アリアンロッドリプレイ・チュートリアル「決死の脱出行へ」


緑色の用語にカーソルを合わせると、解説が見られます。

 いつか冒険の旅に出てみたい。

 子供の頃そう思っていた諸兄も多いのではなかろうか。

 冒険者に憧れ、探検ごっこに明け暮れた子供たちもいつか大人になる。

 

 しかし、人間の想像力は無限だ。大人になって、現実を知った今でも、人は想像の翼を広げる事で、冒険の旅に出る事が出来る。

 

 さあ、冒険を始めよう!

 

 初めての方ははじめまして。そうでない方はこんにちは。

萩原優と申します。

 

 このリプレイはテーブルトークRPG初心者による初冒険の記録です。

 使用するルール、「アリアンロッド1E」についてのチュートリアルリプレイでもあります。

 

 テーブルトークRPGってなに? と言う方はこちらをご覧ください。

 

 すでに経験者の皆さんも、自分の初心者の頃を思い出して頂けたら幸いです。

 

 それでは、早速始めましょう!

 

■プリプレイ01

 

 2015年4月。TRPGサークル「王立銃士隊」が、いつもセッションを行っている活動拠点、「テーブルトークカフェデイドリーム」にいつもとは違うメンバーが集結した。

 その半分はTRPG初心者である。

 GMであるはぎわらが、「是非一度TRPGをやってみませんか?」と口説き落としたのである。

 そのメンバーを紹介しよう。

 

●萩原優

 本リプレイのGMにして執筆者。

 王道のシナリオを好み、PLや読者にはスナック感覚で楽しんでもらえるリプレイを提供するのが信条である。

 その出目は極端に良いか悪いかで、クリティカルでPCを追い詰めたかと思えば、次の判定であっさりファンブル。我ながら美味しいと思う今日この頃。

 今回は初心者対応という事で、いつになく緊張気味である。

 

●TDF

 初心者枠その1。

 TRPGの経験は「ログ・ホライズン」一回のみ。(こちらのリプレイも後日公開予定。ご期待ください)

 コミケの朝雨天に向かって「雨よ止め!」と命じたところ、本当に止んだとか、病人も触るだけで全快するとか、何かと話題に事欠かない。

 その為、付いたあだ名は「ネ申」である。

 好物はうまい棒。

 

K1120

 初心者枠その2。

 東方プロジェクトとプログレッシブロックとマイリトルポニーを愛する絵描きさん。

 睡眠時間を削って、創作に身を捧げる鉄人で、普段はこちらで活動している。

 TRPGの経験は全くなし。今回が初めてである。

 初のTRPG体験をトラウマにさせない為、はぎわらの責任は重大なのだ。

 

●谷利

 本日唯一のベテラン枠。

 初心者2人をサポートして貰う為、はぎわらが引っ張ってきた。

 重度の歴史オタで、首の後ろにあるボタンを押すと、さらさらと面白薀蓄が流れ出してくる。たまに薀蓄のせいでロールプレイが中断されるが、それもまた愛嬌。……のはずだ。

 最近は被虐キャラ属性が付いてしまい、セッション中酷い目に遭う事が定着している。合掌。

 

はぎわら(以下GM):それでは、楽しい楽しいセッションを始めたいと思います。

一同:よろしくお願いします。

GM:今回遊ぶゲームは「アリアンロッド1E」です。

(ルールブックを見せる)

アリアンロッドは「初心者にも分かりやすく、かつベテランにもやりがいがあるゲーム」を目指して作られました。つまり、皆さんにもってこいのゲームです。

K1120それで、具体的にどんなゲームなんですか?

GM:舞台は「エリン」と呼ばれる剣と魔法のファンタジー世界です。皆さんには「冒険者」となって、古代の遺跡を探索したり、世界を揺るがす邪神の眷属と戦ったりして頂きます。

TDF:なるほど、ログホラはゲームのプレイヤーだったけど、こっちは初めからこの世界の住人を演じるんだな。

GM:です。ではまず、今回予告を読み上げます。今回予告というのは、これから行うセッションの予告編です。これを読み上げる事で、これから作るキャラクターの参考にして頂きます。

谷利:ダンジョンシナリオだから、探索に強いシーフキャラを作ろうとか、ボスが強そうだから、攻撃力の強いキャラを作ろうとか、そんな感じです。

K1120PLに対するヒントになる訳ですね。

GM:そうです。更に、「探索シナリオなのに探索技能が無いキャラを作っちゃった」等と言った事故を防ぐことができます。

TDF:それは重要だな。

GM:では、読み上げます。

 

「晴れて冒険者への道を駆け出した新米達。そんな彼らを待ち構えるのは陰謀にまみれた迷宮への招待状であった。迫り来る罠、罠、罠。新米冒険者達は、危機を脱する事ができるのか?

アリアンロッドリプレイ・チュートリアル『決死の脱出行へ』打ち砕け! その陰謀!」

 

谷利:ダンジョンシナリオですね。罠が多いみたいです。

GM:という風にシナリオの中身を予想して、キャラクターを作っていくわけです。

K1120キャラはどうやって作るんですか?

GM:まず「メインクラス」、「サポートクラス」、「種族」を決めます。

 その後、能力値にボーナスを割り振って、

スキルを取得して、

 装備を買って終了ですね。

TDF:結構大変そうだな。

GM:そんなことありませんよ。順番に見ていきましょう。まずメインクラスですが、そのキャラクターが持つメインの技能になります。次の4つから選んでいただきます。

 

 ウォーリア:物理攻撃や防御に長けている。

 シーフ:ダンジョンでの探索や、軽快な技で敵を翻弄する軽戦士としての技能を持つ。

 アコライト:ダメージを軽減したり、回復したりできる。

 メイジ:魔法による攻撃を行う攻撃の要。

 

K1120予想していたのよりシンプルですね。

GM:このメインクラスに、サポートクラスを組み合わせます。サポートクラスは数が多いので、基本ルールブックに掲載されているものを紹介します。

 

 サムライ:特殊な技で戦闘を行う剣士。

 モンク:格闘で相手を攻撃するスキルを持った闘士。

 サモナー:動物の王を召喚し、敵を攻撃させる。

 レンジャー:射撃攻撃を得意とする。

 バード:呪歌と呼ばれる魔法の歌で敵を妨害し、味方をサポートする。

 アルケミスト:錬金術を用いて攻撃や回復を行う。

 

GM:なお、サポートクラスはメインクラスの4つの中から選ぶ事も出来ます。メインクラス:ウォーリア、サポートクラス:ウォーリアの様に重ねる事も出来ますよ。

TDF:これは迷うなあ。

GM:次に、種族を選びます。種族も追加データの載ったサプリメントを導入すると増えますが、ここでも基本ルールブックに掲載されているものを紹介します。

 

 ヒューリン:所謂人間。すべてのクラスと相性が良い。

 エルダナーン:所謂エルフ。メイジやアコライトに適性がある。

ネヴァーフ:所謂ドワーフ。ウォーリアに向いている。

フィルボル:小さき人。シーフに向いている。

ヴァーナ::野なる人。動物の耳や尻尾を持つ。ウォーリアやシーフに向いている。

ドゥアン:剛なる人。ウォーリアに向いている。

 

GM:選んだメインクラスに対応する種族を選んで頂ければ安全かと思います。迷ったらヒューリンを選ぶと良いでしょう。

K1120じゃあ、今回はメインクラスもサポートクラスもアコライトを重ねて取ろうかな。種族はヒューリンで行こう。

GM:では、ヒューリンのデータをキャラシートに書き写して、ボーナス5点を割り振ってください。それを3で割ったものが貴方の「能力値」です。アコライトは【知力】【感知】【精神】が高いと有利です。

K1120分かりました。(作業して)これでいいですか?

