アリアンロッド・リプレイ「若き藩主と3人の義士」(後編


迫りくるタダマサ一味に立ち向かう「雪月花」の3人。
決戦の火蓋は切って落とされた。



■クライマックスフェイズ

 

GM:タケノジョウはジュウエモンが守ってくれるので、シーンから退場します。

ヨエモン:ではカゲユキさえ守ればいいのでござるな。

GM:(頷いて)カゲユキはHP65点、防御点14点を持っていて、彼のHPが0になるとゲームオーバーとなります。

 

 

 

●第1ラウンド

 

行動値

タダマサ:16

銃兵A・B:12

剣兵A・B:11

ヨエモン:

コウハクサイ:

タマヨ:

 

GM:配置図は以下の通りです。

コウハクサイ:戦闘前に、メディテーションマスクでMPを回復します。

GM:分かりました。では、セットアッププロセスです。敵は特に使うスキルはありませんので、コウハクサイからです。

ヨエモン:軍師殿に《ヘイスト》をかけてもらって、拙者が《ファイアクラップ》で[放心]を与えるのがいいと思うのでござるが。

コウハクサイ:では、フェイト1点使って、ヨエモンに《ヘイスト》!(ダイスを振る)4! ヨエモンの行動値が12まで上がります。

ヨエモン:そして拙者は《陣形》を使うでござる。

タマヨ:私がC3、ヨエちゃんがC2、コウちゃんはそのままです。猫らしくぴょんと飛びます。

ヨエモン:拙者はニンジャらしく水遁の術で……。

GM:いや、ここに水ないから(笑)

ヨエモン:拙者の番でござるが、セットアップでする事無いでござる。

タマヨ:ここで、《コンバットセンス》で強襲するか、《カバーリング》でカゲユキを守るか、運命の分かれ道な気がする。

コウハクサイ:攻撃に出るか、守りを取るか……か(しばし考える)

タマヨ:ここは守ったほうが良いかな……。

コウハクサイ:でも、せっかくこの為にスキルを取ったんだから、やってみてもいいんじゃない?

タマヨ:じゃあ、やってみるよ。

GM:では《コンバットセンス》使用という事で。メインプロセスに入ります。まずタマヨから。

ヨエモン:そろそろ下の名前を呼ぶことにしましょう。「頼みましたぞ、タマヨ殿!」

タマヨ:じゃあ、名前で呼ばれたことに気付いてにやりと笑います。

コウハクサイ:ここで《限界突破》を使用します! これで行動値と判定の達成値に+3です!

タマヨ:マイナーでタダマサにエンゲージ! メジャーで《バッシュ》! 目にも止まらぬ速さで、斬り付けます!《スタイル:ミツルギ》で+1D! 《ファーストストライク》で6がひとつでも出ればクリティカル! 行きます!(ダイスを振る)出た、クリティカル!

コウハクサイ:出たー!

ヨエモン:ここで《ディスコード》! 炎を纏ったクナイを投げつけます!

タマヨ:《ボルテクスアタック》投入! 食らえ!(ダイスを振る)50点!

ヨエモン:《ディスコード》の出目は……(ダイスを振る)お、平均、18!

コウハクサイ:それに《チェックメイト》! 11点上乗せ!

タマヨ:合計79点の物理ダメージ!

 

 神速の踏み込みでタダマサの懐に入り、一撃を見舞う。

 タマヨのあまりの速さに、タダマサは反応出来ず、痛撃を受けてしまう。

 

GM:くっ、まだ元気。では、反撃しますよ。C3のエンゲージに射撃! マイナーで《デスターゲット》! メジャーで《ファニング》のレベル5!

ヨエモン:《インタラプト》! その攻撃は差し戻し! 攻撃しようとしたタダマサの腕にクナイが刺さります。

「遅いでござる!」

GM:おのれー、ではこの攻撃は空振りになります。

ヨエモン:拙者の番でござる。B1のエンゲージに《マジックブラスト》《ファイアクラップ》! フェイト1点使って《ダンシングヒーロー》を解放します! 命中に1D上乗せ!(ダイスを振る)26!

