングを始めましょう。まずは一番キャラが出来ているつぐみから始めましょうか。

つぐみ:はい。

GM:じゃあ、朝です。目が覚めました。

つぐみ:学校行きます。朝食を食べながらパソコンで情報をぱぱっと見て、それから家を出ます。

GM:じゃあ登校途中でリョウトと会います。「ふあー、おはよう」

つぐみ:おはようリョウト。相変わらず眠そうな顔してるわね。

GM:「昨日ゲームやってて寝不足なんだよ」

つぐみ:もおー。まあ私も本を読んでいて寝不足なんだけどね。

GM:「つぐみも人の事言えないじゃないか」

つぐみ:ゲームと本とじゃ違うでしょ。私は知識を深めていたの。とまあそんな訳で、日常は学生をやっております。

GM:友人関係はどうなんでしょう? 孤立していたりしない?

つぐみ:それなりに上手くやってますよ。

GM:じゃあ友人に挨拶されます。「おはようつぐみ」

つぐみ:あらおはよう。でも当たらず障らずの所が大きいかも知れない。影でエージェントなんてやってる訳だし。

GM:なるほど。でもそんな事を知ってか知らずか、リョウトは貴方の一番の友達でいてくれます。「つぐみまた昼はパンか。じゃあ僕の分食べなよ。僕がパン食べるからさ」

つぐみ:悪いわよ。じゃあ半分こして食べましょう。

GM:ラブラブだなあ。まあリョウトはつぐみの家について知っているので公私共にフォローしてくれます。でもリョウトはつぐみの裏の顔は知ってるのかな?

つぐみ:言ってないです。でも家族の事を知っているという事はちょっと研究のお手伝いに行ってくるわ位の事は言ってると思います。

GM:分かりました。じゃあ放課後。「今日どうする? カラオケでも行かね?」とかリョウトが言ってきますけど?

つぐみ:ちょっと用事があって。

GM:「じゃあまた明日な」

つぐみ:うん、また明日。財団に属してるのは隠した方が良いの?

GM:どちらでもいいですよ? 表向きは財団の「普通の」研究を手伝ってるとかでもいいです。

つぐみ:いえ、隠す事にしましょう。

GM:分かりました。では貴方の携帯が鳴ります。

つぐみ:もしもし?

GM:「私だ」と言って電話に出たのはブルーローズのナンバー2にして貴方の上司のナサニエル・ウィンスローです。「単刀直入に言おう。任務だ。本部まで出頭してもらおう」

つぐみ:わかったわ。

GM:「イギリスまでのチケットを手配しておく。ビジネスクラスだ」

つぐみ:ビジネスクラス!? そんな勿体ない! エコノミークラスでいいからその分報酬に上乗せして頂戴!(一同笑)

GM:「あ、相変わらずだな。分かった」

つぐみ:学校への届け出はどうなりますか?

GM:じゃあローズ財団が経営している学校と言う事にしましょう。なので、融通がききます。

 

 

 

GM:次はジス。どんな生活を送ってますか?

ジス:基本的には村と寺を行ったり来たりしています。

GM:じゃあ「今日もお前暇だな」とか言われるんだ(笑)

ジス:わりぃかよ。俺はちゃんと稼いでここにいるんだ。それにただ暇してる訳じゃない。この季節はそろそろマッキンリーの登山許可が出るんだ。だからトレーニングしてだな。

GM:「お前は良いよなスポンサーがついてくれてるから良い暮らしが出来るし」

ジス:だったら名を売ることだな。うははははは。

GM:じゃあそんな寺からの帰り道。携帯が鳴ります。

ジス:あいよ。

GM:「私だ」ナサニエルが出ます。

ジス:ええと? 誰だっけ?

GM:おい!

ジス:わりぃわりぃ。冗談だ。

GM:「と、とにかく任務だ。本部まで来て貰おう」

ジス:また寒い所に行くのか。まあいいや。分かった。

GM:「チケットはビジネスクラスを手配しておく」

ジス:だからんな事に金使うんじゃねえよ。

GM:ローズ財団はローズ航空が傘下にありますから、そっちはリッチですよ。

ジス:じゃあこうしよう。俺の分はエコノミーで良いから、浮いた分は村に寄付してくれ。

GM:ナサニエルは頭を抱えて「分かった」と言います。なんだこのけちんぼ共は(笑)

ジス:ケチじゃねえよ。村の付き合いってものがあるんだよ。

 

 

 

GM:最後にジャン。どういう日常を送ってますか?

ジャン:道場で寝てる所をじじいに起こされる。「起きんか小僧!」って感じで。

GM:で朝のお勤めって事で修業させられるんだ。

ジャン:座禅とかかも知れない。「礼儀に始まり礼儀に終わるのじゃ」とか言って。で卓袱台で日本食の朝飯を食ってる所で電話がかかってくる。

GM:毎日修業なんですね、特に表向きの仕事はしてない感じ?

ジャン:昼は道場で師範代をやってる。生まれたのは日本じゃないって事は知ってるけど、何でじじいの所に居るのかは謎。

GM:ではナサニエルが電話に出ます。「私だ」

ジャン:あー、任務かぁー。

GM:何でそんなに嫌そうなんですか?

ジャン:こっちは色々あったんだよ。朝から叩き起こされるし。

ジス:くだまいてる(笑)

GM:「君の事情につき合っている暇は無い。こちらは大変な事態になっているのだ。早く本部へ出頭して欲しい」

ジャン:「面白そうじゃん! 早く言ってくれよ!」

ジス:すごい気分屋だぞ(笑)

GM:「ビジネスクラスを手配しておく」

ジャン:相変わらず金持ってるなあ。

GM:「その分君達の責任も大きいという事だよ」

ジャン:そうだな。こっちは命張ってるからな。

GM:じゃあジャンだけはビジネスクラスで行くんだ(笑)

ジス:何でこんなにビジネスクラスで盛り上がってるんだろう(笑)

 

 

 

シーン2:ブリーフェィング

 

GM:さて、皆さんはそれぞれビジネスクラスとかエコノミークラスでイギリスに向かうんですが、機上でこんな夢を見ます。大きなリボンを付けた3歳位の女の子が夢に現れます。女の子は「お兄ちゃん! お姉ちゃん! みんなを助けて!」と懇願してきます。「お願い! みんなを……」を言いかけた所でその声は銃声と人の足音でかき消されてしまいます。その後フレームが引いていきシチリア島の風景(写真を見せる)が現れます。

(写真:イタリア写真壁紙様)

ジス:おおう。

GM:そして皆さんはロンドン空港に着き、ローズ財団の本社に向かいます。ところで3人はもうチームになってるんでしょうか?