GM:ばっちりです。次はスキルです。「種族スキル」、「自動習得スキル」と、「メインクラス」から2レベル、サポートクラスから1レベル分のスキルを書き写してください。

K1120これは迷いますね。

GM:そんな時はルールブックに載っている完成されたデータ、サンプルキャラクターを参考にすると良いです。ちょうどアコライト/アコライトのデータもあります。

K1120今回は初めてだし、こちらを写すことにします。

GM:最後に装備ですが、初期状態のキャラクターは500G持っています。これで装備を買ってください。と言っても初期状態だと選択肢はあまり無いから、サンプルキャラクターを参考にしてみてください。

K1120そうします。

TDF:GM! 銃が撃ちたいんだが、そう言うキャラはできるか?(ずずいっと)

谷利:なら錬金銃が使えるアルケミストか、上級ルールブックに載っているガンスリンガーですね。

TDF:どう違うんだ?

GM:アルケミストは長射程の狙撃。ガンスリンガーはキャリバーという拳銃による接近戦を得意としています。

TDF:じゃあガンスリンガーをやりたい。

GM:バリバリ戦闘するなら、メインクラスはウォーリアかシーフですかね。サンプルキャラクターにウォーリア/ガンスリンガーが載ってますので参考にどうぞ。(上級ルールブックを見せる)

TDF:これがいい! 俺はこれを使う!

谷利:では私はシーフをやった方が良さそうですね。

 

 

 

■プリプレイ02

 

GM:データが出来たら、「ライフパス」を振って頂きます。これはキャラクターの「出自」、「境遇」、「運命」を暗示する3つのキーワードをダイスで決めます。これを上手く使ってキャラクターを肉付けしてみてください。

 

 一同、それぞれ出来たPCにライフパスを振ってゆく。

 やがて、3人のPCが完成した。

 

 

 

●ヤエガキ・イエタダ

 

 家にあった軍記物の本を初めて読んだ時の感動を、今でも憶えている。

 自分も本の登場人物の様に、軍略を駆使して戦うことができたら。

 それは、家の道場を継いで強くなることと同じくらい、彼の目標となった。

 どちらの夢も諦めきれない。どちらも極めてやるのだ。

 

GM:それでは自己紹介をして頂きましょう。まずは谷利さんから。

谷利(以下イエタダ):ヤエガキ・イエタダです。メインクラスがシーフ、サポートクラスがフォーキャスターです。

GM:軍師キャラか!

 

 フォーキャスターとは、サプリメントによる追加ルールに掲載されたサポートクラスで、所謂軍師である。策を用いてダメージを上乗せしたり、味方を有利にするスキルを持っている。

 

イエタダ:エリンディル東方出身で種族はヴァーナですが、どの動物の特徴にするか迷ってます。

GM:ヴァーナは兎族と猫族と狼族が居ますが、好きな動物の特徴引っ張ってきても良いですよ?

イエタダ:では狐ということで。年齢は15歳。身長175センチ。髪と瞳の色は黒。肌は黄色です。ライフパスは出自は武術指南で、《スタイルヤエガキ》という鞭を使うスキルを取得しました。境遇は策謀。運命は好敵手です。

GM:15歳で東方から旅をしてきたのか。

イエタダ:ヤエガキ流家元の家に生まれたのですが、軍略の方面にも興味を持ってしまい、本場への留学を希望したところ、何故か軍師の居ないエリンディル西方に送り込まれてしまいました。

主にやる事はダンジョンの探索と《チェックメイト》というスキルで味方のダメージを上乗せします。

GM:なるほど。承知しました。お2人もこんな感じで自己紹介してみてください。

 

 

 

●イサオータ・オレーニ・ウタッセロ

 

 キャリバーを撃つときの興奮は、何者にも代えがたい。

 手に残る反動、はじけ飛ぶ薬莢。そして獲物を倒す威力。

 この技術を活かし、実践したい。

 その時、彼の進路は決まっていた。

 

TDF(以下イサオータ):名前はイサオータ・オレーニ・ウタッセロ。

一同:何じゃそりゃあ(笑)

イサオータ:元ネタは某アニメの某巡査。トリガーハッピーで常に銃を撃つ機会を探している。

イエタダ:(笑い転げながら)いきなりネタキャラですか(笑)

イサオータ:クラスはウォーリア/ガンスリンガー。種族ヒューリンで年齢は25歳の男。身長160センチ。ライフパスは始祖の紋章/死神/絶望。

GM:なおライフパスによってメインクラスのスキルが1レベル分取れるので、《バッシュ》を3レベルにしました。

イサオータ:さあ早く撃たせろ。誰でもいいから!

GM:いやいや! ちゃんと悪者を撃ってくださいよ(笑)

 

 

 

●レオ

 

「冒険者となって己の騎士道を探すのだ」

 師は彼女にそう言った。

 彼女には困難を退ける鉄の意志があった。獲物を仕留めるメイスさばきがあった。そして何より、癒しの魔法があった。

 師は言う。後は、「心」だけだと。

 そして彼女は旅立った。

 

K1120(以下レオ):名前はレオ。種族はヒューリン。17歳の女の子です。身長160センチ。茶髪で金色の目を持っています。クラスはアコライト/アコライトです。

GM:おお、イラスト欄に絵が描いてある!

レオ:ライフパスは騎士/師匠/真理です。騎士の家に生まれたんですが、山奥に住んでいる師匠の元に預けられ、アコライトのスキルを学びました。そこで師匠から「本当の騎士道を学んでくるのだ」と言われ、修行の旅に出ました。

GM:正統派って感じですね。流石同人作家。ツボを押さえている。

イエタダ:でもとってもストイックそうです(笑)

 

 

 

■オープニングフェイズ01

 

 地平線めがけ馬車は行く。

 奮発して大きい隊商を選んだおかげで、道中は平和すぎて退屈だ。

 何か退屈しのぎになる事は無いだろうか? 同行者達の話声を聞きながらそんな事を思う。

 しかし、こんな言葉もあるのを彼らはすっかり忘れていた。「好事魔多し」と。

 

GM:さて、皆さんはエリンディルという大陸西方の中央にあるパリス同盟という都市国家群を旅しています。

皆さんが目指しているのは遺跡の街ラインです。この街の周辺には古代文明の遺跡がいっぱいあって、それを探索する為に冒険者がいっぱいいる街でもあります。

 西方大陸で冒険者と言うのは、神聖な仕事とされています。遺跡を探検して、神々の遺産を地上にもたらす、神の使徒という位置付けですね。

イエタダ:他の地域では違ったりするんですけどね。

GM:皆さんはラインで冒険者になる為に旅をしているって感じですね。ちょうど同じ隊商の馬車に相席したところです。

 馬車の中には子連れの女性や商人風の男が退屈しのぎの会話に興じています。

GM(客1):「ラインは何が名物なんですか?」

GM(客2):「『踊る小鹿亭』という酒場の料理が絶品らしいですよ」

GM(客1):「それは楽しみですねえ」

イエタダ:ワタシは東方出身なので、カルチャーギャップに驚いてます。「ええっ! 冒険者って山師じゃないの!?」

GM(客3):「西方では神殿の力が強いので、その傘下の冒険者も神聖視されているのですよ」

イエタダ:「知らなかった……」

GM:商人風の男が皆さんに話しかけてきます。

GM(商人):「イサオータさんはラインで何をされるのですか?」

イサオータ:「面白そうなことがありそうな気がして」キャリバーを磨きながら。

GM(商人):「そ、そうですか。ではレオさんは?」

レオ:「騎士道を学びに」

GM(商人):「それは大変ですね」と分かってない感じで(笑)。「私はヴァンスター産の鉱物をラインまで売りに行くのですよ」

GM:この人は行商人みたいで、「私も早く自分の馬車が欲しいです」と言ってます。

イエタダ:「西方では馬車が発達しているのだな。ワタシの故郷は山がちで馬車は少なく、女子供の旅は大変なのだ」

GM:さて、ではここで判定をして頂きましょうか。目標値9の【知力】判定でお願いします。

(キャラシートを見せつつ)

 まず、GMが判定に用いる能力値と、判定に必要な「目標値」を指定します。今回判定に使うのは【知力】で目標値は9です。

 ダイスを2個(2D6)振って、出た目の数と指定された能力値を足したものが「達成値」です。達成値が9以上なら成功、8以下なら失敗です。

イエタダ:まずワタシが振って見せよう。(ダイスを振る)8! 失敗。

イサオータ:やってみよう。(ダイスを振る)7。

GM:2人とも失敗です。

レオ:私も振ってみましょう……13!