 

 この時、ヨエモンは「封印されている自動取得スキルの封印解除」というルールを使い、封印されていた、《ダンシングヒーロー》を使用可能にしている。

 自動取得スキルは、現在サポートクラスとして持っているもの以外は、封印され、使用する事が出来ない。

 自動取得スキル1つにつき、フェイトを1点使うことで、封印されている自動取得スキルを、シナリオ終了まで使用する事が出来るのだ。

 

GM:両方とも避けられません。

ヨエモン:ここで《マジックフォージ》と、上位爆撃符使用! 食らえ火遁の術!(ダイスを振る)お、結構いい。56点〈火〉属性魔法ダメージ!

GM:(残りHPを計算して)剣兵AはHP1で残りました。銃兵Aも残りHPわずかで耐えました。

ヨエモン:くっ! 落とせなかったか!

GM:引き続いて雑魚4体の行動です。

 

 銃兵A、Bはカゲユキを狙って射撃を行うが、コウハクサイの《プロテクション》の出目が走り、ノーダメージで切り抜ける。

 剣兵Aはヨエモンにエンゲージするも、攻撃は回避される。

 剣兵BはC1のタマヨにエンゲージし、《バッシュ》で斬りつけるが、タマヨは回避にフェイトを投入し、見事回避する。

 

コウハクサイ:ワタシの手番ですが、《フェイス:ゴヴァノン》と《インヴォーク》どっちがいいかな?

ヨエモン:ここは攻撃重視を選択した以上、《フェイス:ゴヴァノン》を選択すべきでござろう。

コウハクサイ:ではタマヨに《フェイス:ゴヴァノン》!(ダイスを振る)成功!

ヨエモン:これでタマヨ殿の命中率が上がって、魔法攻撃を行えるでござる。

 

 

 

●第2ラウンド

 

行動値

タダマサ:16

タマヨ:15

銃兵A・B:12

剣兵A・B:11

ヨエモン:

コウハクサイ:

 

※GMは《コンバットセンス》の効果を誤用している。

 効果のラウンド持続をシーン持続に読み違えていたのだ。次回以降、同じスキルが使用した場合は正しい処理をするのでご容赦頂きたい。

GM:セットアップですが、こちらはする事はありません。

ヨエモン:拙者も無いでござる。

コウハクサイ:ではワタシはヨエモンに《タクティカルプレイ》! 行動済みになる代わりに、攻撃に4点上乗せします!

 

「ヨエモン殿! 敵は左側からの攻撃に防御が手薄です!」

 コウハクサイの優れた戦術眼が、最善手の戦法を叩き出す!

 タダマサ一派の動きなど、コウハクサイの手のひらの上であった。

 

タマヨ:私も何も無いです。

GM:ではタダマサの手番。カゲユキに《デスターゲット》! メジャーで《エクシードショット》! 銃身が真っ赤になるほど、キャリバーを連射します!

コウハクサイ:やばい! 《エクシードショット》が来た!

GM(タダマサ):「死ね! カゲユキ!」

GM:カゲユキは回避判定出来ないので、ファンブルしなければ命中です。(ダイスを振る)よし、命中。

タマヨ:《カバームーブ》使います!

GM:83点の物理ダメージ

コウハクサイ:《プロテクション》! 低い。15点軽減です!

タマヨ:HP残り7点で生き延びました。

GM:………ちっ。

ヨエモン:GMが悔しがってるでござる(笑)

GM:そして《テンポラリリペア》で、オーバーヒートしたキャリバーを修理して、行動終了です。

コウハクサイ:しかし、これで《レイジ》が使えます。おあつらえ向きに、次がタマヨの行動です。

タマヨ:マイナーで《レイジ》! メジャーで《バッシュ》! 命中判定に7D+7!(ダイスを振る)28!

GM:17で命中です。

タマヨ:ダメージは……91の魔法ダメージ!

「いけえええ! チヨちゃんの仇!」

コウハクサイ:《チェックメイト》! 15点の上乗せ!

ヨエモン:これは勝ったでござろう。

GM:倒れました。………が。

ヨエモン:が?

GM:ラストアクション》起動!

コウハクサイ:げっ!