ジャン:いや、初対面と言う事で。

GM:分かりました。ではまずつぐみがブリーフィングルームに通されます。そこにはナサニエルと若干16歳にしてローズ財団代表でありブルーローズのボスであるジェシカ・ローズが居ます。

つぐみ:同い年だ。じゃあ2人は友人ということで。こんにちはジェシカ。

GM:ジェシカも同年代の友達に飢えてるんでしょう。つぐみとの関係を大事にしているようです。「こんにちは。つぐみ。学校はどう?」

つぐみ:そうね、ちょっと窮屈かも知れないけど楽しいわ。

GM:「私もいつも社長業で窮屈よ。いっそ貴方達みたいにエージェントをやりたいくらいだわ」とか冗談を言ってきますけど。

つぐみ:じゃあ今度行ってみようか。とか返してみる。

GM:苦笑します。「まあそういう訳にもいかないけどね」

つぐみ:そうよね。あはは。

GM:なんて話してるとジャンとジスが通されてきます。ナサニエルが言います。「紹介しよう。四条エリーザつぐみ君だ。彼女はかの四条家の跡取りだ。考古学の知識には群を抜いたものがある」

つぐみ:よろしく。

ジス:俺はもこもこな服を着ている。寒いんだよ!(笑)

GM:ナサニエルは「大丈夫かなこのチーム」って顔をしますが(笑)

ジャン:つぐみに日本語でよろしくなと言おう。

つぐみ:あら貴方日本人?

ジャン:ああ、日本育ちだ。

GM:「彼はジャン・ジャックモンド君。格闘技のスペシャリストだ。そして彼はジス・グリペン君。経験豊富な冒険家だ」

つぐみ:むさいけど頼もしいわね(笑)

GM:むさいって言った(笑)

ジャン:この嬢ちゃんも口悪いな。

GM:ところで、リーダーを決めたいんですが、唯一ブルーローズ経験者の雅清君でいいですか?

つぐみ:でも私最年少だけど、リーダーやっていいのかしら?

GM:きっとアリアンロッド公式リプレイのヘッジホックみたいに家柄に秘密があるんですよ。

ジス:ていうか俺は冒険以外興味無いから。

ジャン:俺も面倒くさい事は誰かに押し付けたい。

GM:年長者2人が駄目過ぎるぞ(笑)

つぐみ:分かりました。私がリーダーと言う事で。

 

 

 

GM:ではブリーフィングが始まります。ジェシカが「ナサニエル、説明をお願い」と言うとナサニエルが「かしこまりました」と言ってスクリーンにシチリア島の地図が表示させます(地図を見せる)。イタリアシチリア島各地の地下納骨堂がシュープリームによって襲撃され、遺物が持ち去られるという事件が起きました。シチリア島にはミイラ文化があると言うのはさっき説明した通りなんですが、事件の裏に何らかのオーパーツの存在を感じ取ったジェシカはブルーローズエージェント、つまり皆さんの投入を決意しました。「今回の任務はシュープリームの目的を暴き、それを妨害する事です。「尚、現地エージェントが案内役として同行する。グリムズと言う。頼りになる男だ」

つぐみ:なるほど。承知しました。

GM:成功報酬は5000ドル支払われます。

つぐみ:おお! 5000ドルも!

GM:ジェシカが言います。「気になるのよね。私は霊感とか無い方だけど、見ちゃったのよ。女の子が助けを求める夢をね。あの風景はどう考えてもイタリアだったわ」

つぐみ:ジェシカ、貴方も見たの?

GM:「ひょっとして貴方も?」

つぐみ:ええ、ここへ来る飛行機の中でね。

ジャン:それって俺が見た夢と同じじゃねえか?

ジス:とりあえず俺が見た夢と合ってるみたいだな。

GM:ジェシカはそれを聞くと驚いたように「そう。何か大変な事が起きている気がするの。どうか気をつけてね」

 

 

 

■シーン3:罠

 

GM:では皆さんはシチリアの州都パレルモに降り立ちます。ゾディアック・メンバーと星座カードを配布します。

 

 ゾディアック・メンバーと星座カードは各PCに2枚ずつ配布される。

 これを使う事でPCに有利なイベントが起こったり効果を得る事が出来る。詳しくは使用時にまた解説する。

 

ジス:そうかシチリアにはエトナ山があったな。富士山よりはちいせえんだけど。登りてえなあ。なあリーダー。登って来ても良いかな?

つぐみ:仕事が先でしょ!

GM:はいはい、案内人が出迎えます。「はじめまして。イタリア支部のグリムズです」グリムズは白人で長身やせ形の男です。眼鏡をかけていますね。

つぐみ:よろしく。私はつぐみ。こっちはジャンとジス。

GM:「宜しくお願いします。まず状況を説明致します。現在シュープリームの襲撃が確認された納骨堂は9件あります。内1件はパレルモ郊外にありますので、まずはそこから話を聞こうと思います」

つぐみ:なるほど。早速向かいましょう。

GM:では被害に遭った小さな教会へ向かいます。神父さんが出迎えますがそれ以外に人影は無いみたいですね。離れの応接室に通されて、そこでお茶を御馳走になります。「奴らはこの教会を襲撃して徹底的に地下を調査したようだ。結局『何か』は見つからなかったらしい。彼らは帰って行ったよ」

つぐみ:どんな奴らでした?