GM:成功です! ちなみに6の目が2つ以上出ると「クリティカル」で自動成功。出目が全て1だと「ファンブル」で自動失敗になります。

レオ:なるほど。

GM:レオは馬車の外が騒がしい事に気づきます。

レオ:「何だろう? 何かあったのかしら?」

GM:急に馬車が「ガタン!」という音を立てて止まります。

GM(客):「山賊だあ!」「護衛隊! 早く来てくれ!」「怖いよお母さん!」

イエタダ:馬車を飛び出します!

レオ:私も馬車を出て声のした方に向かいます。

イサオータ:「この俺が居る馬車を襲うとは。運がない」俺も馬車を出る。

GM:盗賊が皆さんを見て襲い掛かって来ます。

GM(盗賊):レオを見て「へっへっへ! 女だぜ」と舌なめずりします。

レオ:そいつをメイスで殴ります!(怒)

GM:ではシーンをいったん切って、戦闘に入りましょう。

 

 

 

■オープニングフェイズ02

 

 

 

●第1ラウンド

 

GM:皆さんの眼前には30人の敵が群れを成して、今にも襲い掛かろうとしています。

レオ:30人も居るんですか?

GM:こいつらは「モブ」といって10体まとめて処理をします。

イエタダ:じゃないと処理がたいへんですしね。

GM:さて、今回は「スクエア戦闘」というルールを用いますので、このようなマップを使います。(マップにポーンを置く)

GM:これが配置図です。スクエア戦闘は以下の様なルールで運用します。

 

・1スクエアは、特に指定がなければ一辺×5メートル。

・自身の移動力(端数切り上げ)分のマスまで移動可。

・同じく、射程10メートルならば、自身の存在するスクエアから2つ先のスクエア内に届く。

 

イサオータ:なるほど。俺のキャリバーはこのままだと敵の前衛までちょうど届く訳だな。

レオ:(キャラシートを見て)私の魔法はここにいる全員に届きますね。

GM:スクエア戦闘は実際に運用してみると大変使いやすいので、皆さんもすぐに慣れると思います。

なお、敵は2隊がダガーを、後方の1隊が銃を構えています。

イサオータ:ふっ、雑魚だな。

GM:それは戦ってみないと分かりませんよ(笑)

さて、戦闘はラウンド進行です。

1ラウンドは

セットアッププロセス、イニシアチブプロセス、メインプロセス、チェックプロセス、クリンナッププロセス

からなります。

 まず、セットアッププロセスですが、登場している敵味方を確認しつつ、「タイミング:セットアップ」のスキルを使う事が出来ます。

レオ:(キャラシートを確認して)私はそういったスキルは持ってないですね。

イサオータ:俺もない。

イエタダ:私もないですね。

GM:敵も持っていないので、今回は省略しましょう。次にイニシアチブプロセスです。これは行動順を決めます。

(キャラシートを見せて)

 行動順は「行動値」というステータスを使用します。皆さんと敵の行動値をまとめると、次の様になります。

 

行動値

イエタダ:

イサオータ:

レオ:

山賊A:

山賊B:

山賊C:

 

レオ:敵が遅い。これなら先制が取れますね。

GM:続いて、メインプロセス。これは実際に行動を行うプロセスです。まずお手本にイエタダから動いていただきましょうか。

イエタダ:はい。戦闘に参加しているキャラは、1回のメインプロセスにマイナーアクションとメジャーアクションを一回ずつ行えます。

マイナーアクションは「移動力」メートル分の移動か、「タイミング:マイナーアクション」のスキルを使う事、その他簡単な動作が出来ます。

ワタシは鎖鎌を振り回しながら移動して、敵の前衛である山賊A、Bにエンゲージします。

GM:エンゲージは「そのキャラ同士が近くにいる」事を意味します。白兵攻撃を仕掛けるには敵とエンゲージしている必要があります。

イエタダ:続いてメジャーアクションです。

GM:メジャーアクションは移動、攻撃、アイテムを使う等、複雑な動作が行えます。「タイミング:メジャーアクション」のスキルも使う事が出来ます。

イエタダ:ワタシはメジャーアクションで使用する攻撃スキルを持っていないので、普通に攻撃します。下卑た視線を送ってくる奴に鎖鎌をお見舞いします。

GM:攻撃は「命中判定」で行います。攻撃する方が【器用】判定。受ける方が【敏捷】判定を行い、攻撃側が高ければ命中になります。同値だと対応側優先で攻撃は外れます。

イエタダ:では命中判定を行います。あ、スキルによって命中判定が3D6以上になる場合もあるので気を付けてください。

ではいきます(ダイスを振る)11!

GM:惜しい。こっちは10。命中です。

イエタダ:命中すると、ダメージを出します。

(キャラシートを指さして)

 「攻撃力」に2D6を足したものがダメージです。(ダイスを振る)わ、酷い。14点の物理ダメージです。

GM:今の攻撃は「物理攻撃」なので、ダメージから「物理防御」を引いた値が、実質のダメージになります。(残りHPを計算して)あ、倒れちゃいました。

イサオータ:やっぱり弱いじゃないか。

GM:くっ(笑)。次はイサオータの行動です。

イエタダ:キャリバーの射程は10メートル(2マス)あって、エンゲージしていても攻撃可能です。

イサオータ:とりあえず移動せずに、《バッシュ》を使ってBを攻撃します。

GM:あ、《バッシュ》のコストは4点なので、MPを減らしておいてください。

イサオータ:分かった。(ダイスを振る)16!

GM:10で命中です。

イサオータ:16点ダメージ。

GM:ズキューン! イサオータの正確無比な銃撃に、山賊Bはたまらず倒れました。

レオ:私の番ですが、する事無いですね。ですが、10メートル(2マス)前進しておきましょう。

GM:続いて敵の攻撃。山賊Cがレオに銃を撃ちます。……14!

レオ:……9。

GM:ダメージは14点ですが、レオは《プロテクション》を持っています。これを使うとダメージを1D6点分だけ、軽減できます。

レオ:使います。

GM:《プロテクション》は自動成功するスキルなので、宣言すれば使えます。

レオ:じゃあ1D振ります。お、最大値の6です。

GM:ではダメージは8点になりました。レオの物理防御は5点なので、ダメージは3点しか通りませんでした。かきーん! レオへ向けた銃弾は、聖なる壁に阻まれ、かすり傷しか与える事は出来なかった。

 続いて、チェックプロセスでGMが未行動のキャラクターが居るか確認します。もう全員行動しているのでクリンナッププロセスに移ります。[]等のバッドステータスを受けたキャラクターが居ればここで処理しますが、居ないので次のラウンドに入ります。

 

 

 

●第2ラウンド

 

行動値

イエタダ:

イサオータ:

レオ:

山賊C:

イエタダ:では、ワタシの行動ですが、イサオータさんに見せ場を譲りたいので「待機」します。

GM:待機すると、自分の行動を最後に回すことができます。さて、イサオータの番です。

イサオータ:「次の敵はお前か!」敵に突っ込んで撃ちます。(ダイスを振る)11!

GM:なら回避の目が……低っ! 5で命中です。

イサオータ:ダメージは16点!

イエタダ:ここで《チェックメイト》というスキルを使ってダメージに1D6上乗せします。……3点追加!

GM:計19点か……6点残りました。

レオ:次は私の番ですが、自分に《ヒール》を使います。

GM:まず「発動判定」を行います。2D6を振ってファンブルが出なければ成功です。

レオ:(ダイスを振る)大丈夫です。

GM:では2D6+7点HPを回復できます。

レオ:(ダイスを振る)よし、全快。

 

 続いて、山賊Cがレオを狙い撃つが、《プロテクション》に阻まれ、ダメージは2点で打ち止めとなる。

 

イエタダ:では、止め刺しちゃいます。マイナーでCにエンゲージ。メジャーで通常攻撃。(ダイスを振る)11!