GM:マイナーで《デスターゲット》! メジャーで最後の《エクシードショット》! 標的は勿論タマヨ! あ、《ブレッドレイブ》持ってるんで、回避判定は−1Dしてください。(ダイスを振る)クリティカル!

タマヨ:1Dしか振れないので、もう命中決定だよ。

ヨエモン:フェイトは?

タマヨ:もうない。

GM:はっはっは。ダメージ行きますよ?(ダイスを振る)84点の物理ダメージ。

ヨエモン:「相打ちか! 見事! 拙者も相討ちしたかった(笑)」

タマヨ:《蘇生》使います!

コウハクサイ:《プロテクション》も使います!(ダイスを振る)22点減らしてください。

 

 タマヨの渾身の一撃に、タダマサは倒れた……筈だった。

 最後の力を振り絞って、キャリバーを抜くと、限界を超えた一撃をタマヨに見舞ったのだ。

 タマヨは自分の攻撃に気を取られ、最後の攻撃を受けてしまう。

 キャリバーのオーバーヒートによる煙が晴れたとき、立っていたのは、肩で息をするタマヨだった。

 

タマヨ:HPは15点残りました。やばかった。

GM:タダマサはにやりと笑うと、血煙の中に沈みます。

 

 続く銃兵A、Bは、立て続けにカゲユキを狙い撃つが、本日絶好調のコウハクサイにより、《プロテクション》で阻まれ、ノーダメージで切り抜ける事が出来た。

 

GM:剣兵Aですが、ヨエモンを斬ります。マイナーで《インヴィジブルアタック》、メジャーで《バッシュ》!(ダイスを振る)あ、クリティカル(一同笑)

ヨエモン:え? よりにもよって?(ダイスを振る)クリティカルは出ないでござる。

GM:39点の物理ダメージ!

コウハクサイ:《プロテクション》! 21点軽減!

ヨエモン:物理防御力が14あるので、ダメージは打消しでござる!

コウハクサイ:でも、もう残りMPが9点。

GM:続いて剣兵B、さっきと同じスキル構成でタマヨを斬ります。(ダイスを振る)14!

タマヨ:(ダイスを振る)11で命中です。

GM:25点の物理ダメージ!

コウハクサイ:《プロテクション》行きます!(ダイスを振る)25点軽減!

タマヨ:かきーんと攻撃を弾きました。

GM:くっ、次はヨエモンの手番です。

ヨエモン:「そこの侍! なぜ貴公の剣が拙者に通じぬか分からんか?」

GM(剣兵A):「な、何だと!?」

ヨエモン:「貴公の剣には、魂がこもっておらんのよ!」

全身から発火して、ちりちりと導火線の音がします。そして《ブロウアップ》!

GM:え? こいつ虫の息ですよ? こんな奴に切り札切るんですか?

ヨエモン:いや、今使わないと使い時を見失いそうなので。ボーンと火を纏いながら、敵に体当たりします!

「燃えよ拙者!」(ダイスを振る)20で命中!

 

 ヨエモンは全身に爆薬を纏い、敵に体当たりする。

 敵はチリチリと燃える導火線の音に、ヨエモンの意図を察するがすでに遅い。

 ヨエモンの決死の突撃により、二人は跡形もなく吹き飛んだ。

 

GM:回避できません。こいつの残りは1点なので、命中した時点で倒れます。

ヨエモン:「燃え尽きたでござる。燃え尽きて真っ白でござるよ。」

 しかし、ここで《セカンドライフ》起動! 拙者まだ倒れるわけにはいかんでござるよ! でもHPが残り1。

 

 

 

●第3ラウンド

 

 既に大勢は決していた。

 頭目タダマサは倒れ、部下の半分は倒されるか虫の息。

 この戦闘は消化試合になると誰もが考えていた。

 ダイスの神様が気まぐれを起こすまでは。

 

行動値

タマヨ:15

銃兵A・B:12

剣兵B:11

ヨエモン:

コウハクサイ:

GM:それでは、セットアップです。こちらは何もありません。

コウハクサイ:フェイト1点使って《ヘイスト》を自分にかけます。(キャラシートを見て)あ、MPが足りない。

タマヨ:《祝福》を使います!