GM:軍服を着た軍人だったそうです。背広の男達に率いられていました。

つぐみ:なるほど。

GM:ちょっとここで判定して貰いましょうか。「知性+軍事」で。

 

 ブルーローズの判定は、「耐久」「筋力」等の能力値と「軍事」「歴史」等の技能を足して、更に+2D6したもので行う(該当する技能が無い場合は0として判定する)。この時GMの提示した目標値より高ければ成功、低ければ失敗する。

 尚、ゾロ目が出ればクリティカルで出たゾロ目の数だけ振り足し出来、逆に出目の合計が3になった場合、ファンブルとなり、自動失敗となる。

 更に、達成値が目標値を5上回るごとに1段階の大成功となり、判定に必要な時間を短縮出来る等、良い事が起こるのだ。

 

ジス:「軍事」は3ある。(ダイスを振る)あ、低い。10。

つぐみ:(ダイスを振る)16! 1段回大成功!

ジャン:(ダイスを振る)俺は13!

GM:つぐみとジャンは分かった。典型的なシュープリームの編成ですね。少数のエージェントが指揮をとって特殊部隊「ニードル」が手足となって動いているみたいです。

ジス:うん。分からん(笑)

つぐみ:ちょっとは勉強しなさいよ!

GM:て言うかこれは皆さんが生きていく上での基本情報なんですが(汗)

ジス:ダイス目が悪かったんだよ!

GM:さて、神父さんが「お茶のお代わりはいかがかね」と言ってお代わりを持ってきてくれます。ここでリーダーのつぐみは運だめしをして下さい。

つぐみ:キター!

 

 運試しとはカードを使った判定方法である。付属の8枚のカードを引く事で、それに対応したイベントが起きる。良いカードを引けば当然良い事が起こる。

 

つぐみ:えいっ! どうだ!(カードを引く)

GM:どれどれ、うわっ、いきなり太陽引きやがった! 一番良いカードですよ! つぐみがお茶を貰うと、神父さんが紙片を渡してきます。それを見ると「SOS」て書いてあります。

つぐみ:読むけど態度には出さない。あら、ありがとう。

GM:更に太陽引いたのでイベントが起きます。つぐみの携帯が着信します。

つぐみ:じゃあ出ます。ちょっと失礼。

GM:ナサニエルが出ます。「グリムズが死体で発見された。君達と行動しているエージェントは偽物だ」

つぐみ:なんですって! びっくりするけどそれも態度には出さない。わかったわ。

GM:「宜しく『処理』してくれたまえ」と言って電話が切れます。

つぐみ:さてどうしよう?

GM:ここでどう行動するかによってこの先の展開が違います。

つぐみ:この教会はやばい事になってるんじゃないかと。

ジャン:罠にかかったって気がするね。人質も取られてるんじゃないかと。

ジス:ゾディアック・メンバーか星座カード使います?

ジャン:どんなカードがあったっけ?

 

 手持ちのカードを突き合わせて相談するPC達。

 しかし、危機を察知したのがつぐみのみと言うのが問題となる。

 

GM:頭をつかって仲間と情報を共有して下さい。それから、ゾディアック・メンバーは固定ですが星座カードは随時交換が可能です。

ジス:俺は何も分かって無いのでどうしようどうしようとか言いながら外出てっちゃいます。

GM:あ、外出るのね(にやりと笑って)

ジャン:待てえ! 余計な事するな!

つぐみ:じゃあ2人にメモか何か渡す。「SOS」て書いて。

ジス:それだけじゃ分からないだろ。嬢ちゃんトイレ行きたいのか? って思うぞ(笑)

つぐみ:なら神父さんに紙を返してお願いします。2人にもお茶のお代わりをお願いします。

GM:大サービスで判定無しで良いですよ。2人にも「SOS」とだけ伝わります。

つぐみ:それからどうしよう? 奇襲を仕掛けるとか? 失敗しても星座カードの魚座(効果:イニシアチブに割り込み行動する)で先制は取れるし。

ジス:ありだな。つぐみはグリムズが偽物って分かってる訳だし。

GM:ただ、一番戦闘向きじゃないつぐみだけが分かってるんですよね。ちなみに奇襲判定ですが「隠密+敏捷」を振って頂いて、それを目標値にこちらの「警戒+直感」で判定します。成功すればそのターンで対象は能動的な行動が出来なくなり、判定の達成値が−1されます。

つぐみ:うーん、やっぱり奇襲はジャンかジスにやってもらいたい。ナサニエルにメールして、さっきの情報を2人に伝えて貰おう。

GM:分かりました。では2人の携帯がブルります。

ジス:おっとすまんすまん。はっ、これは!

つぐみ:2人にアイコンタクトします。

ジャン:よしグリムズに奇襲を仕掛ける。

GM:「隠密+敏捷」でどうぞ。

ジャン:(ダイスを振る)うわ、低い。8。

GM:こっちは9なので失敗ですね。

ジャン:フェイトで振り直す!(笑)

GM:いや、フェイトはありません。ただし、《夢と希望》がありますね。

 

 PCは数点の《夢と希望》を持っている。

 これを使う事により、判定を振り直したり、ダイスを振り足したり出来る。他にも運試しを引き直したり、生命力を回復したり色々便利である。

 

ジャン:じゃあ2点使って振り直す。(ダイスを振る)ギリギリ成功!

GM:では偽グリムズはジャンの奇襲に反応してベレッタを抜こうとしますが、間に合わず、組み伏せられます。

ジャン:ジス! 武装解除しろ!

ジス:あいよ!

GM:ではベレッタを取り上げます。それ使っても良いですよ。

ジス:今持ってるグロックより強いんですか?

GM:弾丸は同じなので威力は変わりませんが、グロック26の装弾数は11+1発に対してベレッタは15+1発入ります。

ジス:よし、貰っとこう。

GM:さて、どうしましょう?

ジャン:偽グリムズは縛っとく。

ジス:ここでゾディアック・メンバーの美蘭を使う。これで1つだけヒントを貰える筈ですよね?