GM:9で命中!

イエタダ:14点ダメージ!

GM:倒れました。分銅が眉間に直撃し、たまらず山賊Cは昏倒します。

イサオータ:口ほどにもない。

GM:さて、皆さんは戦闘に勝利したので「ドロップ品」を得る事が出来ます。2D6振って、出目に対応するアイテムやお金がもらえます。まずレベルの高いCから振って頂きましょう。

イサオータ:よし振ってみよう。(ダイスを振る)7。

GM:クリスタル(50G)です。続いてA、Bの2体

イサオータ:じゃあもう一度。(ダイスを振る)6。

GM:布(5G)×3です。

レオ:Bは私が(ダイスを振る)ピンゾロ!

GM:当然何もないです。

イエタダ:まあ、重要な判定じゃなくて良かったです。

GM:尚、ドロップ品には重量がありますのでダンジョンに潜っているときに重くて持てなくなる時があります。気を付けてください。

 

 

 

■オープニングフェイズ03

 

GM:皆さんは見事山賊を退ける事が出来ました。他の山賊も護衛隊が追い払ったようです。隊商の人たちは大変感謝して、ラインまでの旅費を全額負担してもらえる事になりました。

GM(商人):「それにしても、皆さんそんなに連携がうまく行くなら、いっそギルドを組んでチームで活動したらどうですか?」

イサオータ:「それはいい考えかも知れんな」

レオ:「みんなで行動すれば騎士道が見つかるかも知れません」

イエタダ:「なら、よろしくお願いする」

GM:「ギルド」とは、色んな職業の相互扶助組織ですね。PCはこれを組むことで色々な特典を受ける事が出来ます。これを「ギルドスキル」と言います。

イサオータ:なるほど。で、具体的にどうやるんだ?

GM:まずリーダーが必要です。

レオ:なら、唯一PLが経験者のイエタダさんがいいと思います。

イエタダ:ワタシ外国人ですよ? それでいいんですか?

レオ:私は気にしません。

イサオータ:俺も構わないぞ。

イエタダ:では、引き受けましょう。

GM:ギルドスキルは色々選べるんですが、今回は《蘇生》がいいと思います。

イエタダ:宣言したタイミングでHPを全快するスキルですね。

イサオータレオ異議なし。

GM:最後にギルド名決めてください。

イサオータ:「あいうぉんとぅきる(意訳:コロしたい)」でどうだろう?(キャリバーを抜き差ししながら)

GM:いやいやいや!

イエタダ:……サイコロ振って決めますか。

 

 ギルド名は、一覧表からダイスを振って決めた結果、「白い猟犬」に決定した。

 

GM:それでは、皆さんはラインに辿り着きます。

GM(商人):商人さんは「それではお元気で」と去ってゆきます。

イエタダ:「良い旅路を」

イサオータ:「また会おう」

GM:皆さんは神殿に行けば冒険者の登録が出来ます。受付のフィリスという女の子が受付で対応してくれます。

GM(フィリス):「はい。これで手続きは完了しました。皆さんは正式な冒険者です」

イエタダ:「よろしくお願いします」

GM(フィリス):「案件は掲示板に張ってありますのでどうぞ

イサオータ:「で、どいつを撃てばいい?」

イエタダ:「ちょっと待ってくれ!」

イサオータ:「何か問題でも?」

イエタダ:「大問題だよ!」

 

 早くもイサオータに振り回されるイエタダ。

 「谷利氏のPCは苦労人になる」というジンクスは、今回も継承されているようだ。

 

レオ:(2人の漫才を無視して)「掲示板を見てみます」

GM:皆さんのレベルで受けられそうなのは1件だけですね。「冒険者募集。報酬5000G」とあります。新米冒険者の報酬は500G前後なので、破格の条件ですね。

レオ:「何か怪しい依頼ですねえ」

GM(冒険者達):他のギルドの冒険者達も「おい、どうする?」「どうせ難しいだろ。やめとこうぜ」などと話しています。

イエタダ:これは二の足を踏むなあ。

イサオータ:要はこいつを撃てばいいんだろ。簡単じゃないか。

イエタダ:いやいやいや!

GM:とは言え、懐が厳しくなってきたのも事実です。宿も決めないといけなかったりで何かと物入りでしょうし。

レオ:お金もないですし。受けた方が良いんじゃないでしょうか?

GM:では、依頼をはがしてフィリスの所へ持ってゆくと、フィリスが心配そうな顔をします。

GM(フィリス):「皆さん大丈夫ですか? この依頼を受けたギルドは2つになりますが、2つとも行方不明なんですよ?」

イエタダ:はははははは(乾いた笑い)。よし、止めよう。

イサオータ:これ、断った場合どうなるんだ?

GM:シナリオが破綻して終了ですかね? あと、宿に泊まる資金がなくなるので、神殿に泊めてもらって粗末な食事で我慢する事になります。それで良ければ(笑顔)。

イサオータ:やるしかないか。

レオ:これも修行です。

イエタダ:多数決により本案は可決されました。

GM:それではフィリスに、依頼人に連絡してもらいます。

GM(フィリス):「ご武運をお祈りしています」

イエタダ:何故だ! 何故こうなった!?

GM:尚、さっきのドロップ品を売ったお金で買い物をしても良いですよ?

イエタダ:MPポーションを!

GM:まあそうなりますね。

 

 

 

■オープニングフェイズ04

 

GM:神殿の応接室で皆さんが待っていると、車椅子の少女とそれを押すメイドの女性が入ってきます。車椅子の少女が言います。

GM(エレナ):「エレナと申します。こちらはメイドのヘレン。このたびは依頼を受けて頂き、ありがとうございます。ごほっ! ごほっ!」

GM(ヘレン):ヘレンは「お嬢様!」と言ってエレナの背中をさすります。

イサオータ:「大丈夫ですか?」

GM(エレナ):「ええ、わたくしちょっと体が弱いもので」

GM:早速依頼について話してくれますが、エレナの家で代々倉庫に使っている遺跡に妖魔が住み着いてしまって、中にある物が取り出せなくて困っているそうです。既に2つのギルドに討伐を依頼したものの、彼らは戻ってこないそうです。

 妖魔とは人間が瘴気の影響で邪悪化した邪神の眷属で、人類の敵ですね。

GM(エレナ):「最深部に、母の形見のブローチがあります。それだけでも回収してきて頂けないでしょうか?」

GM:なお、遺跡までは2人が案内してくれるそうです。報酬は成功報酬で5000G。

イエタダ:破格だなあ。

GM:最初はそんなに高くなかったそうです。帰ってこないギルドが出るたび値段が上がっていき、最終的にこんな条件になったそうです。

GM(エレナ):「もし皆さんが失敗した場合、もう諦めようと思います。人の命には代えられませんから」

GM(ヘレン):「どうかお願いします。お嬢様は幼い頃に奥様と死に別れて、あのブローチが唯一の形見なんです」

レオ:「なんでそんなところ倉庫に使ってたんです?」

GM:いや、元々は安全な倉庫だったんですよ。そこに妖魔が住み着いてしまっただけで。

イサオータ:要はその妖魔を撃てばいいんだな(笑

イエタダ:ある意味間違ってないので、突っ込まないでおきます。

GM(エレナ):では、イサオータの手を握って「どうかお願いします!」と言ってきます。

イサオータ:「任されよ」

GM(ヘレン):「ああ、なんとお優しい冒険者様でしょう!」

レオ:まあ、何とかしましょう。

 

 

 

■オープニングフェイズ05

 

GM:では、皆さんは2人に案内され遺跡にやってきます。

イエタダ:ワタシ、ひきつった顔でついて行きます。

GM:ところが、入り口の前に大きな裂け目があり、ここを越えないと入れそうにありません。

イエタダ:「これは前からあったのか?」

GM(ヘレン):「いいえ、こんなものはありませんでした」

レオ:何か渡る物があれば……。

GM:エレナが車椅子を裂け目の手前まで進めて、底を覗き込みます。

GM(エレナ):「まあ皆さん! これを見てください!」

イエタダ:じゃあワタシが見に行きましょう。

GM:他の2人は?