コウハクサイ:ありがとうございます。では(ダイスを振る)12! 行動値が19になりました。

GM:ではコウハクサイの行動からです。

コウハクサイ:ヨエモンに《ヒール》!(ダイスを振る)32点回復!

ヨエモン:かたじけないでござる! 体力の回復、それは拙者にとって攻撃力の増加を意味するのでござる。

GM:え、まだ《ブロウアップ》使う気なんですか!?

ヨエモン:ふっふっふ。《ブロウアップ》は使用制限が無いでござるよ。「そなたら、六文銭はお持ちかな?(笑)」

タマヨ:私の番ですね。マイナーで《スマッシュ》、メジャーで《バッシュ》! 目の前の剣兵Bを斬ります。……18!

GM:(ダイスを振る)11で命中です。

タマヨ:32点の魔法ダメージ!

コウハクサイ:《チェックメイト》! ……11点上乗せ!

GM:計33点か、まだ生きています。続いて銃兵Aがヨエモンを狙います。(ダイスを振る)よし、目が良い。20!

ヨエモン:ここで《ダンシングヒーロー》とフェイト1点を投入するでござる。(ダイスを振る)クリティカル!

「某のHP、貴殿の弾にくれてやるほど安くはないぞ!」

 

 銃兵Bの行動は、タマヨを狙うものの、見事に回避される。

 剣兵Bは、引き続きタマヨを斬るが、コウハクサイの《プロテクション》に阻まれ、ノーダメージとなる。

 

ヨエモン:「はっはっは。愚か者め! 拙者が自爆しか知らないバカ忍者と思ったら大間違いでござるよ!」

 銃兵Aに《バーストブレイク》! 念のため《ダンシングヒーロー》!(ダイスを振る)成功!

GM:成功した時点で、もうこいつは倒れ……。

ヨエモン:待ってくだされ! ダメージだけ振らせてほしいでござる。(ダイスを振る)22点の貫通ダメージ! 拙者の拳を発した魔力の渦が、銃兵を飲み込むでござる!

GM(銃兵A):では、銃兵は「……見事!」と言って倒れます。

コウハクサイ:ワタシは、C3に移動して、せっかく持っている強酸瓶をD1に投げます。これでD1は酸の池のトラップになり、エンゲージしている剣兵Bは、移動するまで毎ターンのクリンナッププロセスで3点のダメージを受けます。

GM:相変わらずマニアックな戦法を取りますね。承知しました。これで全員行動ですので、クリンナップで銃兵BのHPが3点減ります。

 

 

 

●第4ラウンド

 

行動値

タマヨ:15

銃兵B:12

剣兵B:11

ヨエモン:

コウハクサイ:

GM:GMのセットアップは無しです。まずタマヨから。

タマヨ:私も無しです。

ヨエモン:拙者、銃兵Bを倒すでござるよ! 最後の一撃はタマヨ殿に譲りたいので、拙者に《ヘイスト》をお願いするでござる。

コウハクサイ:フェイト1点使って。ヨエモンに《ヘイスト》!(ダイスを振る)7! タマヨと並びます!

ヨエモン:拙者もセットアップは無いので、メインプロセスに入るでござる。まず拙者が動くので構わないでござるな?

タマヨ:どうぞ。

ヨエモン:マイナーでD1に移動! 《ブロウアップ!》! 忍び装束をぱっと脱ぎ捨てるとマシンガンの弾みたいにダイナマイトが結び付けられているでござる。そして口にくわえた火打ち石でカッと点火!

「さあ死に花咲かせましょうぞ!」

 《ダンシングヒーロー》で1D増やして、クリティカル来い!(ダイスを振る)さすがに来なかった。18でござる!

GM:こいつ敏捷6だから、クリティカルじゃないと無理。(ダイスを振る)

 

 この時、GMの出した目は……一つは6。もう一つは……6、だった。

 

GM:クリティカル、出ちゃった(一同爆笑)

コウハクサイ:ちょっ! このタイミングで出ますか普通!?

GM:僕が一番驚いてますよ!