 

 ゾディアック・メンバーとはブルーローズが誇る12名の上級エージェントである。PCは1セッションに1人2回ずつゾディアック・メンバーの支援を受ける事が出来るのだ。

 12名それぞれに得意な分野があり、それによって受ける支援の内容は異なる。

 美蘭の特技は予知であり、シナリオのヒントを1つGMから聞く事が出来る。

 

GM:良いでしょう。キャラシートの美蘭の項にチェックを入れておいて下さい。ヒントですが、ドアの向こうに2人ほど人の気配がするそうです。

つぐみ:なんてこったい。

ジャン:完全に罠にはまっていたな俺達。

ジス:神父さん。裏口はあるかい?

GM:「はい。あります」

つぐみ:じゃ裏口から表に回って奇襲を仕掛けます。

GM:「隠密+敏捷」どうぞ。

つぐみ:わ、低い。7

ジャン:8。

ジス:俺も8。

GM:みんな低い。こっちは……11。9。

ジス:失敗か! じゃあゾディアック・メンバーのケインを使う。屋外の戦闘を奇襲してもらう。

 

 ケインの能力は人探し、屋外の戦闘を奇襲してくれる、動物との交流等である。

 

GM:では敵二人は奇襲され、茫然と立ち尽くしています。

ジス:はいホールドアップ!

ジャン:じゃあ武器を取り上げよう。

GM:こいつらを尋問すると吐きます。本物のグリムズを殺して入れ替わったそうです。先手を取って皆さんを始末しようとしたとの事です。

ジス:指示してる奴は何処に居るんだい?

GM:「そ、それは……」偽グリムズが答えようとすると、彼の持っている無線機が受信します。「こんにちは。私、CIAのアーチボルトと申します」と言ってきますが?

つぐみ:あなたの手下は倒したわよ。

GM:「先程は私の無能な部下が失礼致しました」

つぐみ:凄い困ったけど、大した奴らじゃ無かったわねと言っておこう。

GM:ここで「知性+軍事」で判定してみて下さい。アーチボルトはこの世界では有名人ですので知っているかも知れません。目標値は11。

つぐみ:13! 知ってたわ。

ジス:俺も成功!

ジャン:知りません(笑)

GM:知っている2人が持っている情報は以下の通りです。チェスター・アーチボルト。CIAを名乗っていますが、シュープリームのエージェントです。その腕は一級で常に高確率で任務を達成しております。しかし任務を達成する為には手段を選ばず、味方すら手にかける冷酷な男で、邪魔者は偏執凶的に追い詰め排除します。ブルーローズのエージェントも何人か犠牲になっているようです。

つぐみ:なんてこった!

GM:アーチボルトが言います。「率直に言います。皆さんにはここで手を引いて頂きたいのです」

つぐみ:嫌よ。生活費と未知の冒険が待ってるのよ(一同爆笑)

ジス:嬢ちゃん凄げえな(笑)

GM:アーチボルトもそんな事言われたらポカーンとしちゃいますよ(笑)「い、良いでしょう。ですが覚悟して下さい私は邪魔者は必ず消してきました。こんな風にね」すると、窓の外からパーンという音がして、偽グリムズが絶命します。

つぐみ:やられた!

GM:では狙撃を受けて下さい。目標はランダムに1・2が出たらジス、3・4が出たらジャン、5・6でつぐみです。1射目(ダイスを振る)ジスを撃ちます。……11。判定は成功。「運動+敏捷」で回避して下さい。

 

 「ブルーローズ」の戦闘はGMが指定した難易度を目標値に「射撃」や「格闘」を振る。判定値が目標値を上回っていたら成功。この時大成功していると、その段階分だけダメージロールのダイスが増える。

回避側はその達成値を目標値に「運動+敏捷」で回避する。

達成値が同じ場合は、対応側優先となる。

 

ジス:11か。と言う事は期待値でかわせるな。(ダイスを振る)失敗!

GM:ダメージは……14点受けて下さい。

ジス:うわっ! 1発で瀕死になった。《夢と希望》を1点使って生命力を6点回避します。

GM:では2射目……。

つぐみ:待った! ここでゾディアック・メンバーを使う! ジェイソンに制圧してもらいます!

 

 ジェイソンの能力は制圧。敵を足止めする事ができる。

 

GM:では、無線機の向こうからブオーンブオーンというチェーンソーの音と「なっ、これはっ!」というアーチボルトの声がして、ブツッと切れてしまいます。暫くしても敵の攻撃はありません。どうやら危機を脱したようです。

ジス:あーいててて!

GM:ここでいったんブレイクします。

 

 ブレイクすると、生命力が耐久基本値分回復し、活動値も全快する。また、《夢と希望》も1点回復する。

 またチームに「治療」技能を持っている者が居れば治療判定ができる。

 

GM:誰か「治療」技能持ってる?

ジス:全員持ってない。

GM:じゃあ特別に神父さんが治療してくれます。(ダイスを振る)15点回復して下さい。

ジス:おお、全快。

 

 

■シーン4:調査

 

GM:皆さんは地下に閉じ込められていたシスター達を助け出す事が出来ます。神父さんが言います。「どうもありがとうございます。彼女達を人質に取られ、協力するように言われていたのです」

つぐみ:よかったよかった。

GM:感激した神父さんはランチを御馳走してくれます。出されたのはシチリアンスパゲッティです。茄子とトマトのスパゲッティですが、オリーブオイルが効いていて食欲をそそります。あとワインも出されます。取って置きだそうです。

つぐみ:御馳走よ! 御馳走よ!

ジス:俺はマイ箸で食う。

GM:わざわざ持って来てるんだ。

ジャン:旨い旨い。

GM:「お代わりは如何ですかな?」

つぐみ:大盛りで! いえ、特盛りで!(笑)

ジス:嬢ちゃん。お前さんウチの新兵より良く食うな。

つぐみ:だってしょうがないじゃない! こんなに美味しい物滅多に食べられないんですもの!

ジス:お前さん本当に日本人か?

GM:ちなみに、僕のブルーローズセッションでは、毎回各地の美味しい物が食べられたりします。まあ食べられるのはあくまでPCですが。

つぐみ:ごちそうさまです。さて、神父さんに何を聞こう?