レオ:覗きます。

イサオータ:俺も。

GM:次の瞬間、背中をどん! と突き飛ばされます!

イエタダ:うわっ(笑)

GM:目標値14の【敏捷】判定に失敗した方は、底まで真っ逆さまです(笑顔)。

イエタダ:11。駄目だ。

レオ:10で失敗です。

イサオータ:俺も失敗。

GM:落ちる途中で皆さんが見たものは、悪魔のような形相を浮かべたエレナとヘレンです。エレナは車椅子から立っています。

イエタダ:「うわあああああ(笑いながら)」

イサオータ:「あのアマあああああ!」

イエタダ:GM、ここで鎖鎌を投げて引っかける事は出来ますか?

GM:目標値14の【器用】判定に成功したら出来る事にします。

イエタダ:……駄目です。落ちます。

 

 

 

■ミドルフェイズ01

 

GM:気が付けばダンジョンの中でした。上には梯子か何か無いと登れそうにないですね。他に出口を探すしか無いようです。

イエタダ:「済まない! ワタシがもっと警戒していたら……」

イサオータ:「まったくだ!」と自分も騙されたのを棚に上げて(笑)

レオ:「まあ、みんな騙されたのでしょうがないですよ」

イエタダ:PLは怪しいとは思っていたんですが、PCはシーフなのでこういう時率先して見に行かなきゃと思いまして。

イサオータ:好奇心は身を滅ぼすとはよく言ったものだ(ガハハと笑って)

GM:オマエモナー(笑)

イエタダ:「とりあえず怪我は無いか?」

GM:全員ダメージは受けてないです。ここは広場になっていて、前の方に扉が見えます。

レオ:ここは進むしかないですよね。

イエタダ:わざわざ冒険者を集めて手の込んだことをしている理由が、何かしらあるとは思うのだが……。

GM:罠にはまった以上、その罠を食い破って喉笛に噛みつく以外選択肢は無いわけで。

イサオータ:とりあえずあの2人には50発ずつ弾丸をぶち込まなきゃ気がおさまらん。

イエタダ:うわー、頼もしい(笑)。ではここから先はダンジョンアタックになる。皆気を引き締めてくれ。

イサオータ:任せろ!

GM:ドア越しに戦闘の音がします。

イエタダ:戦闘? とりあえずトラップ感知します。

GM:トラップ感知はシーフだけが持つ《ファインドトラップ》というスキルで行う事が出来ます。具体的にはトラップ感知という判定を行う事が出来ます。達成値がGMの指定した探知値以上だと、罠を見つける事が出来ます。

イエタダ:(ダイスを振る)14!

GM:何もないようです。

イエタダ:ドア越しに覗いてみよう。

GM:別の冒険者ギルドが妖魔に襲われています。すでに3人が倒されて、最後の1人に止めを刺そうとしています。

レオ:助けに行きます!

GM:では戦闘開始ですね。

 

 今回、GMは襲われている冒険者の分もポーンを置いた。冒険者のHPが0になれば、彼は死んでしまう。

 人の命がかかっているので、PL達の目も真剣だ。

 結果、出目にも恵まれ、“白い猟犬”達は無事冒険者を救出する事に成功した。

 尚、回復アコの筈のレオがメイス片手に敵陣に斬り込み、1体を仕留めたことを追記しておく。

 

 

 

■ミドルフェイズ03

 

GM:助け出した冒険者はどうやらウォーリアらしいです。肩の傷を押さえながら、お礼を言ってきます。

GM(スライ):「悪いな。俺はスライ。助けてもらった礼を言わせてくれ」

イサオータ:「気にするな」

イエタダ:他の仲間は?

GM:もう死んでますね。

イエタダ:駄目か。

GM:すると、不思議な事が起きます。死体がさぁっと光って消えてしまいます。

イサオータ:え?

イエタダ:「済まない。西方のダンジョンはこんな風になっているのか?」

レオ:「いや、私もこんなの初めてです」

GM:スライは、仲間に手を合わせると言います。

GM(スライ):「あんたたちもあの2人に騙されてきたのか?」

イサオータ:「ああ。思い出しても腹が立つ」

GM(スライ):「このダンジョンは一種の魔法装置になっているらしい。ここで出た死者は力を吸い取られ、最深部の生体兵器に栄養として供給されるみたいだ。俺の仲間もそいつにやられちまった」

イエタダ:何と言う悪趣味な。

GM(スライ):「気をつけろ。奴は2つのギルドの力を吸ってより強力になっている」

イサオータ:よし、その生体兵器にも弾丸50発だ(笑)

GM:スライはレオに聞いてきます。

GM(スライ):「あんた、実戦経験はどの位だ?」

レオ:「まだ数回位です」

GM(スライ):「そうか。それでも無いよりは全然いい」

GM:さて、今後ダンジョンをクリアするまでスライが同行します。彼は肩の傷のせいで戦う事は出来ませんが、3回まで、《ポーションピッチ》というスキルでHPポーションかMPポーションを投げてくれます。

イエタダ:スライはアルケミストなんですね。じゃあ、スライに言います。「ギルド“白い猟犬”として正式に要請したい。このダンジョンを出るまで協力しよう」

GM(スライ):「分かった。どの道俺も1人じゃここから脱出できないからな」

イサオータ:よろしく頼む。

 

 

 

■ミドルフェイズ04

 

GM:ここから、道が左右に分かれています。

イエタダ:何か特徴とかは?

GM:特に無いです。

イサオータ:どっちへ行ったものか……。

イエタダ:スライはどっちから来たの?

GM:スライは入ったところで襲われていたので、ここから先は行ってないですね。

レオ:情報が全然無いですね。

イエタダ:じゃあダイスで、偶数なら右、奇数なら左。(ダイスを振る)右ですね。

GM:右に行くと縦長の部屋になっています。

イエタダ:一応トラップ感知を……17!

GM:それでは何もない事が分かります。中へ入ると、中に妖魔がバリケードを造っています。中央は空いていますが、そこには馬鹿でかい妖魔が仁王立ちで待ち構えています。ルール的には封鎖されています。

(マップにポーンを置く)

GM:敵を全滅させるか突破すれば次のフロアに行けます。具体的には、誰かがC1でメジャーアクションを消費すると突破できます。

イエタダ:どうします? 戻るという選択肢もありますが?

イサオータ:突破あるのみ!

レオ:この位の敵、真の騎士道を見つけるための試練に過ぎません!

イエタダ:流石脳筋連合(笑)。では突入しましょう。

 

●第1ラウンド

 

行動値

妖魔(大):13

イエタダ:

イサオータ:

スライ:

レオ:

妖魔(弓)A:

妖魔(弓)B:

 

GM:まず妖魔(大)が行動しますが、遠距離攻撃できないので待機します。

イエタダ:えー、行動放棄じゃないの?

GM:ダメです。待機です。

イエタダ:じゃあどうしましょうか? ワタシが突破しましょうか? 失敗すると袋叩きに遭いますが。

イサオータ:いいんじゃない? ダメだった時のために俺が前進して、妖魔(大)のHPを削っておくから。

レオ:私は《プロテクション》の射程まで前進しておきます。

イエタダ:では決定。まず妖魔(大)にエンゲージして鎖鎌で殴ります。(ダイスを振る)12!

GM:15で回避!

イエタダ:回避高いな。まあ仕方ないです。行動は終わります。

イサオータ:俺はマイナーで妖魔(大)にエンゲージして、バッシュで攻撃! (ダイスを振る)12!

GM:16! 外れました。

イサオータ:くそっ!

GM:続いてスライの行動ですが、どうします?

イエタダ:待機で。

GM:承知しました。次はレオ。

レオ:私はマイナーで前進します。……困った。メジャーでやる事がない。

GM:そういう時はメジャーアクションで「エネミー識別」が出来ます。

【知力】判定でエネミーの「識別値」というデータを上回ると、そのエネミーの名称、レベル、属性、特殊能力を教えてもらいます。

 ただし、一度エネミー識別に失敗したキャラクターは、同じエネミーに対して再度エネミー識別を行う事は出来ません。

レオ:では振ってみます……9。

GM:惜しい、識別値は10でした。

レオ:残念。

 

 続く、妖魔(弓)A、Bの行動で、イサオータとイエタダを狙い撃つ!