ヨエモン:これで積んだでござるな。次の銃兵Bの行動で止めを刺されて終わりでござる。

 

 戦闘不能になったキャラクターには、「とどめを刺す」事ができる。止めを刺されたキャラクターは死亡し、2度と使用することは出来ないのだ。

 

GM:(頭を抱えて):これどうしよう! 本当に殺しちゃうよ!

ヨエモン:大丈夫、行ける行ける。その方が面白いと思う。オープニングと繋がるし!

GM:ええと、銃兵は《クローズショット》持ってないから、エンゲージしてるヨエモンには攻撃できないのでは?

コウハクサイ:攻撃じゃなくて「とどめを刺す」という行動ですので、《クローズショット》は関係ないです。

GM:じゃ、じゃあタマヨがエンゲージ離脱してD1に行けば庇えるのでは?

ヨエモン:「とどめを刺す」は攻撃じゃないので、庇えないでござる。

 

 無い頭を使って、必死にヨエモンを生き残らせようとするGM。

 しかし、状況はとどめをさすしかないようで。

 

GM:ううっ! では、次の行動で銃兵Bがヨエモンに止めを刺します。

ヨエモン:(やりとげた漢の顔で)「ユキヒデ殿とマサ殿を、よろしく頼むでござる」

タマヨ:「ヨエちゃん!」

コウハクサイ:「ヨエモン殿!」

ヨエモン:「最後に、タマヨ殿が敵を仕留めるところ、見たいでござる」

タマヨ:分かったよヨエちゃん! 目の前の剣兵Bに向き直って《スマッシュ》《バッシュ》で攻撃します。(ダイスを振る)22!

GM:(ダイスを振る)12で命中です。

タマヨ:34の魔法ダメージです。

GM:倒れました。

ヨエモン:「タマヨ殿。お見事。もう拙者が教えることは何もござらん」

GM:では、銃兵Bがヨエモンに止めを刺します。

タマヨ:助けに行こうとしますが、敵に阻まれて動けません。

ヨエモン:「タケノジョウ殿をお頼み申す。マツチヨ殿! 今お傍に!」

タマヨ:「うわーん!」

 

 友情に生き、友情に死んだ義士、ヨエモン。

 彼は戦いの中で、齢25の生涯を閉じたのだった。

 

GM:は、初めてPCを殺してしまった。

ヨエモン:僕も初めて殺されてしまいました。

 

 この後、友を殺され、怒りに燃える2人の攻撃で、銃兵Bが沈んだのは言うまでもない。

 

 

 

■エンディングフェイズ01

 

GM:エンディングに入ります。

ヨエモン:良い戦でござった(笑)

GM:タダマサ一派はタイクーンに弓を引いたとして、極刑に処されました。

 カゲユキはメゴヒメも追求しましたが、「あの菓子はタダマサが用意したもの」と抗弁され、タダマサもそれを認めてしまったので、彼女に法の手が届くことはなかったです。

 ユキヒデはブラック・チャックの天才的な治療により、快方に向かっているそうです。マサと共に、ヨエモンとマツチヨを弔う毎日だという話です。

ヨエモン:では、最初に1シーン頂いても宜しいでしょうか?

GM:どうぞ。

ヨエモン:ユキヒデとマサの元に、見知らぬ少年が訪れます。

ヨエモン(少年):「ハラダ家はこちらでしょうか?」

GM(マサ):「はい。そうですが、貴方は?」

ヨエモン(コエモン):「ヨエモンの弟、コエモンと申します。この旅、2代目ヨエモンを拝命することになり、ハラダ家に仕える所存。宜しゅうお願いいたします」

GM(ユキヒデ):「君がヨエモンの弟なのかい?」

ヨエモン(コエモン):「はい。すると貴方はユキヒデ様ですね? 兄が申しておりました。ユキヒデ様こそ真の武将と。きっと兄は天国でマツチヨ殿と楽しゅうやっておりまする」

GM(ユキヒデ):「そうか……」

ヨエモン(コエモン):「どうか配下の末席にお加えくだされ」

GM(ユキヒデ):「私はタケノジョウ様にお仕えしている。私の配下という事はタケノジョウ様の配下という事だ。それで良ければ、仕えてくれないか」

ヨエモン(コエモン):「承知仕りました。それではこれよりコエモン、いえ、二代目ヨエモンはタケノジョウ様の配下になりまする!」

GM:本当にオープニングと繋がりましたね。

ヨエモン(二代目):そして3年後。(ぷかーと煙草を吸って)「若殿、次はどの国、取りましょうか?」

コウハクサイ:いや! 変わりすぎでしょう!(笑)

GM:国を取るんじゃなくて、カゲユキを助けに行くんですが?