ジス:とりあえず連中の根城は分かるかい?

GM:そう言う事は一切分からないそうです。

ジャン:一体何があったんだ?

GM:急にトラックで乗り付けてきて、地下納骨堂の遺物をトラックに積み込んで運び出したそうです。で、背広組の奴らが何人か残って、皆さんを待ち伏せるために協力しろと迫って来たそうです。

つぐみ:うーん。

GM:神父さんが言います。「助けて頂いた事ですし、皆さんを信用してお話しましょう。私達は彼らに尋問を受けました。それはこのシチリアに伝わる部外者には明かしてはならない影の納骨堂についてです」

つぐみ:影の納骨堂?

GM:「その存在だけは我々宗教関係者に伝えられているのですが、それが何なのか、何処にあるのかというのは私も知りません」

つぐみ:奴らはそれを探していたのね。

ジャン:恐らくオーパーツだろうな。

GM:さて皆さん。これから探索に入ってもらいますが、ゾディアック・メンバーを使用すると判定を1つクリア出来ます。全て教えてもらう事も出来ますが、そうなると結果が分かるのが翌朝になり、手遅れになっているかもしれません。

つぐみ:影の納骨堂はこの近くなのかな?

GM:さてどうでしょう。特別サービスで神父さんが「図書館なら何か分かるかも知れません」と教えてくれます。

つぐみ:なるほど。そうやって地道に調べるしかないわね。

GM:ルールを説明します。現在13時です。情報収集の判定をするごとに3時間かかります。3回判定して分からない場合は情報を教えますが、翌朝になってしまいます。翌朝になると状況が悪い方に変動するかも知れません。

ジャン:翌朝って何時?

GM:3時間×3回で22時ですよね。22時を過ぎて図書館を開けてくれとは流石に言えないですし、皆さんも休息を取らないとマイナス状態からラストバトルをやってもらう事になりますので。まあ「俺マイナスで良いから調査する」っていう猛者が居たらそれでもいいですけど。

一同:いやいやいや!

GM:あとつぐみは技能を持っていますよ。(特技:天才科学者。1シーンに1回までの考古学に対する知識判定を自動成功できる)

つぐみ:おお、これの使いどころが鍵かも知れないわね。

GM:他にも調べないといけない所はありますが、そこは考えてみて下さい。

ジス:納骨堂とか? あとブルーローズのイタリア支部を頼ってみるとか。

つぐみ:じゃあ私は図書館に行くわ。

ジャン:俺は使える技能が無いからイタリア支部へ行こう。

ジス:なら俺は納骨堂だな。

 

 

 

GM:では、つぐみから処理します。パレルモの図書館へ行きます。まず判定のいらない基礎知識ですが、「イタリアのカプチン修道会は、『キリストの復活後、全ての人間は復活し神の裁きを受けた後天国に向かう』というキリスト教の教義の為、復活に備えて人間の遺体をミイラ化して保存するという習慣が生まれました。現在パレルモ市では8000体のミイラが保存されています。中でもカプチン・フランシスコ修道会地下納骨堂にあるロザリア・ロンバルドという2歳の少女はまったく腐敗せず、あたかも眠っているかのような状態で生前の姿をとどめ続けている」

ジス:ああ、何かテレビでやってたような気がする。

GM:ここからは判定が必要となります。「分析+知性」の目標値12です。

つぐみ:とりあえず振ってみます。(ダイスを振る)失敗! 《夢と希望》で振り直します。

GM:(せっかく技能があるのに使わないから……)どうぞ。

つぐみ:(ダイスを振る)今度は成功!

GM:以下の事が分かります。「カプチン修道会の派閥の中に、とある先鋭化した一派がおり、『死体を保存する』技術を過度に極めてしまった。彼らの技術で作られたミイラは生きているときの様に動き、またあらゆる剣を弾いたと言う。軍事利用を恐れた彼らは自らの技術とその成果を『影の納骨堂』に収めたと言う」

つぐみ:これは……。

 

 

 

GM:次はジャンのシーンです。

ジャン:イタリア支部に電話しよう。

GM:「情報+社交」で判定してみて下さい。

ジャン:「情報」は持ってないな。よし《夢と希望》で振り足そう。(ダイスを振る)16!

GM:大成功です。イタリア支部から資料が大量にFAXされてきます。これを参照しながら調べると一回だけ判定の目標値が−3されます。

ジャン:よし。仕事はしたぜ。

 

 

 

GM:最後ジスです。

ジス:地下納骨堂を調べます。

GM:「歴史+知性」で14ですが、さっきジャンが成功しているので目標値が−3されて11になります。

ジス:でもさっきから出目が悪いんだよなあ。よし、《夢と希望》を1点使おう。(ダイスを振る)16!

GM:またまた大成功。とある神父のミイラが簡単な地図が描かれた布を握っていました。つぐみが調べた情報と合わせると、カプチン・フランシスコ修道会の地下納骨堂である事が分かります。

ジス:ミイラに手を合わせます。すまねえな。借りるぜ。と言って布を取ります。

GM:全員1回で成功したので今4時です。ここでブレイクしましょう。

 

 

 

■シーン5:突入

 

GM:ではカプチン・フランシスコ修道会の地下納骨堂です。皆さんが居るのは最深部です。ロザリア・ロンバルドのミイラもありますよ。

ジャン:何か変わった事は無い?

GM:今の所は。さて、皆さんがロザリアのミイラを見ると驚きます。夢に出てきた女の子と瓜二つです。

つぐみ:あらま。

ジス:ポカーンとしてます。

ジャン:おいおい! マジかよ!

GM:するとミイラからすっとロザリアの霊が現れて、床の一角を指さします。

つぐみ:恐る恐る調べてみる。

GM:タイルをはがすと、中から階段が出てきます。

ジス:じゃあ俺が行こう。長所:勇気だし。

GM:隠し階段を降りていくと、銃声と爆音が鳴り響きます。

ジス:あーうるせー!