 しかし、2人共素早い身のこなしで矢を回避する。

 

イサオータ:矢は弾丸で撃ち落とす! ズキューン!

イエタダ:ワタシは鎖鎌で斬り払いましょう。

GM:くっ! しかしここでお待ちかね。妖魔(大)の行動! イサオータに《ペネトレイトブロウ》!

イエタダ:うわっ! やばい!

イサオータ:どんなスキルなんだ?

イエタダ:素手の攻撃を物理防御力無効にするモンクのスキルです。

GM:ふっふっふ、行きますよ。(ダイスを振る)わ、低い。10!

イサオータ:それは11で回避!

GM:(悔しそうに)くうっ!

 

 

●第2ラウンド

 

行動値

妖魔(大):13

イエタダ:

イサオータ:

スライ:

レオ:

妖魔(弓)A:

妖魔(弓)B:2

GM:そして妖魔(大)の攻撃! 再びイサオータに《ペネトレイトブロウ》!(ダイスを振る)クリティカル!

イエタダ:うわっ! よりにもよってここでクリティカル出すか!

GM:しょーがないでしょ、出ちゃったものは(笑)

イエタダ:とにかく回避判定を。もしこちらもクリティカルが出れば、対応側優先で回避出来ます!

イサオータ:(ダイスを振る)11で回避失敗!

GM:クリティカルが出た場合、6が出たダイスの数だけ、ダメージロールに振り足せます。というわけで、6+4D6で……23点の物理ダメージ物理防御無効! 修練により研ぎ澄まされた貫手がイサオータを襲う!

レオ:《プロテクション》! 5点軽減!

イサオータ:残りHP3!

イエタダ:やばい! 妖魔(弓)が動く前にレオに回復してもらわないと!

GM:さて、ここでイエタダが離脱できれば状況は変わりますが……。

イエタダ:フェイト1点使って離脱判定を行います。封鎖されている敵を突破するには行動値による対抗判定でしたね。

GM:はい。それからフェイトと言うのはPCが持つ、運命に贖う力です。フェイトは次のように使う事が出来ます。

 

・ダイスを振る時に、フェイト1点使用するごとにダイスを1個増やすことができる。フェイトは一度に【幸運】値まで使用できる。

・フェイト1点を使用することで、行為判定を1回だけ振り直す事ができる。

・フェイト1点を使用することで、クラスチェンジによって封印された自動取得スキルを使用可能にできる。

 

GM:3番目は「クラスチェンジ」というルールを使用した場合に限るので、今回は考えなくていいです。フェイトはシナリオ中回復しませんので、気をつけてください。

イエタダ:では振ってみます……13。

GM:あ、クリティカル!(笑)

イエタダ:アハハハハ(乾いた笑い)。イサオータさん、後頼みます。

イサオータ:任されよ! 《バッシュ》使用! 妖魔(大)を撃つ……14!

GM:12で命中です。

イサオータ:往生しやがれ! 18!

イエタダ:《チェックメイト》! 4点追加!

GM:22点か。それなりに食らった。

イサオータ:ちっ、生きてやがったか。

GM:スライはどうします?

イエタダ:HPポーションお願いします。

GM:(ダイスを振る)7点回復してください!

レオ:私もイサオータさんを回復します! ……発動判定成功! ……13点回復!

イサオータ:この礼はいつか精神的に。

GM:続いて、妖魔(弓)の攻撃! まずAはイサオータに(ダイスを振る)11!

イサオータ:目が腐った。命中!

GM:11点の物理ダメージ!

レオ:《プロテクション》! ……5点軽減!

イサオータ:打ち消した!

GM:くっ! 続いてBがレオに射撃! ……低っ! たったの5だとぉ!

レオ:9で回避です。

GM:おのれー!

 

 

 

●第3ラウンド

 

行動値

妖魔(大):13

イエタダ:

イサオータ:

スライ:

レオ:

妖魔(弓)A:

妖魔(弓)B:

 

※前ラウンドは移動がなく、配置図に変化はない。

 

GM:妖魔(大)の行動なんですが、MPが切れて《ペネトレイトブロウ》が使えません。普通にイサオータを殴ります。(ダイスを振る)17!

イサオータ:(ダイスを振る)あっはっはっは(乾いた笑い)6。

GM:16点の物理ダメージ! 渾身の力でイサオータにパンチ!

レオ:《プロテクション》! あ、1。

イサオータ:9点通った。とっさにキャリバーで受け止めるも凄まじいパワーで跳ね飛ばされる。ぐはあ!

イエタダ:このままだとジリ貧です! なんとか妖魔(大)を突破しないと! ……14!

GM:14は出ないかなあ……あ、出ちゃった(一同爆笑)

イエタダ:ぎゃあ!

イサオータ:やっぱり俺が落とすしか《バッシュ》使用! ……13!

GM:そう何度もいい出目は出な……あ、13(笑)

イエタダ:さっきからGMのダイス目がおかしい。

GM:自分でも怖いくらいですよ!

イエタダ:スライの手番は待機してもらいます。

レオ:なら、私の番ですね。妖魔(大)にエンゲージして叩きます! 18!

GM:さすがにそんなの出ない……クリティカル!(一同爆笑)

イエタダ:ちょっ! はぎわらさん!

GM:僕だって自分の出目に驚いてますよ!

 

 妖魔(弓)Aの攻撃はイサオータ命中。イサオータの残り少ないHPをゴリゴリ削ってゆく。

妖魔(弓)Bもイサオータを狙うが、かろうじて回避することに成功する。

 

 

 

●第4ラウンド

 

行動値

妖魔(大):13

イエタダ:

イサオータ:

スライ:

レオ:

妖魔(弓)A:

妖魔(弓)B:

 

※このラウンドも配置図に変化なし。

 

GM:更に妖魔(大)がイサオータに追い打ち!(ダイスを振る)17!

イサオータ:10で命中!

GM:13点の物理ダメージ!

レオ:正直MPが厳しいです。

イエタダ:ここは通して、次のレオの行動で《ヒール》してもらったほうが燃費がいいです。

レオ:そうします。

イエタダ:じゃあワタシの手番ですが、やはり離脱を試みます。……13!

GM:12で成功!

一同:おおおおおおお!

 

 ようやくGMの出目が普通に戻った事により、PC達は、何とか窮地を脱する事に成功した。

 

 

 

■ミドルフェイズ05

 

イエタダ:酷い戦闘でした。主にGMの出目が。

レオ:とりあえず《ヒール》とポーションで減りに減ったHPとMPを回復しましょう。

イエタダ:MPポーションをレオに渡します。これで回復してください。

レオ:ありがとうございます。MP回復したら自分に《ヒール》します。

イサオータ:俺にも《ヒール》頼む。

 

 リソースを突き合わせて、どう回復するかを相談する一同。

 結果、HP、MP共に満タン近くに回復したものの、虎の子のポーションは使いきってしまう。

 

イエタダ:ボス戦が消耗戦にならない事を祈ります。

GM:はっはっは。さてどうでしょう。

 

 

 

■ミドルフェイズ06

 

イエタダ:先に進みましょう。

GM:通り抜けた先は小部屋になっています。

イエタダ:トラップ感知します……15!

GM:部屋の入口に落とし穴が。

イサオータ:避けて通ろう。

GM:室内には先に続く扉と宝箱があります。

イエタダ:トラップ感知……また15!

GM:Bがかかっています。

イエタダ:鍵がないと開けられませんね。

GM:鍵を探すなら目標値12の【知力】か【感知】判定。

レオ:まず私が振ってみましょう。……12で成功。

GM:入り口の脇に鍵が吊るしてありますよ。

イサオータ:じゃあ鍵を取……。

イエタダ:待った。その鍵にトラップ感知!