ヨエモン(二代目):「そうでしたね。まあ同じようなもんじゃないですか(煙草をぷかー)」

GM:もう何か色々台無しだ(笑)

 

 

 

■エンディングフェイズ02

 

タマヨ:私は先代のヨリミツ様と釣りをしましょう。

GM(ヨリミツ):「お主はやはり釣りが下手じゃのう」

タマヨ:(沈んだ様子で)「そうですね」

GM(ヨリミツ):「友を失ったそうじゃの」

タマヨ:「……はい。友や大事な人の命が失われました。この戦いで私は、命の大切さを知りました」

GM(ヨリミツ):「わしが不甲斐ないせいで済まなかった」

タマヨ:「ヨリミツ様も、どうかお体は大事になさってください。タケノジョウ様と力を合わせて、良い国を作りましょう」

GM:では3年後、カゲユキの温情により、ヨリミツの蟄居は解かれます。ナグモ親子は再会を泣いて喜んだといいます。以後、ヨリミツは若いタケノジョウをよく支え、精力的に国づくりに取り組んだそうです。

タマヨ:そこで初めて、心からの涙を流しましょう。

 

 

 

■エンディングフェイズ03

 

コウハクサイ:書斎に籠って軍学書を開いています。あの時はあれが最善手だと思っていた。しかし友を失った。まだやりようはあったのではないか?

GM(タケノジョウ):「コウハクサイ。ありがとう」

コウハクサイ:「それは、亡くなった者たちに言ってあげてください」

GM(タケノジョウ):「(寂しそうに)お前まで居なくならないでくれよ」

コウハクサイ:「もちろんです。生きていなければ采配は振るえません」と無理やり笑いましょう。

GM:タケノジョウは強く生きることを再確認して、この場を去りましょう。

コウハクサイ:すっかりくたびれてしまった軍学書を見下ろして呟きます。「新しいものを買わなければな」

 

 

 

■エンディングフェイズ04

 

GM:では最後にマスターシーンを入れてセッションを閉じたいと思います。

 

3年後、タイクーンとなったカゲユキの元に、タケノジョウが馳せ参じた。

 ホー・シェンは、オトハと協力者である海賊によって討ち取られ、ダイワは平和を取り戻した。

 タケノジョウは今回の功労者として厚く遇された。

「この度のこと、大儀である。礼を言わせてくれ」

 ねぎらいの言葉をかけるカゲユキに、タケノジョウは深く首を垂れる。

「いいえ、タイクーン様には3年前の恩をお返ししただけでございます」

 それで、3年前のお裁きを思い出したようだ。懐かしそうに声をかける。

「そうか、そなたはあの時の……。余こそそなた達に命を助けられた。褒美は望むものを取らそう」

 最大の賛辞であった。タケノジョウは若者らしく、湧き上がる歓喜の心をこらえ、用意していた言葉を述べる。

「では、彼ら3人の忠臣と、亡き我が友マツチヨにお言葉を頂きたく」

「そんな事で良いのか? では後で一筆書かせてもらおう。此度の活躍、余は忘れぬぞ」

 今回の事件は、タイクーン家とナグモ藩の絆を再確認する事が出来た。二人は、それを喜ぶ。

 

 後日、ナグモ藩のとある墓地にぽつりとある、小さな墓の前に、タイクーンの親筆を刻んだ石碑が建てられる。そこにはこう刻まれている。

 

「その身を呈してナグモ藩を救った忠臣、ここに眠る」

 

アリアンロッドリプレイ「若き藩主と3人の義士」FIN




中編へ
戻る