GM:動き出したミイラ達がシュープリーム兵達と戦闘になっているみたいです。迫りくるミイラ達に兵士達が次々に銃弾を撃ち込んで行きますが倒れません。グレネードを食らってよろめきながら倒れる始末です。

つぐみ:うわー。

GM:回廊には破壊されたミイラが所々横たわっています。ロザリアはそれを見降ろして「酷い……」と言います。

ジス:なんまんだぶなんまんだぶ(←仏教徒)

つぐみ:何とか助けたい。

GM:ロザリアは「私達はキリスト様が復活されるまで静かに眠っていたいだけなの! お願い! みんなを助けて」と懇願してきます。

つぐみ:でもどうしよう?

GM:「この納骨堂を封印してしまう方法があるの。最深部の装置を作動させればここは完全に外界から隔絶されるわ」

つぐみ:なるほど。

ジス:おいおい! 俺達はどうなるんだ?

GM:装置を起動させてから作動するまでタイムラグがあるようです。その間に脱出出来るでしょう。なので作動させればシュープリームも逃げ出します。

ジス:墓を荒らす輩にはお灸をすえてやらないとな。

ジャン:まあ俺達の任務はシュープリームの行動を妨害することであって、ここのミイラを回収する事じゃないからな。

GM:ブルーローズが持ち帰ったオーパーツの技術は一般に公開される事も多いですが、これはやばい技術ですからね。持ち帰っても解析後早々に封印されるでしょう。

ジス:死者の軍団で世界侵攻とか御免こうむる。

GM:さて、ここからはマテリアルゲーミングで処理します。(表を広げる)

OK

+1

+2

+1

−1

−2

−3

OUT

 

 

 

 

PC

 

 

アーチボルト

 

GM:0地点から出発しまして、OKがゴールです。各地点で運試しをして頂いて、出てきたカードに対応したイベントで進んだり逆に後退したりします。−3地点にはアーチボルトがおりまして、こちらもイベントと連動して進んできますので気をつけて下さい。ちなみに情報収集が朝までかかると、アーチボルトは+1地点に居る筈でした。

つぐみ:なるほど。

GM:つぐみはさっき運試ししてもらったので、次はジャンからで。

ジャン:分かった。(カードを引く)火星。

GM:いきなり良いカードを引きましたね。何も無し。1コマ進みます。

ジャン:ふう。

ジス:じゃあ次は俺だな。(カードを引く)

GM:土星ですね。2番目に悪いカードです。シュープリーム兵2人と鉢合わせします。

一同:げっ!

 

 しかし、所詮は雑魚敵。ジスの技能「連続射撃」(1ターンに2回まで拳銃で攻撃できる)が効果を発揮し、1ダメージも受ける事無く勝利となる。

 

GM:くっ! まさか1点もダメージが与えられないとは。しかし、皆さんが戦闘してる間にアーチボルトが−2まで進んできます。

ジャン:まあ、ここでダメージを食らったら後で苦しくなるしな。

つぐみ:私の番ね。(カードを引く)水星。

GM:罠を発動させてしまう。目標値11の回避判定に失敗すると、3D+6のダメージ。

つぐみ:13!

ジス:平目で回避!

ジャン:《夢と希望》1点使う……15!

GM:全員回避ですね。

ジス:頼むぜ嬢ちゃん。

つぐみ:気付かなかったんだからしょうがないじゃない!

ジャン:じゃあ、俺が引くぞ。(カードを引く)月。

GM:おお! 良いカードですね。「何も無し。1コマ進む。アーチボルト達はミイラと遭遇。一回休み」

つぐみ:じゃあ+2になったわね

ジス:この調子で行ければ……木星。

GM:蛇が襲ってきます。アスプクサリヘビって言うのがシチリアに居まして、その大きいのがのたくってます。攻撃が命中すれば毒ですよ。毒のルールですが、10分毎に耐久判定をして失敗するごとに−1を受けます。それによって行動不能になった場合、更に耐久判定を行って失敗すると活動力3点ずつ失っていきます。毒の解除には医療技能が必要になるので、皆さんには出来ません。

ジャン:うわー。

GM:では行動順はつぐみ、ジス、ジャン、蛇です。

つぐみ:じゃあ蛇を撃ちます。(ダイスを振る)16!

GM:1段階成功です。ダメージロールに+1D6して下さい。

つぐみ:19!

GM:19? 一撃で昇天しましたよ。

ジス:つぐみ……よっぽど蛇が嫌だったんだな(笑)

GM:皆さんはこの行動は戦闘で消費します。その間に、アーチボルト達が進んで来ますよ。

つぐみ:次引きます。……木星!

GM:蛇ですね(笑)

一同:ぎゃー!(笑)

 

 

その後ジャンも木星を引き、連続で蛇と戦闘になる。蛇はデータ的には弱いが、毒の存在がプレッシャーとなり《夢と希望》をすり減らしてゆく。

 

GM:さて、いい感じで消耗した所で、ジスの番です。

ジス:いい加減に良いカードを引きたい。(カードを引く)太陽!

GM:「1コマ進む。アーチボルト達が道に迷い、1コマ戻る。

ジス:おお! 良い感じだ!

つぐみ:私も続くわ!(カードを引く)ありゃ? 水星?

GM:罠ですね。

ジス:嬢ちゃーん!(笑)

 

 このターンに続きジャン、ジスも水星を引いてしまう。最初の2回は《夢と希望》をつぎ込み、何とかノーダメージでしのぐが、3回目でジャンが命中してしまう。

 

ジャン:生命力残り10点。やばい。

つぐみ:今度こそ良いカードを引く! ……水星(一同爆笑)

GM:皆さん呪われてるんじゃないですか?(笑)

ジャン:もう《夢と希望》は使えない。平目で回避……駄目だ。

ジス:《夢と希望》使って……回避!

つぐみ:私も平目で……11。

GM:じゃあ9点受けて下さい。

つぐみ:あ……ぴったり死んじゃいます。助けてー!

ジャン:やばい! ゾディアック・メンバー使う! ビージェイを使って蘇生する!