GM:…………ちっ。

レオ:GMが悔しがっている(笑)

イエタダ:(ダイスを振る)あ、低い12。

GM:何もないようですね。

イエタダどうしよう。ワタシがGMなら絶対ここにトラップを仕掛けますよ。(しばし考えて)仕方ない。鍵を取ります!

GM:石弓のトラップが設置されています。命中判定です。(ダイスを振る)12!

イエタダ:15で回避。ふう。

GM:宝箱の中にはMPポーションが2本。

イサオータ:これは助かる。

イエタダ:とりあえずMP消費が激しいレオに持ってもらいましょう。

 

 

 

■クライマックスフェイズ

 

GM:最後のエリアです。出迎えたのはエレナとヘレン。そして奥の壁が心臓のようにドクン、ドクンと脈打ってます。

イエタダ:悪趣味だ。

GM(エレナ):「また新しい栄養が来たようね。お姉様」

GM(ヘレン):「人間とは愚かしい生き物ね。ちょっと金をちらつかせるだけでころっと騙されるのだから」

イエタダ:ぐうの音も出ない(笑)

GM:いや、何か言い返してくださいよ。

イサオータ:「俺のやることは決まっている。お前たちを撃つだけだ!」

GM(エレナ):「できるかなぁ?」

GM(ヘレン):「私達を倒す事が」

GM:2人の姿がみるみるうちに妖魔に変化してゆきます。フォモールという、ヒューリンが邪悪化した種族ですね。そして2人はにたあと笑います。さあ、ラストバトルです!

 

●第1ラウンド

 

行動値

イエタダ:

イサオータ:

スライ:

核:

レオ:

ヘレン:

エレナ:

 

GM:中央奥に核です。これは移動できない固定ユニットです。その両翼にヘレンとエレナ。ヘレンは剣、エレナは弓を構えています。

イエタダ:ワタシの手番ですね。マイナーで核とエンゲージして、メジャーで通常攻撃!(ダイスを振る)低い! フェイトで振り直します……また低い。9。

GM:10で回避。

イエタダ:すみません。失敗しました。

イサオータ:俺がイエタダの分まで俺が撃ってやる! マイナーで核にエンゲージ! メジャーで《バッシュ》! フェイト1点で振り足し! ……低い。11。

GM:やはり11で回避。2人とも出目が酷すぎ(笑)

イエタダ:核がうににょうにょ動いて回避した!

GM:次、スライの手番ですが、どうします?

イエタダ:5メートル(1マス)後退してください。このままだと範囲攻撃の標的になりますので。

GM:核の番ですね。マイナーで《アニマルパクト》! メジャーで《サモン・ヨルムンガンド》!

イエタダ:うわっ!

レオ:どんなスキルなんですか?

イエタダ:《アニマルパクト》は1シナリオに1回、シーンに登場する敵全体を攻撃できるようになるスキルです。《サモン・ヨルムンガンド》は範囲攻撃を行って、当たると[]のバッドステータスを与えるスキルです。

GM:命中は……12!

イエタダ:回避!

イサオータレオ当たった!

GM:スライは……回避!

イエタダ:よし、半数が回避出来たのは大きい!

GM:当たった人は13点の魔法ダメージとバッドステータス[毒]を受けてください。

 バッドステータスとは、スキルや魔法によって受ける不利な状況を言います。

 [毒]は毎ターンクリンナッププロセスに3点のHPダメージを受けます。

 バッドステータスを回復する方法はそれぞれ異なりますが、[毒]の場合はスキルやアイテムで治療するか、戦闘が終了しない限り治りません。

イエタダ:ただし、ダメージを0点に押さえ込めば、[毒]も通りません。

レオ:なら自分に《プロテクション》! ……1!?

GM:では、遠慮なく[毒]をどうぞ。

レオ:イサオータに《ヒール》!(ダイスを振る)10点回復!

GM:ではヘレンがイエタダとイサオータにエンゲージして《ブランディッシュ》で2人をなぎ払います!(ダイスを振る)低っ、8。

イエタダイサオータ回避!

GM:くっ、続いて、エレナの攻撃。マイナーで《インベナム》で攻撃を[毒]にして、メジャーでまだ[毒]を受けてないイエタダに通常攻撃!(ダイスを振る)クリティカル!

イエタダ:げっ! 回避は……駄目です。

GM:ダメージは22点の物理ダメージ+[毒]です。

レオ:《プロテクション》! ……最大値の6点軽減!

イエタダ:残りHPは15で[毒]を受けました。

GM:最後クリンナップで[毒]を受けてください。

イサオータ:やばいやばい!

 

 

 

●第2ラウンド

 

行動値

イエタダ:

イサオータ:

スライ:

核:

レオ:

ヘレン:

エレナ:

イエタダ:ワタシの番ですね。核を攻撃します! 10!

GM:6で命中!

イエタダ:18点の物理ダメージ!

GM:ヘレンが核を《カバーリング》! ダメージを肩代わりします!

イエタダ:攻撃の要である核を死守する気ですね。

イサオータ:ならお前から落としてやる! ヘレンに《バッシュ》! ……15!

GM:10で命中!

イサオータ:25点の物理ダメージ!

イエタダ:《チェックメイト》使用! フェイト1点使って……5点上乗せ!

GM:オーバーキルですよ! ヘレンは倒れます。

GM(エレナ):「おのれ! よくもお姉様を!」

イサオータ:「ちっ! あと49発叩き込むはずだったのに。仕方ない。残りは妹。お前にやる!」

GM:怖っ!(笑)

イサオータ:「倍返しじゃ甘い! 3倍返しだ!」

GM:くっ! しかし次は核の攻撃……。

イエタダ:それ、《インタラプト》!

GM:なにっ! 《インタラプト》持ってたんか!(←キャラシートは確認したのだが、すっかり忘れていた)

イエタダ:ちゃんと持ってますよ。鎖鎌を投げて、注意を外らします。

GM:じゃ、じゃあ《サモン・ヨルムンガンド》は差し戻します。

レオ:続いて私がイエタダに《ヒール》! ……17点回復!

イエタダ:「ありがとうございます!」イサオータさんはスライにHPポーションを投げてもらいましょう。

GM:イサオータに《ポーションピッチ》! ……6点回復!

イサオータ:ほぼ満タン。ありがとう! この御礼はいつか精神的に!

GM:続いて、エレナがレオを撃ちます。……12!

レオ:10で命中!

GM:ダメージが16点の物理ダメージ!

レオ:《プロテクション》! フェイト1点使って……7点軽減で1点通りました!

GM:じゃあ皆さん、毒の分HPを引いておいてください。

 

 

 

●第3ラウンド

 

行動値

イエタダ:

イサオータ:

スライ:

核:5

レオ:

エレナ:

イエタダ:今度こそ核を攻撃します……13!

GM:11で命中。

イエタダ:13点の物理ダメージ!

 

 イエタダは上半身すべてをバネにし、分銅を投げつける。

 高速で飛翔するそれは、核の中心部に命中。キシャア! と悲鳴を上げる。

「まだまだ! これが最初の一撃だ!」

 イエタダは分銅を引き寄せると、再攻撃のタイミングをうかがった。

 

GM:それなりに削れました。

イサオータ:妹を攻撃! ここで種族スキル《ギフト》を投入する。核に《バッシュ》! 20!

GM:8で命中です!

イサオータ:20点の物理ダメージ

イエタダ:《チェックメイト》! フェイト1点使って、7点上乗せ。

GM:(HPを計算して)まだ立ってる。

イサオータ:もう一撃必要か。

GM:だが核の反撃! イエタダとイサオータに《サモン・ヨルムンガンド》! ……14!

イサオータ:命中!

イエタダ:最後のフェイトを使用します。18で回避!

GM:イサオータに19点の魔法ダメージ!

レオ:《プロテクション》! あ、1。

イサオータ:くっ! 14点も通った。

レオ:では私の手番で《ヒール》を……。

イエタダ:待ってください。ここは《蘇生》を切りましょう。レオはいまのうち移動して核にエンゲージしてもらいましょう。

GM:いいんですか? レオの移動力は9メートル(2マス)しかないので、マイナーとメジャー両方使わないと核にはエンゲージ出来ませんし、やったとして、全員が《サモン・ヨルムンガンド》の標的になりますが?