GM:本当はちゃんとした設備が無いと蘇生できないんですけど、ここで認めないと全滅するので使っていい事にします。

 

 ビージェイの能力は蘇生である。死んだばかりであればキャラクター1人を生き返らせる事が出来る。

 

GM:倒れたつぐみをビージェイがせっせと心臓マッサージします。何とか生き返りました。

つぐみ:助かったわ。

ジャン:俺の番だが、これ以上変なカードを引くと全滅しかねない。何とか良いカード出てくれ(祈りながらカードを引く)火星!

GM:「何も無し。1コマ進む」ですのでゴールです。

つぐみ:やったー! 突破出来たー!

GM:ラスト戦闘前で全滅させるかと思いましたよ! ここでブレイクしましょう。本当はシナリオに書いてないけどここで休まないと全滅する。「治療」技能も無いけど「知性」だけで応急手当していいです

 

 治療の結果、つぐみが全快。ジャンも19まで回復した。

 

 

 

■シーン5:決戦

 

GM:では皆さんは納骨堂の最深部まで辿り着きます。最深部には巨大なコイル状の装置が見えます。これが何なのか、「歴史+知性」で判定してみて下さい。

つぐみ:「歴史」は得意よ。……12。

ジス:9。

ジャン:7。

GM:つぐみとジスはとある歴史的事件を思い出します。フィラデルフィア・エクスペリメントと言って、第二次大戦中巨大なコイル状の装置を用いて駆逐艦エルドリッジをステルス化するという実験が行われました。その結果エルドリッジが異空間に引きずり込まれるという事件が起きました。この装置はその時の物と酷似しています。

つぐみ:と言う事はこの装置を起動させると……。

ジャン:ここは異次元に吸い込まれるのか。

GM:そうですね。これを使えばイエスキリストが復活を遂げるまで、ミイラ達は異空間を旅する事になるでしょう。少なくとも今の技術で追跡は不可能です。装置を作動させるには目標値10の「電脳+器用」で判定して下さい。

つぐみ:私がやりましょう……12。

GM:装置が起動すると視界がぐにゃりとゆがみ始めます。

ジス:やべえ!

GM:早くここを出ないとエルドリッジのように異空間へ飛ばされてしまうでしょう。

ジャン:急がないとやばい事に。

GM:それから、奥の本棚からミイラの製法が書かれた書籍を発見出来ます。回収しなければこれ以上の封印の方法は無いでしょうが、回収すればやばい部分を取り除いたうえで発表されるので、この世界の医療技術がちょっとだけ向上するかも知れません。

つぐみ:回収します。

GM:その時、アーチボルトが突入してきます。「皆さん。やってくれましたね。しかしそれまでです。その本を渡してもらいましょうか」

つぐみ:嫌よ! どうせ悪い事に使うんでしょう。

ジス:不死の軍団で世界に大侵攻とか冗談じゃないぜ。

GM:「よろしい。皆さんにうってつけの相手を用意しました」とアーチボルトが言うと、体をサイボーグ化した大柄な兵士が3人前に出ます。

ジャン:ひょっとして、機械化小隊?

GM:そうマシンナーズプラトゥーンみたいな奴等。

ジス:機械化してまで戦争してえのかよお前ら。

GM:(ポーンを配置する)皆さんと敵の間は5メートル。皆さんは装置の影で遮蔽を取ってますので、敵の命中判定は目標値14と高めです。その代わり、敵の攻撃が外れた場合、装置にダメージが行きます。ダメージが50点越えると、装置は壊れてしまいます。ちなみに、マテリアルゲーミングでアーチボルトに追い越されると、敵にこの装置を利用される筈でした。

ジャン:成程な。

GM:行動値はソルジャーA、B、C、つぐみ、ジス、ジャンです。まずAが動きます。ジスにナイツSR−25のバーストファイアで射撃します。(ダイスを振る)低い。9。なので失敗しました。装置には……10点ダメージ!

ジス:それはそれでやばい。

GM:次もジスに攻撃……。

つぐみ:待った! 蠍座のカード(効果:敵1人を1ターン足止めする)を使います!

GM:ではBの攻撃は不発に終わりました。次Cが……。

ジス:そいつに山羊座のカード(効果:敵1人にマイナス1を与える)を使う!

GM:−1か。これは厳しいかも(ダイスを振る)外れ。……装置には7点ダメージ。つぎつぐみ。

つぐみ:どうしよう。私は生命力が低いので、ここに留まります。Aを撃ちます。(ダイスを振る)11!

GM:成功。回避は……失敗!

つぐみ:ダメージは16点!

GM:でもこいつ防弾10あるんですよね。4分の1位食らいました。

ジス:俺もここからつぐみが撃った奴を狙う。ベレッタで連続射撃! 1回目、《夢と希望》で振り足す! ……20!

GM:2段階大成功なので2D増やして下さい。

ジス:(ダイスを振る)25点!

GM:25点!? 流石に倒れました。

ジス:よし! 2回目だ。……14!

GM:あ、こっちも14出たので回避です。

ジス:あちゃー!

GM:ではいよいよジャンの番です。

ジャン:とりあえず、通常移動でBに接敵する。

GM:承知しました。移動は居動力×1メートル行えます。その後何か1つ行動が出来ますよ。

ジャン:格闘を仕掛けるぜ!

 

 格闘攻撃は「格闘」で判定を行う。

 基本は射撃と同じだが、格闘攻撃を受けた者は回避か防御かを決める事が出来る。

回避の場合「運動+敏捷」で判定し、相手の達成値より高ければ回避する事が出来る。

 防御の場合「格闘」で判定し、相手の達成値より高ければダメージを負わず、大成功すれば反撃を1回する事が出来る。

 

ジャン:「格闘」は10あるぜ! 命中は(ダイスを振る)16!

GM:1段階大成功ですね。ダメージに+1Dして下さい。こちらは……命中です。

ジャン:俺は素手の格闘攻撃(ダメージが3D+5)と素手の強化(ダメージに+D2)、更に連続技(追加攻撃1回、シナリオ3回まで)を持ってる。ダメージは6D+5で行くぜ……20!