レオ:それは分かってますが……私も敵を殴りたいのです!

GM:いや! 貴方回復アコでしょうが!

イエタダ:それに火力が足りません。ここはノーガードの殴り合いを選択します!

GM:分かりました。あえてやりたいと言うのなら止めません。遠慮無く突っ込んじゃってください!

イエタダ:ここで《蘇生》使用! 全員のHPが全開します!

GM:しかし、ここでイベントが起きます。スライが突然苦しみ始めます。そして急に倒れたかと思うと、ゆらりと起き上がって使えないはずの剣を抜き、皆さんに襲いかかってきます。

イサオータ:何だと!?

GM(ヘレン):「馬鹿め! この生体兵器を持ってすれば、人間一人を自由に動かすことなど容易いのだ!」

GM:ただし、ステータスは変動しますのでHPがアップして行動値が4に落ちました。

しかも、後ろから襲いかかろうにもレオは移動したのでこちらもマイナーとメジャー消費してレオにエンゲージして終わりです。さっき、5メートル下げたのが功を奏しましたね。

イエタダ:あぶなかった。

GM:続いて、エレナの攻撃! レオを撃ちます! 9!

レオ:8で命中です。

GM:17の物理ダメージ!

レオ:フェイト1点使って《プロテクション》張ります! 9点軽減で3点通りました。

 

 

 

●第4ラウンド

 

行動値

イエタダ:

イサオータ:

核:

レオ:

エレナ:

スライ:

イエタダ:ワタシは核を狙い続けますよ。(ダイスを振る)あ、8。

GM:9で回避です。

イエタダ:やっちゃった! しかもフェイトがもう無い!

イサオータ:俺は《バッシュ》でスライを狙い打つ!(ダイスを振る)13!

GM:10で命中!

イサオータ:ダメージは……結構いい。24の物理!

イエタダ:《チェックメイト》! 5点上乗せ!

GM:ちょっと残った。

イエタダ:仕留められなかったか。

GM:核の行動です。《サモン・ヨルムンガンド》! あ、低い。10!

イエタダ:回避です!

イサオータ:俺も回避!

レオ:私も回避しました。

GM:くっ、今のは出目が悪かった。

レオ:私の番ですが、スライを殴ります! 14!

GM:9で命中です!

レオ:フェイト1点で振り足して……8点!

GM:2点残りました。

イエタダ:落とせなかったか!

GM:続いてスライが動きます。マイナーで《バーサーク》! メジャーでレオを斬ります! ……8!

レオ:8で回避します。

GM:出目が急に悪くなった。エレナもレオを撃ちますが……10!

レオ:8で命中です!

GM:10点の物理ダメージ!

レオ:《プロテクション》! フェイト1点使って……2しか出ない。4点通った。

 

 

 

●第5ラウンド

 

行動値

イエタダ:

イサオータ:

核:

レオ:

エレナ:

スライ:

 

※このラウンドは配置図に変更なし。

 

イエタダ:核に攻撃!(ダイスを振る)13!

GM:10で命中です。ダメージどうぞ。

イエタダ:よし! 20点の物理ダメージです!

GM:結構減ってきた。でもまだ大丈夫。

イサオータ:俺が追撃する! メジャーで《バッシュ》!(ダイスを振る)13!

GM:命中です!

イサオータ:29点の物理ダメージ! 核に向けて二丁拳銃を撃ちまくる!「うおおおおおおおお!」

 

 跳ね上がる薬莢。焼ける銃身。

 イサオータはキャリバーがオーバーヒートするその瞬間まで、弾丸を叩き込む!

 最後の1発を撃ち込むのと、核が崩れ落ちるのは同時だった。

 

イエタダ:そこに《チェックメイト》使います!……ごめんなさい。1です。

GM:それで倒れました。キシャアアア! という悲鳴のような声を上げて、核は崩れ落ちます。同時にエレナも驚愕の表情を浮かべたまま砂のようにさらさらと崩れてゆきます。

ただし、スライはまだ洗脳されてるようなので、一発殴って目を覚まさせる必要がありますね。

レオ:ではメイスで殴ります。……13!

GM:《バーサーク》のせいで回避は1Dしか振れないんですよね。……7で命中。

レオ:ダメージは14点! 渾身の力でメイスを叩きつけます!

GM:振り下ろされたメイスはスライのヘルムに激突! カーンという甲高い声を上げて、スライは気絶してしまいます。

 

 レオが師から教わったのは、癒しの魔法だけではない。

 メイスを振り回し、敵に直接のダメージを与える技術も、彼女が修行の中で獲得した1つだった。

 本職のウォーリアであるはずのスライも、そのメイス裁きには対応できなかった。

 

イエタダ:まだ助けられる?

GM:核を破壊したので、呪縛からは解き放たれたようです。

レオ:では《レイズ》を使って目覚めさせます。

GM(スライ):「俺は一体? あんたらは?」

イエタダ:「貴方は騙されて迷宮に入れられて、妖魔に操られていたのです」

GM(スライ):「そうだったのか。すまん。迷惑をかけた」

レオ:ではスライさんを連れて脱出しましょう。

GM:部屋の奥から妖魔達が使っていた隠し階段が出てきます。

イエタダ:念の為にトラップ感知を。

GM:いやいや! ボス倒したのにそんなことしませんよ! どんだけ疑り深いんだ!?

 

 

 

■エンディングフェイズ01

 

GM:というわけで皆さんはダンジョンから脱出しましたが、事件については妖魔絡みなので神殿に報告しなくちゃいけませんね。

レオ:じゃあ神殿に向かおう。

GM:半泣きのフィリスに迎えられます。

GM(フィリス):「み、皆さん良くご無事で! また行方不明になったのかと心配で心配で……!」

イエタダ:とりあえずスライさんを入院させてください。

GM:神官長のランディアが直々に治療してくれます。

レオ:ところで、5000Gってどうなったの?

GM:それは妖魔たちの嘘でしたので、手に入りませんが、皆さんの活躍がランディアの耳に入り、1000Gの礼金が支払われます。これも相場からすれば破格のお金です。

イエタダ:ありがとうございます。骨折り損のくたびれ儲けにならなくて良かったです。

GM(フィリス):「上手い話には裏がある。ですね。でも捨てる神あれば拾う神アリですよ! これで気を落とさずまたバンバン冒険に挑戦して下さいね!」

イサオータ:そうだな。まだ弾は98発残ってるしな(笑)。

 

 

 

■エンディングフェイズ02

 

GM:最後のシーンです。皆さんはオープニングに出てきた「踊る子鹿亭」という美味しい店に行って祝杯をあげます。スライも一緒ですね。

イエタダ:じゃあ音頭取ります。「今回は散々だったけど、次回は実りのある冒険にしたいと思います。カンパーイ」

一同:「かんぱーい!」

イサオータ:「いやいや、今回の敵は大したことはなかった(キャリバーを磨きながら)」

レオ:「次回はもっと敵をぶっ叩きたいですね」

GM:あんた何で回復アコなんてやってるんだ?(笑)

イサオータ:俺は今あの姉妹に叩きこめなかった98発の弾丸をどうしようか考え中(笑)

イエタダ:ああもうこのメンバー大変だ。

GM(スライ):「俺も早く仲間を見つけてギルドを再建しようと思う。今回は世話になった。ありがとう」

イサオータ:「がんばれよ」

イエタダ:「こちらこそありがとう」

レオ:ぶん殴っちゃったけどね(笑)

 

 初仕事をこなし、自らの足で歩み始めた3人の冒険者。

 まだまだこの世界には彼らの知らない大冒険があることだろう。それを想像すると彼らの胸は踊る。

 夜が明けたら、彼らはまた冒険に旅立ってゆくことだろう。

 いつか、エリンディルにその名を轟かせるその日まで。

 

アリアンロッドリプレイ・チュートリアル「決死の脱出行へ」FIN






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