GM:半分持っていかれました。

ジャン:ここで連続技を使う!(ダイスを振る)19! 1段階大成功!

GM:(ダイスを振る)くっ! 命中です!

ジャン:またダメージは6D+5で……20!

GM:惜しい。1点だけ残りました。次のターンですが……。

ジャン:ここで魚座(効果:イニシアチブに割り込み行動する)を使う! まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ!(笑)

つぐみ:ドロー! モンスターカード!(笑)

ジャン:引き続きBを攻撃! ……16!

GM:また1段階大成功か。……駄目だ。ダメージは出さなくて良いです。残り1点なんだから。唯一残ったCですが、ジャンがすぐ近くに居るので射撃は諦めてナイフを抜きます。ジャンを斬りつけますよ。(ダイスを振る)わ、低い。9。これは失敗ですが防御するなら反撃の目があるかも。

ジャン:21!

GM:2段階大成功。反撃成功です。ダメージ下さい。

ジャン:ダメージは24点!

ジス:すげえ! クロスカウンターだ!

GM:7点残りました。

つぐみ:私の番ね。Cを撃ちます。(ダイスを振る)10!

GM:それは回避の目があるぞ……駄目だ、命中!

つぐみ:ダメージは……12点!

GM:5点残りました。ではジス。止めを刺しちゃって下さい。

ジス:頂きます。(ダイスを振る)18! 1段階大成功

GM:こっちは……17だ。

一同:おおっ!

ジス:ダメージは17点!

GM:倒れました。

ジス:美味しい所は頂きだぜ!

GM:では戦闘ターン解除します。アーチボルトが「まさか! 我が軍が誇る強化兵士をこうも簡単に葬ってしまうとは!」と驚愕します。

ジス:さっさと出ないとお前も異空間行きだけどどうするよ?

GM:アーチボルトは「ですがまだ一般兵が残っています。消耗した貴方達を倒すには充分でしょう」と言いますが、部下の学者らしき男が「もうこれ以上は持ちません!」と主張します。アーチボルトはちっと舌打ちして言います。「仕方ありませんね。今回は私の負けです。ですがですが皆さんの名前は覚えさせて頂きます。今日この日から皆さんは私のターゲットとなる事を忘れないで下さい」そう言って去って行きます。

つぐみ:私たちも出ましょう。

ジス:俺も異界になんて行きたくねえからな。山無さそうだし。

 

 

 

■シーン7:エンディング

 

GM:脱出のシーンです。ロザリアが道案内してくれます。「急いで! お兄ちゃんお姉ちゃん!」

つぐみ:走ります。

GM:皆さんは隠し階段を上がってカプチン・フランシスコ修道会の地下納骨堂に戻る事が出来ます。すると男女の霊が大勢現れて手を振ります。「ありがとう。これでゆっくり眠る事が出来る」

つぐみ:ゆっくりお休みなさい。

GM:霊達はほほ笑むと、すっと消えてゆきます。もう一度床を調べてみると、階段があった所はただの土になっています。

つぐみ:異空間へ旅立ったのね。

ジャン:良い旅を。

GM:ロザリアも「ありがとうお兄ちゃんお姉ちゃん。また会おうね」と言って自分のミイラに戻ってゆきます。

つぐみ:助けてくれてありがとう。

ジャン:安らかに眠れ。

GM:かくして皆さんはシチリア島に隠された影の納骨堂の謎を解き明かし、これを独占しようとしたシュープリームの野望を砕いたのでした。歴史の謎がひとつ明らかになり、そして、それ以上の謎が深まって行ったのである。ところで、ゾディアック・メンバーが2枚残ってますけど、使わないと経験点入りませんよ?

ジャン:じゃあマリアに回収した本を保管してもらおう。それからアルカードにはアーチボルトの情報を貰おう。

 

 マリアの能力は分析である。科学的な分析調査をしてくれる他、危険なオーパーツも補完してくれる。

 アーカードの能力は陰謀。各国政府や様々な組織へ根回しをしてくれる。

 

GM:マリアはすぐに本を回収に来てくれます。アーカードに電話すると、「運が良いな君達、ちょうど私はホワイトハウスで会談中だ。情報は聞いておこう」

つぐみ:お願いします。

GM:分かる情報は以下の通り。アーチボルトはこの方面の新任指揮官です。皆さんが冒険を続ける限り立ち塞がってくるでしょう。

 

 

 

GM:では個別エンディングです。誰から行きます。

ジス:じゃあ俺から、報酬を登山協会に叩きつけてこれでマッターホルンに登りたい! 30万位かかるんですよ。

GM:窓口の人は口をパクパクやりながら「は、はい。かしこまりました」と言っていそいそと準備をします。

ジス:ああ早く登りたい。面白そうだなー。

GM:こんなエンディングで良いのか?

 

 

 

ジャン:俺は帰国したらじじいの所へ行く。じじい! 訓練してくれ!

GM:(指をバキバキ鳴らしながら)「良いじゃろう」

ジャン:今日の俺は一味違うぜ! 修羅場をくぐって成長したからな!

GM:でボコボコにされると(笑)

ジャン:いてえよーいてえよー(笑)

GM:「精進せい」って言われます(笑)

ジャン:くそー! 覚えてろー! 悔しいのでひたすら修業します。まだまだ高みには登れねえな。

 

 

 

つぐみ:最後は私ね。日本に帰ってきて金勘定します。これで当面の生活費が工面できたわ(笑)

GM:「おうつぐみ、仕事の方はどうだった?」とリョウトが聞いてきますけど?

つぐみ:何とかうまくいったわよ。

GM:「考古学ってのも大変だなあ。穴掘ったりするんだろ?」

つぐみ:大変だけど。楽しい事もあったりするから。それよりリョウト。お給料が入ったから、今日はもやし祭りよ(一同笑)

GM:「またかよー。たまには肉を食いたいよー」とか言いながらリョウトは付き合ってくれます。

つぐみ:うっうー!(笑)

GM:ではそんな所で、ブルーローズ第1話を終えたいと思います。お疲れさまでした。

一同:お疲れさまでした。



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